一夜限りの限定タッグでツインゲート獲りを狙った吉野&CIMAだが、Gammaがまさかの新技で返り討ち!リコシェが後楽園で2回転ムーンサルトを初披露!

101221_DragonGate-1.jpgDRAGON GATE
FANTASTIC GATE
日時:12月21日(火) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2300人(超満員)

 21日、後楽園ホールで行われたドラゴンゲート『FANTASTIC GATE』。12・2後楽園大会で土井成樹&Gammaが保持するツインゲート王座への挑戦を表明した吉野正人。そのパートナーとして登場したのは、何とCIMA! WARRIORSを裏切ったGammaを制裁するために吉野とタッグを組むことに"ノった"CIMA。吉野も26日の福岡大会で土井とドリームゲート戦を行うため、まずは前哨戦で土井からタッグ王座を奪っておきたいところ。ただし、この吉野&CIMAは土井&Gammaからツインゲート王座を奪い取るためだけに結成された限定タッグのため、勝った時点でチームを解散してタイトルを返上するという。26日の福岡大会ではマライサ、モチフジ、鷹木&サイバーが3WAYで激突することが決定しているため、吉野&CIMAが勝ってタイトルを返上した場合、この3WAY戦は第16代王者チーム決定戦となるが......

 第1試合終了後、GammaがCIMAに向かって「チャンピオンの俺たちはオールメンバーをセコンドに付けるからよ。それがどういう意味か分かるよな? 覚悟は出来るよな?」と言って挑発すると、突如会場に『ジャイアントプレス』が鳴り響き、長身の外国人レスラーが乱入! ビッグブーツで土井軍団を蹴散らしていったこの外国人レスラーを、CIMAはWARRIORSの新メンバーであるブロディ・リーだと紹介。無鉄砲なKzyがいきなりブロディに突っかかっていったため、急遽シングルマッチが組まれたが、ブロディは圧倒的なパワーでKzyをわずか38秒で沈めた。そしてCIMAは土井軍団が全員セコンドにつく代わりに、挑戦者チームのセコンドにはブロディを含めたWARRIORSの全メンバーがつくと宣言。
 そこに吉野が入って来ると、土井が「今日も勝って、福岡でもお前からベルトを獲ったるからな! 1つだけ言っておいたるわ、見えないところで何かが動いてるからな!」と意味深発言。しかし吉野は「俺はお客さんの見えるところで動いたるからな」と言い返した。だが、土井の発言が気になるのか、WORLD-1の琴香は「今日の試合でCIMAさんが吉野さんを裏切るなんてことはないでしょうか?」と心配顔。それを見たCIMAは機嫌を損ねてしまったが、いざメインが始まるとCIMAは11・23大阪で自身のレスラー生活14年半のすべてをぶつけたときと同じように、初期の頃のピエロメイクをして登場。
 全部出し切ってぶつかり合ったからこそ、今回の限定タッグ結成となった吉野とCIMAだが、そんな思いを逆撫でするようにGammaはWARRIORSの「ウー!」を敢えてやってみせたり、吉野に対して執拗な唾攻撃を見舞っていく。だが、CIMAがGammaを場外に連れ出すと、早速セコンドについたブロディが強烈な逆水平チョップをお見舞い! さらに吉野とCIMAはブラッド・ジェネレーション時代を彷彿させる合体技スーパードロルを決めていく。
 しかしタッグでは一日の長がある土井&Gammaは連係攻撃で吉野をなおも追い込む。土井がY字に捕らえたところにGammaが竹刀を股間に振り下ろし、さらに得意の汚水攻撃。土井の大暴走を食らい、朦朧となった吉野だが、何とか同士討ちを誘い込むと、土井に旋回式ネックブリーカーを決めてようやくCIMAにタッチ。

