13日、東京・新宿のライブ・レストラン・ダイトーで行われた暗黒プロレス組織666特別興行『新宿二丁目プロレス vol.５』。新宿で行われるのは実に約1年半ぶりとなる新宿二丁目プロレス。666の忍を中心に主にゲイの方々にも楽しんでもらえるプロレスを探求するこの大会だが、今大会はライブレストランで行われたためリングはなく、ステージ上にマットが敷かれただけ。さらにVIP席の観客は目の前のルミカライトを振ると、イケメンのゲイボーイさんが飲み物を運んでくれるというサービス付き。
　そんな大会にまさかまさかの元プロレスリング・ノア、菊地毅が参戦！　実は何も状況を知らないままオファーを受けていたという菊地だが、オープニングで出場選手がビキニパンツ一丁で登場した際には、菊地もしっかりビキニパンツ姿で登場！　そして第1試合の騎馬戦で藤田みねぴょんや中澤マイケルが作った騎馬の上に乗った菊地は、真剣な表情で騎馬戦に挑み、佐々木貴や大橋篤が騎馬を作り、その上に乗った竹田誠志からハチマキを奪い取り見事優勝！
　騎馬戦といえど真剣勝負の菊地は、騎馬戦をしている横で忍とヘラクレス千賀がアイドル水泳大会ばりに『仮面舞踏会』を歌っていたのに、サビに行く前に決着をつけてしまった。

　ナツキオカモト＆クミコタケダvs.ヨウコクマダ＆エイココイケのグラビアアイドル対決や、エアあややをやるはるな愛ばりにエアPerfumeを完璧にやってのける女装3人組"Rerfome（リフォーム）"ライブのあと、男色ディーノが乱入！　実況席のMEN'Sテイオーに向かって「姉さん、水くさいじゃない！　アタシがいないと祭りが始まらないじゃない！」と言って放送席を占拠。
　そんな中出てきたのが、新宿二丁目プロレス限定レスラーであるマスク・ドバディと男盛のある意味で最強タッグ。その相手として登場したのが、西のゲイプロレスから送り込まれた刺客、ブラック・バディと中澤マイケル改め薔薇族キッド！　「ゲイプロレスは2つもいらんのや！」とバディ＆男盛に喧嘩を売ったブラック＆キッドは、男盛を捕まえるとダブルのハンマーロック。捻り上げる度に男盛のケツが観客に近付いていくというスリリングな攻防に、あのディーノが「何をやってんのよ」と半ば呆れ、普段の自分の行いを改める始末！
　そんなことはお構いなしに緩んだフンドシを気にすることもなく男盛は、キッドに対してヒップアタックやジャイアントスイングを決めていく。さらにブラックには男盛がヒップバット、バディがあてがいでサンドイッチするという精神的にキツい攻撃を繰り出していく。何とかブラックも男盛のフンドシに手を掛けていくが、間一髪でフンドシが取れるのを免れた男盛。だが、パートナーのバディはなぜか自らタイツを脱ぎ捨てると、そのままマイケ......じゃなくてキッドに三角絞め！　完全にアレをダイレクトで顔に押しつけられたマイケ......じゃなくてキッドは無念のタップアウト。試合後は両軍バディにともだちんこして和解した。

　新宿二丁目プロレスではすっかりお馴染みとなったドS看守、ホッシ〜ノ、宮本リンチの"ドSチーム"は、大橋篤、山田太郎（THE101）、ばってん多摩川改めナハッテン場玉の皮の"ドMチーム"と対戦。いきなり場外乱闘になると、ドSチームがドMチームを痛めつけていくのだが、どこか嬉しそうなドMチーム。さらにドSチームはプロレス技とSMプレイを見事に融合させた拷問技の数々でドMチームを攻め......いや責め立てていく。
　そして宮本は相変わらず馴れた手つきで大橋を見事な亀甲縛りで縛り上げると、そこからロメロスペシャルに捕らえる。するとディーノ曰く「本物」という看守が、実に恍惚とした表情で大橋にローソクを垂らしていくという非情なまでの攻撃！　でも大橋はどこか嬉しそう！
　そんな中、玉の皮はMの割に突如ばってんボンバーなるラリアットでドSチームを蹴散らしていくが、看守がグリーンミストを噴射！　さらにホッシ〜ノが恋のから騒ぎラリアットを叩き込むと、最後は宮本が弓矢固めに捕らえたところにまたしても看守がローソクを垂らしていき、玉の皮っからギブアップを奪った。しかし、試合が終わっても完全に"火が付いて"しまった看守たちは、なおもドMチームを激しく調教し続けたのであった。

