現IWGP王者の真壁からフォール勝ちした田中がベルト挑戦を表明!棚橋はまたもテロリストに襲撃される!

100629_NJPW-1.jpg新日本プロレス
J SPORTS CROWN
~無差別級6人タッグトーナメント~

日時:6月29日(火) 開始:19:00
会場:ディファ有明
観衆:未発表

 29日、ディファ有明で行われた新日本プロレス『J SPORTS CROWN 〜無差別級6人タッグトーナメント〜』、3連戦のうちの2日目。無差別級6人タッグトーナメントは2回戦に突入し、ここからシード権を与えられた4チームが新たに登場する。
 7・19札幌大会でIWGPヘビー級王座を賭けて激突する真壁刀義と中邑真輔の前哨戦が、無差別級6人タッグトーナメント2回戦で実現。2回戦からのシード出場となった中邑率いるCHAOS組は真壁に対して奇襲攻撃を仕掛けていったが、真壁がダブルラリアットで中邑と田中将斗を吹っ飛ばすと、本間朋晃とオースティン・クリードが石井にダブルドロップキック。しかし中邑は真壁にヒザ蹴りを連打していく。タイトルマッチ前哨戦に引っ張られるように、本間と石井も激しい逆水平チョップ合戦を展開。だが、田中が本間を場外に引きずり込むと、すかさず鉄柵攻撃からイスで殴打。リングに戻された本間に対し、中邑が容赦ないヒザ蹴りを叩き込み、田中が弾丸エルボーで続く。必死に耐えた本間は田中を何とかブレーンバスターで投げるていったが、中邑が入ってきて真壁へのタッチを阻止。真壁を鉄柵に叩きつけ、フロントキックで鉄柵の外まで吹っ飛ばした。
 その間、何とかクリードが孤軍奮闘していたが、CHAOS組は3人がかりでクリードを攻撃。しかし中邑のボマイェを本間がタックルで阻止すると、クリードは中邑にサイドキックを叩き込み、満を持して真壁にタッチ。ラリアットの連打を中邑に叩き込んだ真壁だが、中邑も逆回し蹴りを返す。そこに田中が入ってきてラリアットを叩き込むと、石井が雪崩式ブレーンバスター。さらに田中が垂直落下式ブレーンバスターからラリアットを叩き込んでいくが、真壁もパワーボムからのショートレンジラリアットを返すと、必殺のキングコング・ニードロップ。しかし田中はこれをかわして自爆させると、スライディングDへ。間一髪でキャッチした真壁だが、背後から中邑がボマイェを真壁の後頭部目がけて発射! 続けて田中が今度こそスライディングDを叩き込み、何とIWGPヘビー級王者の真壁から3カウントを奪った!
 この結果、中邑組は30日の準決勝で棚橋組との対戦が決定。田中が「俺に(IWGP)挑戦させろよ。それだけの権利(があることを)今日見せたんとちゃうか? 次の目標はベルトやな。それは今日勝ったから言えることや。説得力があるからな」とIWGP獲りに色気を見せた一方、先に挑戦が決まっている中邑と、思わぬ伏兵に足元をすくわれた真壁はどちらもノーコメントで控室へと消えていった。

100629_NJPW-2.jpg スーパー・ストロング・マシンが新たにマシン軍団を結成して、6人タッグトーナメントに出場! 白いオーバーマスクを被ったストロング・マシンは筋骨隆々で褐色の肌をしたマシンと、超スーパーヘビー級のピンクのマシンを従えて入場。オーバーマスクを脱いだマシンは会場がノアの本拠地であるディファということもあってか、グリーンのマスク。横には「マシン軍団」「マシン1号」の文字も。まずはピンク・マシンがその巨体で後藤洋央紀、田口隆祐、プリンス・デヴィットの3人をまとめて吹っ飛ばし、倒れたところにボディプレスを投下。そしてマシン軍団はデヴィットを捕まえて代わる代わるに攻撃。だが、デヴィットがピンチから脱すると後藤が一気に反撃開始。ストロング・マシンに対して連係攻撃を繰り出していく。うまくトンガがストロングを救出したが、ピンクのボディープレスは田口がかわしてトンガに誤爆! すかさず田口はトンガにフィッシャーマンバスターからのどどんを決めて勝利。後藤&Apollo55が準決勝進出を決めた。敗れたマシンは「さすがジュニアのタッグチャンピオンだな。ヘビーのも1人入っているし。クソー、選りすぐったのを選んできたのになぁ。ギギギ......」と機械音を鳴らしながら悔しがった。