101221_DragonGate-2.jpg CIMAは土井にドロップキックを叩き込むと、そのままの勢いで場外のGammaにトペを発射。さらに素早くリングに戻り、土井にリバーススプラッシュ式のフットスタンプを落とす。土井もスワンダイブ技を狙ったCIMAを場外に突き落とすと、すかさずトペを狙ってダッシュしたが、エプロンをダッシュしてきた吉野がロープの間を飛んだ土井に横からスライディングキック!
 だが、Gammaがリング内に戻ってきて吉野にフラッシュバックからガンマスペシャルを狙うが、吉野は何とか回避。ならばとブリッツェンを狙ったが、吉野は着地してみせて戻って来たCIMAとトレイン攻撃。ダウンしたGammaの上空から吉野は土井に向かって超高角度ミサイルキックを発射し、そのまま下のGammaにセントーン。しかし、土井とGammaも反撃に転じ、土井がCIMAにコーナーからローリングセントーンを落とすと、Gammaがツームストンパイルの体勢に。これをひっくり返して逆にツームストンパイルを決めたCIMA。さらにGammaの後頭部にトラースキックを叩き込み、両ヒザを付かせると、吉野とダブルドロップキック→トカレフ二丁拳銃を発射!
 しかし続くCIMAのメテオラは土井がカット。その間にGammaが吉野にブリッツェンを決め、土井はマスキュラーボムを狙うが、これは吉野が必死に脱出。しかしCIMAのトラースキックがここで吉野に誤爆! すかさず土井がバカタレスライディングキックを叩き込むと、CIMAがGammaから竹刀を奪い取り、土井を見てニヤリ。まさかここでCIMAが裏切るのか!? ......と思われたが、CIMAは竹刀で土井とGammaをタコ殴りにしていく。
 すると今度はエプロンに上がってきた谷嵜なおきがパウダー攻撃を狙うが、これは吉野がパウダーを奪い取って阻止。逆にパウダー攻撃を見舞った吉野だが、これが八木レフェリーに誤爆! すかさず土井軍団のメンバーが入ってきてCIMAにパウダー攻撃をお見舞いするとトレイン攻撃へ。だが、CIMAがGammaと体勢を入れ替えると、今度はWARRIORSとWORLD-1のメンバーが入ってきてGammaにトレイン攻撃。最後はブロディの串刺しビッグブーツからリコシェのダブルローテーション・ムーンサルトがズバリと決まり、CIMAがトドメのメテオラを発射!
 完璧に決まり、八木レフェリーも何とかカウントを叩こうとしたが、神田裕之が乱入してカウントを阻止。その間に土井がCIMAにバカタレスライディングキックを叩き込み、Gammaがガンマスペシャルで叩き付けてからコーナーへ。するとGammaは何と掟破りのメテオラを発射し、これでCIMAから3カウントを奪った。
 試合後、土井は「今日ツインゲート防衛して、福岡でお前からベルト獲るって言ったやろ。それからもう1つ言うと、見えないところで何かが動いているからな! 確かにいま現在、ほとんど動いてへんけど、まぁそんなに慌てるなよ。来年2011年一発目の後楽園、1月18日までにハッキリさせたるからよ」と不気味な予告をして引き揚げていった。なお、関連するかどうかは分からないが、謎の銀仮面はこの日も第4試合終了後に3人乱入し、B×BハルクとPACを襲撃したが......
 思わぬ形で敗れたCIMAは「最悪や......。吉野、何てこった......。恥ずかしくてモノも言えんで。最後のは何ですか? 見たことのない技を使いやがって。吉野、大阪府立でお前と闘って、14年半のすべてをぶつけたけど、今日もやられた。でも今日はお前と組むのも楽しみやったけど、WARRIORSの代表としてアイツらのベルトを獲りにいったんや。それは(堀口)元気、(斎藤)了、お前らにすぐにベルト獲ってほしかったけど、すまなかった」とマライサに詫びを入れた。すると斎了が「どういうことだよ、CIMA! ユニットの枠を超えて吉野とツインゲート獲るって言うから、気持ち固めてきたのよ。何だ、この結果! どうしてくれるんだよ!」と激怒。そんな斎了の態度にドラゴン・キッドが張り手で制裁を加えると、斎了は「ごめんなさい! っていうか、俺が本気CIMAに言うと思うか? お前、バカじゃないの? 今年、俺が復帰したときもそう。お前のビンタがこの世の中で一番痛いの!」と半泣き状態だった......。ちなみにGammaはインタビュースペースで掟破りのメテオラを"新ガンマスペシャル"と命名し、一方のCIMAは「土井が見えないところで動いているとか何とか言ってるけど。それから吉野はお客さんの見えるところで正々堂々動くと。俺らWARRIORSも、CIMAも年末から年明けに向かって1つ言わせてもらうなら、見えそうで見えないところで俺らは動くよ」と言ってニヤリと笑った。

