ジュニアリーグ戦波乱の開幕の一方、VMの新戦力として登場した鈴木健想が武藤を襲撃!諏訪魔は鈴木に勝利して三冠挑戦権を獲得

100725_AllJapan-1.jpg全日本プロレス
2010 SUMMER ACTION SERIES
日時:7月25日(金) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1800人

 25日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2010 SUMMER ACTION SERIES』開幕戦。この日から『餃子の王将 presents 2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦』が開幕したが、メインは8・29両国大会で鈴木みのるの持つ三冠ヘビー級王座挑戦を表明している諏訪魔率いる新世代軍と、鈴木率いる超党派軍の全面対決。鈴木は諏訪魔に対して両国大会までに俺に負けたら挑戦資格はないと突き付けていたが......
 試合は新世代軍のほうから奇襲攻撃を仕掛けていって開始。とくに曙と浜亮太はお互いの巨体を激しくぶつけ合うド迫力の大乱闘に! 連係では超党派軍がやや優勢。船木誠勝が諏訪魔を三角絞めで捕まえると、鈴木と太陽ケアが両足にそれぞれアキレス腱固め。捕まってしまった諏訪魔に対し、喧嘩腰でやり合っていった鈴木はスリーパー。さらに超党派軍がトレイン攻撃を見舞ってからケアの波乗りスープレックス、船木の浴びせ蹴り、曙ののど輪落としと立て続けに見舞ってから、鈴木がゴッチ式パイルドライバーの体勢に。
 間一髪のところで真田聖也がスワンダイブ式ミサイルキックでカットし、さらに河野真幸もジャンピングニーで再びカット。鈴木のフロントキックをかわして船木に誤爆させると、今度は新世代軍が鈴木にトレイン攻撃。そこから諏訪魔が投げ捨てジャーマンで文意投げると、さすがの鈴木も朦朧。
 曙がコーナースプラッシュで救出しようとしたが、横から浜が体当たりして防ぐと、浜は鈴木にリョウタハマー。さらに河野のジャイアント・ニードロップを投下し、ダメ押しに諏訪魔がラリアットからのラストライドで叩きつけて3カウント! 鈴木からピンフォールを奪った諏訪魔がオイ、鈴木。約束通り、お前から3つ取ったぞ。三冠挑戦権認めたらどうなんだ!」と詰め寄ると、鈴木は「両国でテメーの挑戦受けてやるよ。オイ、諏訪魔。両国から本当の闘いがスタートだ!」と受けて立った。さらに諏訪魔はカナダ遠征中だった征矢学を呼び込む。一時帰国したという征矢は、ライバルである真田とも握手を交わし、ひとまず新世代軍に加入することを発表した。

100725_AllJapan-2.jpg 『餃子の王将 presents 2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦』開幕戦からいきなり現世界ジュニア王者のカズ・ハヤシvs.稔という好カードが組まれた。試合は白熱の展開となったが、TARUとヘイトをセコンドにつけた稔は要所要所で反則攻撃を繰り出していく。そして掟破りのパワープラントでカズを叩きつけた稔は、かつての仲間である獣神サンダー・ライガーが使うC.T.B.のようなフェースバスター"Finalize"を初公開して勝利し、現世界ジュニア王者を下してリーグ戦白星スタート。
 すると試合後、TARUが「稔が優勝してお前のベルトに挑戦したるから楽しみにしておけよ。それよりもそこでデカイ図体して高みの見物している武藤よ。お前、いつになったらヒザ治るんや? お前がそうやっているうちにブードゥーが全日本を乗っとってまうぞ」と放送席に座っている武藤敬司を挑発していく。すると突如、ラ・パルカのマスクにブードゥー・マーダーズのTシャツを着た長身のレスラーが乱入してきて武藤を襲撃! そこにブードゥーのメンバーも加わっていき、あっという間に武藤は血ダルマに。さらにその武藤をリングに上げたブードゥーは謎のマスクマンがコーナーからスーパーパワーボムで武藤をテーブルの上に叩きつけてクラッシュさせた。
 そしてTARUが「紹介しよう、ブードゥーの新戦力はコイツや!」と叫ぶと、謎のマスクマンは自らマスクを取り、その正体が鈴木健想であることを明らかにした。ブードゥーは武藤ではなくグレート・ムタに出てくるように要求。そして健想が「グレート・ムタへひと言! 世界No.1のアジアのレスラーはグレート・ムタじゃない! この俺、ケンゾー・スズキだよ!」と言い放つと観客からブーイングが飛んだのだが、健想は野次を飛ばす観客に詰め寄って胸ぐらを掴んいく。そんなピリピリとしたムードのままインタビュースペースで健想は「約8年、海外でサバイバルしてきた。ほかの選手みたいに会社の後ろ盾もない。どこどこ出身で、毎月決められたお金が銀行に入って、そういう中で生きてきた男じゃない!」とWWEやAAAなど海外でサバイバルしてきた強味をアピールした。