 ジャイアント・バーナード&カール・アンダーソンのバッド・インテンションズはキング・ファレを加えたガイジントリオを結成し、高橋裕二郎&内藤哲也のNO LIMIT&ディック東郷と2回戦で激突。現IWGPタッグ王者チームのバーナードとアンダーソンは、東郷に対して連続でエルボードロップを落としていく。これだけヘビー級に囲まれると、体格的にかなり不利な東郷だが、その辺はNO LIMITがアンダーソンを場外に連れ出して痛めつけることでカバー。完全に捕まってしまったアンダーソンだが、裕二郎にカウンターのゼロ戦キックを返すとバーナードにタッチ。一気呵成に反撃していったバーナードだが、内藤がヒップトスをかわしてから延髄蹴り。続いて裕二郎とファレが入ってくると、ファレがパワー全開で裕二郎を攻撃し、そこにバッド・インテンションズが加勢。さらに内藤と東郷を場外に追いやっていったが、内藤と東郷は場外からバッド・インテイションズの2人を引きずり出す。その間に裕二郎がファレにダイビング・レッグドロップを投下して3カウント。準決勝進出を決めたNO LIMITは「東郷選手は最高のパートナーですね。欠点が見当たらないし、負けるところが想像出来ない。俺たちは鉄板タッグチームだね。NO LIMITだけでも問題ないのに、東郷選手が入っているんだよ。優勝間違いないよ!」と、頼れる助っ人・東郷を絶賛した。

100629_NJPW-3.jpg 1回戦では初タッグとは思えぬ好連携を見せた棚橋弘至&TAJIRI&KUSHIDAのトリオ。CHAOSに勝利したものの、試合後に棚橋が飯塚に襲撃されてスリーパーで絞め落とされてしまった。そんな棚橋組は2回戦で長州力&AKIRA&タイチと対戦。いきなり棚橋vs.長州という注目の対決から試合開始。長州をコーナーに押し込んでエルボーを見舞った棚橋はドロップキックからのヘッドロックでねじ伏せる。しかしニークラッシャーに切り返した長州。TAJIRIとAKIRAもスピーディーな攻防を展開。さらにかつて某ファイティングオペラな団体で共に闘っていたタイチとKUSHIDAが久しぶりに遭遇。そのタイチがやや捕まってしまったが、自力で脱出したタイチは棚橋組を分断。すかさず長州がTAJIRIにサソリ固め、KUSHIDAにリキラリアットを決めていく。
 惜しくもカウント3とはならなかったが、AKIRAとタイチはKUSHIDAを徹底的に攻撃し、AKIRAがムササビプレスを投下。カウント2で棚橋がカットすると、KUSHIDAは何とかクロスボディをAKIRAに返して棚橋にタッチ。逆にTAJIRIとKUSHIDAが長州とタイチを場外に追いやっている間に、棚橋がAKIRAにハイフライフローを投下して3カウントを奪った。しかし試合後、またしても飯塚高史が花道で引き揚げてきた棚橋を襲撃! 前日に続きスリーパーで絞め落とすというテロ行為に及び、またも棚橋は肩を担がれ、ノーコメントで引き揚げるハメになった。

▼第1試合 20分1本勝負
中西学/金本浩二/●エル・サムライ(フリー)
10分45秒 スリーパーホールド→レフェリーストップ
矢野通/○飯塚高史/外道

▼第2試合 30分1本勝負
永田裕志/井上亘/●平澤光秀
14分00秒 グラウンドコブラツイスト
本田多聞(フリー)/○志賀賢太郎(フリー)/橋誠(フリー)

▼第3試合 J SPORTS CROWN 無差別級6人タッグトーナメント2回戦 無制限1本勝負
後藤洋央紀/○田口隆祐/プリンス・デヴィット
9分57秒 どどん→片エビ固め
スーパー・ストロング・マシン/ピンク・ストロング・マシン/●トンガ・ストロング・マシン

▼第4試合 J SPORTS CROWN 無差別級6人タッグトーナメント2回戦 無制限1本勝負
ジャイアント・バーナード/"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/●キング・ファレ
14分43秒 ダイビングギロチンドロップ→片エビ固め
○高橋裕二郎/内藤哲也/ディック東郷(DDT)

▼第5試合 J SPORTS CROWN 無差別級6人タッグトーナメント2回戦 無制限1本勝負
○棚橋弘至/TAJIRI(SMASH)/KUSHIDA(SMASH)
13分30秒 ハイフライフロー→片エビ固め
長州力(リキプロ)/●AKIRA(フリー)/タイチ

▼第6試合 J SPORTS CROWN 無差別級6人タッグトーナメント2回戦 無制限1本勝負
●真壁刀義/本間朋晃/オースティン・クリード(元TNA)
15分22秒 スライディングD→エビ固め
中邑真輔/○田中将斗(ZERO1)/石井智宏(リキプロ)

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