超党派軍対決を制してハワイアンコンビが最強タッグ単独首位に!ラダーマッチを制した稔はカズに宣戦布告

101123_AJP-1.jpg全日本プロレス
2010世界最強タッグ決定リーグ戦
日時:11月23日(土) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1600人

 23日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2010世界最強タッグ決定リーグ戦』。20日に開幕した年末恒例の最強タッグだが、開幕戦で西村修&ジョー・マレンコと引き分けた船木誠勝&鈴木みのるは、現世界タッグ王者で開幕戦で諏訪魔&浜を破ったものの、21日の千葉大会で西村&マレンコに不覚を取った太陽ケア&曙と超党派軍対決を行った。

 リングインするなり、曙とケアを睨み付けていった鈴木。さらにタオルで曙に殴りかかるが、曙はそのタオルをキャッチして鈴木を睨み付ける。同じ超党派軍だからといって一切の馴れ合いがない。その鈴木と曙の先発で試合が始まると、腕を取ろうとする鈴木に対し、曙は圧倒的なパワーで鈴木を突き飛ばしていく。続く船木とケアはまず慎重なグラウンドでの主導権争い。そこから船木が不意を突いてソバットを叩き込むと、代わった鈴木はケアにロープに振られてもコーナーに控えている曙にフロントキック!
 すると曙も熱くなってケアにタッチを求める。ケアがタッチに応じると、鈴木は曙に対してフロントキックを連発。しかし曙は鈴木のお株を奪うように舌を出しながら高笑いしてみせる。これにはさすがにカチンと来たのか、鈴木は低空ドロップキックで曙にヒザをつかせると、曙の左足を取ってヒールホールドで捻り上げる。続いて船木がアキレス腱固めを決めていくと、空いている右足に鈴木もアキレス腱固め。さらに鈴木がもう一度ヒールホールドを決めると、曙は悲鳴を上げながらロープへ脱出。
 船木&鈴木は徹底的に曙の左足を攻撃していくが、曙は鈴木に体当たりしてからのショートレンジラリアットを叩き込み、ようやくケアにタッチ。ケアはSUNケアキックやコブラクラッチ式バックブリーカーで反撃するが、鈴木からタッチを受けた船木もアバランシュホールドから蹴りのコンビネーションで応戦。そして鈴木が曙のコーナースプラッシュをかわしてコーナー付近でスリーパーに捕らえている間に、船木がケアを三角絞めでガッチリ捕らえる。
 決定的な場面だったが、ケアは辛くもロープに脱出。ここからハワイアンタッグが逆襲。ケアに対して串刺し攻撃を狙いダッシュする船木に、曙が横からタックルを見舞って阻止すると、ケアが鈴木にハリケーン・スパイクから合体技のボルケーノスプラッシュを狙うが、鈴木は辛くも曙に飛び付いて回避。しかし背後からケアがバックドロップで投げていく。だが、船木が曙に飛び付いてスリーパーを決めている間に、鈴木がケアを胴絞めスリーパーで仕留めようとする。
 これもケアがロープに逃れると、鈴木はゴッチ式パイルドライバーを狙うが、ケアは逆水平チョップで脱出。倒れた鈴木に曙がボディプレスを浴びせると、続けてケアはTKOで叩き付ける。さらに奥の手であるTKO34thまで繰り出したが、鈴木はカウント2で返す! 試合は20分を経過し、鈴木はTKOを狙うケアをフロントネックロックで切り返すが、ケアは気合いで鈴木を担ぎ上げると、もう一度TKO34thで叩き付け、今度こそ文句なしの3カウントを奪った。試合後、鈴木が曙、ケアとグータッチで健闘を称え合うと、曙は実に嬉しそうな表情。インタビュースペースでも曙は「最初はどんな試合になるか心配してたんです。やっぱこれが、これこそ俺らが出来る精一杯のプロレス! やる気が沸き立ててくれる相手というか、真正面から勝負してくれる相手でもあるし、いやー、シンドかったけど楽しかった!」と実に充実したプロレスラーらしい表情で語った。

