5年ぶりに来日したシナがNEXUSに完勝!ジェリコに挑んだヨシ・タツの凱旋試合は、20分越えの熱戦に!

100820_WWE-1.jpgWWE
WWE RAW presents サマースラムツアー 2010
日時:8月20日(金) 開始:19:00
会場:両国国技館
観衆:9120人

 20日、両国国技館で行われたWWE日本公演『WWE RAW presents サマースラムツアー 2010』。今年の日本公演はRAWブランドのスーパースターを中心に、国技館2DAYSで行われる。今回の目玉は何と言っても約5年ぶりの来日となるジョン・シナと、元新日本プロレスの山本尚史改めヨシ・タツの凱旋。

 大会直前で一部対戦カードや試合順が変更となり、初日のメインはジョン・シナとスマックダウンから参戦したビッグ・ショーがタッグを組み、現在WWEマットで猛威を振るっているNEXUS(ウェイド・バレット&デイヴィット・オトゥンガ)とタッグマッチで激突するという一戦。
 NEXUSの2人は第1試合終了後に乱入しゴールダストを襲撃すると、「俺たちはこんな小物を相手にしにきたワケじゃねぇ! 俺たちの標的はジョン・シナだ! お前たちバカどもの目から見ても分かるようにしてやる。いまのWWEの中心は俺たちNEXUSだ! 俺たちNEXUSが中心であることを分からせてやる!」と日本のファンに向かってアピール。そしていざメインでは大歓声の中、入場してきたシナをクイックタッチで捕まえていき、代わる代わる痛めつけていく。
 必死で手を伸ばしたビッグ・ショーだが、なかなかNEXUSがタッチをさせず、苛つくあまりイスを持って場外でも捕まったシナを救出に向かう。それでもシナを捕まえ続けたNEXUSだったが、ブレーンバスターを狙ったオトゥンガを逆に投げていったシナは、満を持してビッグ・ショーにタッチ! エルボーやコーナースプラッシュでNEXUSを蹴散らしたビッグ・ショーは2人まとめてブレーンバスターでブン投げると、オトゥンガにチョークスラム。その横でシナがバレットにアティテュード・アジャストメントを同時に決めて3カウント!
 試合後、ローンバトルが続いたシナはややダメージが大きそう。そこに引き揚げたと思ったバレットが再びリングに戻ってきてシナを襲撃! しかし、うまくかわしたシナはファイブ・ナックル・シャッフルをお見舞いすると、四方の客席を見渡してから一番声援の多かったお客さんたちに見せつけるようにアティテュード・アジャストメントを決めてみせた。

100820_WWE-2.jpg いまやすっかりWWEスーパースターズの一員となったヨシ・タツは、日本でもお馴染みのクリス・ジェリコ相手に凱旋試合を行った。しかしジェリコはいまやすっかり大物のオーラを漂わせながら、腕の取り合いからフジワラ・アームバー(ワキ固め)を決めたり、力比べでヨシ・タツを押し込んでいくと、ヨシ・タツは日リッジで堪えたり、ヘッドロックをヨシ・タツにヘッドシザースで切り返されると、ゆっくりと首を抜いて脱出したりと、ヨシ・タツを相手に真っ向から"ジャパニーズ・スタイル"のプロレスを展開。
 インサイドワークが素晴らしいジェリコは、途中ヨシ・タツの頭を小バカにしたように叩いて挑発していく。ヨシ・タツも何とか反撃しようとするが、ジェリコはボーアンドアロー(弓矢固め)やドラゴンスリーパー、エンズイゲリと、ジャパニーズスタイルでヨシ・タツをねじ伏せていく。ようやくジェリコのライオンサルトをかわしたヨシ・タツは、得意の蹴りから逆水平チョップで反撃。ジェリコはヨシ・タツを荒っぽく場外に放り投げるが、ロープを掴んでいたヨシ・タツはアイルビーバックの要領で戻り、ハイキックを叩き込んでカウント2まで追い込む。
 さらにコーナーに登ったところに何度も追いかけてきたジェリコを叩き落とし、必殺のミサイル式ニールキックもズバリと決まったが、これもカウントは2。逆にジェリコはヨシ・タツの逆水平をかわしてジャーマンで投げると、ヨシ・タツのロープ飛び乗り式ミサイルキックをかわしてのウォールズ・オブ・ジェリコ! 勝負あったかと思われたが、ヨシ・タツは首固めで切り返して脱出。そして新日本時代に天下獲りバックドロップと呼んでいたバックドロップで投げていく。
 しかしヨシ・タツのソバットをキャッチしたジェリコは再びウォールズ・オブ・ジェリコ! 何とかロープに逃れようとするヨシ・タツをリング中央に引きずり込んだジェリコは、シャチホコ式で決めるという最後まで"ジャパニーズスタイル"を貫き通し、20分を越す熱戦に終止符を打った。試合後、ヨシ・タツは感極まった表情で四方の客席に一礼した。

