鬼神道で実現した葛西と澤の初対決は、急遽ラダーマッチに!ドラゲーvs.大阪プロレスにアイスリボンが参戦?

101209_Kishindo-1.jpg鬼神道プロダクション
鬼神道Reterns5〜ミスター雁之助プロデュース興行〜
日時:12月9日(木) 開始:19:30
会場:新木場1stRING
観衆:285人(満員)

 9日、新木場1stRINGで行われたミスター雁之助プロデュース興行『鬼神道Reterns5』。5カ月ぶりの開催となった『鬼神道Reterns』だが、今大会にはいままでやっていそうだけど、実は初対決という興味深いカードが並んだ。

 オープニングで大会プロデューサーである雁之助が「鬼神道では普段見られないような一期一会のカードを組んでいく」と言った通り、メインでは葛西純と澤宗紀が初の一騎打ちが組まれた。2人ともさまざまな団体で活躍する人気レスラーではあるが、不思議とこれまで接点がなかった。すると先に入場してきた澤は何とラダーを担いで登場。後から入場した葛西はそんな澤に向かって「オイ、澤君よ。やり過ぎくらいがちょうどいいって言うけど、これはやり過ぎじゃねぇか? これはラダーと言って、プロレス界にはラダーマッチというめちゃくちゃ面白い試合があるんだけどやってみる?」と持ち掛ける。澤が「葛西さん、それは本当に面白いんですか?」と棒読みで言いながら雁之助に許可を求めると、本部席に座っていた雁之助は「好きにしろよ」と苦笑い。
 そこで急遽ラダーマッチで行われることになったのだが、ラダー初心者の澤は早々と蹴りをラダーに誤爆しまくり! 何とか場外戦で場外ダッシュのシャイニング・ウィザードで反撃を試みた澤だが、これも葛西にかわされ澤はそのまま政宗の売店ブースに突っ込んでしまい、売店クラッシュ! リング下からバケツを持ち出した葛西は、バケツ攻撃で澤の額を叩き割るが、澤も「外行くぞ!」と葛西を会場の外に連れ出し、新木場1stRINGの駐車場で大乱闘!
 なぜか外の受付にいたgosakuが葛西に加勢し、澤は再び窮地に。ようやくリングに戻った葛西は澤をコーナーに逆さ吊りにし、その前にラダーを置いてのベースボール・スライド。それでも澤は何とかバックドロップで投げ、倒れた葛西の上にラダーを置いてコーナーに登っていく。だが、起き上がった葛西は澤にラダーを投げつけると、ラダーの上にデッドリードライブ。そしてラダー上からのパールハーバー・スプラッシュを狙ったが、逆に追いかけていった澤がラダーの上でお卍固め!
 ラダーから降りた澤は葛西の目の前にラダーをセットすると、LOVEポーズからのシャイニング・ウィザード。「自分がイテェ」と悶絶した澤だが、ラダーの上からの伊良部パンチは葛西が雪崩式ブレーンバスターで切り返し、さらにラダーの上にジャーマンで叩き付けた葛西は、リバース・タイガードライバーで大の字になった澤の上にラダーを乗せ、その上にパールハーバー・スプラッシュを投下して3カウント。
 試合後、葛西は「オイ、澤よ。オメーと俺っち、これといった接点ないけど、試合やっているうちにあることを思い出したよ。俺っちはよ、いにしえの話になるけど大日本に入門する前、バトラーツに履歴書送ったことがあるんだよ。まぁあのとき、俺っちを履歴書で落としたのは島田裕二だと思うんだけど、もし俺っちがあの時合格していたらお前の先輩になっていたわけだ。オイ、澤。バトラーツのエロ社長もキ○ガイだけど、オメーも立派なキチ○イだったぜ。やっていて楽しかったよ」と意外な過去をカミングアウト!
 これを聞いた澤は「俺も今日だけ自分のことを俺っちと呼んでいいでしょうか? 葛西さん、俺っちの先輩だったんですね? 今日は勉強になりました。どうもありがとうございました! いま1つ思ったのは、葛西さん、バトラーツでデビューしなくて大正解だと思います」と満面の笑みで返した。

