AKIRAの健闘によりスターバックを神の座から引きずり降ろす!?華名は「さくらえみ、高橋奈苗をJCBに連れ来い!」と仰天要求
SMASH
SMASH.8
日時:9月24日(金) 開始:19:00
会場:新宿FACE
観衆:600人(超満員札止め)
24日、新宿FACEで行われた『SMASH.8』。11・22『SMASH.10』でついにJCBホール初進出が決まったSMASHだが、前回の8・30『SMASH.7』では"FCFの総帥"スターバックに弟子入りした大原はじめが、スターバックとの師弟タッグでTAJIRI&小路晃と対戦。圧倒的な強さでスターバックが勝利し、大原が「未来は自分で変えるしかないんだ!」とアピールすると、観客もFCFを支持するように声援を送るようになった。
だが、そこに待ったをかけたのがベテラン選手のAKIRA。試合後、TAJIRIを救出するために入って来たAKIRAにも必殺のパイルドライバーを狙ったスターバックだが、AKIRAはうまく脱出すると、ドロップキックを叩き込んで「俺と闘え!」と一騎打ちを要求。その心意気に胸打たれ、TAJIRIもAKIRA対スターバックにGOサインを出した。
煽りVでは新日本プロレスに闘魂三銃士や船木誠勝らと同期入門したAKIRAのレスラー生活が改めて紹介され、キャリア25年目にしてメインで大きなタイトルマッチに挑むAKIRAの思いがクローズアップされた。気合い十分の表情でリングに上がったAKIRAは、余裕綽々・威風堂々と入場したスターバックをずっと睨み続ける。
試合が始まるとスターバックは常套手段である首攻めをしてくるが、AKIRAは左ヒザ攻撃で対抗。ドラゴンスクリュー、低空ドロップキックという新日本色を感じさせる攻撃方法から、執拗なるニーロックやアキレス腱固めを受け、スターバックも必死でロープに逃げる場面が目立ってくる。場内も「アキラ」コールでAKIRAの晴れ舞台を後押し、AKIRAは得意のフライングラリアットからDDTで叩き付けると必殺のムササビプレスを投下!
だが、これをヒザで迎撃したスターバックは「シャッ!」というかけ声と共にパワーを集めると、必殺のパイルドライバーの体勢に。しかし前回大会のメイン後同様、うまく脱出してみせたAKIRAは、オールド・ボーイに切り返す! 何とかロープに逃れたスターバックが再び反撃を開始してコーナーからダイブしていくが、AKIRAは下からのドロップキックで迎撃。さらにシャイニング延髄斬りからスターバックの背中にムササビプレスを落とし、仰向けになったところにもう一発ムササビプレスを投下!
だが、これを何とかカウント2で返したスターバックは突進してくるAKIRAをトラースキックで迎撃して、パワーを溜めるとパイルドライバーの体勢に。しかしこれもAKIRAはラ・マヒストラルで切り返す! カウント3寸前で肩を上げたスターバックにAKIRAは突進するが、スターバックをパワーを溜める間もなくうまくAKIRAの頭を股の間に挟むと、そのままパイルドライバーで叩き付け、いつもの人差し指1本ではなく、片エビ固めでガッチリ抑え込んで辛くも3カウントを奪った。
試合後、完全燃焼した感じで大の字に倒れていたAKIRAだが、ずっとスターバックを睨み付けていたTAJIRIに向かって「完璧に負けた。でも負けて悔いなし。でもこの試合が決まってからの1カ月、俺は最高に充実していた。生まれてきてこれほど最高のときはなかったです。生まれたことに感謝しています。SMASHのみんな、俺はSMASHの一員になれたかな?」と語りかける。TAJIRIは「AKIRAさんの生き様から本当にいろいろなことを学びました。これからもSMASHの先生でいてください!」と言うと、11・22『SMASH.10』JCBホール大会でスターバックの持つFCFベルトへの挑戦を表明! 「神じゃねぇよ、あんなもん! 今日見ただろ!」と興奮気味に言い放ったTAJIRIと、思いを託したAKIRAはガッチリと抱き合った。
インタビュースペースでも「いままでこうやって(=人差し指1本)フォールしていたスターバックが、今日はこうやって(=片エビ固め)でフォールしましたよね。神じゃなくなりましたね。AKIRAさんがアイツを神の座から引きずり降ろしてくれましたね! もう僕も(ヒザは)ほとんど治っているから、あんなの怖くねぇよ」とスターバック攻略にかなりの自信を持った様子だった。
前回大会でリング上からSMASH参戦を表明した"元祖ハードコアクイーン"KAORUが、朱里とハードコアマッチを行うことに。竹刀だけを持ってきた朱里に対し、KAORUはラダー、テーブルの破片、さらには松葉杖やデッキブラシなどが入ったアルミ製のゴミ箱といった大量のウェポンを持参!