101123_AJP-2.jpg メインでは1敗1分と振るわない諏訪魔&浜亮太が、1勝1敗のKENSO&KONOと対戦。KONOがブードゥー・マーダーズ入りするキッカケになった試合で血ダルマにされている浜は、リングインするなりKONOを激しく睨み付ける。そんなバチバチした雰囲気の横でKENSOはリック・フレアーばりに「Wooooo!」と雄叫びをあげている。
 だが、KENSOはコーナーに控えている浜に噛んでいたガムを吐きかけると、諏訪魔には腰巻きを外してチョーク攻撃。さらにKONOもKENSOの腰巻きを使って浜にチョーク攻撃をお見舞いすると、KENSOがフロントキックで浜を場外に蹴落としてプランチャを発射。KONOも諏訪魔を場外に連れ出し、諏訪魔が傷めている腰を鉄柵に叩き付けていく。だが、リングに戻った諏訪魔はダブルチョップからのドロップキックでKONOを吹っ飛ばすと、串刺しラリアット、ベリートゥベリー、カウンターのフロントスープレックスで追い込み、さらに浜とのトレイン攻撃から合体タックル、合体ブレーンバスター、諏訪魔のアンクルホールド+浜のDDTと次々に連係技も決めていく。
 だが、KONOも浜の突進をかわしてフロントキックを返すと、ダイビング・ジャンピングニー。浜もカウンターでサイドバスターを決めてからコーナーに登っていくが、追いかけていったKONOが逆に雪崩式河津落としを決める。KONOはKENSOとトレイン攻撃を狙うが、場外に追いやられていた諏訪魔が横から入ってきてカウンターのラリアット。さらに諏訪魔&浜はKONOにサンドイッチ・ラリアットを叩き込むと、連続でエルボードロップを落とす。
 KENSOがエルボードロップでKONOを救出しようとしたが、浜がかわしてKONOに誤爆させる。すかさず諏訪魔がKENSOを投げ捨てジャーマンで投げ飛ばすと、浜がKONOにリョウタハマーを決めて3カウント。待望の1勝目をあげた諏訪魔がインタビュースペースで「流れが変わってきたと思いますよ。しかも今日俺の誕生日だから、浜から最高の誕生日プレゼントもらえましたね」と笑顔。浜も「今日は大事だったからね。散々やられてきたし、勝ちという気持ちすっごいあった。ハッキリ言って幸先もいいとは言えなかったからからね。絶対キッカケを掴みたかったし、先輩(=諏訪魔)の誕生日だったから勝ててよかったです」と語り、ここから一気に巻き返すと息巻いた。

