ブードゥーが紅白プロレスを完全制圧!撤退を口にしたとき、その前に立ちふさがったのは......大家健!
紅白プロレス合戦
第14回紅白プロレス合戦
日時:9月29日(水) 開始:19:00
会場:新木場1stRING
観衆:298人(満員)
29日、新木場1stRINGで行われた『第14回紅白プロレス合戦』。前回の8・13第13回大会で新宿FACEに初進出した紅白プロレス合戦。そのメインで大鷲透&石川修司&ケニー・オメガというDDT強力トリオを倒したブードゥー・マーダーズ(以下VM)。試合後、総帥TARUが「もう紅白プロレスを黒赤プロレスにしてもいいよな」と言うと、そこにバラモン兄弟が登場! バラモン兄弟はVMに対して4vs.4の全面対決を要求。バラモン兄弟がKen45°に加えて、連れてきた助っ人は何と稔を狙う男色ディーノだった。
試合前、大鷲透が多くの観客に100円ショップで買ってきたレインコートを緊急販売。準備万態の状態のところに入場したバラモン兄弟は口に含んだ水を吹き出し、たっぷり水を吸った布を振り回し、バケツに入った水をブチ撒けながら入場。さらにディーノも股間の辺りに持ってきたパットボトルの水を腰をカクカクさせることで、観客にぶっかけながら入場。続いて入場してきたVMのTARUも水を撒きながら入場したため、新木場1stはもう秋なのに水かけ祭り状態。
そして愛しの稔を大股開いて待っていたディーノは、まんまと先発で出ることになった稔の唇を奪いに行く。紙一重でディーノ攻撃をかわし、唇を守った稔がMAZADAにタッチすると、ディーノは「ブサイクじゃん」と言ってシュウにタッチ。MAZADAがシュウを捕まえると、ケイがカットに入るがMAZADAは今度はケイをスリーパーで捕獲。すると口からお告ゲルを吐き出してケイは脱出。だが、VMはKen45°を捕まえていくと、バラモン兄弟を場外に連れ出してバケツの水を頭からぶっかけていく。
さらにいつの間にか相手コーナーに近付いていったMAZADAは、背後からディーノのまだ痔ろうが完治していないケツをTARUが持ってきた棒状の凶器で一撃! リング下で悶絶するディーノに、観客が水を避けるために持参した傘を奪い取り、柄の部分を肛門にねじ込むという非情な攻撃を繰り出す。この間、ずっと捕まっていたKenだが、どうにか自力で脱出してシュウにタッチすると、バラモン兄弟は合体攻撃を反撃開始。
そしてバラモンからディーノがタッチを受けてリングインしたのと同時、運命的に稔がリングイン。稔のエルボーに対し、股間へのソフトタッチを返したディーノは、回転エビ固めを狙った稔に首をかっ斬るポーズからの男色ナイトメアー! カンチョーで迎撃した稔が、なおも串刺し攻撃を狙ってきたディーノをかわすと、ディーノの目の前にはヘイトが。間一髪のところでストップしたディーノだったが、稔が後ろからディーノの頭を押したため、ディーノ唇はヘイトの唇に!
再びKenを捕まえて攻撃していくVMだが、KenがTARUのTARUドリラーを丸め込みで切り返すと、バラモン兄弟が続けてサンドイッチ・ジャンピングキック。さらにディーノがホモイェ。Kenのバックドロップを挟んでバラモン兄弟がサンドイッチ墨汁ミストを噴射するが、これはTARUがかわしため同士討ちに! その間に稔に抱きついていったディーノには、リップロックの恨みを晴らすようにヘイトが消化器を噴射していき、TARUはKenにバズソーキックからのTARUドリラーを決めてVMが勝利した。
大鷲組に続き、バラモン&ディーノという強力チームも破ったTARUは「お前らも見て来て分かるやろ? VMが最高に強いっちゅうことを。この紅白プロレスを乗っ取って、赤黒プロレスにしたろと思ったけど止めた。弱い奴ばっかりで時間の無駄やの。だから今日、このリングでもうブードゥーは紅白には来ません。アディオス!」と、何と紅白プロレスからの撤退を宣言。すると、そこに前説にも登場した大家健が負傷している左足を引きずりながら登場!
