関本が石川を退け、7・25両国でHARASHIMAの挑戦を受けることが決定!中西の参戦と飯伏vs.丸藤も決定!

100613_DDT-1.jpgDDTプロレスリング
What are you doing?2010
日時:6月13日(日) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1491人(超満員)

 13日、後楽園ホールで行われたDDT『What are you doing?2010』。7・25両国大会前、最後のビッグマッチとなる今大会だけに、両国大会の主要カードが続々と決定した。メインでは大家健から「いつでもどこでも挑戦権」を譲り受けたユニオンプロレスの石川修司が、関本大介の持つKO-D無差別級王座に挑戦。この試合の勝者が、両国大会のメインで挑戦者決定トーナメントを制したHARASHIMAの挑戦を受けることになる。
 昨年のDDT両国大会には"裏方"としてしか参加出来ず、悔しい思いをした石川は関本に監獄固めを決められてもアイアンクローを返し、アルゼンチン・バックブリーカーもスリーパーで脱出。さらに投げ捨てドラゴンスープレックスからTSUNAMIを叩き込んでいき、なかなかいかせてもらえなかったスプラッシュ・マウンテンをついに決める! これで勝負あったかと思われたが、カウント2で返した関本はトップコーナーから雪崩式ブレーンバスターを狙う。
 しかしバランスを崩して石川は場外に転落。リングに戻った石川は関本のジャーマンを辛うじて着地すると、スピアを叩き込み、コーナーの上でかんぬきに捕らえたままヘッドバット。さらに雪崩式河津落としをお見舞い。だが、勝負に出たフロッグスプラッシュをヒザを立てて迎撃した関本はエルボー。石川も強烈な張り手で応戦するが、額から流血しながらもヘッドバットを叩き込んで、館内に鈍い音を轟かせた関本は渾身のラリアット。
 これを一発逆転の雁之助クラッチで丸め込んだ石川だが、これでも勝負は決まらない! 逆にぶっこ抜きジャーマンでブン投げた関本は、なおも立ち上がろうとする石川の勝利への執念を押し潰すようなラリアットを叩き込み3カウントを奪った! この試合を通路の奥から見つめていたHARASHIMAをリングに呼んだ関本は、「何かお前が挑戦するらしいな。誰が来ても一緒だ。しっかり練習しておけよ! ボッコボコにするぞ!」と言い放つ。スゴイ形相に関本を睨み付けながらHARASHIMAが「俺はDDTを代表して絶対にお前をぶっ潰す!」と言い返すと、関本はその形相にやや後退しながら「このベルト欲しければ、獲れるもんなら獲ってみろ!」と言って逃げるように引き揚げていった。

100613_DDT-2.jpg すると高木三四郎がリングに上がり、HARASHIMAに向かって「両国、お前絶対勝てるのかよ! ベルト、絶対にDDTに取り戻せるのかよ! いまの見たろ、化け物だぞ、アイツは! リミッター外しても勝てないかもしれないぞ!」と、あまりにも強大な外敵を相手にするHARASHIMAに問いただす。当然「勝てます!」と宣言するHARASHIMAに対し、高木が「両国で勝てるように、いまからお前に1人ずつ魂を注入する!」と言ってDDT所属&主戦場にしているレスラー全員で、HARASHIMAにエールを送りながら1人ずつ得意技を叩き込んでいった。
 ディーノからはリップロック、DDT所属となった東郷からは文字通りDDTを叩き込まれ、ゴールデンラヴァーズからは波動拳→ジャーマン。そして盟友・大鷲からは「絶対勝てよ!」という檄と共にのど輪落としを食らったHARASHIMA。そして最後に高木がリング上に座り込み「俺を関本と思って打ってみろ!」と絶叫。
 HARASHIMAはフラフラになりながらも立ち上がり、大社長の心意気に応えるように渾身の蒼魔刀を放ち、大社長もその蒼魔刀を真正面から受け止めた。会場のDDTファンも一体となって、「両国で関本を倒し、KO-DのベルトをDDTに取り戻してくれ!」というエールを送り、その思いを受け止めたHARASHIMAが「みんなの熱い気持ち、魂、しっかりこの体に刻みました!」と叫ぶと、最後は全選手で円陣を組んで7・25両国大会に向けて気合いを入れた。

