旗揚げイヤー最後のメインで、自身初のタイトルマッチに挑んだものの玉砕した朱里は涙!仏陀さくらは空飛ぶオカマと意気投合!

101224_Smash-1.jpgSMASH
ハプニングEve'
日時:12月24日(金) 開始:19:00
会場:新宿FACE
観衆:570人(超満員札止め)

 24日、新宿FACEで行われたSMASHの『ハプニングEve'』。この大会はクリスマスイヴということで、SMASH初のスピンオフイベントとして開催。全試合に女子レスラーが出場するという聖夜の夜に相応しい大会となった。
 メインでは12・23JWP後楽園大会でNWA認定女子パシフィック&NEO認定シングル二冠王者の田村欣子と、フルタイムドローによりJWP認定無差別級王座を防衛した米山香織の王座に、朱里が挑戦する一戦。「何も出来なかった娘」からSMASHの2010年ラストとなるメインを任されるまでになった朱里は、自身初のタイトルマッチで王座奪取できるか?

 かなり緊張した面持ちの朱里に対し、安定感のある王者・米山はどっしりと構える。まずはグラウンドでの攻防となったが、互角の展開から朱里がジャンピングキックを叩き込むと、米山は場外にエスケープ。米山がリングに戻ろうとしたところに襲いかかった朱里だが、うまく回避した米山はロープに飛んでネックブリーカー。ここから一気に米山ペースになっていき、コーナー下に追い込まれた朱里を米山は上から踏みつけ、さらに弓矢固めから変型の卍固めで絞め上げる。
 何とか蹴りで反撃しようとする朱里だが、米山もコーナーに押し込んで強烈なニーリフトを連打。しかし体勢を入れ替えた朱里は串刺しジャンピングニーからハーフハッチスープレックスで投げると、サッカーボールキックからバッククラッカー。思わずコーナー下に座り込んだ米山に対し、ヒートアップして殴りかかっていった朱里は制止するレフェリーも突き飛ばす。
 これに怒った米山はロープに飛んだ朱里を追いかけていってニーを叩き込むと、ロープ際ということで止めに入るレフェリーを突き飛ばし、怒濤のストンピングをお見舞い。さらにミサイルキックからダイビング・セントーンを投下するが、これはやや当たりが浅かった。ならばとソバットからダッシュした米山だが、ここで朱里がカウンターの飛びヒザ蹴り!
 さらにカカト落としでカウント2まで追い込むと、華名を倒したハイキック! 紙一重でかわした米山は投げ捨てジャーマンで投げていくが、朱里はすぐに立ち上がって蹴っていく。だが、蹴り足をキャッチしてマットに押し倒した米山は朱里の後頭部にランニングニー。続けて正面からもう一発! カウント2で返した朱里は米山の突進をかわしてもう一度ハイキック!
 今度はクリーンヒットしたが、ダメージのせいですぐにカバーにいけない。必死で這っていってカバーするがカウントは2。ロープを掴みながら必死に立ち上がった朱里は最後の力を振り絞ってハイキックを放つが、かわした米山は逆に必殺のロールスルージャーマンスープレックスホールドで投げていって3カウント奪った。敗れた朱里はインタビュースペースで涙ながらに「今度は必ず勝って笑顔で。ほぼいつも泣いてるんで。来年以降はどんどん成長していきたいです。ガイジン選手や男の人ともやっていきたいと思います。もしかしたらスターバック選手とも試合が出来るのではないかなとか」と、更なる挑戦を目標に掲げたのだが、まずは1・29『SMASH.12』で元WWEディーバのセリーナとの対戦が決まった。

101224_Smash-2.jpg 闘魂三銃士とは同期のAKIRAだが、KAORUの提案によりハードコアマッチを初体験。しかし数々のウェポンを持参して登場したKAORUに対し、何も持たずにリングに上がったAKIRA。KAORUは「ハードコアだって言ってるじゃん!」と文句をつけ、自分が持ってきた松葉杖や竹刀などをAKIRAに向かって放り投げるが、AKIRAは「いらねぇって言ってるだろうが!」と一喝。
 するとKAORUはいきなりテーブルの破片で殴打していく。面食らったAKIRAだが。KAORUを場外に引きずり出すと、客席にKAORUを投げつけていく。しかしKAORUも負けじとAKIRAを客席に叩き付け、さらにリングに戻ったところで今度はラダーで殴り付ける。ラダーの上へのブレーンバスターを何とか踏ん張ったAKIRAに対し、KAORUは再びテーブルの破片で殴りかかるが、AKIRAはラダーでブロック!
 そして、ついにラダーでKAORUを殴り付けたAKIRAはラダーの上にKAORUを寝かせてムササビプレスを投下。だが、これはかわされてしまい自爆! ラダーでAKIRAのボディを突き刺していったKAORUはラダーを立てて登っていくが、反対側AKIRAも登っていって雪崩式ブレーンバスター。何とかカウント2で返したKAORUだが、AKIRAは続けてラダーの上からムササビプレスを投下!
 しかし、またしてもかわされて自爆。すかさず様々なウェポンを投げつけていったKAORUだが、AKIRAの反撃を食らってダウン。だが、このとき口の中に何やら仕込み、AKIRAが引き起こした瞬間に顔面に向かってレッドミストを噴射! すかさずエクスカリバーで叩き付けたKAORUはラダーの上からムーンサルトプレスを投下。何とかカウント2で返したAKIRAは、テーブルの破片で何度殴打されても「来い!」と受け止める。そしてテーブルの破片を奪い取ったAKIRAは逆にKAORUの脳天を殴打していったが、ダウンしたKAORUは一瞬の隙を突いて丸め込んで3カウントを奪った。
 試合後、AKIRAが「負けた。負けた! しかしアンタいままでこんなヒドイことやっていたんだな。凄い! 尊敬するよ。しかしこのクリスマスの闘いで俺の中で何かが生まれました。生みの親、アンタはマリア様だ。メリークリスマス!」と言うと、KAORUも「メリークリスマス、AKIRA!」と言ってなぜか2人は熱く熱く抱きしめ合った......

