デヴィットが棚橋を下して真壁、中西と並んでAブロック1位で最終戦へ!中邑が小島に勝利し、Bブロックは5人が1位で並ぶ大混戦

100814_NJPW-1.jpg新日本プロレス
G1 CLIMAX XX ~20th Anniversary~
日時:8月14日(土) 開始:18:00
会場:両国国技館
観衆:6500人

 14日、両国国技館で行われた新日本プロレス『G1 CLIMAX XX ~20th Anniversary~』。20周年記念の真夏の祭典も終盤の7日目、クライマックスとなる両国2連戦の初日。当初出場予定だった丸藤正道に代わって出場したプリンス・デヴィットだったが、さすがは現IWGPジュニアヘビー級&IWGPジュニアタッグ王者にして、今年のBOSJ覇者だけあり、ジュニアヘビー級の体格差を感じさせない全力ファイトで持ち味を発揮。前日の13日後楽園大会では内藤哲也にも快勝! 3勝2敗6点という好成績で3勝1敗1分7点の棚橋弘至と注目の一戦を迎えた。
 デヴィットはジュニアの選手らしくスピーディーかつトリッキーな動きを見せるが、棚橋は足を殺してデヴィットの動きを止める。逆に棚橋がエンジンをかけようとロープに飛んだ瞬間、すぐさま追いかけていったデヴィットは打点の高いドロップキックで場外に叩き落とし、ノータッチトペコンを発射! だが、棚橋は低空ドロップキックからグラウンド・ドラゴンスクリュー、テキサス・クローバー・ホールドで再びデヴィットを捕らえる。
 デヴィットはスリングブレイドをかわしてオーバーヘッドキックを返したが、棚橋は返す刀でスリングブレイドを決めると、一気にハイフライフロー! だが、これをかわして自爆させたデヴィットは立ち上がろうとしていた棚橋にダイビング・フットスタンプ。2発目を狙ったデヴィットを棚橋が追いかけるが、その棚橋をフットスタンプで叩き落としたデヴィット。だが、ブラディ・サンデーをダルマ式ジャーマンに切り返した棚橋は続けてドラゴンスープレックスの体勢に。
 これをサムソンクラッチで切り返したデヴィットに対し、棚橋は奥の手・スリングブレイドルを狙ったが、デヴィットは十字架固めの体勢に入った棚橋を後ろ回転の回転エビ固めで抑え込んで3カウント! デヴィットの大金星に場内が沸き上がり、この結果デヴィットはこの日中西学に勝利した真壁刀義、そして敗れた中西と4勝2敗8点で並びAブロック1位で最終戦を迎えることになった。一方の棚橋は3勝2敗1分7点となったが、まだ辛うじてだが決勝戦進出の可能性は残されている。

100814_NJPW-2.jpg 2005年3月26日に同所でIWGPヘビー級王座を賭けて対戦している中邑真輔と小島聡。そのときは60分フルタイム引き分けだったが、あれから約5年が経ちG1の公式戦の中で両者が再び激突した。
 中邑は序盤から小島が手術をした左肘を狙っていく。関節技で左腕を狙いながら、小島が脱出すると蹴りとヒザが飛んでくるのだから小島はやりにくそう。それでも小島は開幕戦の試合以降「行っちゃぞ、バカヤロウ!」の叫びを封印したまま、逆水平チョップとエルボーで応戦。
 中邑のスリーパーを前方に投げて逃れた小島は、コジコジカッターから雪崩式フランケン。しかし続くブレーンバスターは中邑が空中で小島の脳天にヒザを落として脱出。すかさず後頭部へのボマイェからニースタンプ、ボマイェでコーナーまで小島を追い込むと、串刺し式のボマイェ。これをかわした小島がショートレンジラリアット。両者ダウン状態から小島は立ち上がって右腕のサポーターを外して必殺のラリアットを狙ったが、中邑はフロントキックで迎撃。しかし小島は散々痛めつけられた左腕でショートレンジラリアット!
 そこから今度こそ右のラリアットを狙った小島だが、中邑は飛び付き腕十字! 小島は上から抑え込んでフォールする形で脱出したが、中邑はグーパンチ2連発からのボマイェで勝利! ついに小島との対戦に決着をつけた中邑は「何年かかった? 小島聡とリング上で対峙することに何年かかった? 悪いけど、あの時のこと、あの時のこと! 一瞬たりと忘れちゃいねぇ。もう5年も経ってんの? 俺は変身を遂げた。小島は? 俺には分からないね。色々あったんだろ? だからこの新日本に辿り着いた。それだけ」と疲労困憊の様子で座り込みながらも、ニヤリと笑って語った。

 なお、後藤洋央紀と潮崎豪がお互いに真っ正面からガンガンぶつかり合う好試合の末、潮崎がゴーフラッシャーで辛勝。この結果、Bブロックは中邑、小島、潮崎、後藤、永田が4勝2敗8点で並ぶという大混戦!
 15日の最終戦で並んでいる中邑と潮崎、小島と後藤が公式戦最後の試合で直接対決。今年は準決勝がないため、得点が同率で並んだ際は直接対決で勝っている選手が上となるため、決勝戦に進むためにはとにかく負けは許されない状況だ。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 スペシャル6人タッグマッチ15分1本勝負
金本浩二/タイガーマスク/△田口隆祐
15分00秒 時間切れ引き分け
石森太二(NOAH)/△リッキー・マルビン(NOAH)/青木篤志(NOAH)

▼第2試合 G1 CLIMAX Aブロック公式戦30分1本勝負
●内藤哲也【2勝3敗1分=5点】
7分55秒 パワーボム→片エビ固め
○ストロングマン【2勝5敗=4点】

▼第3試合 G1 CLIMAX Bブロック公式戦30分1本勝負
○永田裕志【4勝2敗=8点】
10分18秒 バックドロップホールド
●井上亘【1勝6敗=2点】

▼第4試合 G1 CLIMAX Bブロック公式戦30分1本勝負
●ジャイアント・バーナード【3勝4敗=6点】
8分03秒 クロスフィックス
○高橋裕二郎【1勝5敗=2点】

▼第5試合 G1 CLIMAX Aブロック公式戦30分1本勝負
○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン【2勝5敗=4点】
9分16秒 ガン・スタン→片エビ固め
●矢野通【3勝3敗=6点】

▼第6試合 G1 CLIMAX Bブロック公式戦30分1本勝負
●後藤洋央紀【4勝2敗=8点】
17分52秒 ゴーフラッシャー→片エビ固め
○潮崎豪(NOAH)【4勝2敗=8点】

▼第7試合 G1 CLIMAX Aブロック公式戦30分1本勝負
○真壁刀義【4勝2敗=8点】
10分52秒キングコングニードロップ→体固め
●中西学【4勝2敗=8点】

▼第8試合 G1 CLIMAX Aブロック公式戦30分1本勝負
●棚橋弘至【3勝2敗1分=7点】
11分35秒 エビ固め
○プリンス・デヴィット【4勝2敗=8点】

▼第9試合 G1 CLIMAX Bブロック公式戦30分1本勝負
○中邑真輔【4勝2敗=8点】
16分45秒 ボマイェ→片エビ固め
●小島聡(フリー)【4勝2敗=8点】

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