新日本初の無差別級6人タッグトーナメントが開幕!SMASHコンビとトリオを結成した棚橋は白星発進したが...

100628_NJPW-1.jpg新日本プロレス
J SPORTS CROWN
~無差別級6人タッグトーナメント~

日時:6月28日(月) 開始:19:00
会場:ディファ有明
観衆:未発表

 28日、ディファ有明で行われた新日本プロレス『J SPORTS CROWN ~無差別級6人タッグトーナメント~』。この日は向正面のステージには入場ゲート、スクリーンに加えて、パルテノン神殿の柱風オブジェが設置され、客席はリングの周りにだけでJ SPORTSが生中継するという特別興行。それだけにまるでスタジオマッチのような雰囲気。それでいて新日本としては初の試みとなる無差別級6人タッグトーナメントのため、新日本オールスターズ+αの選手を間近で見ることが出来るのだから、なかなかお得な大会だ。
 ノアの潮崎豪相手にIWGPヘビー級王座を防衛したばかりの真壁刀義は本間朋晃、オースティン・クリードとのトリオで、志賀賢太郎、本田多聞、橋誠の"はぐれノア軍団"と1回戦で激突。元ノア組は奇襲攻撃を仕掛けると、志賀が警棒で真壁を攻撃。真壁がカウンターのタックルを返しても、志賀は自慢のパンチヘアーを整えて挑発。さらに3人がかりで本間を捕らえた元ノア組は合体式のフロントネックロックを決める。そこから場外にエスケープした本間に橋がエプロンからダイビング・ヘッドバットを投下。その後も徹底して本間を痛めつけてから、本田が回転地獄固めに捕らえる。これをクリードがカットすると、本間はドロップキックを返していき、満を持して真壁にタッチ。
 ラリアットで元ノア組を蹴散らしていった真壁だが、志賀がフロントキックから延髄蹴りを返すと、橋がショートレンジラリアット。さらにトレイン攻撃から橋がダイビング・ヘッドバット。またもクリードがカウント2でカットするが、橋はゴリラーマン・ドライバーからバックドロップの体勢に。何とか真壁が踏ん張ると、背後から本間がミサイルキックを叩き込んで真壁を救出。続いてクリードがジャンピングキックを叩き込み、最後は真壁はラリアットからのキングコング・ニードロップを投下して勝利。真壁は2回戦で中邑真輔とIWGPヘビー級前哨戦を行うことになった。

 また、『J TAGトーナメント』決勝で激突した現IWGPジュニアタッグ王者の金本浩二&エル・サムライと、プリンス・デヴィット&田口隆祐がそれぞれ中西学と後藤洋央紀というヘビー級選手をパートナーにして1回戦で激突。金本がインサイドワークで田口を翻弄すると、中西がパワー殺法でアシスト。やや出番が少なかったサムライだが、『BEST OF THE SUPER Jr.ⅩII』覇者のデヴィットに対し、リバースDDTからダイビング・ヘッドバットを落としてチキンウイング・アームロックという必殺フルコース。しかし続く雪崩式フランケンがすっぽ抜けると、すかさずデヴィットはダイビング・フットスタンプを投下。さらにブラディ・サンデーで叩きつけてデヴィット組が勝利。Apollo55は王者チームに対して、リターンマッチを要求した。
 IWGPタッグ王座をバッド・インテンションズに持って行かれた永田裕志&井上亘の青義軍と高橋裕二郎&内藤哲也のNO LIMITも、それぞれ平澤光秀、ディック東郷をパートナーにして1回戦で激突。CHAOS側は東郷を加えてもコンビネーションはまったく問題なく、むしろ代わる代わる井上を攻撃。内藤がTシャツを使ってチョーク攻撃を繰り出すと、怒った永田がイスを持ち込もうとするが、これは裕二郎が阻止。しかし井上がうまくピンチを脱出して永田にタッチ。裕二郎と真正面から殴り合った永田に続き、平澤も内藤とエルボー合戦を展開。そこから内藤が変形のバックブリーカーに捕らえると、コーナーから東郷がスワントーンボムを投下。だが、平澤は自力でピンチから脱してみせる。合体攻撃で内藤を追い込んだ青義軍だが、内藤が平澤に急所蹴りを見舞うと、そこからCHAOSは波状攻撃を見舞っていき、最後は内藤がスライディング式ジャックナイフエビ固めでCHAOS組が勝利した。

