ブードゥーのMAZADAとケジメマッチを行ったNOSAWAが大流血!サムライは4者から一斉に墨汁ミストを浴びる悲劇...

100810_Gurentai-1.jpg東京愚連隊自主興行
SUMMER WARS EPISODE III
日時:8月10日(火) 開始:19:00
会場:新宿FCAE
観衆:300人

  10日、新宿FACEで行われた東京愚連隊自主興行『SUMMER WARS EPISODE III』。すっかり恒例になってきた愚連隊興行だが、今回はFACEに進出したばかりか、オープニングで次回大会を10月8日に後楽園ホールで行うと発表。後楽園での『NOSAWA BOM-BA-YE』はオールスター戦になるという。
 その前に避けて通れないのが今大会のメイン。NOSAWAが全日本プロレスからの愚連隊完全撤退宣言をしたにも関わらず、全日本に残ってブードゥー・マーダーズに入ったMAZADA。袂を分かった両者だが、東京愚連隊vs.ブードゥー・マーダーズ全面戦争として相対することになった。
 マスクを被り坊主になったかどうかを相変わらず隠しているMAZADAは、入場するとマイクを持って「お久しぶり。元気? 呼んどいた割にはあまり絡みたくないみたいっすね?」とNOSAWAを挑発。さらにMAZADA潰しに意気込んでいるKIKUZAWAとFUJITAに対して「KIKUZAWA、お前東京愚連隊にいなかっただろ? 何をやっていたんだよ、このクソブタ!」と言い放つと、怒ったKIKUZAWAが殴りかかっていって試合開始。
 大乱闘の中、イスを持ったMAZADAからNOSAWAがイスを奪い取ると、MAZADAは「殴ってみろよ!」と挑発。しかしNOSAWAはMAZADAを殴ることが出来ない。するとMAZADAがイスを奪い返し、躊躇することなくNOSAWAの脳天に思い切りイスを振り下ろす! さらに場外に連れ出して鉄柱攻撃を見舞ったことで、NOSAWAは額から大流血! リング上ではFUJITAがブードゥーに捕まり、ローンバトルを強いられる。
 MAZADAは憎々しいまでに「ごめんなさいは?」と言いながらFUJITAを踏みつけていったが、MAZADAの串刺し攻撃をかわしたFUJITAがようやくNOSAWAにタッチ。ラリアットとシャイニング・ウィザードでブードゥーを蹴散らすと、マグニチュード東京がヘイトにムーンサルトプレスからラストライドを狙うが、ヘイトが踏ん張る。そしてお互いにタッチしてKIKUZAWAとMAZADAが入って来るが、愚連隊はFUJITAと東京が加勢してスーパーパワーボム。勝負あったかと思われたが、ブードゥー側も稔や歳三が入ってきてKIKUZAWAにトレイン攻撃。
 さらにヘイトが東京に消化器を噴射していると、稔がNOSAWAをテーピングで縛ってロープに固定。ブードゥーは一気にKIKUZAWAに集中攻撃していくが、KIKUZAWAもMAZADAを丸め込む。だが、カウント2で返したMAZADAは正田ひねり、正田落としと決めると、最後は体重を乗せたラリアットでKIKUZAWAから3カウントを奪った。

100810_Gurentai-2.jpg 最後は大流血の上に、ロープに縛られたため助けることも出来ず、KIKUZAWAがやられる姿を見ているしかなかったNOSAWA。するとMAZADAが「東京愚連隊の皆さん、ブードゥー・マーダーズ勝っちゃいました! もういいんじゃないですか? こんなクズみたいな興行、二度と出ませんからね!」と悪態をつく。さらに稔がKIKUZAWAの背中に黒のスプレーで「VM」と書くと、溜まりかねたTAKAみちのくと菅原拓也が愚連隊の救出に駆け付けた。
 ブードゥーが去ったあとのリングでNOSAWAは「今日は本当、スミマセンでした。ここにいるお客の何人があのMAZADA......ずっと10年一緒にやってきて、自分が酒飲んで試合すっぽかして......今日触りたくなかったけど、触った結果がこのザマです。でも今日はNOSAWA論外、KIKUZAWA、FUJITA、マグニチュード東京は一所懸命MAZADAを戻そうと思って試合しました。負けたけどMAZADAはMAZADAの道、俺らは俺らの道を行こうと思います。皆さんありがとうございました」と挨拶。
 バックステージでも「ある意味、個人的には今日でMAZADAとはスッキリした部分があった。(試合をしに)来たんで、彼は彼なりに(思うところがあったと思う)。まぁMAZADAにかぶかれたというか、こっちはかぶきそこなった。まぁ10年やってれば、別れもあれば......。ただ、今日触って気付いたことは、今日はタイミングじゃなかった。全日本(の試合に)穴あけて勝手に撤退するって言って、勝手に解雇通知出して、コミュニケーション取れなかったのが、今日(試合を)やってこんなになっちまったけど。この2人(=KIKUZAWAとFUJITA)はまだ相当溜まってると思うけど、個人的に言うとしばらく(MAZADAとは)絡む必要ねぇかなって思う」と、MAZADAとの関係にはある程度ケジメがついたようだが、いずれやられた借りは返すと語った。

