新しい選手が大挙参戦し新陳代謝を行ったOUTSIDERは、来年ランキング制を導入!今年の締めの一戦で堀弁護士が佐野を下す!

101203_Outsider14-1.jpgFIGHTING NETWORK RINGS
THE OUTSIDER 第14戦
日時:12月4日(土) 開始:16:00
会場:ディファ有明
観衆:1420人(超満員札止め)

 4日、ディファ有明で行われたFIGHTING NETWORK RINGS『THE OUTSIDER第14戦』。今年10月に横浜文化体育館に進出し、在日米軍やプロ格闘技団体のZSTと対抗戦を行ったOUTSIDER。2010年最終興行はやはり"聖地"ディファ有明で開催された。大会開始前、前田日明リングス代表はアパッチ小次郎がリングス契約のプロ選手になったことと、来年のTHE OUTSIDERは新たにランキング制を導入することを発表! さらに対抗戦もZSTには「一矢報いるまで」、米軍とは「全員特殊部隊とやるまで」継続していくという。
 また、先日亡くなった星野勘太郎さんについて「昔、UWFという団体を守るために、プロレスを無視した喧嘩をふっかけるような試合をしました。その時、相手側の選手たちは雑誌などで『いつでもやってやる』みたいなことを言っていたんですけど、誰一人本当にやってくる者はいませんでした。ただ星野さんだけは目には目をって感じで喧嘩腰でやりあって、試合後もUWF側の控室に1人で乗り込んできた、そういう気概のある先輩でした」と永ソードを語ったあと、10カウントゴングを鳴らした。

 2010年のTHE OUTSIDER最後の試合(今大会のメイン)は、何と"人権派 柔術弁護士"堀鉄平と、"第4回MVP"佐野哲也というアウトサイダーではない人間同士の対決に。このところ負けが込んでいる佐野選手は入場テーマ曲を変え、トランクスもTHE OUTSIDER参戦当初のものに戻した。しかもリングイン直後に風香シャドーを披露することでお馴染みの佐野選手だが、何とリングサイドからはその元女子プロレスラーの風香も観戦に訪れていた。
 佐野選手として負けられない一戦だったが、相手はTHE OUTSIDERでも屈指の実力者である堀選手。開始早々テークダウンを奪われた佐野選手だが、これはすぐに脱出。続く堀選手のタックルをうまく切った佐野選手は、そのまま上から抑え付けるようにスリーパーへ。ガッチリと決まり、堀選手も苦悶の表情を浮かべたため勝負あったかと思われたが、堀選手は体を回転させてながら何と脱出!
 2R、いきなり飛びヒザ蹴りを出していった佐野選手は、そのままグラウンドに持ち込む。しかし下になった状態から堀選手はオモプラッタを仕掛けていき、さらに佐野選手の右腕を巻き込んだまま三角絞めで捕獲。佐野選手は右腕を抜き、動いてどうにか脱出しようとするが、堀選手が三角マウントからパウンドを落としていくと、ついにセコンドがタオルを投入! 最大のチャンスはあったものの、そのチャンスが手から滑り落ちた直後、堀選手がこぼれたチャンスを拾い上げて勝利した。
 項垂れる佐野選手に前田代表が声をかけ、その横でマイクを持った堀選手は「今後は佐野選手と共にアウトサイダーな人たちの壁になることで、THE OUTSIDERを盛り上げたい」と発言。敗れた佐野選手にはファイティングスピリッツ賞が贈呈された。

101203_Outsider14-2.jpg 今大会のMVPに輝いたのは、第18試合に出場した"天下一武闘会の新星"松岡洋平選手。松岡選手はレスリング歴14年、国体&インターハイ3位、全日本コンバットレスリング選手権優勝など、輝かしい経歴を持つYOBOBO選手と対戦。前田代表は大会終了後、「(試合を)組んだのはいいものの、(松岡選手が)頑張って判定に持ち込んで引き分けたら褒めてやろう、判定負けでも褒めてやらなあかんなって思っていた」と語っていたのだが、何と試合開始早々パンチで松岡選手がダウンを奪う!
 だが、落ち着きを取り戻したYOBOBO選手は、タックルであっさりテークダウンを奪うとすぐさまマウントへ。松岡選手も下からのネックロックで堪えるが、YOBOBO選手は脱出。その後もYOBOBO選手はフェイントを織り交ぜながらタックルを狙っていく。2Rに入り、松岡選手のパンチをもらいながらも足に組み付いていったYOBOBO選手は、一気にテークダウン。
 猪木−アリの体勢から足をバタつかせて防御した松岡選手は、低く構えてタックルを狙うYOBOBO選手に対し、完全にタックルを見切ったようでカウンターパンチで迎撃すると、一気にYOBOBO選手の顔面にパンチを連打。これでYOBOBO選手は崩れ落ちるようにダウンし、松岡選手が大方の予想を覆して見事なKO勝ちを収めた。現在はアパッチ小次郎にシゴかれまくっているという松岡選手は、次の対戦相手に幕大輔選手を指名した。