まずはお互いにウェポンを使わずにオーソドックスな立ち上がりを見せたが、グラウンドでの関節技で朱里が優勢になると、KAORUはテーブルの破片を持ち出して朱里をガンガン殴打していく! 場外に逃げた朱里だが、すぐに追いかけていったKAORUは鉄柱に叩き付けると、再びテーブルの破片で殴打。苦しまぎれに朱里はラダーを持ち出すが、使い慣れていないこともあってすぐにKAORUが奪い取り、今度はラダーで朱里を殴打していく。
それでもロープにもたれ掛かったラダーに、ボディプレスを放ったKAORUをうまく誤爆させた朱里は、エプロンからテコの原理を応用してうまいことラダーをKAORUにぶつけていく。怒ったKAORUは松葉杖を持ち出して殴りかかるが、朱里はローキックを連打。するとKAORUはその松葉杖を早速利用するという機転を利かせる。ここでついに持参した竹刀をついに手にした朱里は、何かが弾けたように竹刀でKAORUをめった打ちにしていく!
さらにラダーに登った朱里はボディアタック。続けてもう1回ラダーに登っていった朱里だが、追いかけていったKAORUが強烈な張り手を見舞い、そこから逆に雪崩式ブレーンバスター。そして世界一美しいと言われているラダーの上からのムーンサルトプレスを投下してKAORUが3カウントを奪った。
試合後、KAORUが「朱里、楽しかったろ? またやろうよ! 楽しくないわけないんだって。あんだけタコ殴りして......」と言ったところで、第2試合で朱里の妹分であるNEOの野崎渚を強烈なアンクルホールドで下した華名が入ってきて、KAORUに向かって「朱里は私のもんじゃ!」と言い放つと、何と朱里を肩に担いで引き揚げてしまう。観客からは華名の行動にブーイングが飛び、KAORUも唖然とした表情で「あたしのって何? あたしの......えー! これからいいところじゃない。答えも聞かないままなんだけど」と戸惑うしかない様子。
だがその頃、華名はバックステージで「今回の『週刊プロレス』で、『SMASHに乗り込んでもいい』って言ったさくらえみについてちょっと話させてもらいます。ハッキリ言ってさくらえみに関しては全く興味がない! 東スポ大賞を獲りたいからって、一生懸命プロレス頑張るなんておかしい話でしょう? 結果的に東スポ獲らせてもらいましたと、東スポ大賞獲りたいから頑張りましたとは全く違うでしょう。意味合いが違うんです! そんなレスラーなんて全く興味がないです。ただ、興味はないですけど、SMASHに乗り込んでくるんやったら、必ず高橋奈苗をつれて来い。(私の)パートナーは朱里。これで高橋奈苗を連れてこられへんのやったら、私はJCBで朱里と闘います」と、何とアイスリボンのさくらえみに向かって、華名とは因縁深い高橋奈苗を11・22『SMASH.10』JCBホール大会に連れてこいと仰天要求!
