無差別級6人タッグトーナメントは後藤組が棚橋組を下して優勝!ピンクマシンがマスクを脱ぐ!青義軍のタッグ王座奪還に黄色信号!?

100630_NJPW-1.jpg新日本プロレス
J SPORTS CROWN
~無差別級6人タッグトーナメント~

日時:6月30日(水) 開始:19:00
会場:ディファ有明
観衆:未発表

 30日、ディファ有明で行われた新日本プロレス『J SPORTS CROWN 〜無差別級6人タッグトーナメント〜』、3連戦のうちの3日目。無差別級6人タッグトーナメントは準決勝と決勝を残すのみとなった。
 準決勝戦第1試合では、NO LIMIT(高橋裕二郎&内藤哲也)&ディック東郷と、後藤洋央紀&Apollo55(プリンス・デヴィット&田口隆祐)が激突。NO LIMIT組は奇襲攻撃を仕掛けると、現IWGPジュニア王者のデヴィットを捕まえて集中攻撃。かなり長い時間捕まっていたデヴィットだが、東郷と内藤のトレイン攻撃を逆に東郷を踏み台にしたミサイルキックで内藤を迎撃。満を持してタッチを受けた田口が一気に東郷を攻撃していくが、東郷もインサイドワークを駆使して五分の状態まで戻した。そこからNO LIMITは後藤に合体攻撃を決めていくが、Apollo55がうまく後藤を救出。後藤はさらに内藤のジャックナイフ式エビ固めもカウント2で返すと、カウンターのラリアットから昇天・改で叩きつけて勝利。後藤組が決勝進出を決めた。前日、自信満々に優勝宣言していたNO LIMITだが、ノーコメントのまま控室へと消えていった。
 もう一方の準決勝では、2回戦で現IWGPヘビー級王者の真壁刀義からピンフォールを奪った田中将斗と、7・19札幌大会で真壁への挑戦が決まっている中邑真輔、そして石井智宏のCHAOSと、棚橋弘至がTAJIRI&KUSHIDAのSMASHコンビと結成したトリオが激突。棚橋が中邑を挑発し、この2人の対決で試合開始。腕の取り合いから腕十字の極め合いとお互いに一歩も譲らない。さらにTAJIRIvs.田中の元ECW対決や、KUSHIDAvs.石井の初対決も実現。CHAOS側の厳しい攻撃にKUSHIDAが捕まったが、田中にカウンターのドロップキックを返したKUSHIDAはTAJIRIにタッチ。コルバタからニールキック。そして満を持して棚橋が入ってくるが、中邑が棚橋を捕まえ、CHAOSは3人がかりで棚橋を攻撃。さらにハイフライフローを狙った棚橋を石井が雪崩式ブレーンバスターで叩きつける。しかし中邑のボマイェをかわした棚橋は、石井にスリングブレイドから回転十字架固めを決める"スリングブレイドル(本人命名)"で3カウント。
 この結果、無差別級6人タッグトーナメント決勝戦は、後藤&デヴィット&田口vs.棚橋&TAJIRI&KUSHIDAとなった。

100630_NJPW-2.jpg 決勝戦はクリーンに全選手が握手を交わして試合開始。棚橋と後藤の顔合わせから始まり、まずは棚橋がフライング・フォアアームを叩き込むが、後藤も下から蹴り上げる。さらにこのところ連続で対戦しているKUSHIDAとデヴィットが相対するが、後藤組はクイックタッチでKUSHIDAを代わる代わる痛めつけていく。タッチを受けたTAJIRIは田口に対して腰フリポーズで挑発していくが、すぐさま腰フリポーズをやり返してみせた田口。すると棚橋組は田口に対して3人がかりでストンピング。そこから完全に捕まってしまった田口だが、棚橋にドロップキックを返して何とか後藤にタッチ。後藤の猛攻撃に押され気味だった棚橋だが、カウンターの低空ドロップキックからエルボー合戦に持ち込む。そこから後藤がノータッチヘッドバットを叩き込めば、棚橋はスリングブレイドを返す。
 続いてTAJIRIが後藤にミドルキックを叩き込むが、後藤が村正を返せば、デヴィットがミサイルキックを発射。そこにKUSHIDAが入ってきてSMASH師弟タッグが合体攻撃を決めていく。KUSHIDAのムーンサルトプレスでカウント2まで追い込むが、後藤がラリアットで棚橋を場外に叩き落とすと、Apollo55が踏み台式串刺しドロップキックをTAJIRIに決める。そこからデヴィットがオーバーヘッドキック、ブレーンバスター、ダイビング・フットスタンプでKUSHIDAを追い込み、最後はスクリューキックからのブラディ・サンデーでKUSHIDAを沈めた。
 優勝した後藤組に賞金100万円と優勝旗が贈呈されていると、連日棚橋を襲撃している飯塚が乱入! しかしリング上の棚橋に襲いかかる前にセコンドについていた三上恭佑が、飯塚にタックルを見舞って飯塚がフェンスを"跨ぐ"のを阻止! すると飯塚は三上をスリーパーで絞め落とし、怒り心頭の様子で引き揚げていった。そんなことがあったものの、優勝したデヴィットは「Apollo55にゴトウを加えた新たなタッグチームだよ。俺たち3人でメキシコに行こう!」と上機嫌。後藤も「俺は現時点でIWGPに一番近いと思っているので、G1に向けて弾みが付いた。G1で結果を残しますよ」と2度目のG1制覇と、その先のIWGP獲りを口にした。

