"DDT最後の砦"飯伏を下した関本の前に立ちはだかった大家!ディーノの前にはRG、東郷の前にはTAJIRIが現れる!

100504_DDT-1.jpgDDTプロレスリング
MAX BUMP 2010
日時:5月4日(火) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1782人(超満員札止め)

 4日、後楽園ホールで行われたDDTプロレスリング『MAX BUMP 2010』。4・4新宿FACE大会ではマサ高梨が関本大介の持つKO-D無差別級王座に、全勢力を注ぎ込んで挑んだものの健闘空しく惨敗! すると関本は試合後「DDTは大したことねぇな」と発言し、次の挑戦者に飯伏幸太を指名した。高梨の善戦を「大したことない」のひと言で片付けられたことに悔しさを滲ませた男色ディーノから「頼むから勝って!」と託された飯伏だが、本人は「いいですよ」とアッサリ安請け合い!?
 そんな安請け合いした飯伏だが、メインでいざ関本と対戦すると、「飯伏は軽い!」と一刀両断した関本に対して飯伏は珍しく感情を露わにしながら向かって行く。張り手を見舞ったり、いつもだったらすぐに蹴っていくところを敢えてエルボーで対抗したりと、飛び技だけではない部分を見せていく。しかし関本は圧倒的なパワーと、実は器用に何でもこなす技術で飯伏の右足を様々な技を駆使して集中攻撃。
 そして後方回転エビ固めの体勢からジャーマンで投げた関本はラリアットからぶっこ抜きジャーマン! ところ、これを着地した飯伏は張り手ではなく掌底を連打! 思わず関本も頭をガードしながらコーナーにうずくまるほどのダメージだったが、飯伏は止めるレフェリーも払いのけて鬼のように掌底を打ち下ろしていく。関本も何とかエルボーで反撃に出るが、飯伏はショートレンジラリアットを狙った関本をハイキックで迎撃すると、ドラゴンスープレックスで投げてから体ごとぶつかっていくようなラリアットで関本をなぎ倒し、煽りVで練習シーンを映していたライガーボムで関本の巨体を完璧な形で持ち上げて叩きつける!
 だが、勝負に出たフェニックス・スプラッシュはかわされて自爆。それでもヘッドバットを連打していった飯伏だが、関本は一発のヘッドバットで飯伏にヒザをつかせる。これで額から流血した関本はもの凄い垂直落下式ブレーンバスターで叩きつけるが、飯伏はカウント1で返す意地を見せる。だが、飯伏のジャンピング・ケンカキックをブロックした関本は延髄蹴りから飯伏をリフトアップすると、そのままコーナーポストに叩きつける。そこからジャーマン→ラリアット→ぶっこ抜きジャーマンと豪快に決めていき飯伏を沈めた。

100504_DDT-2.jpg 最後の砦だった飯伏が敗れたことで緊急事態となったDDT。この日、5・23大阪大会で行われる1回戦のカードが発表されたKO-D無差別級挑戦者決定トーナメント(別記事参照)に出場する選手たちがリングに上がって関本を取り囲む。包囲網の中、関本は「オイ、DDT! 次は誰だ?」と挑発。するとそこに出てきたのは、"いつでもどこでも挑戦権"を持っている大家健! いつものように大家が自信たっぷりに関本を挑発していると、関本は例の如くラリアットで吹っ飛ばそうとしたのだが、この日ひと味違った大家はラリアットをかわすと、関本に炎のスピアをお見舞い!
 唖然とする関本に向かって「何か勘違いしてねぇか? 6月13日、このいつでもどこでも挑戦権、俺が使ってやる! 関本、俺が怖い......お前に勝ってしまう自分自身に。お前と俺をどうシミュレートしても8:2で俺が勝ってしまう。俺が勝つということは、俺が両国のメインに立つということだ」と大家が言ってけのけると、場内は割れんばかりの大歓声。しかし大家は「だが、俺が両国のメインに立つということはDDTの売店は誰が締めるんだ? お前が締めるのか? 無理だろ? だから俺はこのいつでもどこでも挑戦権を、この男に譲渡する!」と言って、ユニオンプロレスの石川修司を呼び込む。
 「お前と関本が闘った場合、俺のシュミレートでは6:4で絶対にお前が勝つ!」と自分よりは確率は低いがユニオンを代表して石川にベルト奪還を託した大家。関本も石川とのリターンマッチを承諾したため6・13DDT後楽園大会で関本vs.石川のKO-D無差別級戦が決定! 大家はその勢いのまま、エビスコ酒場の売上横領事件や若手の退団など、いろいろ辛い目にあって意気消沈しているDDT勢に「確かにDDT、いろんなことがあったよ! でもな、リング上で俺たちがここにいるファンの皆さんに夢を与えないでどうするんですか!」と一喝したが、逆に高木大社長から張り手をくらってしまう。
 心配しなくても俺たちは元気だという大社長だが、「お前の勘違いも嬉しい」と言って締めのマイクを大家に託す。大家は感極まりながらも自分の思いの丈をぶちまけると、最後はリング上の選手たち&超満員の観客と共に「3、2、1、いくぞ両国ーっ!」と叫んで拳を突き上げた。 

