試合はドラゲー屈指のタッグチームであるクネスカと土井吉の対戦とあって、目まぐるしく攻守が入れ替わる熱戦となった。だが、土井吉はK-ness.が爆弾を抱える右肩を容赦なく攻撃していき、試合の主導権をにぐる。そして15分が経過し土井が横須賀にDOI555からのバカタレスライディングキックを狙ったのだが、ここで場外にいたK-ness.が土井の足を掴んで阻止。リングに戻ったK-ness.は介錯を放っていくが、これをかわした土井はDOI555。しかしうまく着地したK-ness.が介錯。これもかわした土井だが、そのまま土井の顔面にソバットを叩き込んだK-ness.は今度こそ介錯を叩き込む。
　さらに横須賀が友情でトドメを刺そうとするが、土井は横須賀の背後に回ってマスキュラーボムを狙う。だが、振り解いた横須賀はジャンボの勝ち！からK-ness.と共に幻壊を決める。さらにK-ness.の介錯→横須賀のジャンボの勝ち！とつないだが、カウント2で返した土井。横須賀はダメ押しのジャンボの勝ち！を狙ったが、そこに吉野が割って入り身を挺して土井を守ってみせる。
　逆に吉野はカウンターでライトニング・スパイラルを決めると、K-ness.には腕吉野からトルベジーノ、ソル・ナシエンテと決めていく。横須賀がカットすると、吉野は横須賀を場外に追いやってトペを発射。その間に土井がK-ness.に襲いかかるが、K-ness.はクイックを連発すると、そこから光の輪に移行。辛くも土井がカウント2で返すと、吉野が戻ってきてトルベジーノ。さらに土井がバカタレを叩き込むが、これもカウントは2！
　ならばと吉野がロープに飛んだのだが、何とここで土井吉のセコンドについていた谷嵜なおきがリング下から吉野の背中をイスで一撃！　そのままリングに上がってきて吉野をインプラントで叩き付けた谷嵜は、戸惑っていた横須賀もインプラントで叩き付け、倒れた吉野の上に覆い被せる。結局、これで3カウントが入ってしまい、不本意なカタチでクネスカがタッグ王座防衛に成功した。

　谷嵜はこの日、第3試合でも確信犯的にタッグパートナーであるB×Bハルクにイス攻撃の誤爆（？）をしている。その試合のあと、Dr.マッスルが乱入して谷嵜に握手を求めたが、「そういうのじゃないから」と握手を拒否。Dr.は倒れていたハルクと強引に握手をすると、ディープ・ドランカーズのメンバーと共に引き揚げていった。
　そういった経緯があるため、同じく土井吉のセコンドについていたハルクがつにブチ切れて、谷嵜に詰め寄っていく。後ずさりする谷嵜だが、背後には神田裕之、Kzy、Dr.のディープ・ドランカーズが。挟まれた谷嵜だが、何とここに来てこの数カ月、「行くんじゃないか」と見せかけてずっと行かなかったディープ・ドランカーズとアッサリ合体！　土井がそんな谷嵜に向かって「谷嵜、お前がしてること分かっているのか！」と問い詰めると、谷嵜は「お前ら偉そうにし過ぎちゃうんか？　お前らとはやってられるか、ボケ！」と正式にWORLD-1に対して決別宣言。吉野からは「裏切るならもっと早く行動せぇよ！　お前は何をやっても中途半端なんじゃ！」と言われ、ハルクからは「お前あんまりナメたことやっているとぶっ殺すぞ！」と言われた谷嵜だが、同じようにWORLD-1を抜けてディープ入りしたKzyは、WORLD-1側や観客を逆撫でするようなマイクアピール。
　そんなKzyに吉野が強烈な張り手を食らわせると、一気に全面対決ムードに。すると土井はが「普通にやっても面白くないだろ？　俺ら3人いるから、お前らも3人出せよ。それとお前ら負けたら解散せえよ！」と3vs.3敗者ユニット解散マッチを提案。「いま谷嵜さん入ったのになんで解散しなきゃいけないんだよ」とニヤニヤしながら言ったKzyは、土井吉とハルクの間に溝があるWORLD-1こそ解散すればいいと言ってのける。
　このやり取りを受けて八木本部長が10・13後楽園大会で、WORLD-1vs.ディープ・ドランカーズの敗者ユニット解散マッチを行うことを決定。吉野は「解散マッチだけちゃうぞ。来月は谷嵜制裁マッチや！」と言って怒りを滲ませた。タイトルマッチをブチ壊された上、試合後も蚊帳の外にされたクネスカは、観客に対してもう一度土井吉とタイトルマッチをやると約束。すると、そこにGammaが乱入してK-ness.は襲撃されるという、最後まで荒れた後楽園大会となった。