 またベストバウト賞には、第25試合で行われた"山口の小さな巨人"秋山翼選手vs."60ー65トーナメント準優勝"渡辺竜也選手という実力派同士の対戦が選ばれた。実力派同士の対戦だけにローキックからのタックルでテークダウンを狙う秋山選手に対し、渡辺選手はテークダウンされながらも上体を起こして上からパウンドで応戦。
 秋山選手は足を取ってヒールホールドを狙うが、渡辺選手はこれも体を捻って脱出。2Rに入ると、秋山選手のタックルを渡辺選手が完全に切ってみせ、パンチで反撃。しかし試合終了のゴングが鳴り、判定は1-0で決着が付かずドローに終わった。

101203_Outsider14-3.jpg 今大会には前田代表曰く6割の新規選手が参戦したため、まるで初期の頃のTHE OUTSIDERを見ているような光景が何度も見られた。その1つが初期のTHE OUTSIDER名物だった乱闘だ。最近の大会ではセキュリティも強化されたこともあり、乱闘が起こりかかってもすぐに鎮静化させていたのだが、今大会では第20試合で行われた"静岡相良のシューティングスター"植田雄太選手vs."足利の筋肉バキバキ野郎 俺がリアルストリート"R.S.RYO選手の"試合後"にそれが起きた!
 とにかくお揃いのジャージを着た大勢の仲間たちからリングに送り出されたRYO選手は、表情1つ取ってもハンパじゃない気合いの入り方。それだけにRYO選手はタックルを切られながらも執拗に植田選手の足を取りに行き、何とかテークダウンを奪うと、そのままバックに回って胴絞めチョークスリーパーへ。これがガッチリ決まりRYO選手が勝利した瞬間、会場後方で観戦していたRYO選手の応援団が祝福しようと一気にリング目指してダッシュ! すかさずセキュリティが止めに入っていったのだが、その隙を突くようにお互いのセコンドがリング上で乱闘を起こしてしまう。
 勝利者賞を渡すためリングに入ろうとしたラウンドエンジェルをも巻き込むように、揉み合う両陣営のセコンド、止めに入るセキュリティとRYO選手、前田代表。するとセキュリティを振り切ったRYO選手側の応援団もリングに雪崩れ込もうとしたため、村上和成もコーナーに登って一喝! 何とか応援団をリングから降ろし、会場の奥に移動するようにセキュリティがするのだが、収まらない応援団はザワザワしっ放し。すると前田代表がマイクを持って「オイ、静かにしろ!」と一喝し、「勝ったにもかかわらず、負けたほうに蹴りを入れるなんて言語道断ですね。これはノーコンテストとします」と発表。こう言っては何だが、実にTHE OUTSIDERらしい激しい乱闘だった。

 また新規選手として、名門・栗東高校出身でレスリング12年、インターハイ&国体出場などの経歴を持つ"元・名門栗東高校レスリング部キャプテン スープレックスマスター"石村誠選手に期待が集まっていたが、何とこの試合では同じく新規選手の"宮古島 最強鉄人高校教師"加藤司選手が大方の予想を覆し、1R32秒パンチの連打で鮮やかな秒殺勝利!
 前田代表は「高校の先生の相手も結構強かったんですよね。スコーンとやられちゃうかと思ったら反対に勝ってね。聞いたら水産高校の先生で、船乗りとか漁師を育てていて、まぁ海に出ているせいか、すごいですよね」と驚いた様子で語った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 体重Limit59kg
"函館の昇龍 フランケンシュタイナー"○山崎コール
2R 50秒 腕ひしぎ十字固め
"KO喧嘩拳闘士"●ALEX

▼第2試合 シングルマッチ 体重Limit66kg
"天下無双の19歳 ノンストップレオパルド"○小澤彪人
2R 2分35秒 パンチ連打→ドクターストップ
"首都襲来 長野の暗黒支配人"●闇の拳王

▼第3試合 シングルマッチ 体重Limit68kg
"潟の最強ギャング"○RYUYA
1R 1分0秒 パンチ連打→レフェリーストップ
"飛脚界のトラック野郎 御意見無用の突撃一番星"●松元の血 洋

▼第4試合 シングルマッチ 体重Limit75kg
"宮古島 最強鉄人高校教師"○加藤司
1R 32秒 パンチ連打→レフェリーストップ
"元・名門栗東高校レスリング部キャプテン スープレックスマスター"●石村誠

