OUTSIDER60-65kgトーナメントはマッハの愛弟子・幕が優勝!すでに王者の風格漂う吉永はZSTとの対抗戦に所英男を指名!?
FIGHTING NETWORK RINGS
THE OUTSIDER 第12戦
日時:6月20日(日) 開始:15:00
会場:ディファ有明
観衆:1920人(超満員札止め)
20日、ディファ有明で行われたFIGHTING NETWORK RINGS『THE OUTSIDER 第12戦』。今大会では第11戦の続きとなる60-65kgトーナメントの準決勝&決勝と、70-75kgトーナメント1回戦&2回戦のトーナメント2本立て+シングルマッチという超豪華全29試合がラインナップ。15時に大会が開始し、最後の表彰式が終わったのが21時過ぎという長丁場となった。
60-65kgキロトーナメントは前田日明代表がその才能を高く評価している渋谷莉孔選手が負傷欠場により、リザーブマッチで勝利した比夏瑠選手が準決勝で渡辺竜也選手と対戦。渡辺選手はかなり追い込まれたものの、最後は比夏瑠選手がパンチを空振りするというミスがあり、すかさずラッシュした渡辺選手が勝利して決勝進出を決めた。
一方、和田周作選手相手に速攻でグラウンドに持ち込み、鮮やかな腕十字で勝利した幕大輔選手が決勝進出を決めた。決勝戦では幕選手のセコンドに所属先であるマッハ道場の主宰者である桜井"マッハ"速人がつく。いきなりタックルでテイクダウンを奪った幕選手はアキレス腱固め、ヒールホールド、三角絞め、オモプラッタと次々に関節技を狙っていったが、渡辺選手も驚異的な粘りでことごとく脱出! 2Rに入ってもバックマウントを取った幕選手が何とかしてスリーパーに捕らえようとしたが、最後まで渡辺選手はタップすることなく試合終了。しかし判定ではやはり幕選手が勝利!
優勝して前田代表とマッハの両方から祝福された幕選手は「このトーナメント、勝っても負けても最後のつもりで来たんですけど、次、渋谷君、このベルトを賭けて10月にやりましょう」と無念の欠場となった渋谷選手と"幻の決勝戦"をやろうと提案。THE OUTSIDERのベルトはタイトルではなく、トーナメント優勝者の証なのでタイトルマッチにはならないとのことだが、前田代表も「幕vs.渋谷も面白いかもしれないね」と実現に前向きの発言をした。
一方、70-75kgトーナメントにはTHE OUTSIDER常連組が大勢出場。"柔術弁護士"堀鉄平選手が盤石の状態で勝ち上がり、実力者の学金狗改め渥美学選手に圧勝してみせた"チームWEED切り込み隊長"谷博幸選手は思わぬダークホース。いつもは「柔道最高!」と叫ぶことでお馴染みの菱沼郷選手は引き込みからの腕十字で朱里すると、なぜか「プロレス最高!」と叫んだ。
そんな中注目度が高かったのが、1回戦からいきなり優勝候補同士の対決となった"リアル神代ユウ"佐野哲也選手vs."ひとり喧嘩祭"アパッチ小次郎選手の一戦。今回はとにかく勝つことにこだわっている様子だった佐野選手は自らを鼓舞するように観客の声援を煽ると、気合い入りまくりの風香ポーズを披露。
すると試合はいきなりスリリングな殴り合いに! 至近距離でお互いのパンチが交差する中、佐野選手のパンチがアパッチ選手の顔面を捕らえたかに思えたが、それとほぼ同時にアパッチ選手のフックが佐野選手のアゴにクリーンヒット! ガクッと腰が落ちた佐野選手はそのまま崩れ落ちるようにダウン! トーナメントは1ダウン決着ルールのため、これでアパッチ選手の準決勝進出が決定!
