リザーブファイトから勝ち上がった伊澤が70-75トーナメント優勝!在日米軍との対抗戦には圧勝したものの、ZSTにはプロとの差を見せつけられる!

101011_Outsider13-1.jpgFIGHTING NETWORK RINGS
THE OUTSIDER 第13戦 in 横浜文化体育館
日時:10月11日(月) 開始:16:00
会場:横浜文化体育館
観衆:4854人(超満員)

 11日、横浜文化体育館で行われた『THE OUTSIDER第13戦』。以前、映画とのコラボレーションで両国国技館で大会を開催したことがあったOUTSIDERだが、今回はOUTSIDER単体による大会場でのビッグマッチ開催。この"リングスの聖地の1つ"である横浜文体での大会は、リングス完全復活への大きな一歩となるだろう。

 今大会では通常のシングルマッチに加えて、6・20『第12戦』で1回戦と2回戦が行われた70-75トーナメントの続きとなる準決勝〜決勝戦が行われる。優勝候補の1人だった剛田武は残念ながら不出場となったが、この日OUTSIDER3人目の王者が誕生する。
 準決勝第1試合では大本命"法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士"堀鉄平選手と、"鳳凰天女 チームWEED 斬り込み隊長"谷博幸選手が対戦。1Rが堀選手が順調にタックルでテイクダウンを奪い、試合を優位に進めていったが、2Rに入るとヘッドロックのような体勢になった堀選手に対して谷選手は逆にバックに回ってスリーパーで切り返す。堀選手は苦しそうな表情を浮かべながらどうにか首を抜いたが、谷選手は上になってパウンドを落としていった結果、判定で谷選手が勝利! いきなり大本命を破って決勝進出を決めた。
 準決勝第2試合はともにリザーブファイトから勝ち上がってきた"九州天下一武闘会 若きフィクサー"古口信太郎選手と"アブダビコマンダー"伊澤寿人選手の対戦。いきなり首相撲からヒザ蹴りを入れていった伊澤選手に対し、古口選手は左右のパンチをボディや顔面に叩き込んでいく。一旦距離を取った伊澤選手はまたも首相撲かと思いきや、ピョンと古口選手の背後に飛び付いていき、そのままスリーパーで捕獲! 鮮やかな一本勝ちで決勝進出を決めた。
 決勝は大本命を倒した谷選手と、リザーブファイトからここまで勝ち上げってきた伊澤選手という顔合わせ。互いに首相撲からのヒザ蹴りを狙っていく中、コーナーに押し込んでいってブレイクがかかるという展開が続いたが、2Rに伊澤選手のワンツーがヒットして谷選手がバランスを崩す。必死に組み付いてピンチを凌いだ谷選手だが、伊澤選手は最後まで積極的にパンチを出していった結果、判定で勝利!
 結果を聞いた瞬間、谷選手はそのままマットに突っ伏して涙を流し、勝利した伊澤選手も涙を流しながら前田代表からベルトをウイニングローレルを受け取った。そして伊澤選手は「栃木の2本目のベルトを持って帰ります! ありがとうございます。今後もこれで満足しないでもっといい試合が出来るように努力するので、応援よろしくお願いします!」と喜びの言葉を叫んだ。なお、この試合がこの大会のベストバウト賞に選出された。

