"オリプロ戦士"板倉が10年ぶりの復帰戦で、かつての後輩に玉砕!KO-Dタッグに武藤&蝶野が登場!?

100522_HitoWaShiro-1.jpgびっくりプロレス・プロモーション
レフェリー松井主催興行〜人は城〜
日時:5月22日(土) 開始:18:30
会場:新木場1stRING
観衆:431人(超満員札止め)

 22日に新木場1stRINGで行われたびっくりプロレス・プロモーションの『レフェリー松井主催興行〜人は城〜』。この大会はDDTの松井幸則レフェリーが、びっくりプロレス名義ではなく初めて自分の名前を冠にして行う大会で、松井レフェリーがこれまで所属してきたオリエンタルプロレス→新格闘プロレス→WAR→みちのくプロレス→大阪プロレス→DDTにゆかりのある選手が一堂に会した。
 そしてこの大会ではかつてオリエンタルプロレスでエースだった板倉広が、第0試合で復帰戦を行うことになっていた。板倉は復帰戦の相手として、オリプロ時代の後輩であるマグニチュード岸和田を指名。岸和田はこの日ディック東郷とのタッグで、田中将斗&黒田哲広の"元FMWタッグ"との対戦が決まっていたため、大会終了後ならという条件付きで板倉戦を承諾。好カードの岸和田&東郷vs.田中&黒田は、予想通り15分を超す好勝負となった。
 そして第6試合(メイン)終了後、かつては板倉のいた道場に住んでいたという菊タローが「このまま帰らないで、ファンの皆さんも板倉さんの復帰を見守ってあげてください」とマイクで言ったあと、オリプロ時代の盟友・松崎和彦と平野勝美をセコンドに従えた板倉がゴリラのイラストが懐かしいオリプロのTシャツを着て入場。その前にかつての後輩である岸和田が大物のオーラを漂わせながら立ちふさがった。
 40歳になって10年ぶりの復帰戦ということで、さすがに体はかなりポッチャリした板倉。対する岸和田はこの10年間、大阪プロレスやドラゴンゲート、VKFといった各団体のトップ戦線で闘ってきた。試合はまるで道場でのスパーリングを見るかのような展開となり、観客も静まり返って見つめる。岸和田の腕十字をクラッチして堪えた板倉だが、クラッチが切れた瞬間悲鳴をあげながらロープへ。その後も岸和田は「思いっきり張って来い!」と挑発して板倉のエルボーを受け止めたり、鉄柱攻撃や足4の字で板倉の左ヒザを破壊したりと横綱相撲。
 板倉もミサイルキックやロコモーション・ジャーマンで反撃していくが、岸和田は変形のエメラルドフロウジョンで板倉を脳天からマットに叩きつける! それでも板倉はソバットを返してマッスル・ボムを狙うが、スタミナが切れてしまって持ち上げることが出来ない。逆にこの日2試合目の岸和田は高々と板倉を持ち上げると、豪快なラストライドで叩きつけて勝利!
 そして岸和田が「お前、俺とやりたいって言ってたけど、まだコンディション不足ちゃうか? もっとコンディション作ってからもう1回来いよ!」と言ってみせた。後輩に叩き潰された板倉は最後まで残ってこの試合を見届けたファンに向かって「こんな無様な俺ですけど、またいつかオリエンタルプロレスでもう一度やりたいです」と挨拶。最後にこの大会をプロデュースした松井レフェリーが「これが僕が皆さんに見ていただきたかったもののすべてです!」と万感の思いを込めて挨拶した。

100522_HitoWaShiro-2.jpg この大会のメインはKO-Dタッグ選手権。工場や公園などで防衛戦を行ってきた高木三四郎&澤宗紀の王者組だが、何とこの日の防衛戦を相手は先日"面接"で合格した菊タロー&くいしんぼう仮面! お笑いプロレスの頂点に立つ菊タローは煽りVの中で「相手が相手だから馬鹿路線だな」と言っていたのに対し、大社長は「心外だな。これまでも常にシリアスファイトでやってきた。長州力さんが言う通り、俺はリング上で一切笑わせない!」と豪語。
 ところが突如鳴り響いた『CRASH』に乗って登場した王者チームは、何とランジェリー武藤とアイムファッキンチョーノ・サンシロー! いや、サンシローは黒いブラジャーをしており、アイムファッキンチョーノ・サンシロー改めブラジャーチョーノ。そんな王者チームを見て、まるで「あんたらにはオファーしていないんだけど」といったような表情の松井レフェリー。観客もそんな松井レフェリーを見て「松井」コール。
 試合は何があっても基本的に「アイム、チョーノ」のBチョーノと、どこを攻撃されてもヒザが痛いL武藤。そして合体攻撃をやろうとする度に、何だか息が合わずボケてツッこむ形になってしまう菊タロー&くいしんぼう(※ある意味では息ぴったり!)。さらに菊タローがチョーノに対して「何がやりたいんだ、コラ!」と長州口調で向かっていくと、くいしんぼうはクリス・ベノワが乗り移ったかのような首かっ斬りポーズ。しかしスワンダイブ技を狙ったとことで、ロープに足を引っかけて転落したくいしんぼうは、なぜか自分で自分に大笑い。
 BチョーノがケンカキックからSTFで菊タローを捕らえると、その横でL武藤がくいしんぼうに足4の字固め。絶好のチャンスかと思われたが、くいしんぼうがアッサリ反転して足4の字から脱出して菊タローを救出。しかしくいしんぼうがL武藤にベノワばりの首かっ斬りポーズからのパワーボムを狙っていると、L武藤を踏み台にしてB蝶野がカット。すかさずL武藤がシャイニング・ウィザードを叩き込んで、王者組が辛くも王座防衛に成功。試合後、菊タローが「まさか向こうがあんな感じで来るとはね。メインだったけど、実質第2試合にお付き合いくださってありがとうございました」と敗戦の弁。王者組は5・31西口DXプロレス渋谷大会で、ハチミツ二郎&見た目が邦彦の挑戦を受ける。