「うちの道場の奴は2人やられているんで、佐野君とやるためだけにトーナメントに出ました」と挨拶したアパッチ選手は実に嬉しそう。担架も運び込まれたが、自力で立ち上がった佐野選手は意気込んでいただけに、それが空回りとなってしまったか......。
そんな悲願の打倒・佐野を達成したアパッチ選手だが、2回戦では本来対戦する予定だった"吉永イズム継承者"舘野智良選手が1回戦の試合中に負傷したため、リザーブマッチを不戦勝で勝ち上がった"アブダビコマンダー"伊澤寿人選手と対戦。2回戦にしてこの日1試合目となる伊澤選手だが、何といざ試合が始まると打撃を得意とするアパッチ選手相手にローキックやハイキックを何度もヒットさせ、終始試合をリード。判定の結果、3-0でアパッチ選手に勝利してみせた。
結果的に堀鉄平選手、谷博幸選手、剛田武選手、そして伊澤寿人選手の4選手が勝ち上がり10月の準決勝に駒を進めた。
この日はダブルトーナメントのほかにもワンマッチが何試合か組まれたのだが、負けたら終わりのトーナメントと、初参戦の選手が多かったワンマッチ、さらに全国各地で盛り上がっているアマチュア総合格闘技大会から選手が大勢参戦してこともあって、久しぶりにTHE OUTSIDERらしい応援団を含めてピリついた感じの試合が多かった。
最近はルールで「乱闘を起こした選手は反則負け、または出場停止処分に」と決められたことで乱闘の数がぐっと減ったが、何とこの日は3回も乱闘騒ぎが起こった。とくに第15試合のシングルマッチ、"乱闘上等 チームWEEDの闘龍"小林功介選手vs."横濱地獄族 第二十四代総長"統好選手の試合は、やや押され気味だった統好選手が2Rに入り、上になった小林選手が鉄槌を落としていると、統好選手は足関節を狙ったのだが、小林選手はうまく足を抜いて防御。しかしその反動でスイープしてマウントを取った統好選手は一気にマウントパンチでラッシュ!
ここでレフェリーが試合をストップして統好選手が逆転勝利を収めたのだが、その瞬間、小林選手の応援団が花道を走ってリング上に雪崩れ込もうとする。必死にセキュリティが制止するが、次から次にリングに向かって走り込んでくる若者たち。すると本部席に座っていた前田日明代表が立ち上がり、花道までいっていまにも殴りかからんばかりに興奮している若者たちを、のど輪で押し返してみせる!
さすがの若者たちも彼らにしてみれば壁のようにデカイ前田代表に殴りかかろうなんてことはせず、セキュリティに押し返される形で客席のほうに後退。しかし怒りが収まらないのか、まだ客席付近でセキュリティや村上和成らと小競り合いをしていると、前田代表は本部席から「オイオイ、いい年こいて恥ずかしくないのか? 悔しかったらまた頑張ればええやないか!」とマイクで一喝してみせた。
熱戦あり、トーナメントあり、濃いキャラクターあり、乱闘ありでいつも以上に内容が濃いTHE OUTSIDERだったが、セミファイナルに"65-70kgトーナメント優勝者"の吉永啓之輔選手が登場してくると、場内の空気が一転! 大「吉永」コールが巻き起こる中、ベルトを持って登場した吉永選手はトーナメントを制したことで、すでにオーラのようなものが漂うほどの大物感を身に付けていた。
しかも対戦相手は65-70kgトーナメントの準決勝で佐野選手に敗れた"天下一武闘会の大目付"野村剛史選手。野村選手にとっては幻の決勝戦とも言える一戦だけに、ここはチャンピオンに一矢報いたいところ。すると野村選手は試合開始早々、踏み込んでいってフックを叩き込んでいく! 倒れた吉永選手に一気にパウンドを落としていった野村選手だが、吉永選手は冷静に下から三角絞めで捕獲。ジワジワと三角絞めを完璧に極めていき、そのままタップを奪ってみせた。
最初ヒヤリとさせておいて、最後は完璧な勝利。文句のつけようがない試合運びを見せた吉永選手はマイクを持つと、「次、10月にZSTと対抗戦やるって聞いたんですけど、ZSTで知っている選手って言ったら所英男選手くらいしかいないですよね? また10月も盛り上げるんで、よろしくお願いします。OUTSIDER最高っ!」と、何と10月に予定されているZSTとの対抗戦の相手に、現在『DREAM』で活躍する所英男を指名するかのような発言!
