小島が前哨戦で棚橋を完全KO!飯伏や凱旋帰国した岡田が存在感をアピールする中、永田と鈴木はもう1・4ドームまで待ったなし!
新日本プロレス
Road to KINGDOM ~Battle X'mas!~
日時:12月23日(木) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2005人(超満員札止め)
23日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『Road to KINGDOM 〜Battle X'mas!〜』。来年1・4東京ドーム大会に向けての前哨戦がズラリと並んだ大会となった。メインのスペシャルタッグマッチでは、1・4ドームでIWGPヘビー級王座を賭けて激突する小島聡と棚橋弘至、同じくIWGPジュニアヘビー級王座を賭けて激突するプリンス・デヴィットと飯伏幸太が、それぞれ王者組と挑戦者組でタッグを組んでぶつかり合った!
飯伏→デヴィット→小島→棚橋の順に入場。棚橋以外の3選手は現在保持しているIWGPのベルトを持参。ロックアップから棚橋がロープに押し込んでいくと、体勢を入れ替えた小島は離れ際に張り手をお見舞い。場内からはブーイングが起こり、一気に殺伐とした雰囲気に。棚橋も小島の古傷である左ヒジを狙っていくが、小島はサミングを見舞うと飯伏にタッチ。棚橋vs.飯伏という"天才対決"が実現すると、まずは棚橋がエルボースマッシュを連打。しかし飯伏も高速のフランケンで反撃。
続いてデヴィットもヘビー級の小島に向かっていこうとしたが、何と小島組のセコンドについていたタイチが場外から足をすくって、デヴィットを場外に引きずり出す。すかさず飯伏がデヴィットに鉄柵攻撃(DDTには鉄柵がないので新鮮!)、小島は棚橋にイス攻撃。リングに戻った小島はデヴィットに対し、串刺しジャンピングエルボーやダイビング・エルボードロップを投下するが、デヴィットも追いかけドロップキックを返して棚橋にタッチ。
ダルマ式ジャーマンで小島を投げていった棚橋は、抱え込み式ファルコンアローから一気にハイフライフローを狙ってコーナーへ。だが、場外でデヴィットを振り切った飯伏が対角線を走ってきて、コーナーの棚橋にオーバーヘッドキック! さらに飯伏はスワンダイブ式ミサイルキックを狙ったが、これは棚橋がかわす。だが、飯伏は自軍のコーナーに戻って来たデヴィットにエルボーを見舞って場外に叩き落とすと、襲いかかってきた棚橋をかわしてエプロンに出てダッシュ。そして、そのままコーナーを蹴ってデヴィットに向かってケブラーダを発射!
だが、リングに戻った飯伏を棚橋が場外に追いやると、今度はデヴィットがノータッチトペコンを発射。デヴィットはさらにダイビング・フットスタンプからスクリューキックを狙ったが、うまくかわした飯伏はドラゴンスープレックス。しかし飯伏のムーンサルトプレスはデヴィットがヒザで迎撃。そこに小島が腕のサポーターを外してラリアットを狙ったが、棚橋が入ってきてスリングブレイドで迎撃!
そこにデヴィットがフットスタンプを落としていくが、次の瞬間に飯伏がミサイルキックで飛び込む。その飯伏に棚橋がスリングブレイドを決めると、小島が棚橋にラリアット! ならばとデヴィットは小島にブラディ・サンデーを狙うが、小島が踏ん張るとスクールボーイで丸め込む。カウント2で返した小島は、起き上がりざまにラリアットを叩き込みデヴィットから3カウント奪った。
最後は実に目まぐるしい攻防だったが、ラリアットを食らった棚橋は大の字にダウン。すると小島は「棚橋、せっかくドームが近いんだから、最後くらい記念撮影しようぜ。立てないのか? 俺のラリアット食らって立った奴はいないけど、100年に1人の逸材だろ? 立てるよ」と言って、棚橋を引き起こそうとする。棚橋がどうにか立ち上がると、何と小島はエルボーから再びラリアット!
完全にKOされた棚橋に対し、「生意気にも立つんじゃねぇ! しょうがねぇから、これで記念撮影しようぜ」と言って、倒れた棚橋を踏みつけて手に持ったベルトをアピール。棚橋はそのまま起き上がることが出来ず、2010年最後の後楽園大会を担架で退場するという屈辱を受けてしまった。
鈴木みのる&高山善廣の最強タッグが久しぶりに新日本マット上陸! この日は今年の『G1 TAG LEAGUE』で優勝した永田裕志&井上亘の青義軍と激突するが、1・4ドームで久しぶりのシングルマッチを行う永田と鈴木はただの前哨戦で済むはずがない。
まずは鈴木&高山がGURENTAI時代に使っていた両雄の合体テーマに、ボニー・タイラーの『Holding Out for a Hero』をリミックスしたテーマ曲で登場! ところが音響トラブルで曲が途中で止まってしまったため、入場には人一倍こだわりのある鈴木&高山はかならいイライラモード。それを逆撫でするように、永田&井上も青義軍のイメージテーマである麻倉未稀バージョンの『ヒーロー』で入場!