　メインでは新宿二丁目プロレスで、しかもリングではなくマットの上にも関わらず、忍＆佐々木貴＆竹田誠志vs.藤田みねぴょん＆菊地毅＆マグニチュード岸和田という、メジャー団体経験者や現役チャンピオンらが一堂に会したシリアスファイトの6人タッグマッチが行われた。菊地と忍というこれまで一切接点がなかった2人が激しくエルボーを打ち合ったり、FREEDOMSのリングでも抗争を展開中の佐々木と岸和田がブレーンバスターの応酬を見せたりと、なかなか見応えのある試合が展開された。
　最後は菊地が忍にゼロ戦キックからロコモーションブレーンバスター、火の玉ボムを決めたが、忍は代わった岸和田にSEXボンバーを連発。しかし岸和田はドリラーから容赦ないラストライドでマットの上に忍を叩きつけてピンフォール勝ち。
　試合中、ずっと放送席のディーノを睨み付けていた菊地だったが、試合後にディーノの飲み物を飲むと、その飲み物をディーノに差し出して和解の杯。別に何もやっていないのに突然和解した菊地の理解不可能な行動に、ディーノもやや戸惑っている中、スペシャルゲストのレイチェル・ダムールさんが、「このままじゃ終われないでしょ！」と言ってボーナスマッチとして全選手参加のパンチバトルロイヤルを行うと発表！
　パンツ一丁の姿で登場した全選手は、会場全体を使うエニウェアルールに加え、3カウント、ギブアップ、KOだけでなくパンツを脱がされた時点で失格となる特別ルールのバトルロイヤルを行うことに。試合が始まると、何と恐れ多くもディーノが菊地のパンツを脱がしにいきながら、キスを迫るという展開に！　その横で次々に選手たちのパンツが脱がされて失格になっていく。
　亀甲縛りのお陰でパンチが脱げにくくなっていた大橋だが、ディーノの男色ドライバーをくらってフォール負け。そして最終的にはディーノ、忍、そしてこの日がデビュー戦だった新宿二丁目プロレス所属選手第1号の遠藤マメの3選手が残った。第2試合で宮本＆佐野直相手にデビュー戦を行い、見事なマットプレイを披露したこの遠藤だが、本業は歯医者で、新宿2丁目のサウナでたまたま会った忍にスカウトされて二丁目プロレス入りしたという脅威の新人！
　ディーノのリップロック、さらにディーノと忍の2人がかりのリップロックにも耐えた遠藤は、ディーノと忍にダブルフ○ラを強要して見事2人をKOしてみせた！　優勝した遠藤はイケメンのゲイホスト3人をお持ち帰り。最後は奇しくも先日の『DREAM.15』での青木真也vs.川尻達也の煽りVの中でも印象的に使われていた、Perfumeの『Dream Fighter』に合わせて選手とRerfomeが踊って大団円を迎えた。なお、実況のテイオーは最後に「プロレスの方向性というのは無限大ですね」とつぶやいた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ
趙雲子龍／●K666／乞食
5分40秒　怨霊クラッチ
○怨霊／小仲＝ペールワン／THE101

▼第1試合　新宿二丁目プロレス恒例！ドキッ！男だらけの騎馬戦大会！
［淫獣マニア館チーム］宮本裕向／小仲＝ペールワン／山田太郎／怨霊
［ドーベルマンチーム］竹田誠志／佐々木貴／ホッシ〜ノ／大橋篤
［24会館チーム］佐野直／マグニチュード岸和田／戸田秀雄／遠藤マメ
［ビッグマンチーム］菊地毅／藤田みねぴょん／ばってん多摩川／中澤マイケル
退場順：24会館チーム（34秒）→淫獣マニアチーム（42秒）→ドーベルマンチーム（53秒）
※ビッグマンチームの優勝

▼第2試合　ドキッ！男だらけの職業別マッチ
○宮本裕向／佐野直
7分39秒　ムーンサルトプレス→片エビ固め
戸田秀雄／●遠藤マメ

▼第3試合　ドキッ！女だらけのグラビアアイドルマッチ
ナツキオカモト／○クミコタケダ
4分7秒　腕ひしぎ逆十字固め
●ヨウコクマダ／エイココイケ

▼第4試合　ドキッ！男だらけの極エロ爆発変態マッチ！
○マスクド・バディ／男盛
6分34秒　ダイレクト三角絞め→ギブアップ
ブラック・バディ／●薔薇族キッド

▼セミファイナル　ドキッ！罪と罰！飴と鞭！男だらけのＳＭマッチ！
ドＳ看守／ホッシ〜ノ／○宮本リンチ
8分57秒　弓矢固め with 多彩な器具
大橋篤／山田太郎／●ハッテン場玉の皮

▼メインイベント　ドキッ！男だらけのガチンコメインイベントマッチ！
●忍／佐々木貴／竹田誠志
12分1秒　ラストライド→エビ固め
藤田みねぴょん／菊地毅／○マグニチュード岸和田

▼ボーナスマッチ　全選手参加パンツバトルロイヤル
○遠藤マメ
5分34秒　ＫＯ
●忍＆●男色ディーノ
＜出場選手＞怨霊、宮本裕向、小仲＝ペールワン、山田太郎、ホッシ〜ノ、佐々木貴、竹田誠志、大橋篤、マグニチュード岸和田、佐野直、戸田秀雄、藤田みねぴょん、ヘラクレス千賀、菊地毅、ばってん多摩川、中澤マイケル、忍、男色ディーノ、遠藤マメ（※順不同）