この件に関してプロデューサーのTAJIRIは「華名が言っていることなので、僕はノータッチですけど、華名がそういうつもりで朱里をパートナーにしてやりたいって言うなら、僕は最大限協力しますよ。それ面白いじゃないですか。それ(話を)振った人が最後にケツ拭かなきゃいけないんじゃないですか? だからさくらは高橋奈苗連れてくればいいじゃないですか。高橋奈苗がそこにいないとね。それは何でかっていうのはみんなもよ~く知っているでしょ? ファンだって見たいのはそれでしょ、それしかないでしょう!」とさくら&奈苗vs.華名&朱里の実現を後押しするコメントを残した。
第2試合終了後には、DDTの高木三四郎大社長からSMASHへの"贈り物"として届けられた(?)矢郷良明の使いの者として大家健が乱入! 松葉杖を突きながらも手土産にスーツ姿という正装でリングに上がった大家は「先月、(高木)社長とこのSMASHを見させていただいたところ、いや〜素晴らしい興行でした。私、大変感動いたしました。しか〜しっ! このSMASHはJCBホールを成功させるには何かが足りない! 何かが足りない! それは矢郷良明だ! 矢郷良明が足りない! DDTが2年連続両国大会を成功させた立役者は矢郷良明! 矢郷良明はDDTの、いやプロレス界の宝です! 矢郷良明は素晴らしい!」と熱弁を振るうと、"美しすぎるリングアナ"のSUNAHOリングアナに向かって、同じ富山県出身のSUNAHOリングアナと矢郷さんと大家がいればJCB大会は成功すると力説!
そこに「俺も富山県出身だ!」という小路晃が入ってくると、大家は「お前誰だよ!」と言いながら松葉杖で殴りかかっていったが、小路は張り手一発で大家を吹っ飛ばす。慌ててリング下に逃げた大家は、「お前なんか足のケガがなかったら一発だからな!」と強がると、「今日は行けなくてスミマセンでした。来月のSMASH.9には必ず行きますから。矢郷良明」と書かれた矢郷さんの手紙を読み上げた。キッチリ仕事を終えて大家が帰って行くと、小路は「大家だが、矢郷だか知らないがいつでもやってやるよ! 俺がSMASHの門番として!」と迎え撃つことを宣言。TAJIRIも「もう小路さんのモノになっちゃったんじゃないかな。もう小路さんにお任せしますよ」と矢郷さん問題は小路に一任した。
また、JCB大会で闘いたい選手がいると言っているMentalloは、次回10・30『SMASH.9』で最終査定試合としてエル・サムライ戦が決定。さらにJCB大会から『スマッシュ ワールド・レジェンド・リバイバル』なる新シリーズがスタートされることも発表された。このレジェンド・リバイバルは5月にTAJIRIはニューヨークに試合で行った際、大きなファンフェスタで往年の名レスラーにたくさん会ったそうなのだが、その際に「ぜひ日本で試合をしてほしい」とオファーをしたという。
中にはスゴイ選手にもオファーをしてOKをもらっているとのことだが、そういった日本のファンが喜びそうなレジェンドレスラーのスケジュールが合ったときに開催していくシリーズになるという。基本的には外国人レジェンドだが、日本人レジェンドも出場する可能性はあり、図式としてはレジェンドvs.若い選手・新しい選手になる。TAJIRIプロデューサー曰く"味わいのスイング度合い"などを考慮して対戦相手を決めていくそうで、「新しいものと古いものが触れ合うことで、何か生んでいかないと意味がないなと思うんですよ。ただのリバイバルでは意味がない」と語った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 シングルマッチ時間無制限1本勝負
○児玉ユースケ
5分49秒 エビ固め
●ジ・アッチィー(大分AMWプロレス)
▼第2試合 シングルマッチ時間無制限1本勝負
○華名(フリー/トリプルテイルズ)
5分11秒 アンクルホールド→ギブアップ
●野崎渚(NEO)
▼第3試合 タッグマッチ時間無制限1本勝負
リン・バイロン/○ゴーレム・ナイト
6分51秒 ラリアット→片エビ固め
●キム・ナンプン/ケニー・ラッシュ
▼第4試合 ハードコアマッチ時間無制限1本勝負
●朱里
9分48秒 ラダー最上段からのムーンサルト→片エビ固め
○KAORU(フリー)
▼第5試合 6人タッグマッチ時間無制限1本勝負
○TAJIRI/KUSHIDA/小路晃
13分44秒 バズソーキック→片エビ固め
大原はじめ(FCF)/ジェシカ・ラブ(FCF)/●カゲマングロ(FCF)
▼第6試合 FCFチャンピオンシップ60分1本勝負
[王 者]○スターバック(FCF)
17分13秒 パイルドライバー→片エビ固め
[挑戦者]●AKIRA(フリー)
※スターバックが王座防衛に成功
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