100613_DDT-3.jpg この日の夜に行われる新日本プロレス『BEST OF THE SUPER Jr.ⅩII』の決勝トーナメントに出場する飯伏幸太への景気づけの意味も込めて開催された『ベスト オブ ザ スーパーどインディ』! 「我こそはベストでスーパーなどインディ戦士だ!」という選手を公募したところ、たくさんの応募があったため、飯伏&ケニー・オメガのゴールデン・ラバーズがタッグによる勝ち抜き戦(ガントレット方式)でどインディー戦士と相対することになった。
 『キャプチュード』と「前田」コールの中、登場したLINKSの前田明日&有山いいとも!に対しては容赦ない蹴りを叩き込んでいった上での波動拳でケニーが勝利。続くブルアーマーTAKUYA&ドラ・スポルティオはミスター6号の実父であるスポルティオが飯伏に6号マスクを被せて後ろ前を反対にすることで飯伏の視界を奪ってみせたが、飯伏はなぜかそのまま状態でジャーマンを決めて勝利。そして学生プロレス界ではその名を知らない者はいない軍団ひとり&キム・ヨッチャンの兄弟タッグは、ヨッチャンの昇龍拳からよく振ったペットボトルのコーラを開封して浴びせていくところまでラバーズを圧倒していたが、ひとりが無謀な距離でダイビング・ヘッドバットにトライし見事失敗して敗退。
 そしてパートナーが決まっていなかったグレートカイザーには、この日試合が組まれていなかった(?)高木三四郎がパートナーに立候補。合体ロボ(=カイザーが高木を肩車)となってラバーズに圧倒的な強さを見せつけた2人だったが、ラバーズはダブルSTOP!エンズイギリで合体ロボを攻略。そして最後に出てきたどインディーはアイスリボンのりほと、若干8歳の超新星・ミスター6号!
 ナリは小さいが見事な動きでラバーズを翻弄するりほ&6号。しかしラバーズは相手が子供だろうがリング上では容赦なし(?)にソバットを叩き込み、ゴールデンシャワーの体勢に。これをロープを揺らすことで何とか回避したりほ&6号はうまいことをラバーズをオーバー・ザ・トップロープに持ち込み、見事にベスト オブ ザ スーパーどインディを制した。
 するとケニーはその才能を絶賛してりほ&6号にタッグ結成を呼び掛ける。これをりほが承諾してこのトリオで7・25両国大会への出陣が決定! しかもこのケニー&りほ&6号は両国大会でKUDO&ヤス・ウラノ&アントーニオ本多の自由が丘6人タッグ王者チームとダブルタイトル戦を行う予定だったMr.ストロベリー&マッスル坂井&OKレボリューションから、この日急遽試合を行って早速日本海6人タッグ王座を奪取! アントン組もこの日東京愚連隊からUWA世界6人タッグ王座を奪取したヨシヒコ&佐藤光留&石井慧介に対して、両国大会でダブルタイトル戦を要求。さらにアントンは早速日本海6人タッグ王座を奪取したりほや6号に対しても「何だこの平均年齢の低さと才能! その若い芽を摘むしかない!」と言って、両国では3WAYによる6人タッグタイトル統一戦を要求した。

100613_DDT-4.jpg ヤゴウ公国軍を捨てられたアブ・ノーマルは中澤マイケルに戻ってヤゴウ・アズナブルに対して、復讐の一騎打ちに挑んだ。張り切っているマイケルはヤゴウのジャブローをスピアで迎撃し、マイケル・ドント・クライに捕らえたが、ここでDJニラが「少し早いが実戦投入させてもらう!」と叫ぶと、予告されていたモビルアーマー、ホシタンゴがそのビグ・ザムを彷彿させる巨体を露わにした!
 マイケルが何をやってもホシタンゴには効かず、結局ヤゴウのジャブローを食らって完敗。すると、そこにこの日カードが組まれていなかった(?※2回目)高木三四郎が現れてホシタンゴにドロップキックを見舞っていくが、やはりビクともしない。逆にチョークスラムで叩きつけ、高木を返り討ちにするとヤゴウが「せっかくDDTは日本プロレス界5本の指に入る団体なのに、お笑い隙間産業プロレスをしているから、我がヤゴウ公国軍が粛正しなければならない!」と所信表明。
 ヤゴウは両国ではホシタンゴに加えて、新たにエースパイロット級の新型の投入を予告。これを聞いたマイケルは両国のチケットを300枚売ることに加え、「この団体にはいろいろな選手がいます! 飯伏幸太のようなスターレスラーから中堅レスラー、そしてボクのような底辺レスラーまで! そんな底辺レスラーのボクを含めて全員が両国大会の成功を祈っているんですよ! そしてお客さんの力もあって、初めて両国大会は成功するんです!」という熱い思いを大社長にぶつける。これを聞いた大社長は両国大会では高木&澤宗紀&マイケルの3人でヤゴウ公国軍と対戦することを承諾した。

