11日、新木場1stRINGで行われた東京愚連隊自主興行『東京愚連隊＆DRAGON GATEベテラン軍 大交流戦!?〜プロレス好きっやねん！〜』。定期的に開催されている愚連隊の自主興行だが、今回は愚連隊がドラゴンゲートに参戦した際に合体したベテラン軍が全面協力！　しかもNOSAWA論外とCIMAはこの日のメインで、お互いのパートナーであるMAZADA＆Gammaと対戦したのだが、先日メキシコまで行ってタッグを組んで試運転もバッチリ！　ケロちゃんこと田中秀和リングアナが、試合前に「2010年6月11日、時が来たっ！」とお馴染みの前口上。試合はコミカルな雰囲気も織り交ぜつつ、論外vs.MAZADA、CIMAvs.Gammaといった興味深い顔合わせが実現すると、しっかり見せる！
　Gammaのスイートエンジェルキッスや汚水攻撃に論外が苦しめられたが、CIMAがGammaの竹刀を奪い取って殴打！　さらにCIMAが投げ捨てた竹刀が和田京平レフェリーに当たるというアクシデントまで発生！　何だかカオス状態になったきた試合の中で、CIMAと論外はメキシコで開発した合体技イバニア（※写真の技）を出したが、認知度がイマイチだったせいか観客の反応は今イチ。
　Gammaは論外のお株を奪うシャイニング・ウィザードを出したが、論外もシャイニングをお返し。だが、Gammaがアックスボンバーを叩き込むと、続いてMAZADAもラリアット。そこからMAZADAが垂直落下式正田落としで論外を叩きつけて3カウント。試合後、イバニアを出しても沸かなかったことを嘆いたCIMAだが、今後も愚連隊興行に帰ってくると宣言。締めを任された論外は"ある人"を呼び寄せてマイクを渡すというムチャぶりをしたのだが、それはそれは惨たんたるエンディングとなってしまった。

　東京愚連隊、幻の初期メンバーであるKIKUZAWAが久しぶりに復活！　この試合が東京ラストダンスというB×Bハルクと対戦したのだが、そこに登場したのはハルクをお株を奪う"ダークサイド・KIKU"！
　てっきりKIKUのモノマネ殺法が炸裂するのかと思いきや、KIKUは奇襲攻撃を仕掛けていくと自分のマントでチョーク攻撃。さらにリープフロッグをしようとしたハルクの急所を蹴り上げるというヒール殺法が爆発！　それだけでなく、ハルクが顔面へのスピンキックからその場飛びツイスタープレスで反撃しても、パワースラムで叩きつけてからの豪快なブレーンバスターでペースを握らせない。
　KIKUのムーンサルトプレスはかわされてしまったが、バックを取ったハルクの急所を蹴り上げたKIKUはサムソンクラッチ。カウント2で返したハルクだが、KIKUは豪快なバックドロップから落差のあるライガーボムで叩きつけると、コーナーへ。しかし下から蹴り上げていったハルクは、そのままKIKUを担ぎ上げてE.V.O.で叩きつけると、ファースト・フラッシュを叩き込んで辛くも勝利。そのハルクの苦しそうな表情が、KIKUがお笑いプロレスだけではないことを十分証明していた。