100820_WWE-3.jpg もう1人日本凱旋となるのが、エヴァン・ボーン。かつてマット・サイダルとしてドラゴンゲートで活躍した男が久しぶりに日本に帰ってきた! 当初ボーンはレイ・ミステリオとのシングルマッチが予定されていて、かなりの好勝負が期待されていたが、大会直前にカードが変更されボーンはマーク・ヘンリーと凸凹タッグを結成し、ザ・ハート・ダイナスティ(DHスミス&タイソン・キッドwithナタリア)の持つWWE統一タッグ王座に挑戦することになった。
 大歓声で迎え入れられたボーンは、ハート・ダイナスティ相手にドラゲー時代と変わらぬスピーディーな動きを披露。キッドのバックドロップを着地すると、スクールボーイで丸め込む。さらにスミスのランニング・パワースラムを、ドラゲー時代の盟友・戸澤陽の得意技である厳鬼で切り返すと、ヘンリーにタッチ。ヘンリーがパワーでスミスを蹴散らしていくと、ボーンはスミスに必殺のエア・ボーン(シューティング・サイダル・プレス)を投下したが、惜しくもかわされてしまう! しかしボーンのエア・ボーンは高さがあるため、ボーンは見事着地。しかしキッドは素早く足を取ると、必殺のシャープシューターに捕らえてボーンからギブアップを奪った。

 なお、8・15『サマースラム』で行われたWWEヘビー級選手権、シェーマスvs.ランディ・オートンの再戦は、バイシクルキックをかわされ、オートンが必殺のRKOを狙ったところで、シェーマスがレフェリーに暴行を加えて自ら反則負けになることで王座防衛に成功。納得がいかないオートンは、試合後にイスで殴りかかってきたシェーマスを、RKOで返り討ちにしてみせた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼シングルマッチ
○ゴールダスト
7分21秒 ファイナルカット→片エビ固め
●テッド・デビアス

▼RAW6ディーバ・タッグチームマッチ
○イブ/ニッキー・ベラ/ブリーベラ
5分44秒 スイープ・ネックブリーカー→片エビ固め
マリース/●アリシア・フォックス/ジリアン

▼WWE統一タッグ選手権
[王者組]ザ・ハート・ダイナスティ(DHスミス/○タイソン・キッドwithナタリア)
9分34秒 シャープシューター→ギブアップ
[挑戦者組]●エヴァン・ボーン/マーク・ヘンリー
※ザ・ハート・ダイナスティがタッグ王座防衛に成功

▼WWEヘビー級選手権
[王 者]●シェーマス
15分5秒 レフェリー暴行→反則
[挑戦者]○ランディ・オートン
※反則決着のため王座移動はなし

▼Smackdown vs. RAW
○レイ・ミステリオ
13分22秒 スプリングボード・スプラッシュ→片エビ固め
●ザ・ミズ

▼RAWスペシャル・アトラクションマッチ
●ヨシ・タツ
21分0秒 ウォール・オブ・ジェリコ
○クリス・ジェリコ

▼WWEタッグチーム・マッチ
○ジョン・シナ/○ビッグ・ショー
13分18秒 ダブルフォール
●NEXUS(ウェイド・バレット/デイヴィット・オトゥンガ)

リンク: WWE Jpanオフィシャルサイト http://wwe.co.jp
    WWEモバイルサイト http://m.wwe.co.jp

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