100504_DDT-3.jpg 痔瘻に苦しみながらも7・25両国大会でレイザーラモンHG戦を熱望する男色ディーノ。マサ高梨は痔瘻のディーノを心配するが、ディーノは「男には"ハッスル"しなきゃいけないときがあるんだよ! 今こそハッスルしないでどうするんだよ!」と、どこかで聞いたことのある台詞で試合に強行出場。ディーノは高梨と組んで、大鷲透&安部行洋、ヤス・ウラノ&KUDOとトリプルスレッド・タッグマッチに挑んだ。勝ってHG戦をアピールしたいディーノだが、安部が執拗なカンチョー攻撃を見舞い、痔が悪化したディーノはケツを出してコーナー上で失神状態。そこにパートナーの高梨もやられ、ディーノケツに顔をうずめ、倒れたところにエビスコ酒場の新店長となったKUDOのダイビング・ダブルニードロップを食らって敗退。
 「ディーノさん、やっぱりアンタのケツは限界を迎えている。こんなケツの状態であのHGでやるなんて自殺行為だ。残念だけどやっぱりHG戦は諦めよう!」と説得する高梨だが、ディーノは「まだ向こうがプロレスに未練があるうちに、アタシはHGをここに引っ張り出すわ!」と譲らない。すると『GOLDFINGER '99』が鳴り響き、南側の客席から何とレイザーラモンRGが登場!
 かつて『ハッスル』では"神の子"と呼ばれたRGだが、DDTファンからは大「帰れ」コール。さらにHGにしか興味がないディーノはRGのことを知らない様子。するとRGは「とにかくHGはプロレス引退を口にしたんだから、俺がやってやる! 皆さんもディーノvs.RG見たいですよね?」とHGの代わりに自分がディーノとやってやると言い出すが、観客の反応は微妙。すかさず男色ドライバーでRGを叩きつけていったディーノは、「分かったわよ! じゃあ間を取ってHGとあなたの両方とやってやる! アタシはHGとやれればいいのよ!」と妥協案としてレイザーラモンとのタッグ戦を要求。RGは無言で引き揚げていったが、インタビュースペースではあくまでも「俺がやってやる!」とHGを出すつもりがないことを強調した。

100504_DDT-4.jpg DDTマットで強烈な存在感を放っていたイタリアン・フォーホースメンが、4・21新木場大会を最後に帰国(アントニーオ本多のみシレッと残留)。さらにディック東郷が来年の6月いっぱいで日本でのプロレス活動を終えることと、それまでの間DDTに所属することを発表。その結果、この日東郷&HARASHIMAvs.アントン&佐々木大輔という、新鮮味のあるカードが実現。
 アントンと佐々木を相手にプロレスの基礎を確かめながら、2人の成長を東郷が肌で感じるような試合展開となったが、それでもアントンは気合い十分の表情でナックルやダスティンを叩き込み、佐々木も思い切りのいいトペを発射。いつの間にか東郷は唇を切って、口から血を滲ませながら応戦。HARASHIMAがアントンに山折りからの蒼魔刀を決めるいる間に、東郷がペディグリーを狙ったが佐々木はジャックナイフ式エビ固めで切り返す!
 場内からもどよめきが起こったが、カウント2で返した東郷はラリアットで佐々木を吹っ飛ばすと、今度こそペディグリーからのダイビング・セントーンという必殺フルコースを決めて3カウント。だが、東郷は2人の成長を感じたのか、実にいい笑顔で健闘を称えた。そしてマイクを持った東郷が「今日からDDT所属になりました。前回、新木場で両国大会で闘いたい相手がいると宣言しました。その対戦相手が今日会場に来ています! それはコイツだ!」と叫ぶと、スポットライトが客席の後方を照らす。
 そこにいたのはSMASHのTAJIRI! 場内が大きくどよめく中、TAJIRIはゆっくりとリングに上がると天に向かって水霧を噴射。そしてガッチリと東郷と握手を交わした。これで7・25両国大会のカード、東郷vs.TAJIRIが決定。インタビュースペースで東郷はTAJIRIに対して、「当たったことがあるようだけど、たぶん当たっていないと思うんですよね。でも彼も世界で活躍しているし、前々から気になっていた。前哨戦はやりません。両国で一発勝負です」と不思議なくらい今まで接点らしい接点はなかったが、似たようなレスラー人生を歩んでいるTAJIRIに対して興味があったことを打ち明けた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。


▼ダークマッチ10分1本勝負
○入江茂弘
6分18秒 テディベア→体固め
●妻木洋夫
ダークマッチ&オープニング

▼タッグマッチ30分1本勝負
○佐藤光留(パンクラスMISSION)/石井慧介
9分36秒 ビクトル式膝十字
高尾蒼馬/●平田一喜

▼タイガー戸口チャレンジセカンドシーズン30分1本勝負
タイガー戸口(フリー)/●ポイズン澤田JULIE
8分51秒 首固め
○ケニー・オメガ/松永智充

▼3WAYタッグマッチ30分1本勝負
○KUDO/ヤス・ウラノ
9分21秒 ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め
男色ディーノ/●マサ高梨
※もう1組は大鷲透/安部行洋

▼マスカラコントラカベジェラ30分1本勝負
長井満也(ドラディション)/●星誕期
4分7秒 覆面はぎ→反則
ヤゴウ・アズナブル/○アブ・ノーマル

▼タッグマッチ60分1本勝負
○ディック東郷/HARASHIMA
15分25秒 ダイビング・セントーン→片エビ固め
アントーニオ本多/●佐々木大輔(フリー)

▼KO−Dタッグ選手権試合60分1本勝負
[王者組]○高木三四郎/澤宗紀(バトラーツ)
17分18秒 シットダウンひまわりボム→片エビ固め
[挑戦者組]MIKAMI/●タノムサク鳥羽
※第31代王者組が4度目の防衛に成功

▼KO−D無差別級選手権試合無制限1本勝負
[王 者]○関本大介(大日本)
20分50秒 原爆固め
[挑戦者]●飯伏幸太
※第31代王者が3度目の防衛に成功

リンク: 挑戦者決定トーナメント1回戦のカード発表。KO-D無差別級王座を巡る7・25両国大会までの流れが決定!

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