▼第5試合 シングルマッチ 体重Limit63kg
"鹿児島奄美の根性野郎 エメラルドハリケーン"○島元剛志
1R 1分15秒 スリーパーホールド→ギブアップ
"渋谷・飛車角道場見参 爆裂猛虎"●佐藤翔太郎

▼第6試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
"死神"●神風飛丸
1R 1分13秒 腕ひしぎ十字固め→ドクターストップ
"ハマの銀"○平山銀

▼第7試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
"70−75覇者伊澤ジムからの刺客 顔面殴打王"●小川亮介
2R 1分18秒  ダウン→レフェリーストップ
"最強セキュリティーチーム 3POUNDの一撃天使"○MASATO

▼第8試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
"タイマン勝率100% ステゴロ・スカーフェイス"○原田豪
1R 43秒 レフェリーストップ
"鳳凰成信"●吉濱信吾

▼第9試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
"反逆のラスタファリアン ルードボーイ"●山岡拓也
1R 1分53秒 パンチ連打→レフェリーストップ
"ストリート無敗 格闘技集団clutch代表"○情野雄也

▼第10試合 シングルマッチ 体重Limit63kg
"太田総理の最強ブレーン ザ・タイタン"○野口悠介
2R 1分44秒 アームロック→ギブアップ
"焼津のデッドエンジェル"●魔ッ血

▼第11試合 シングルマッチ 体重Limit63kg
"撃合上等 疾風アスリート"○TAKAHIRO
判定3-0
"薩摩極悪暴走族 元・寿護割第十二代総長"●勇公

▼第12試合 シングルマッチ 体重Limit70kg
"アンコンディショナル・ラヴ"●八巻健二郎
1R 41秒 フロントスリーパーホールド
"エンセン大和魂継承"○YOSHIKI

▼第13試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
"琉球王国の最強島人"○當山馨
判定2-1
"元・埼玉秩父連合六代目"●岡田仁

▼第14試合 シングルマッチ 体重Limit60kg
"濱の勇二"○高垣勇二
2R 1分49秒 TKO(ダウン2回)
"静岡 特攻の龍"●加藤健太

▼第15試合 シングルマッチ 体重Limit74kg
"栃木真岡の特攻野郎"●舘野智良
2R 47秒 アームロック→レフェリーストップ
"不屈の道産子魂"○飯田健夫

▼第16試合 シングルマッチ 体重Limit75kg
"宇都宮オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー"●菱沼郷
1R 1分51秒 レフェリーストップ(セコンドのタオル投入)
"元・守山駐屯地第35普通科連隊第4中隊 神速"○SoldierBoy一樹

▼第17試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
"大阪の喧嘩どツキ空手王"○鷹亜希
1R 2分37秒 TKO(ダウン2回)
"チーム鳳凰初代ヘッド 平成の怪物"●図司有宏

▼第18試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
"天下一武闘会の新星"○松岡洋平
2R 2分7秒 TKO(ダウン2回)
"全日本コンバットレスリング覇者 汎用人型決戦兵器"●YOBOBO

▼第19試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
"第6回大会MVP 平成生まれの火の玉小僧 弾丸ナインティーン"△比夏瑠
判定1-1
"敵中突破の薩摩十字 反骨造士"△上村勇貴

▼第20試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
"静岡相良のシューティングスター"植田雄太
乱入→ノーコンテスト(1R 2分57秒 チョークスリーパー)
"足利の筋肉バキバキ野郎 俺がリアルストリート"R.S.RYO

▼第21試合 シングルマッチ 体重Limit80kg
"ザ・SHOGUN"○バイソン守
1R 2分14秒 TKO(ダウン2回)
"中村トッシー推奨 豪傑男気祭"●山口直人

▼第22試合 シングルマッチ 体重Limit62kg
"栃木 漆黒の流星"○手塚勇太
判定3-0
"杉並の黒い三連星 大嶽ブラザーズ"●大嶽伸次

▼第23試合 シングルマッチ 体重Limit67kg
"栃木のパワフル馬力柔道野郎"●蓮實光
2R 50秒 アームロック→レフェリーストップ
"モンスターファクトリー茨城からの刺客 ケンカバッティングマシーン"○沼尻和之

▼第24試合 シングルマッチ 体重Limit68kg
"最強不良戦国時代激動の'90年代からの刺客 浦安皇帝降臨"●清水征史郎
2R 2分9秒 TKO(ダウン2回)
"チーム道志BIFの暴れん坊"○藤田雄祐

▼第25試合 シングルマッチ 体重Limit57kg
"百万一心 山口の小さな巨人"△秋山翼
判定1-0
"沼津の一撃空手王"△渡辺竜也

▼第26試合 シングルマッチ 体重Limit75kg
"法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士"○堀鉄平
2R 2分41秒 TKO(セコンドからのタオル投入)
"第4回MVP リアル神代ユウ"●佐野哲也

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