100810_Gurentai-3.jpg 当初、エル・サムライ&「神風」vs.バラモン兄弟vs.X&XXと発表されていた真夏の歌舞伎町3WAYタッグマッチだが、何とXとして現れたのはランジェリー武藤! そしてそのパートナーXXはチョーノ・サンシロー! まさかの(偽)武藤&チョーノの登場に場内が沸き上がる中、バラモン兄弟は「偽物じゃねぇか! どうしたらいんだ!」とさすがに戸惑い気味。しかし大人気ないチョーノは「俺がルールだ! 俺を観に来ればいいんだ! アイムチョーノ!」と独走状態。
 いざ試合が始まっても「神風」とケイが腕の取り合いを展開している横で、なぜかチョーノはエアプロレス状態で1人で腕の取り合いを展開。お互いに先手を取らせないクラシカルな攻防から一旦距離を取って構えるときだけ、チョーノはケイのほうを向いて「神風」と一緒に構えてみせる。完全にペースを(偽)武藤&チョーノ組に取られてしまったが、サムライがケイをスリーパーに捕らえると、ケイの口からお告ゲルが出てきて、ケイはそのお告ゲルをサムライの顔面に擦りつける!
 さらに場外乱闘になると、サムライが観客から奪い取ったビールを口に含んでバラモン兄弟にビールミストを噴射! チョーノはバケツに入った水をシュウの頭からぶっかけていったが、怒ったシュウがチョーノを捕まえて口を開けさせると、テーブルの上に乗ったケイが口からお告ゲルを吐き出し、まさかのお告ゲル口移しがきれいに決まった!
 カオス状態の中、「神風」がチョーノにコブラツイストを決めると、バラモン兄弟がカットに入る。すると「神風」はうまく体を動かしてケイがシュウにコブラツイストをかけているように仕向ける。同じことを(偽)武藤&チョーノにも決めると、「神風」とサムライが相手チームを2人まとめてコブラで絞め上げる。この難解な状況から何とか脱出したバラモン兄弟が口に墨汁を含むと、(偽)武藤&チョーノがその墨汁を奪い取って、自らの口にも墨汁を流し込む。
 そこにサムライが入ってきて、何とサムライまで口に墨汁を含もうとしたその瞬間、バラモン兄弟と(偽)武藤&チョーノが一斉にサムライに向かって墨汁ミストを噴射! もう真っ黒になってしまったサムライだが、それでもリバースDDTで(偽)武藤&チョーノを蹴散らしてみせる。その間にバラモン兄弟は試合を裁いていた和田京平レフェリーの口にも墨汁を強引に流し込むが、怒った京平さんはケイに向かって墨汁ミストを噴射! すかさず「神風」がムーンサルトプレスを投下すると、京平さんが高速3カウントを叩いてサムライ&「神風」の勝利となった。

 なお、この日金村キンタロー&黒田哲広を一蹴した鈴木みのる&高山善廣は、試合後「昔の付き合いがあって、東京愚連隊興行に出てやったが、毎回毎回このクソ面白くもないカード組みやがってよ。鈴木みのると高山善廣、愚連隊興行から完全撤退しまーす」と宣言。代わりに田中秀和リングアナから、10・8後楽園大会にブルーザー・ミノディ&タカン・ハンセンが参戦することが半ば強引に発表された。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 新!新宿名勝負数え歌
●佐藤光留(パンクラスMISSION)
14分52秒 みちのくドライバーII→片エビ固め
○TAKAみちのく(K-DOJO)

▼第2試合 浪口修再生
○田島久丸(DRADiTION)/南野たけし(闘龍門)
14分57秒 ラリアット→片エビ固め
菅原拓也(フリー)/●浪口修(フリー)

▼第3試合 鳥新星試練の一番勝負~暗黒虎戦士編~
○チキンボーイ
8分56秒 首固め
●ブラックタイガー(フリー)

▼第4試合 真夏の歌舞伎町3WAYタッグマッチ
エル・サムライ(フリー)/○「神風」(ZERO1)
11分51秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
バラモン・シュウ(フリー)/●バラモン・ケイ(フリー)
※もう1組はランジェリー武藤&チョーノ・サンシロー

▼第5試合 スペシャルタッグマッチ
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/高山善廣(高山堂)
17分54秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
●金村キンタロー(XWF)/黒田哲広(フリー)

▼第6試合 東京愚連隊vs.ブードゥー・マーダーズ全面戦争
NOSAWA論外/FUJITA/●KIKUZAWA/マグニチュード東京
19分12秒 ラリアット→片エビ固め
○MAZADA(VM)/稔(VM)/ヘイト(VM)/歳三(VM)

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