100630_NJPW-3.jpg まったく正体が分からない(?)ピンク・ストロング・マシンとトンガ・ストロング・マシンを従えてマシン軍団を復活させたスーパー・ストロング・マシン。6人タッグトーナメントは2回戦敗退となったが、この日は中西学&IWGPジュニアタッグ王者チーム(金本浩二&エル・サムライ)と対戦。ピンクは金本とサムライのプランチャを受けてもビクともしなかったが、そこに中西が重爆プランチャを投下。さらにサムライを捕らえ、代わる代わる攻撃していったマシン軍団。しかしピンクのボディプレスをかわして自爆させたサムライは中西にタッチ。金本とサムライがストロングマシンとピンクを抑え付けている間に、中西がトンガをアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げて逆転勝利した。試合後、中西はマイクを持ってピンクに向かって「お前、吉江やな!」と爆弾発言! ピンクは「吉江じゃねぇよ」と言いつつ、自らマスクを脱いで吉江豊であることを明かすと、「こんなの最初からバレバレなんだよ! でも楽しかったよ。今度は素顔でやってやるよ」と、次回は吉江として古巣に参戦すると宣言した。
 長州力とはぐれノア軍団という異色対決も実現。本田多聞に対し、長州がリキラリアットを叩き込みサソリ固めを狙うシーンも見られたが、その多聞が三上恭佑をデッドエンドで叩きつけると、橋誠がゴリラーマン・ドライバーで叩きつけ、はぐれノア軍団が勝利した。

100630_NJPW-4.jpg 7・19札幌大会でまたもIWGPタッグ3WAYマッチを行うジャイアント・バーナード&カール・アンダーソンと永田裕志&井上亘が6人タッグマッチで前哨戦を行った。バーナードにも真正面から向かっていった井上は、永田が平澤と共にバーナードとアンダーソンを場外に連れ出している間に、キング・ファレにスピアを叩き込んで勝利。
 試合後「(タッグの)ベルトは必ず俺たちの腰に戻す!」と息巻いた井上だが、永田はそんな井上を「俺たちはもっと冷静にやらなきゃダメだ。ベルト獲るためには、もっと冷静にコンビネーションを合わせないと」と諭す。だが、井上は「永田さん、それは違う! 連係は必要だが、今日は状況を見て必要ないと俺は思った」と熱く反論。その後、井上が控室に入っていくと、永田は「井上は強がって連係はいらないって言ったけど、タッグ戦だからお互いの意思を通じ合わせないと。いまだってアイツは俺と正反対のことを言うでしょ。やっぱり通じ合っていないよ。このままいったらタッグベルトは獲れないよ」と吐露した。

 大会開始前には、7・11後楽園大会で行われるプリンス・デヴィットとプロレスリング・ノアの青木篤志のIWGPジュニアヘビー級選手権の調印式が行われた。ノアの丸藤正道を破って王座奪取したデヴィットは、「新日本ジュニアが最強であることを証明する」と語って笑顔を見せた。対する青木は調印式終了後、マスコミに向かって「僕にとってvs.新日本は去年から始まっていて、最終的に僕が笑って終われるようにしたい。それが出来るまでは続けていきたい。今回もvs.デヴィット、vs.新日本というだけ。あのベルトは見た目がカッコイイだけ。子どもの頃からプロレスを見てきたが、IWGPのベルトに興味を持ったことは一度もないので、あれを目指しているわけじゃない。僕が目指すのはGHCジュニア。あれが最高峰だと思っている」と語った。

▼第1試合 20分1本勝負
○中西学/金本浩二/エル・サムライ(フリー)
10分55秒 アルゼンチンバックブリーカー
スーパー・ストロング・マシン/ピンク・ストロング・マシン/●トンガ・ストロング・マシン

▼第2試合 20分1本勝負
長州力(リキプロ)/AKIRA(フリー)/●三上恭佑
9分31秒 ゴリラーマンドライバー→片エビ固め
本田多聞(フリー)/志賀賢太郎(フリー)/○橋誠(フリー)

▼第3試合 J SPORTS CROWN 無差別級6人タッグトーナメント準決勝戦 無制限1本勝負
○後藤洋央紀/プリンス・デヴィット/田口隆祐
10分23秒 昇天・改→体固め
高橋裕二郎/●内藤哲也/ディック東郷(DDT)

▼第4試合 J SPORTS CROWN 無差別級6人タッグトーナメント準決勝戦 無制限1本勝負
○棚橋弘至/TAJIRI(SMASH)/KUSHIDA(SMASH)
12分09秒 スリングブレイドル
中邑真輔/田中将斗(ZERO1)/●石井智宏(リキプロ)

▼第5試合 30分1本勝負
永田裕志/○井上亘/平澤光秀
11分11秒 スピアオブジャスティス→片エビ固め
ジャイアント・バーナード/"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/●キング・ファレ

▼第6試合 30分1本勝負
○真壁刀義/本間朋晃/オースティン・クリード(フリー)
12分32秒 キングコングニードロップ→体固め
矢野通/飯塚高史/●外道

▼第7試合 J SPORTS CROWN 無差別級6人タッグトーナメント決勝戦 無制限1本勝負
後藤洋央紀/○プリンス・デヴィット/田口隆祐
13分59秒 ブラディサンデー→片エビ固め
棚橋弘至/TAJIRI(SMASH)/●KUSHIDA(SMASH)
※後藤組が無差別級6人タッグトーナメント優勝

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