100522_HitoWaShiro-3.jpg 煽りVでリング上の自分とリングを降りた自分はあまりにギャップがあり、本来の自分が分からなくなったと悩みを吐露したアントーニオ本多。そんなアントンが本来の自分を取り戻すため、対戦相手に指名したのが師匠であるディック東郷もリスペクトする外道!
 「(アントンのことなんて)知らねぇよ」と豪語していた外道は、大物のオーラたっぷりにいきなりスクールボーイからの首固めで丸め込んでいき、慌ててキックアウトしたアントンに向かって指で「あと少しだったな」というポーズをしてからニヤリ。すぐさまアントンも同じ技と挑発をやり返していくが、外道は正面からアントンの左ヒザを蹴っていくと、悶絶するアントンに対して徹底したヒザ攻撃を繰り出していく。
 悶絶しながらも耐え抜き、ナックルからのダスティンを狙ったアントンだが、外道はカンターのナックル。さらに会場のシャッターに叩きつけてアントンの額を叩き割ると、本部席から拝借した木槌を傷口に突き立て、コーナーポストを外して金具の部分にアントンを叩きつける。憎らしいほど巧みなインサイドワークでアントンを追い込んでいく外道だが、そんな外道にしがみついて立ち上がったアントンは、外道の張り手を食らう度に気合いを入れる"アントンアップ"!
 コスチュームのショルダーを外し、気合い満点の表情でナックルを叩き込んでいったアントンはまたもダスティンをかわされたものの振り向き様に今度こそダスティンをお見舞い。さらにいつものアントン殺法で一気に反撃に出たが、トドメのダイビング・ニードロップをかわされてしまい、前半散々攻撃された左ヒザを強打! すかさず外道はヒザへの低空ドロップキックから横入り式エビ固めで抑え込んで3カウント。試合後、アントンが立ち上がるまで待った外道は、花道からアントンに向かって人差し指を突き立てると、ニヤリと笑って引き揚げていった。

 また、飯伏幸太とシングルマッチで対戦した佐々木大輔は、開始早々もの凄いトペで飯伏を吹っ飛ばすと、河津落としからのグラウンド卍。ロープに逃れようと足を伸ばす飯伏だが、佐々木はその足も抱え込むようにして絞め上げる。客席のあちこちから「佐々木、やるな!」という感じの歓声があがる中、飯伏もオーバーヘッドキックで佐々木を場外に蹴落とし、ブエロ・デ・アギラで発射。しかしファイアーバード・スプラッシュをかわした佐々木は連続丸め込みからのディランダル!
 かなり追い込まれた飯伏だが、ハイキックを叩き込むとスワンダイブ式フットスタンプを返すと、今度こそファイアーバード・スプラッシュを決め、最後はドラゴンスープレックスで勝利。試合後、大の字に倒れた佐々木に歩み寄り、何やら言葉をかわしてから佐々木の手をガッチリ握った飯伏。この場面と飯伏の表情を見ても、佐々木が予想以上に健闘したことがよく分かった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。


▼第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
○ヤス・ウラノ(DDT)/内田祥一(フリー)
10分16秒 モダンタイムス
福田ユタカ(フリー)/●石井慧介(DDT)

▼第2試合 オリエンタルチャレンジ 30分1本勝負
○松崎和彦(フリー)/平野勝美(フリー)
14分39秒 バックドロップ→逆エビ固め
入江茂弘(チームでら)/●高尾蒼馬(DDT)

▼第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
○飯伏幸太(DDT)
10分43秒 ドラゴンスープレックスホールド
●佐々木大輔(フリー)

▼第4試合 スペシャルタッグマッチ60分1本勝負
○ディック東郷(DDT)/マグニチュード岸和田(フリー)
15分43秒 ダイビングセントーン→片エビ固め
田中将斗(ZERO1)/●黒田哲広(フリー)

▼第5試合 スペシャルシングルマッチ60分1本勝負
○外道(新日本プロレス)
18分46秒 横入り式エビ固め
●アントーニオ本多(DDT)

▼第6試合 KO−Dタッグ選手権試合時間無制限1本勝負
[王 者 組]ブラジャーチョーノ(チーム2サウザンアイランド)/○ランジェリー武藤(珍日本プロレス)
14分59秒 シャイニングウィザード→片エビ固め
[挑戦者組]●菊タロー(アキバプロレス)/くいしんぼう仮面(大阪プロレス)
※第31代王者組が5度目の防衛に成功

▼第0試合 板倉広復帰戦20分1本勝負
●板倉広(フリー)
14分34秒 ラストライド→体固め
○マグニチュード岸和田(フリー)

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体