101123_AJP-3.jpg "全日本ジュニアの絶対王者"であるカズ・ハヤシが保持する世界ジュニア王座への次期挑戦者を決めるため、近藤修司、KAI、大和ヒロシ、BUSHI、稔、MAZADAの6選手が一斉にナンバーワン・コンテンダー・ラダーマッチで激突! リング中央上空に吊るされた次期挑戦者決定権利書の入ったケースを先に取った者が勝利するというルールだが、フォール、ギブアップを奪われた選手は退場となり、ラダーを使った攻撃は反則とはならない。
 まずは近藤vs.稔、大和vs.KAI、MAZADAvs.BUSHIというそれぞれ因縁のある相手との対戦で試合が始まったのだが、その中から近藤がBUSHIと共闘すると見せかけて、アッサリ裏切ると、MAZADAのバックを取った近藤にBUSHIが回転エビ固め。その勢いで近藤をジャーマンで投げたようになったMAZADAが場外に転落すると、BUSHIはプランチャ式ウラカンホイップを決めていく。さらにいくつも用意されたラダーを近藤、KAI、BUSHIが手に取ると、大和だけがラダーをゲットすることが出来ず、3人から一斉にラダー攻撃を受けてしまう。
 それでも大和はラダーを頭から被ってグルグル回転して蹴散らしていくと、そのラダーに近藤が登っていく。近藤から「抑えろ」と指示された大和だが、バカ正直に従うわけもなく、近藤を引きずり降ろし、ラダーの上からダイビング・セントーンを投下。怒った近藤はコーナーの上にラダーを乗せると、その上に大和をパワーボムで叩き付ける。近藤はひと際デカいラダーに登ってケースを取ろうとするが、KAIが追いかけていってバックドロップ。
 その間にBUSHIがラダーに登っていくが、稔とMAZADAがラダーごと移動させる。しかしMAZADAを蹴落としたBUSHIはダイビング・ボディプレスを投下して3カウント。さらにBUSHIはもう一度ラダーに登り、ケースに向かってジャンプするが、横のラダー上から大和がジャンピングスピアでカットしてそのままフォールして3カウント。さらに近藤がラダー上のKAIをKUBINAGEで投げ飛ばしていって3カウント。これでリング上には稔、近藤、大和の3人が残る。
 先に巨大ラダーに登っていった大和だが、近藤がラダーの間に押し込めて身動きが出来ないようにしてラダーに登っていく。だが、反対側から稔も登っていき、巨大ラダーの一番上で近藤がショートレンジラリアットを叩き込むが、稔はケースをぶら下げるヒモを掴んで落下を阻止! 逆にハイキックを叩き込んで近藤を蹴落とした稔が見事にケースをゲットした。
 ケースの中から次期挑戦者の権利書を取りだした稔は、カズに向かって「いままで言うのも恥ずかしかったけど、お前に去年の3月14日に両国で負けてから、お前に対するジェラシーだけでプロレス続けてんだよ。確かにお前は強いよ。でも1月2日、俺は自分が出来る最高の状態でリングに立つから、お前も覚悟を決めて俺の前に立て! いいか、いまここで宣言しておくぞ。来年1月2日、この後楽園ホールで、この俺が全日本ジュニアのテッペン獲るぞー!」と宣戦布告した。
 一方のカズはこの日の第1試合開始前に行われた愚乱・浪花さんの追悼セレモニーで遺影を持ってリングへ。みちのくプロレス時代、カズと浪花さんはデビューが1年くらいしか変わらなかったため先輩・後輩というよりも「夢を語り合いながら一緒に電車で帰ったりした。気持ちの中ではいいライバル」という関係だったそうだ。
 それだけに第1試合終了後にコメントを求められたカズは「先シリーズ中にこの話聞いていて、どうやってシリーズ終えようかと。乗り越えなくちゃいけないから。別に浪花の分まで僕が闘うとかじゃなくて、どんなことがあっても闘い続けるのがプロレスラーだし。奴もそうやって闘って来たからさ。......俺がいま出来ることはどんなケガをしても、待っている人たちがいる限り、闘い続けること。それが、その姿が、浪花が1番望んでいることじゃないかと思います」と涙ぐみながらに語った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ30分1本勝負
○西村修/ジョー・マレンコ
14分58秒 逆さ押さえ込み
●渕正信/カズ・ハヤシ

▼第2試合 世界ジュニア・ヘビー級王座次期挑戦者決定戦〜ナンバーワン・コンテンダー・ラダーマッチ〜時間無制限
○稔
9分57秒 権利書奪取
●大和ヒロシ、●近藤修司
[退場順]●MAZADA(BUSHIのラダーからのボディプレス)→●BUSHI(大和のラダーからのスピアー)→●KAI(近藤のラダー上からのKUBINAGE)

▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○武藤敬司
9分29秒 足4の字固め
●中之上靖文

▼第4試合 2010世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
本田多聞(フリー)/●菊地毅(フリー)【1敗=0点】
9分18秒 TARUギロチン→片エビ固め
○TARU/レネ・デュプリ【1勝=2点】

▼第5試合 2010世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
○真田聖也/征矢学【1勝1敗1分=3点】
11分24秒 回転足折り固め
ダーク・オズ(AAA)/●ダーク・クエルボ(AAA)【1勝1敗=2点】

▼第6試合 2010世界最強タッグ決定リーグ戦公式 30分1本勝負
船木誠勝/●鈴木みのる(パンクラスMISSION)【1敗1分=1点】
20分35秒 TKO34th→片エビ固め
○太陽ケア/曙(フリー)【2勝1敗=4点】

▼第7試合 2010世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
諏訪魔/○浜亮太【1勝1敗1分=3点】
14分30秒 リョウタハマー→体固め
●KENSO/KONO【1勝2敗=2点】

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