「紅白プロレスの象徴である大家健と闘わずして撤退とはどういう了見だ!」と絶叫する大家に対し、TARUは「お前がそもそもケガしたから、ハゲとかホモと試合することになったんやないか。何ならいまシングルでやったろうやないか」と全うな反論。これを聞いた大家は会場内に設置された売店でレインコートを販売していた大鷲を呼び込む。そして大家は「大鷲! 何で紅白プロレスはこんなになっちまったんだよ! 誰のせいだよ!」と絶叫するが、大鷲は「お前のせいだろ」とバッサリ。
だが、大家は「違うだろ! 紅白プロレスを最初に始めたのはお前だろうがっ! お前が〜、お前が〜、紅白プロレス代表だろうが! 紅白プロレスの代表がピンチのときに、何で第2試合で稲葉とシングルマッチやってんだよ! 何だそのTシャツは! もう大鷲プロレスに目が行ってンじゃねぇのか! 次の紅白プロレスの日程決まってんのかぁ!」とひたすら絶叫し続ける。
次回大会の日程は決まっていないことを大鷲が告げると、張り手を見舞おうとした大家だが、アッサリ大鷲が逆に張り手をお見舞い。すると大家は紅白プロレスを愛しているってことを延々訴えた末に、ケガしたいまの俺じゃアイツらに勝てないんだよ! だから大鷲、俺の代わりにTARUとシングルマッチやって、アイツを倒してくれ!」と懇願。これを受けて大鷲はついに「お前の気持ちは分からないけど、お客さんのもう帰りたい気持ちは分かった。俺様が始めた紅白だよ、このまま勝ち逃げは許さねぇよ。前向きに検討するよ」と渋々TARU戦を検討すると約束。
それを聞いて安心した大家は、「全員立て〜! いいかぁ〜、俺が締めて〜! いくぞー、3、2、1、紅白プロレス合戦〜!」と拳を突き上げたが、この締めは大鷲曰く紅白プロレス史上最悪の締め方だったそうだ。
当初は8・13新宿FACE大会でバラモンシュウ、ケイ、佐藤光留によって争われるはずだった"最強の佐藤を決める"世界佐藤級選手権。ところが、そこに佐々木大輔が現れて「俺は佐藤が大嫌いなんだよ!」と突如佐藤に対して喧嘩を売りはじめ、さらに佐々木貴と佐々木義人を呼び込み、何と佐藤家vs.佐々木家の抗争が勃発! 6人タッグマッチの結果は貴が光留にD-ガイストを決めて、トドメの右脚を狙っているところで、シレッと大輔が光留をフォールして3カウント。この結果、大輔が初代佐々木級王者に認定された。
そこで今大会では佐藤家vs.佐々木家全面対抗戦のパート2として、佐藤家はかつて本名のSATOのリングネームで試合をしていたディック東郷と、その愛弟子・佐藤悠己が佐藤光留とタッグを結成。対する佐々木家は前回最後のオイシイところを大輔に持って行かれた佐々木貴が脱退し、大輔&義人のタッグに"佐々木家からの刺客"Xが加わることとなった。
大輔が連れて来たXはマンモス佐々木......とバーブ佐々木レフェリー! 「なぜ数が多い! これが佐々木のやり方か?」と詰め寄った光留だが、そのまま試合が始まると何とバーブレフェリーは佐々木家の反則攻撃んは見て見ぬフリ、佐々木家がフォールすれば超高速カウント、佐藤家がフォールすれば超スローカウントという、典型的な悪徳レフェリーになってしまった! そんな圧倒的不利の状況の中、佐々木家に捕まってしまった光留。
それでもカウンターのニールキックを返して、何とか東郷にタッチ。東郷もバーブ佐々木レフェリーの厳しいチェックに苦しめられながらもいかんなく試合巧者ぶりを発揮し、さらに悠己もうまく試合を掻き回す。そしてタッチを受けた光留が大輔をダブルアーム・スープレックスからフォールしたのだが、カウントが超スロー。ならばと腕十字を極めてギブアップを取りにいくが、これをマンモスがカットすると、ついにバーブレフェリー自ら光留に急所攻撃!
ここでついにデューク佐渡レフェリーが入ってくるが、バーブはデュークを場外に蹴散らす。だが、マンモスのベルト攻撃と義人のスピアを佐藤家がかわし、立て続けにバーブに誤爆! その隙を突いて光留が大輔をジャーマンで投げていき、そのままエビ固めで抑え込むと、リングに戻ってきたデュークレフェリーが3カウントを叩いて佐藤家が勝利! この結果、表札が佐々木から佐藤に変わったベルトを光留が腰に巻き、第2代世界佐藤級王者となった。
また、SOS(ツトム・オースギ&ヘラクレス千賀)が持つUWA世界タッグ王座への次期挑戦者を決める、アントーニオ本多&葛西純のアントンモンキーvs.オオクワガタ小林&ジャッキー沼澤のSOSvs.藤田ミノル&政宗の急造タッグによる3WAYタッグ戦は、丁々発止の試合展開の末に政宗が小林を丸め込んで勝利。
この日復帰したオースギが「僕らはあなたたちが勝つと思ってましたから」と言うと、藤田が「俺たちは即席タッグって言われているけど、メキシコに遠征したことがある者同士なんだよ。だからそのベルトは一度巻いておきたい。今日は楽しい試合だったけど、正々堂々とやろうじゃねぇか。そしてこの紅白のお客さんが望むか分からないけど、いい試合をして俺たちがそのベルトをいただいてやるよ」と言い、両チームは次回の紅白(開催日未定)でベルトを賭けて対戦することを誓って握手を交わした。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 ツトム・オースギ復帰戦 30分1本勝負
菅原拓也/●西村賢吾
12分20秒 月の石→片エビ固め
[SOS]○ツトム・オースギ/ヘラクレス千賀
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○大鷲透
12分36秒 ダイビング・ボディプレス→片エビ固め
●稲葉雅人
▼第3試合 佐藤家対佐々木家全面対抗戦パート2 45分1本勝負
ディック東郷(DDT)/○佐藤光留(パンクラスMISSION)/佐藤悠己
11分34秒 ジャーマンスープレックス→片エビ固め
●佐々木大輔/佐々木義人(大日本プロレス)/マンモス佐々木(FREEDOMS)
※大輔が初代佐々木級初防衛に失敗。光留が第2代世界佐藤級王者となる。
▼第4試合 UWA世界タッグ次期挑戦者決定3WAYマッチ 60分1本勝負
藤田ミノル(東京愚連隊)/○政宗(大阪プロレス)
15分7秒 首固め
[SOS]●オオクワガタ小林(大日本)/ジャッキー沼澤(大日本)
※もう1組は[アントンモンキー]葛西純(FREEDOMS)/アントーニオ本多
▼第5試合 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
[紅組/VM]○TARU/ヘイト(全日本)/稔/MAZADA
18分58秒 TARUドリラー→片エビ固め
[白組]バラモンシュウ/バラモンケイ/●Ken45°/男色ディーノ(DDT)
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