しかも試合はいきなり永田と鈴木の激しいエルボー合戦から開始。井上も負けじと高山に向かっていくが、その間も場外では永田と鈴木が激しくやり合う。だが、体格的に不利な井上は高山に捕まってしまい、さらに鈴木も戻ってきて鈴木&高山は2人がかりで井上を蹂躙していく。鈴木はコーナーで控える永田を睨み付けながら、リング上で井上を痛めつけると、相手コーナーで完全にダウンした井上に対し、鈴木は場外からもヘッドロック。堪らず海野レフェリーが注意するが、鈴木がなかなか離さなかったため、思わず蹴って離させた海野レフェリー。鈴木は新日本マットでもレフェリーとも一触即発のムード。
だが、鈴木にフロントネックロックを決められた井上は、何とか気合いで水車落としで投げ飛ばすと、ようやく永田にタッチ! 永田は「よくもやってくれたな!」と叫びながら鈴木にエルボーの連打から串刺しフロントキックを見舞った永田は得意の腕固めへ。場内から「白目」コールが起こるが、鈴木はすぐに脱出してゴッチ式パイルドライバーを狙う。永田が何とか踏ん張ると、今度は高山が入って来る。ここでタッチを受けた井上はエルボーの連打から何とか高山をコーナーに押し込むと、そこに永田が入ってきて串刺しニー。そこから井上はトライアングル・ランサーへ。
だが、鈴木がカットに入ってそのままスリーパーへ。そこに高山がニーリフトを叩き込むが、井上も高山に低空ドロップキックを返して突進。これをカウンターのニーリフトで迎撃した高山は、立ち上がろうとした井上にランニングニーを叩き込んで3カウント奪った。
だが、試合後突如疾風の如くリングに駆け込んできた男が! その男は高山に襲いかかっていくと、何と高山の巨体を完璧なジャーマンで投げていく。その男は来年1・4東京ドーム大会で凱旋試合が決まっている岡田かずちか!
倒れた高山に向かって「印象ない? 小僧? ふざけんな! 俺が岡田だ!」と言い放った岡田は、そのままリングを降りていった。岡田はバックステージで「いろいろと考えてたんで。まぁ好き放題言ってください。これでちょっとは覚えてもらえたでしょう。これで楽しくなってきたでしょ、東京ドーム。メインじゃねーぞ、注目するのは俺の試合だ!」とまくし立てた。
思わぬ不意打ちを食らった高山は、その怒りを「オイ、新日本! まず音響! 入場テーマ切ってんじゃねぇ! オジサンはすごい怒っているからな。東京ドーム楽しみにしてるよ」とぶつける。続いて鈴木も「そこのブサイク面の永田裕志くん。俺と高山でこのプロレス界潰してやるよ! また何年か前みたいになっていいのかな?」と永田をなおも挑発。これに怒った永田が再び鈴木に殴りかかっていくが、セコンド陣が必死に両者を分ける。すると永田は「鈴木、高山! 潰せるものなら潰してみろ! 俺たちは何度でも立ち上がって走っていく! それが青義だ! テメーら潰せるものなら潰してみやがれ!」と言い放ち、激しく鈴木と睨み合った。
もう鈴木、永田ともに1・4ドームまで待ったなしという状態だが、とくに永田がバックステージでも「待ち遠しいよ、ドームが。こんなにいきり立っている正月は久しぶりだ。4年前に鈴木に敗れて、ずっと引きずってたものを今度のドームで完璧に清算してやる。俺の強さ、とくとその体で味わってもらう。もう4年前の同じ鉄は踏まない。残念ながら第5試合だけどな。こういう時の俺はつえーぜ。俺の上に立つ試合、全部吹き飛ばしてやる。俺のこのポジションが5試合目がおかしいって、そんな反響ばっかりだよ。もちろん俺もそう思ってるよ。だからドームで試合やって、爆発させて、徹底的に叩きのめして、改めて見せてやるよ。この試合順が間違いだってことを!」と試合順に対しても青義の怒りを爆発させた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
○中西学/本間朋晃
10分24秒 アルゼンチンバックブリーカー
矢野通/●邪道
▼第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
後藤洋央紀/●タマ・トンガ(フリー)
9分16秒 スターダストプレス→片エビ固め
高橋裕二郎/○内藤哲也
▼第3試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
獣神サンダー・ライガー/金本浩二/●田口隆祐
11分24秒 横入り式エビ固め
タイチ/○TAKAみちのく(K-DOJO)/NOSAWA論外(東京愚連隊)
▼第4試合 スペシャル6人タッグマッチ20分1本勝負
真壁刀義/天山広吉/○タイガーマスク
14分6秒 マスク剥ぎ→反則
田中将斗(ZERO1)/飯塚高史/●石井智宏(リキプロ)
▼第5試合 スペシャルタッグマッチ30分1本勝負
中邑真輔/●外道
12分25秒 ゴーフラッシャー→体固め
○潮崎豪(NOAH)/青木篤志(NOAH)
▼第6試合 スペシャルタッグマッチ30分1本勝負
永田裕志/●井上亘
14分46秒 ニーリフト→エビ固め
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/○高山善廣(高山堂)
▼第7試合 スペシャルタッグマッチ30分1本勝負
棚橋弘至/●プリンス・デヴィット
18分21秒 ラリアット→体固め
○小島聡(フリー)/飯伏幸太(DDT)
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