100725_AllJapan-3.jpg 『2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦』はKAIがTAKAみちのくに敗れ、昨年度覇者の近藤修司がジミー・ヤンに敗れるという波乱のスタートとなったが、開幕戦の中でも屈指の好勝負となったのが全日本初登場の佐藤光留vs.大和ヒロシの一戦。入場の途中でトレードマークのメイド服を投げ捨てた光留は、黒を基調としたパンクラスの×マークの入った新コスチューム。対する大和も坊主頭に黄色のメッシュを入れて気合いは十分。
 アップライトに構えて牽制のローキックを打っていった光留に対し、大和はタックルでのテイクダウンを狙う。テイクダウンを許さない光留をコーナーに押し込んでいった大和は張り手をお見舞い。そこから両者バチバチと張り手合戦を展開すると、光留がダウン。しかし素早く足を取った光留は口の中を血で滲ませながらアキレス腱固めへ。
 ロープに逃れた大和だが、光留はニークラッシャーの体勢からコーナーに大和のヒザを叩きつけていく。しかし大和もエクスプロイダーで投げると、光留をコーナーに乗せてからスパイダー式フロントスープレックス。光留もランニングエルボーで応戦するが、大和もエルボーを打ち返す。光留が倒れたところにエルボードロップを落とした大和だが、非勝つは三角絞めで捕獲!
 しかしそのまま持ち上げた大和はジャイアントスイングのようにブンブン振り回して脱出。さらにゼロ戦キックからアームロックに捕らえていくが、光留は小股すくいスープレックスのような形で投げていく。光留のミドルキックに対し、ヘッドバットを返した大和はノーザンライト・スープレックス。カウント2で返した光留はバックを取った大和をアンクルホールドで切り返すと、さらにバックドロップからジャーマンで強引にブン投げ、そのまま抑え込んで3カウント!
 全日本&リーグ戦初戦を壮絶な試合をやってのけた末に白星発進となった光留は、「予想通り。コレなんすよ。これがデッド・オア・アライブなんですよ。今日は俺がアライブ、大和がデッドゥ! このやり取りがしたかった。でも、やっぱ、勝つって最高っす! 噂通りすごいマットでした。王道のパワーっていうのはすごい、メジャーのパワーっていうのはすごいです。ただ、すごい予想はしてた。予想を超えるものはなかったです」と語ると、メイド服を捨てたことに関して「メイド服はこのリングに必要ないと思う。入ったときに思いました。パッと入場した時に、俺は変態だから呼ばれたんじゃない。変態だから引っかかったのかもしれないけど、呼ばれたのはこのリーグ戦、勝負になるからだ!」と、全日本マット限定で"脱・変態"をし、リーグ戦優勝を目指すと宣言した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○スペル・クレイジー【2点】
7分38秒 その場からのムーンサルトプレス→片エビ固め
●アントニオ・トーマス【0点】

▼第2試合 2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○BUSHI【2点】
4分49秒 反則(マスク剥ぎ&レフェリー暴行)
●MAZADA【0点】

▼第3試合 2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●大和ヒロシ【0点】
8分42秒 投げっぱなしジャーマン→片エビ固め
○佐藤光留(パンクラスMISSION)【2点】

▼第4試合 西村修復帰戦! 30分1本勝負
西村修/渕正信/●中之上靖文
11分30秒 ブードゥーボム→片エビ固め
TARU/○レネ・デュプリ/ヘイト

▼第5試合 2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦 Bブロック公式戦 30分1本勝負
●KAI【0点】
8分55秒 ジャストフェースロック
○TAKAみちのく(KAIENTAI-DOJO)

▼第6試合 2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦 Bブロック公式戦 30分1本勝負
●近藤修司【0点】
6分52秒 ヤンタイム式ボディアタック→片エビ固め
○ジミー・ヤン【2点】

▼第7試合 2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●カズ・ハヤシ【0点】
15分03秒 Finalize→片エビ固め
○稔【2点】

▼第8試合 超党派vs新世代 全面対決!! 60分1本勝負
●鈴木みのる/船木誠勝/太陽ケア/曙
20分05秒 ラストライド→体固め
○諏訪魔/河野真幸/真田聖也/浜亮太

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