101011_Outsider13-2.jpg 今大会の目玉として行われたのが2つの対抗戦。まずは日米安全保障条改定50周年記念 友好試合として行われた在日米軍との5vs.5対抗戦。アメリカ国旗を持ったラウンドエンジェルに先導されて在日米軍チームが登場すると、日本国旗を持った特攻服姿のラウンドエンジェルに先導されてOUTSIDERチームが登場。
 そして前田代表が開会宣言をすると、館内に『パワーホール』が鳴り響いて、特別立会人である長州力が登場! 前田代表の隣に並んだ長州は「どうも長州です。アキラとは1年に1、2回会うか会わないかで。でも会う度にアキラの存在がどんどん大きくなっていって、こういうイベントも素晴らしいと思います。これからもアキラにはどんどん頑張ってもらって、アキラという存在を見せつけて頑張ってください」と挨拶。
 両国の国歌吹奏が行われ、非常に場内がいい雰囲気になったところでいよいよ対抗戦がスタート。何せ実力が未知数の在日米軍だが、まずは"キャンプフォスターのアレクサンダー"The Great選手が"天下不良品"三枝美洋選手と対戦。いざ試合が始まると三枝選手がパンチの連打から組み付いていってグラウンドに引き込んでいったのだが、ここで試合がストップしてThe Great選手がドクターチェックを受ける。
 見たところケガはしていなようだが、ドクターによると本人が拳が折れていると申告したため、ドクターストップにより試合終了が告げられた。三枝選手は腕立て伏せをしてまだまだ出来るというのをアピールしたがアクシデントでは仕方がない。ところが、続く対抗戦・"南関東CRS連合 小田急流憂斗元総長CARAS"山田史博選手vs."キャンプシュワブ最強の霊長類"The Beast選手の試合も、開始早々4点ポジションの山田選手にThe Beast選手が顔面にヒザ蹴りを入れてしまい、これで山田選手が眼窩底骨折をしたためThe Beast選手の反則負けとなった。
 何だか対抗戦が予想外の展開になってしまった中、登場したのが"Mr.OUTSIDER"こと黒石高大選手! リングインして相手の"嘉手納基地のC-130 ハーキュリーズ"Sambo選手にメンチを切っていった瞬間、応援団が配布したジェット風船が次々に飛び交い、紙テープも投げ込まれ、「黒石イケイケ!」のムードが場内を包み込む。Sambo選手は試合が開始するなり、黒石選手に組み付いていってコーナーに押し込んでいったが、冷静な表情の黒石選手は首相撲に捕らえるとヒザ蹴りを連打。グサリとヒザが刺さったSambo選手がダウンした瞬間、レフェリーが試合をストップし、黒石選手が圧勝!
 これぞMr.OUTSIDERという試合で勝利した黒石選手は、「あー、もう! みんなが応援してくれるから超嬉しいです! 俺は勉強は大して勉強してないから歴史のことも戦争のことも大したこと知らないけど、先人の人たちが築いてくれた、守ろうとしてくれた民族の誇り、自分は忘れたくないです!」と涙ながらに叫んだ。その後の対抗戦は"茅ヶ崎連合第十二代総長 ジャパニーズヤンキー"庵野隆馬選手がタックルでテイクダウンをした際に相手選手が肩を脱臼したため秒殺勝利。大将戦では"九州天下一武闘会 不沈艦"出田源貴選手が筋骨隆々の"キャンプフォスター海軍 百獣の王 アンチェイン"Lion選手のパンチを浴びてしまいTKO負けとなったが、OUTSIDERvs.在日米軍の対抗戦はOUTSIDERの4勝1敗に終わった。
 なお、前田代表は在日米軍との対抗戦第2弾を行う予定はあるとのことで、今回は沖縄の在日米軍だったが、次回は関東の在日米軍が参戦してくる可能性もあるという。

101011_Outsider13-3.jpg もう1つの対抗戦は"リングスの遺伝子を引き継いだ"ZSTとの対抗戦。基本アマチュア格闘家であるOUTSIDER勢にとって、全員プロ格闘家のZSTとの対抗戦はただでさえハードルが高いが、ルールも通常のものと違い、5分2ラウンド、インターバル90秒となり、ダウン判定は取らない。さらにグラウンドポジションや4点ポジションで、後方より視覚の外からのパウンドを有効とし、バックドロップ、ジャーマン、パイルドライバーなど頸椎(首)をマットやロープに投げる行為も有効となる"プロ仕様"のルールが採用された。
 いきなり仮面ライダーキャラ満載で試合前こそ笑いを誘った清水俊裕と、ZSTきってのアウトローという山本勇気がアウトサイダー勢に圧倒的勝利を収め、プロとアマの差をこれでもかというほど見せたのだが、中堅戦で濱岸正幸と対戦した"第4回大会MVP リアル神代ユウ"佐野哲也選手は打撃戦で互角以上の展開を見せる。バックスピンキックからバックブローを出していった佐野選手だが、これは空振り。すると濱岸は組み付いていってグラウンドに持ち込む。一度はブレイクとなったが、差し合いからヒザを出していった佐野選手だが、濱岸はテイクダウンするとサイドからマウントに移動して腕十字へ。佐野選手は立ち上がって腕を抜こうとしたが、立ち上がったときに腕が伸びてしまってレフェリーが試合をストップ!
 敗れはしたが、濱岸も「佐野選手もすごく力強くて、すごくいい選手だと思います。プロでも通用すると思います」と語ったほど接戦だったのは確か。「もしかしたらイケるかも」という空気が漂い出した中、この試合がOUTSIDERラストマッチとなる"北九州小倉の拳神"アパッチ小次郎選手が今年4月にデビューしたばかりの島村裕と対戦。
 島村のタックルを徹底的に切り、なかなかテイクダウンを許さなかったアパッチ選手は2Rにパウンドや鉄槌で島村を追い込む。やや焦りが見える島村が不用意に前に出たところに、アパッチ選手のパンチがクリーンヒットしてダウンを奪うと、思わずアパッチ選手はガッツポーズを作って勝利したと勘違い。島村もすぐに起き上がってきたため試合は続行! アパッチ選手はかなりスタミナが切れていた様子だったが、最後の力を振り絞ってパンチのラッシュ。
 そこに島村がタックルを仕掛けていったが、これを切ったアパッチ選手はまたもパンチを叩き込み、倒れたところに今度はパウンドでラッシュすると前田代表が赤いタオルを投げ込んで試合をストップ! ついにアマの選手がプロに一矢報いた!
 しかし対抗戦大将戦で奥出雅之に挑んだ吉永啓之輔は、健闘空しく2R終盤に腕十字を極められてしまい無念の一本負け。この試合がプロデビュー戦だった吉永は、大会終了後腕を吊りながらZSTの上原代表に「もう1回やらせてください!」と直訴していた。この結果、OUTSIDERvs.ZSTの対抗戦はOUTSIDERの1勝4敗に終わった。
 前田代表は「地力が出たなって感じですね。やっぱり基礎から身に付けてきた連中との違いですね。逆にウチの選手っていうのは腕力が最後の砦なので、みんな異常に悔しがるんですよね。だから逆にバーンと成長する力がありますよね。自分でビッグバンが出来る力がありますよね。今日のこの負けた経験が生きてくる、逆に負けてよかったんだなと思います」と感想を述べた。なお、OUTSIDERは徐々に文体での大会開催の数を増やしていきたいそうで、来年は2回開催を予定しているとのこと。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 体重リミット63kg 3分2R
"武将龍"○樋口武大
2R 1分6秒 スリーパーホールド
"ニガンボ流喧嘩術逆輸入 スリランカ・レオパード"●フェルナンド・カマル