　まだ6月だというのに「ストーカー市川2010東京最終戦」と銘打たれた試合で、ストーカー市川が何とあの鈴木みのるとタッグを組んで、望月成晃＆ドン・フジイの絶倫ズと対戦！　鈴木の同じように頭からタオルを被って登場したスト市は大胆にも鈴木に指示をして奇襲攻撃を仕掛けていくが、鈴木のフロントキックがスト市に誤爆！　その直後に望月が最強ハイキックを叩き込み、わずか40秒で試合終了！
　当然お客さんも鈴木も、スト市も（？）納得がいかず延長戦に突入。鈴木が望月の強烈な蹴りを舌を出しながら受け止めたり、フジイのオールバックが乱れるほどニーリフトを叩き込むなど、鈴木vs.絶倫ズという新鮮味のあって見応えのある対決が実現！　その間、コーナーに控えているスト市はなぜか鈴木に「絞れ！　絞れ！」「抜けろよ！　さっき教えただろ！」と上から目線で指示を飛ばす。
　そしてフジイをスリーパーで追い詰めたところでスト市がタッチを要求。「いけるのか、市川？」と確認してから鈴木がタッチしたのだが、フジイにのど輪落としで叩きつけられたスト市はあっさり轟沈！　するとスト市は何と鈴木に向かって「負けちゃったじゃねぇかよ！　お前の責任だろ！」と暴言を吐き、呆れて帰ろうとする鈴木に向かって「逃げるのか？　怖いのか？」と挑発。
　これに怒った鈴木がスト市に詰め寄っていくと、望月が勝手に「なになに、鈴木みのるなんてまったく怖くない？　どんなルールでもいいから俺とシングルで勝負しろ？」と代弁（？）し、急遽鈴木みのるvs.スト市のスペシャルデスマッチが決定！　絶倫ズがスト市のセコンドにつき、スト市の背中を押すがスト市がいくら勇気を振り絞って攻撃しても鈴木はビクともしない。
　だが、鈴木が一気に勝負を終わらせようとゴッチ式パイルドライバーの体勢に入ると、絶倫ズが「それはマズイ！」と"絶倫ズ・ストップ"を発動。仕方なく技を解いた鈴木だが、試合はまだ続いておりスト市はすかさず丸め込み技を連発！　ラ・マヒストラルでカウント3寸前まで追い込んだスト市は、さらにカンチョーをお見舞い。怒った鈴木が強烈な張り手を叩き込んでフォールしたのだが、和田良覚レフェリーは「カウント2で市川が肩を上げた」と主張。
　いいのか悪いのか試合は続行され、鈴木はスト市をコーナーに追い詰めて張り手とボディブローを連打。これでスト市は"立ったままKO"状態となり、最後は鈴木がダメ押しの張り手を見舞って今度こそ3カウントを奪った。絶倫ズも鈴木を祝福し、1人取り残されたスト市は和田レフェリーが軽々とお姫様抱っこをして連れて帰った。　

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▼第1試合　新！新木場迷勝負数え歌 15分1本勝負
△澤宗紀（バトラーツ）
時間切れ引き分け
△佐藤光留（パンクラスMISSION）

▼第2試合　鳥 対 HAGE 対 ロッケンロール30分1本勝負
○チキンボーイ
7分35秒　横入り式エビ固め
●リッキーフジ（フリー）
※もう1人は堀口元気（DRAGON GATE）

▼第3試合　"ハリウッド"ストーカー市川2010 東京最終戦30分1本勝負
鈴木みのる（パンクラスMISSION）／●"ハリウッド"ストーカー市川（DRAGON GATE）
40秒　最強ハイキック→体固め
ドンフジイ（DRAGON GATE）／○望月成晃（DRAGON GATE）
＜再試合＞
鈴木みのる（パンクラスMISSION）／●"ハリウッド"ストーカー市川（DRAGON GATE）
7分18秒　のど輪落とし→片エビ固め
○ドンフジイ（DRAGON GATE）／望月成晃（DRAGON GATE）

▼スペシャルデスマッチ 死ぬまで時間無制限1本勝負
○鈴木みのる（パンクラスMISSION）
4分36秒　張り手→体固め
●"ハリウッド"ストーカー市川（DRAGON GATE）

▼第4試合　45分1本勝負
●FUJITA
11分59秒　回転十字固め
○ドラゴンキッド（DRAGON GATE）

▼第5試合　B×Bハルク 東京ファイナルダンス
○B×Bハルク（DRAGON GATE）
9分12秒　ファースト・フラッシュ→片エビ固め
●ダークサイド・KIKU

▼第6試合　TOKYO DREAM GATE
●NOSAWA論外／CIMA（DRAGON GATE）
18分46秒　垂直落下式正田落とし→エビ固め
○MAZADA／Gamma（DRAGON GATE）