101221_DragonGate-3.gif WARRIORSの新メンバーとなったDRAGON GATE USAのリコシェだが、この日が後楽園初登場。CIMA曰く「リコシェもブロディも後楽園ホールというのは日本のプロレスの聖地だと分かっているから。彼ら理解しているから、夜の時点でだいぶナーバスになっていた」とのことだが、土井軍団相手にいきなりソバット、オーバーヘッドキック、ジャンピングキックと披露。
 さらに斎了とキッドが土井軍団を場外に蹴散らすと、対角線を走ったリコシェはノータッチの鉄柱超えトペコンを発射! そしてリングに戻ると、斎了を踏み台にしてその場飛びシューティングスターを投下。堀口たちもリコシェに負けじと、コーナー上でKzyを肩車し、キッドが飛び付いての雪崩式フランケンを狙ったが、Kzyが踏ん張ったためキッドが落下! すると、そこにリコシェが飛び付いていって、雪崩式フランケンを決めていく。
 そしてキッドがDr.マッスルに619を叩き込むと、コーナーに登ったリコシェが噂のダブルローテーション・ムーンサルトを披露! 2回転するムーンサルトプレスだが、着地寸前にややバランスを崩したため完璧な形ではなかったが、これで3カウントを奪った。CIMAはメイン終了後、「本人はスゴイ悔しがっているからね。でもアイツは悔しさをバネにして必ず残り、明日の静岡、高松、そしてトライアングルゲートの福岡とあるから、今日彼が納得いけへんのやったら、もっともっと凄いリコシェを見せてもらえると思うので。今日見てもらった分かる通り、PACとはまた違うタイプ。まだまだ安定感ではPACに敵わない。そのうち彼はPACに挑戦したいって気持ちがあるかもしれへんけど、彼は本当にアメリカで泥水すすりながら生きてきて、日本で必死にシンデレラストーリーを掴んで、アメリカのドラゴンゲートUSAに還元してくれようとしているので、俺はその芽を摘むことはしたくないんでね。刈り取ることはしたくないんで、育て上げて、もっともっと素晴らしいWARRIORSを作っていきます」と語った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 8人タッグマッチ20分1本勝負
神田裕之/谷嵜なおき/Kzy/●Dr.マッスル
12分13秒 ダブルローテーション・ムーンサルトプレス→片エビ固め
ドラゴン・キッド/堀口元気/斎藤了/○リコシェ

▼緊急決定試合 時間無制限1本勝負
○ブロディ・リー
38秒 トラックストップ→片エビ固め
●Kzy

▼第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
超神龍/●苫小牧卓也
8分13秒 首固め
シーサーBOY/○琴香

▼第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
○新井健一郎
6分45秒 ウラカン・ラナ
●KAGETORA

▼第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
鷹木信悟/YAMATO/○サイバー・コング
13分50秒 サイバーボム→エビ固め
B×Bハルク/PAC/●スペル・シーサー

▼第5試合 タッグマッチ45分1本勝負
望月成晃/○ドン・フジイ
17分39秒 外道クラッチ
横須賀享/●K-ness.

▼第6試合 オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]土井成樹/○Gamma
20分9秒 新ガンマスペシャル→片エビ固め
[挑戦者組]吉野正人/●CIMA
※第14代王者が初防衛に成功

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