▼第2試合 シングルマッチ 体重リミット62kg 3分2R
"ゴールデン・ボーイ"○中根佑太
1R 52秒 ドクターストップ
"ベビーフェイスのVシネ新人王"●西本誠

▼第3試合 シングルマッチ 体重リミット59kg 3分2R
"歓楽街の仕分け人"○須藤和哉
判定3-0
"東京最強激戦区池袋 弐双龍の龍帝"●SHIN

▼第4試合 シングルマッチ 体重リミット65kg 3分2R
"横濱地獄族第二十四代総長"○統好
判定3-0
"JOC全国中国武術大会準優勝 達人"●飯尾馨一

▼第5試合 シングルマッチ 体重リミット66kg 3分2R
"昭和の極悪クリミナル・レコーダー"○茂木浩明
判定2-1
"第2回大会MVP大嶽推薦 杉並の壊し屋"●塩島寛人

▼第6試合 シングルマッチ 体重リミット67kg 3分2R
"浜松斬刃拳道場 特攻隊長"●関谷勇次郎
判定0-2
"チーム道志 BIFの暴れん坊"○藤田雄祐

▼第7試合 シングルマッチ 体重リミット70kg 3分2R
"千葉漢塾 南無阿弥陀仏"○櫻井貴大
判定2-0
"埼玉白岡町の若き長 全身凶器"●齋藤龍正

▼第8試合 THE OUTSIDER 70-75kgトーナメント準決勝 3分2R
"法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士"●堀鉄平
判定0-3
"鳳凰天女 チームWEED 斬り込み隊長"○谷博幸

▼第9試合 THE OUTSIDER 70-75kgトーナメント準決勝 3分2R
"九州天下一武闘会 若きフィクサー"●古口信太郎
1R 1分46秒 チョークスリーパー
"アブダビコマンダー"○伊澤寿人

▼第10試合 シングルマッチ 体重リミット74kg 3分2R
"リングス金原道場 セントポール立教の若獅子"●鈴木滉人
1R 27秒 レフェリーストップ
"不屈の道産子魂"○飯田建夫

▼第11試合 シングルマッチ 体重リミット73kg 3分2R
"リアルマッドタイガー 解き放たれた虎"●大山勇樹
判定0-2
"焼津の暴力マリア"○宮永一輝

▼第12試合 シングルマッチ 体重リミット75kg 3分2R
"現役医大生代表 延命ブラックジャック"○Dr.K
判定3-0
"漢一匹 修羅の道"●今井火裟獅

▼第13試合 シングルマッチ 体重リミット68kg 3分2R
"潟の最強ギャング"○RYUYA
1R 2分40秒 TKO
"元・船橋夜櫻會四代目総長"●矢野優二郎