100628_NJPW-2.jpg そしてこの日のメインでは棚橋弘至が矢野通との抗争の中で、KUSHIDAを通じてまさかの合体をしたTAJIRIとトリオを結成し、矢野、飯塚高史、外道のCHAOSと激突する1回戦。まずは因縁が激化するKUSHIDAが外道に対してエルボーを見舞っていく。続いて坊主になった矢野をTAJIRIが挑発していき、怒った矢野が襲いかかってきたところにニールキック。さらに棚橋との連係攻撃も成功させてハイタッチ。
 初タッグとは思えぬ好連携を見せた棚橋&SMASHコンビだが、背後から飯塚が棚橋に襲いかかる。飯塚は棚橋を場外フェンスに叩きつけると、外道はKUSHIDAを竹刀で殴打。KUSHIDAを捕まえたCHAOS組はコーナーポストを外して金具の部分に叩きつけ、さらにはイス攻撃。完全に捕まってしまったKUSHIDAだが、飯塚にカウンターのドロップキックを返すと棚橋にタッチ。スリングブレイドから一気にハイフライフローを狙った棚橋だが、飯塚がデッドリードライブで切り返す。棚橋からタッチを受けたTAJIRIは外道にミドルキックを連打していったが、飯塚と矢野が入ってきてTAJIRIに攻撃。
 しかしハンドスプリングエルボーでTAJIRIが2人を吹っ飛ばすと、棚橋とKUSHIDAが場外に追いやってプランチャを発射。その間にTAJIRIが外道にバズソーキックを叩き込んで勝利した。しかし試合後、飯塚がアイアンフィンガー・フロムヘルとスリーパーで棚橋を襲撃して絞め落としてみせる! 失神した棚橋はノーコメントで控室へと担がれていったが、その分KUSHIDAが「外道め! 竹刀攻撃の借りは絶対に返すからな!」と怒りを爆発させた。

100628_NJPW-3.jpg なお、第1試合にはメキシコでの武者修行を終えて凱旋帰国したタイチが登場。現地では6人タッグの王座も獲得したタイチだが、帰国直前にカベジュラマッチで敗れ自慢の髪の毛を坊主にされてしまった。タイチはフェイクの金髪ロンゲが付いたマスクを着用して登場。そのまま試合に挑んだタイチは、三上恭佑相手に一方的に攻め込んでいき、最後はそれまで穿いていたパンタロンを脱ぎ捨てると、ハイキックからのスライディングキックで完勝。試合後、「僕は全部変わってますから。日本にいた頃の僕だと思ったら大間違い! 向こうで実績も残しているし。あとは日本でそれを伝えるためにどうするか。まぁ問題ないですよ」と語り、生まれ変わった新生タイチをアピールした。
 また、7・24ノアの大阪府立体育会館大会で、タッグマッチながら丸藤正道との初対決が決まった中邑真輔は「降って沸いた機会だけど、僕は十分に楽しませてもらいますよ。丸藤も好き勝手やってきて新しい刺激が欲しくなったんじゃないですか。僕としては望むところ。華を添えに、刺激を与えに(行ってくる)」と語った。

▼第1試合 20分1本勝負
○タイチ
7分13秒 スライディングキック→体固め
●三上恭佑

▼第2試合 30分1本勝負
長州力(リキプロ)/●キング・ファレ/タマ・トンガ(フリー)
12分02秒 ボマイェ→体固め
○中邑真輔/田中将斗(ZERO1)/石井智宏(リキプロ)

▼第3試合 J SPORTS CROWN 無差別級6人タッグトーナメント1回戦 無制限1本勝負
中西学/金本浩二/●エル・サムライ(フリー)
12分17秒 ブラディ・サンデー→エビ固め
後藤洋央紀/○プリンス・デヴィット/田口隆祐

▼第4試合 J SPORTS CROWN 無差別級6人タッグトーナメント1回戦 無制限1本勝負
永田裕志/井上亘/●平澤光秀
12分13秒 ジャックナイフ式エビ固め
高橋裕二郎/○内藤哲也/ディック東郷(DDT)

▼第5試合 J SPORTS CROWN 無差別級6人タッグトーナメント1回戦 無制限1本勝負
○真壁刀義/本間朋晃/オースティン・クリード(元TNA)
13分50秒 キングコングニードロップ→体固め
志賀賢太郎(フリー)/本田多聞(フリー)/●橋誠(フリー)

▼第6試合 J SPORTS CROWN 無差別級6人タッグトーナメント1回戦 無制限1本勝負
棚橋弘至/○TAJIRI(SMASH)/KUSHIDA(SMASH)
12分38秒 バズソーキック→片エビ固め
矢野通/飯塚高史/●外道

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