　ドラゲー参戦以来、どうも"イロモノ"扱いされてきた菊地毅と橋誠の元ノア勢。CIMAから「1回でも客を沸かせてみろ！」と叱咤された元ノア勢は泉田純至を加えて、8・24後楽園大会でCIMAらベテラン軍と対戦したのだが、いきなり休憩明けの曲『NEW GENERATION！』を入場テーマ曲と勘違いして入場するという大ボケをブチかます！　だが、これが功を制したのか試合はかなり劣勢な状況だったものの、最後の最後で橋がGammaを丸め込んで勝利。その直後、超神龍と琴香が乱入して元ノア勢を襲撃して対戦要求すると、菊地は「オメーらなんか10分で片付けてやるよ！　......ん？　10分って普通か？　じゃあ5分だ！」と返答！
　「5分でカタつかなかったらどうするんだよ」と聞かれた菊地は、「相談するよ！」とワケの分からない回答。その結果、菊地＆泉田vs.神龍＆琴香の一戦は5分1本勝負で行われ、時間内に決着がつかなかった場合には神龍＆琴香組の勝利となる特別ルールで行われることになった！
　第1試合で行われたこの試合だが、菊地は何と大会開始を告げる『DRAGON STORM 2007』が流れている時点で入場しようとする。だが、今回は泉田と八木本部長が控室に一旦押し戻したため、事なきを得た。すると神龍＆琴香組は逆にゴングが鳴る前に奇襲攻撃を仕掛けていく。菊地に対してダブルのミサイルキックを叩き込んでいき、先手を取ったかに思えたが、菊地は琴香にカウンターでゼロ戦キック。
　さらに泉田ものど輪落としで叩き付け、菊地との合体攻撃も決めると、反撃しようとする琴香に泉田が豪快なラリアット。そこから菊地がフィッシャーマンズ・スープレックス、連続ジャーマンで琴香を追い込むと、最後はダメ押しの火の玉ボムで3カウント！　公約通り5分以内の3分42秒で神龍＆琴香を下した菊地。すると、その菊地の前にあの男おが立ちふさがる！　そう、ドラゲーvs.外敵といえば、まずこの男！という"ハリウッド"ストーカー市川！
　「このドラゴンゲートのリングに上がっていて、俺を素通りするとはいい度胸じゃねぇかよ。今度、この俺が胸貸してやるからよ。お前、出来るのか？」と対戦要求するスト市に対し、菊地は「まず最初に謝っておくわ。ストーカーさん、ごめんなさい！」と"素通り"したことを詫びると「でも俺はもうだいぶ後楽園でやってんだよ！　なぜ、お前が来ない！」ともっともな理由でスト市に詰め寄る。営業で全国を飛び回っていて忙しいと言い訳をするスト市に対して、「じゃあ営業やれよ！」と珍しく正論で詰め寄る菊地だが、スト市とのシングル戦を承諾。さらにイマイチ反応が鈍い客席に向かって「俺とストーカーさんが1vs.1でやるんだからもっと拍手だ！」と絶叫。
　なぜかヤル気満々の菊地とスト市。スト市は不甲斐ない神龍と琴香に張り手で喝を入れたが、逆にダブルドロップキックで吹っ飛ばされてしまう始末。一方の菊地はバックステージでも「ストーカー市川って、本来は大物選手が来たときにやる相手じゃないの？　それが俺が4回、5回出てきたあとじゃおかしいじゃん」とこれまた至極全うな発言。だが、記者から全日本プロレスで菊地が世界ジュニア王座を奪取したら、スト市が挑戦してくるくらいの意気込みかもしれないと言われた菊地は「そういう意気込みなら、そういう覚悟で俺も頑張りますよ。次の挑戦者ストーカー市川！」と勝手に、王座奪取したあとの挑戦者にスト市を指名してしまった。

　なお、もう1人の元ノア勢、橋誠は斎藤了とシングルマッチで対戦。仕切りに橋の胸を揉もうとする斎了に対して「マジメにやれ！」とお怒り気味の橋だったが、最後は斎了が橋の胸を揉みながらのグラウンドコブラで勝利。すると試合後、斎了は「橋さんはやっぱりバチバチ、ガチガチよりおっぱいですよ！　そこでぜひ俺とタッグを組んでください！」と突然"おっぱいタッグ"結成を提案。橋は「絶対にやらないからな！」と拒絶したが、バックステージに戻って来ると一転して「組むことによって何か生まれるんであれば、やってやろうじゃないか！」とおっぱいタッグ結成に前向きなコメントを出した。

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▼第1試合　タッグマッチ5分1本勝負
●琴香／超神龍
3分42秒　火の玉ボム→エビ固め
○菊地毅（フリー）／泉田純至（フリー）

▼第2試合　シングルマッチ20分1本勝負
○斎藤了
7分17秒　グラウンドコブラツイスト
●橋誠（フリー）

▼第3試合　3WAYタッグマッチ20分1本勝負
○Ｋｚｙ／神田裕之
8分11秒　スカイデスクールボーイ
谷嵜なおき／●B×Bハルク
※もう1組はドラゴン・キッド／Ｇａｍｍａ

▼第4試合　特別試合30分1本勝負
○堀口元気
11分0秒　バックスライド・フロム・ヘブン
●ＹＡＭＡＴＯ

▼第5試合　6人タッグマッチ45分1本勝負
ドン・フジイ／望月成晃／●ＣＩＭＡ
21分44秒　サイバーボム→エビ固め
ＫＡＧＥＴＯＲＡ／○サイバー・コング／鷹木信悟

▼第6試合　オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合60分1本勝負
［王者組］Ｋ−ｎｅｓｓ.／○横須賀享
21分25秒　谷嵜の乱入→倒れた横須賀を吉野の上に乗せ体固め
［挑戦者組］土井成樹／●吉野正人
※王者組が3度目の防衛に成功