 さらにお互いのパートナーを連れて来て両国大会で対戦することを約束していた松永智充とポイズン澤田JULIEだが、先に松永が鶴見五郎をパートナーに決めたことを発表。なかなかパートナーが決まらなかったPSJは、休憩時間前にたまたま"入り時間"を間違えて早めにホールに来てしまったあるレスラーを発見。両国でのタッグ結成を打診したところ、快く引き受けてくれたという。
 その男とは新日本プロレスの中西学! 何と昨年の両国大会では蝶野正洋とタッグを組んだPSJだが、今年は中西とのタッグで出陣することが決定。リングに上がった中西は「とにかく暴れたいと思います!」と意気込みを語った。中西vs.鶴見さんという超異次元対決も実現する!?
 さらにノアの丸藤正道からのビデオメッセージが流れ、一度はカードが決定しながら丸藤の負傷で流れた飯伏とのシングルマッチを両国大会でやりたいと発表があった。リング上では「そうしましょう」というひと言だけだった飯伏だが、バックステージでは現IWGPジュニア王者の丸藤にはGHCジュニアヘビー級王座も獲ってもらった上で、両国では二冠王の丸藤に挑戦するという青写真を描いた。その頃には自身もIWGPジュニアタッグ王者にもなっている予定だという飯伏。スーパージュニアの疲れもあって、やたらテンションが低かった飯伏だが、「両メジャーのベルトをインディの僕が巻いて、田んぼプロレスで防衛ですよ! よっしゃ! テンション上がってきましたよ! よし、これでいいんじゃないですか!」と妄想を広げて夜のスーパージュニアに向けてテンションを上げた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。


▼8人タッグマッチ30分1本勝負
○MIKAMI/タノムサク鳥羽/ポイズン澤田JULIE/佐々木大輔(フリー)
7分0秒 450°スプラッシュ→体固め
安部行洋/入江茂弘/松永智充/●高尾蒼馬

▼シングルマッチ30分1本勝負
○ヤゴウ・アズナブル
5分23秒 ジャブロー→片エビ固め
●中澤マイケル

▼UWA世界6人タッグ選手権試合30分1本勝負
NOSAWA論外(東京愚連隊)/FUJITA(東京愚連隊)/●MAZADA(東京愚連隊)
8分51秒 丸め込みを切り返して丸め込み
佐藤光留(パンクラスMISSION)/石井慧介/○ヨシヒコ
※王者組が初防衛に失敗。ベルトHUNTER×HUNTER組が第41代王者組へ

▼ベスト オブ ザ スーパーどインディ 30分1本勝負勝ち抜き戦
<1試合目>
飯伏幸太/○ケニー・オメガ
2分5秒 波動拳→片エビ固め
●有山いいとも!(フリー)/前田明日(LINKSジャパン)
<2試合目>
○飯伏幸太/ケニー・オメガ
1分39秒 原爆固め
ブルアーマーTAKUYA(ブルアーマーリングサービス/紫炎)/●ドラ・スポルティオ(スポルティーバエンターテイメント)
<3試合目>
飯伏幸太/○ケニー・オメガ
2分10秒 ハイキック→片エビ固め
●軍団ひとり(NUWA/nkw)/キム・ヨッチャン(闘強士火/nkw)
<4試合目>
○飯伏幸太/ケニー・オメガ
2分43秒 回転エビ固め
●グレートカイザー(2010年大ブレイクレスラー/フリー)/高木三四郎
<5試合目>
●飯伏幸太/●ケニー・オメガ
3分2秒 OTR
○りほ(アイスリボン)/○ミスター6号(スポルティーバエンターテイメント)

▼6人タッグマッチ30分1本勝負
Mr.ストロベリー/●マッスル坂井/OKレボリューション
6分34秒 首固め
KUDO/ヤス・ウラノ/○アントーニオ本多
▼日本海6人タッグ選手権試合時間無制限1本勝負
[王 者 組]Mr.ストロベリー/●マッスル坂井/OKレボリューション
39秒 バーディクトを切り返す→エビ固め
[挑戦者組]○ケニー・オメガ/りほ(アイスリボン)/ミスター6号(スポルティーバエンターテイメント)
※初代王者組が初防衛に失敗。ケニー組が第2代王者組へ

▼タッグマッチ60分1本勝負
○HARASHIMA/大鷲透
18分46秒 スワンダイブ式蒼魔刀→片エビ固め
ディック東郷/●男色ディーノ

▼KO−D無差別級選手権試合無制限1本勝負
[王 者]○関本大介(大日本プロレス)
22分4秒 ラリアット→片エビ固め
[挑戦者]●石川修司(ユニオンプロレス)
※第31代王者の関本が4度目の防衛に成功

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体