101209_Kishindo-2.jpg ドラゴンゲートvs.大阪プロレスの抗争が鬼神道のリングにも飛び火した!? ただし、そこは雁之助らしく最高顧問を務めているアイスリボンの選手を投入し、ミックスドマッチに! 政宗は真琴とまるでカラーを合わせたかのようなパープルタッグを結成したが、対するはディープドランカーのアラケンと腹黒帝国の都宮ちいの"じゃりん子チエ"タッグ!
 カラーバットを手に入場したちいに続き、チューハイをグビグビ飲みながら入場してきたアラケン。そのアラケンが政宗相手に優勢に試合を進めていると、ちいがタッチを要求。アラケンが「大丈夫だろうな、ネェちゃん?」と言いながらもタッチに応じるが、ちいは政宗のガットショット一発で悶絶。しかしちいは不意を突いて政宗に急所攻撃をお見舞いすると、悶絶する政宗に容赦ないボディブローを連打!
 これには思わずアラケンが割って入り、「女子プロレスってそうじゃないだろ?」と説得するが、ちいは構わず政宗にボディブロー......。何とかちいを下がらせたアラケンは真琴に対し、容赦ないフロントキック、サッカーボールキック、ストンピングをお見舞い。そしてちいにタッチするが、真琴が反撃すると、タッチを受けた政宗がお返しとばかりにボディブローを連打。さらにシャチホコ式逆エビ固めでちいを追い込む。それでも何とかちいがアラケンにタッチすると、アラケンは真琴をジャイアントスイング10回以上ブン回し、自らも目を回してしまう!
 すかさず政宗がアラケンをエアプレンスピンで回していくが、今度は政宗も目を回す始末。すると、そこにちいが入ってきて積年の恨みを晴らすかのように、政宗にボディブローを連打! さらにアラケンのバックを取った政宗だが、急所蹴りを食らって悶絶。続いて真琴がアラケンのバックを取ると、アラケンはもう一度急所蹴り。だが、これは効くわけはなく、真琴は逆にアラケンに強烈なビンタ!
 だが、ちいが入ってきてアラケンに政宗をコーナーの下に寝かせてから、コーナーの上に座るように指示。素直にアラケンがちいの指示に従うと、ちいはアラケンの肩の上からダイビング・フットスタンプ。何とか真琴がカウント2でカットしたが、その真琴をちいが羽交い締めにし、そこにアラケンが口に含んだチューハイを噴射! だが、これは真琴がかわしてちいに誤爆! ならばともう1回チューハイミストを噴射したアラケンだが、またしてもちいに誤爆! すかさずそんなちいを政宗が骨喰に捕らえて勝利した。
 試合後、アラケンが「この間、西口プロレスで長州小力と試合したけど、今日のほうが難しかったよ。でもおネェちゃん、いいキャラしてるな? 今夜飲みに行こうぜ!」とちいを誘うが、ちいの返事は当然「自分、19(歳)なので!」と正論でバッサリ斬り捨てた。だが、インタビュースペースではアラケンが「ドラゴンゲート"とはいえ"新井健一郎は何でもやるぞ」と言えば、ちいも「アイスリボン"とはいえ"都宮ちいは何でもやる」と続き、じゃりん子チエタッグの継続を示唆した。

101209_Kishindo-3.jpg 現在STYLE-E無差別級王者の竹田誠志が、対戦を熱望していた田中将斗との一騎打ちをついに実現させた。いまや新日本プロレスのリングでも活躍するトップファイターの田中だが、竹田にしてみればハードコアファイターの大先輩。田中も竹田の才能とポテンシャルは認めているだけに、言わばハードコア魂伝承マッチとも言える一戦。
 まずはロープに押し込んだ竹田が離れ際に張り手をお見舞いすると、田中はエルボー合戦を挑んでいく。そこから場外戦に持ち込んだ竹田はゴミ箱を投げつけ、ハードコアな展開に持ち込んでいく。田中も鉄柱に竹田の左足を巻き付けると、そこにイスを投げつけていき、竹田は悶絶! しかし竹田も田中の突進をスピアで迎撃すると、ランニングニー、エクスプロイダー、腕十字とガンガン攻めていく。だが、田中も竹田の突進をラリアットで迎撃すると、垂直落下式ブレーンバスターからスーパーフライを狙ってコーナーへ。
 竹田が追いかけていくが、回転エビ固めの要領で先にマットに着地した田中は、竹田をパワーボムで叩き付けると、再び激しいエルボー合戦を展開。しかし竹田は国体一回戦スラムから強引にカナディアンバスターで叩き付けるが、田中はまたもラリアットで竹田の突進を迎撃すると、スライディングDを叩き込む。
 カウント2で返した竹田だが、田中は今度こそスーパーフライを投下。竹田がカウント1で返す意地を見せると、田中はもう一発スライディングDを狙う。これをかわした竹田は投げ捨てジャーマンからランニングニーを叩き込むと、今度はジャーマンスープレックスホールド。田中をカウント2まで追い込んだ竹田はドラゴンスープレックスを狙うが、払いのけた田中はワンツーエルボーを連打。朦朧としながらもガムシャラに突進していった竹田だが、強烈なラリアットで迎撃した田中は、渾身のスライディングDを叩き込んで3カウントを奪った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第0試合 ミャンマーラウェイルール(ノーグローブマッチ)3分3ラウンド
●You−ki(オクトバリー)
2R 1分49秒 レフェリーストップ
○紅闘志也(フリー)

▼第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
○GENTARO(FREEDOMS)
11分12秒 ラリアット→片エビ固め
●ダイスケ(ガッツワールド)

▼第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
○田村和宏(STYLE−E)
11分44秒 腕ひしぎ逆十字固め
●矢野啓太(バトラーツ)

▼第3試合 タッグマッチ30分1本勝負
新井健一郎(DRAGON GATE)/●都宮ちい(アイスリボン)
14分30秒 骨喰
○政宗(大阪プロレス)/真琴(アイスリボン)

▼第4試合 シングルマッチ60分1本勝負
○田中将斗(ZERO1)
13分43秒 スライディングD→片エビ固め
●竹田誠志(STYLE−E)

▼第5試合 シングルマッチ時間無制限1本勝負
○葛西純(FREEDOMS)
17分32秒 ラダー上へのパールハーバースプラッシュ→体固め
●澤宗紀(バトラーツ)

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