101224_Smash-3.jpg FCFの"空飛ぶオカマ"ジャシカ・ラブと、いまや金髪のパンチパーマというヘアスタイルで"大仏様"と化したアイスリボンのさくらえみの一戦は、まさしく個性のぶつかり合い。どちらが男で、どちらが女なのかさえ分からなくなってしまうような試合となった。
 サングラスにニット帽姿で入場したさくらはリングのど真ん中で、奈良の大仏ポーズでジェシカを待つ。試合開始のゴングが鳴ってもそのままのさくらを見て、ジェシカがニット帽を取り上げると、何とさくらの額には白毫(びゃくごう)が書かれている......。金髪の大仏様と化したさくらは手四つの力比べにいくと見せかけてガットショットを叩き込むと、ジェシカの髪の毛を掴んでブン投げ、さらにガシガシと踏みつけていく。
 ジェシカもスリーパーで反撃するが、さくらは西村修ばりに座禅を組んで脱出。日本文化に触れ(?)感心するジェシカに不意打ちの攻撃を見舞っていったさくらはゴールデンパンチバージョンのさくらえみ70キロをお見舞い。さらにダブルアーム式バックブリーカーからロメロスペシャルを狙うが、長身のジェシカはなかなか持ち上がらない。反撃に転じたジェシカはダイビング・ボディプレスを投下。
 しかしヒザで迎撃したさくらはリバーススプラッシュからバックを取ってジェシカを投げようとする。ジェシカがバックを取り返すと、さくらはサムソンクラッチ。カウント2で返したジェシカはさくらを抱え上げると、エアプレンスピンからブロックバスター。さらにブロンコスバスタを狙うが、これはさくらがかわしたためジェシカは"股間"をコーナーに強打!
 悶絶するジェシカをさくらはラ・マヒストラルで丸め込むがカウントは2。するとジェシカは強烈なフロントキックを叩き込み、コーナー最上段からスワントーンボムを投下して3カウント奪った。試合後、お互いに抱き合って健闘を称え合うと、すっかりさくらとジェシカは意気投合。インタビュースペースでさくらは「ユーノーブッダ? 日本人は誰も信じないで、みんな私のことを馬鹿にするんですよ。何が仏陀だ、大仏だとか、ニセの神様とか、そういうこと言うんですけど、ジェシカだけは『貴女が仏陀でしょ』と。ミーブッダ! ユービリーブ! ミーゴッド!」とジェシカを洗脳(?)。その勢いに乗って、12・26アイスリボン後楽園大会に1人欠員が出たため、紫雷美央&紫雷イオvs.市井舞&ジェシカ・ラブのカードをその場でオファーし、ちゃっかりOKをもらった。
 なお、SMASHは来年3月18日に後楽園ホールに初進出することを発表した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第0試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○AKIRA(フリー)
5分44秒 ムチ固定式エビ固め
●バンビ(K-DOJO)

▼第1試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○ジェシカ・ラブ(FCF)
5分35秒 スワントーンボム→片エビ固め
●さくらえみ(アイスリボン)

▼第2試合 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
植松寿絵(フリー)/中川ともか(エスオベーション)/○チェリー(ユニオン)
10分56秒 春夜恋
志田光(アイスリボン)/藤本つかさ(アイスリボン)/●帯広さやか(19時女子)

▼第3試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○小路晃
6分0秒 黒部の太陽→片エビ固め
●倉垣翼(JWP)

▼第4試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○大原はじめ(FCF)
6分23秒 ランニングフォアアーム→片エビ固め
●リン・バイロン

▼第5試合 ハードコアマッチ 時間無制限1本勝負
●AKIRA(フリー)
19分49秒 エビ固め
○KAORU(フリー)

▼第6試合 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
KUSHIDA/●都宮ちい(アイスリボン)/みなみ飛香(アイスリボン)
11分49秒 ダブルアームスープレックスホールド
木高イサミ(ユニオン)/児玉ユースケ/○真琴(アイスリボン)

▼第7試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○TAJIRI
11分33秒 バズソーキック→片エビ固め
●華名(フリー/トリプルテイルズ)

▼第8試合 JWP認定無差別級選手権 60分1本勝負
[王 者]○米山香織(JWP)
12分47秒 ロールスルージャーマンスープレックスホールド
[挑戦者]●朱里
※王者が9度目の防衛に成功

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