これを受けて大会終了後、前田代表は「OUTSIDERのチャンピオンは強いから、有名なチャンピオンがやりたいって言う価値にするのはお前たちなんだよって。いまはZSTとの対抗戦って言ったって、チャンピオンは出ないだろう。でも勝ち続けていったらチャンピオンが出ると。そっから自分らの手で掴み取る。そっかからどこか有名なチャンピオンが『OUTSIDERのチャンピオンが強いんでやりたい』と。世間もやるのを見たいと、思わせるのがお前らなんだよと、言いましたけどね。(対抗戦に出すメンバーは)これから選考します。やるからには全勝したいですし! 全勝してZSTの2軍から1軍の連中引っ張ってきて、そこでも勝って、チャンピオンクラス引っ張ってきてってなったら、もう所(英男)とか金原(正徳)クラスになっちゃうじゃないですか。それくらいになったら、アイツらももうどこに出ても通用するってことですから」と発言。
いきなり10月の対抗戦で所クラスの選手が出てくることはないが、やるからには全勝を掲げ、勝ち進んでいくことで将来的には所クラスの選手が「OUTSIDERのチャンピオンは強いらしいのでやりたいです」と向こうに言わせるくらいに持っていきたいと語った。なお、当初リングス名義で行われる予定だった10・11横浜文化体育館大会は『THE OUTSIDER第13戦』として行われることになり、ZSTとの5vs.5対抗戦、米軍との5vs.5対抗戦、70-75kgトーナメントの準決勝・決勝、シングルマッチ数試合を行う予定。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 1回戦
"栃木真岡 夜の代表取締役"●松本峰周
判定0-3
"埼玉白岡町の若き長 全身凶器"○齋藤龍正
▼第2試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 1回戦
"南関東CRS連合 小田急流憂斗元総長 CARAS"●山田史博
2R 1分51秒 レフェリーストップ
"法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士"○堀 鉄平
▼第3試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 1回戦
"鳳凰天女 チームWEED切り込み隊長"○谷 博幸
1R 1分10秒 レフェリーストップ
"静岡天竜区最強 斬刃拳正統流派 殺法剛斬流筆頭"●渥美 学
▼第4試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 1回戦
"宇都宮 オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー"○菱沼 郷
1R 3分0秒 セコンドのタオル投入
"北九州 ストリートの元帥"●曽根修平
▼第5試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 1回戦
"最強リングスを知る男 アウトサイダー 現役グラウンドバウンサー見参"●森 素道
判定0-3
"国士舘のリアルジャイアン"○剛田 武
▼第6試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 1回戦
"野獣ケルベロス"○椎名武雄
1R 55秒 ドクターストップ
"チーム・スクリームの足関十段"●田柳真樹
▼第7試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 1回戦
"第4回大会MVP リアル神代ユウ"●佐野哲也
1R 7秒 KO
"博多名物 ひとり喧嘩祭"○アパッチ小次郎
▼第8試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 1回戦
"吉永イズム継承者 栃木真岡の特攻野郎"○舘野智良
2R 33秒 腕ひしぎ十字固め
"降臨 群馬高崎の覇王"●石野潤一
▼第9試合 THE OUTSIDER 60-65トーナメントマッチ 準決勝
"第6回大会MVP 平成生まれの火の玉小僧 弾丸エイティーン"●比夏瑠
1R 1分14秒 KO
"沼津の一撃空手王"○渡辺竜也
※渋谷莉孔が負傷欠場のため、リザーブマッチで勝利した比夏瑠が準決勝進出
▼第10試合 THE OUTSIDER 60-65トーナメントマッチ 準決勝
"九州 蹴り技の貴公子"●和田周作
1R 1分12秒 腕ひしぎ十字固め
"寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝"○幕 大輔