▼第14試合 シングルマッチ 体重リミット62kg 3分2R
"濱の勇二"●高垣勇二
判定0-3
"埼玉白岡町の兄貴分 一蓮托生"○佐藤美朗

▼第15試合 シングルマッチ 体重リミット68kg 3分2R
"モンスターファクトリー 茨城からの刺客 ケンカバッティングマシーン"○沼尻和之
判定2-0
"理由なき反抗 名門三郷高校卒業 蒼い稲妻"●島根豊

▼第16試合 シングルマッチ 体重リミット65kg 3分2R
"和製ヴァンダレイ 鋼の喧嘩術師"●友田隆志
1R 1分14秒 チョークスリーパー
"闘いに目覚めた烈風の牛若丸"○金島欣和

▼第17試合 シングルマッチ 体重リミット105kg 3分2R
"国技相撲最強伝説復活 不屈の土俵ボーイ"○遠藤亮
判定2-0
"パンチングマシーン660kg 武将重量級最強エース"●岩沼裕輔

▼第18試合 シングルマッチ 体重リミット80kg 3分2R
"ストリートファイトの重鎮 人生喧嘩任侠"○中村トッシー
1R 25秒 KO
"漢は花道 火山処大分 ケンカの天才"●花道

▼第19試合 日米安全保障条改定50周年記念 友好試合 体重リミット72kg 3分2R
"天下不良品"○三枝美洋
1R 27秒 TKO
"キャンプフォスターのアレクサンダー"●The Great(在日米軍)

▼第20試合 日米安全保障条改定50周年記念 友好試合 体重リミット75kg 3分2R
"南関東CRS連合 小田急流憂斗元総長CARAS"○山田史博
1R 21秒 レッドカード→反則負け
"キャンプシュワブ最強の霊長類"●The Beast(在日米軍)

▼第21試合 日米安全保障条改定50周年記念 友好試合 体重リミット65kg 3分2R
"横浜義道会初代総長 濱の狂犬"○黒石高大
1R 18秒 レフェリーストップ→KO
"嘉手納基地のC-130 ハーキュリーズ"●Sambo(在日米軍)

▼第22試合 日米安全保障条改定50周年記念 友好試合 体重リミット70kg 3分2R
"茅ヶ崎連合第十二代総長 ジャパニーズヤンキー"○庵野隆馬
1R 23秒 レフェリーストップ(肩の骨折)
"ジェイソン・ミラーの生き写し 破壊整備士"●Mayhem(在日米軍)

▼第23試合 日米安全保障条改定50周年記念 友好試合 体重リミット100kg 3分2R
"九州天下一武闘会 不沈艦"●出田源貴
1R 1分22秒 タオル投入→TKO
"キャンプフォスター海軍 百獣の王 アンチェイン"○Lion(在日米軍)

▼第24試合 THE OUTSIDER 70-75kgトーナメント決勝戦 3分2R
"鳳凰天女 チームWEED 斬り込み隊長"●谷博幸
判定0-3
"アブダビコマンダー"○伊澤寿人
※伊澤寿人が70-75kgトーナメント初代チャンピオンに

▼第25試合 THE OUTSIDER ZST対抗戦 体重リミット60kg 5分2R
"ZSTの仮面ライダー"○清水俊裕(ZST)
1R 1分27秒 チョークスリーパー
"川口連合第十代総長"●武井勇輝

▼第26試合 THE OUTSIDER ZST対抗戦 体重リミット70kg 5分2R
"千葉のワルエストラ"○山本勇気(ZST)
1R 58秒 腕ひしぎ十字固め
"天下一武闘会 逆襲の特攻隊長"●浦野貴之

▼第27試合 THE OUTSIDER ZST対抗戦 体重リミット75kg 5分2R
"Uのハママサ"○濱岸正幸(ZST)
1R 3分12秒 レフェリーストップ
"第4回大会MVP リアル神代ユウ"●佐野哲也

▼第28試合 THE OUTSIDER ZST対抗戦 体重リミット68kg 5分2R
"ZSTの秘密兵器"●島村裕(ZST)
2R 4分56秒 レフェリーストップ
"北九州小倉の拳神"○アパッチ小次郎

▼第29試合 THE OUTSIDER ZST対抗戦(吉永啓之輔プロデビュー戦) 体重リミット70kg 5分2R
"ミニ・ホンマン"○奥出雅之(ZST)
2R 1分39秒 腕ひしぎ十字固め
"65-70kgトーナメント初代チャンピオン 格闘彫師"●吉永啓之輔

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