▼第11試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメント リザーブマッチ(左ブロック)
"現役医大生代表 延命ブラックジャック"●広川健信
1R 1分44秒 KO
"九州天下一武闘会 若きフィクサー"○古口信太郎
▼第12試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメント リザーブマッチ(右ブロック)
"暴走セキュリティー軍団BONDS 暴走機関車"●中村淳平
不戦勝
"アブダビコマンダー"○伊澤寿人
▼第13試合 体重Limit63kg
"濱の勇二"●高垣勇二
2R 46秒 レフェリーストップ
"杉並グループの最強世代 赤い彗星"○岩間美伸
▼第14試合 体重Limit68kg
"天下無双の18歳 ノンストップレオパルド"●小澤彪人
判定0-2
"静岡相良のシューティングスター"○植田雄太
▼第15試合 体重Limit65kg
"乱闘上等 チームWEEDの闘龍"○小林功介
2R 47秒 レフェリーストップ
"横濱地獄族 第二十四代総長"●統好
▼第16試合 体重Limit75kg
"鹿児島の九紋龍史進"○HIBIKI
2R 2分27秒 反則(イエローカード3枚)
"最強アニヲタ 青森灼眼のシャナ"●松木 集
▼第17試合 体重Limit62kg
"東久留米の武将龍"○樋口武大
1R 21秒 腕十字固め
"浜松斬刃拳道場 特攻隊長"●関谷 勇次郎
▼第18試合 体重Limit74kg
"元・大田連合三代目"○マシアス
1R 1分53秒 三角絞め
"不屈の道産子魂"●飯田健夫
▼第19試合 体重Limit85kg
"埼玉のネオ東条 黒龍"●魄夜
1R 58秒 ドクターストップ
"UKRのラフ&タフマン"○達志
▼第20試合 体重Limit85kg
"ハンマーパティシエ"●吉真一仁
1R 1分30秒 レフェリーストップ
"番外地網走の暴れ漁師"○間宮晃仁
▼第21試合 体重Limit63kg
"元・船橋夜櫻會四代目総長"○矢野優二郎
1R 2分30秒 レフェリーストップ
"元・第六代宇田川警備隊幹部"●小林 裕
▼第22試合 体重Limit69kg
"鋼鉄のプリズナー"○江田雄一
1R 2分35秒 KO
"リアルマッドタイガー 解き放たれた虎"●大山勇樹
▼第23試合 体重Limit68kg
"茅ヶ崎連合 第十二代目総長"●庵野隆馬
1R 2分8秒 チョークスリーパー
"最強不良戦国時代 激動の'90年代からの刺客 浦安皇帝降臨"○清水 征史郎
▼第24試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 2回戦
"埼玉白岡町の若き長 全身凶器"●齋藤龍正
1R 1分27秒 レフェリーストップ
"法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士"○堀 鉄平
▼第25試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 2回戦
"鳳凰天女 チームWEED切り込み隊長"○谷 博幸
判定3-0
"宇都宮 オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー"●菱沼 郷
▼第26試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 2回戦
"国士舘のリアルジャイアン"○剛田 武
1R 11秒 KO
"野獣ケルベロス"●椎名武雄
▼第27試合 THE OUTSIDER 70-75トーナメントマッチ 2回戦
"博多名物 ひとり喧嘩祭"●アパッチ小次郎
判定0-3
"アブダビコマンダー"○伊澤寿人
※1回戦で勝利した舘野智良が負傷したため、代わりにリザーブマッチで勝利した伊澤寿人が2回戦進出
▼第28試合 スペシャルワンマッチ 体重Limit70kg
"65-70kgトーナメント初代チャンピオン 格闘彫師"○吉永 啓之輔
1R 2分14秒 三角絞め
"第8回大会MVP 天下一武闘会の大目付"●野村剛史
▼第29試合 THE OUTSIDER 60-65トーナメントマッチ 決勝戦
"沼津の一撃空手王"●渡辺竜也
判定0-3
"寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝"○幕 大輔
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