KOGを制してどん底から復活した鷹木が、YAMATOの持つDG王座獲りへ!さらにその勝者に、あの男が挑戦を表明

100414_DragonGate-1.jpgDRAGON GATE
KING OF GATE 2010
日時:4月14日(水) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1350人(超満員)

 14日、後楽園ホールで行われたDRAGON GATE『KING OF GATE 2010』最終戦。毎年年末に開催されていたドラゲーNo.1を決めるトーナメント『KING OF GATE』(以下KOG)だが、2009年の年末は世代闘争が勃発したため、この時期に延期された。
 3・22両国大会で土井成樹を破ってオープン・ザ・ドリームゲート王座を奪取し、王者としてKOGに出場したYAMATOだったが、ベテランの望月成晃に敗れてまさかの1回戦敗退。さらにCIMAや土井まで1回戦で敗退という波乱のスタートとなった。
 その後、YAMATOを破った望月も準々決勝(2回戦)で敗れ、最終戦のトーナメント準決勝に勝ち上がってきたのは、ドラゴン・キッド、吉野正人、鷹木信悟、B×Bハルクの4選手。準決勝第1試合でキッドと吉野は、この2人らしいスピーディーな試合を展開。そして最後は吉野のソル・ナシエンテを防ぎ、ライトニング・スパイラルを食らいながらもバイブルで丸め込んだキッドが勝利。まずはキッドが決勝進出を決めた。
 もう一方の準決勝は鷹木とハルクのライバル対決。フリーダムゲートのベルトを巻いて入場してきたハルクの気合いが素晴らしく、鷹木が痛めている右ヒジを容赦なく攻撃しながらも、鋭い蹴りを軸に真っ向勝負。鷹木も場外でのパワーボムや突進してきたハルクをのど輪で捕まえてターンバックルに叩きつけて応戦。そしてハルクを担いで鷹木がコーナーに登ると、ハルクはバック宙で脱出! 下からニールキックで蹴り上げ、雪崩式E.V.O.で叩きつける。さらに鷹木のラストファルコンリーを着地して、最近の必殺技ファースト・フラッシュを叩き込んでから、フェニックススプラッシュを投下!
 だが、これをかわして自爆させた鷹木はMADE IN JAPAN、雪崩式ブレーンバスターからそのまま立ち上がって掟破りのE.V.O.、全体重を乗せたパンピングボンバーと怒濤の攻撃で逆転勝利。ハルクにとっては悔しい敗戦となったが、最近までどん底まで落ちていた鷹木がついにKOG決勝まで駆け上がった。

100414_DragonGate-2.jpg 奇しくも決勝のキッドvs.鷹木は、ベテランvs.新世代の世代闘争という側面も。一時期はタッグを組んでいたこともあった両者だが、まずは鷹木がスピードでかく乱してくるキッドに対し、619をキャッチしてエプロンにオクラホマスタンピートで叩きつけてたり、スリーパースイングでブン回したりとパワーで圧倒していく。
 だが、雪崩式ブレーンバスターを狙う鷹木に対し、コーナー上でワンツーエルボーを叩き込んだキッドは逆に雪崩式ダイヤモンドカッター。さらにビシッとウルトラ・ウラカン・ラナを決める。カウント2で返した鷹木は再びコーナー上からSTAY DREAMを狙うが、キッドはこれを雪崩式フランケンに切り返す。だが、回転の途中で踏ん張った鷹木は逆さにぶら下がった状態のキッドを肩口まで担ぎ上げると、改めてSTAY DREAMで叩きつける。
 それでもキッドはベテランの意地で立ち上がり、バイブルやウルトラ・ウラカンで鷹木を丸め込んでいくが、鷹木はカウント2で返す。そして必殺技で仕留められなかったキッドに対し、鷹木は必殺のMADE IN JAPANから渾身のパンピングボンバー2連発でキッチリ仕留めてみせた。
 KOG初優勝を飾った鷹木は「これで鷹木信悟完全復活と言っていいですか? でも自分の心情を言わせてもらうと、何かが足りない。昔持っていて、いま俺の腰にないもの......とりあえずいまそれを持っている奴を呼びます」と言って、現DG王者のYAMATOを呼び込む。ベルトを持ってリングに上がってきたYAMATOは「あんたとの決着はもっと先になると思ったけど、いいよ、挑戦して来いよ!」と、同じKAMIKAZEのメンバーの鷹木に対して喧嘩腰。

100414_DragonGate-3.jpg YAMATOのDG獲りと鷹木の復調に併せるかのように、両者の因縁がふつふつと再燃してきていたが、ここにきてついに大爆発! 鷹木もKOGで優勝し、DG王座への挑戦権を獲得したことで抑えてきたものを一気にぶつけ、YAMATOもせっかく獲ったDG王座だけに「俺はどんな手を使ってでもこのベルトを守るぞ!」と応戦したため、いつの間にやら両者の言い争いは子供のケンカのような展開に。すると、そこに例によって八木本部長が「ごちゃごちゃ言ってないで、男だったらリング上で決着をつけろ!」と割って入り、5・5愛知県体育館大会で両者のDG戦を決定した。
 だが、当然後楽園ホールの観客は両者の決着が愛知で行われることに納得がいかない。すると、そこにKOG1回戦でYAMATOを倒した望月が登場! 5・5愛知でのYAMATOvs.鷹木のDG戦に異論はないといった望月だが、今年両者に勝っている望月としては勝ったほうに、来月の後楽園大会で挑戦すると表明。この流れに「なに勝手にカード決めちゃってるんだよ!」と不満気味の八木本部長だったが、「でもそれはそれで面白い」と納得し、5・13後楽園大会でYAMATOvs.鷹木の勝者に望月が挑戦するDG戦も決定と発表。
 このまま後楽園大会が八木本部長の「決定!」という言葉で締めくくられるかと思いきや、今度は両国大会の試合後から揉めている戸澤陽とサイバー・コングも言い争いを始める。すると八木本部長は5・5愛知大会で両者のシングル戦を決定。しかも負けたほうはしばらくダークマッチからやり直すという条件付きとなった。
 バックステージに戻ってもYAMATOは昨年夏のタッグリーグで優勝した際の賞金200万円を鷹木が、パートナーだったYAMATOに相談なしに会社に返してしまったことを持ち出して鷹木にいちゃもんをつけていたのだが、鷹木は「女々しい野郎だ!」と吐き捨てると、今回のKOGの優勝賞金500万円はしっかりいただくと宣言。その上で「YAMATOの言っていることも正論だとは思うけど、自分の言ってることも正論だと思っているので。だから勝った方が正義でいいじゃないですか」と、5・5愛知でのYAMATO戦は現在バラバラになっているKAMIKAZEをまとめるための一戦でもあると語った。


▼6人タッグマッチ20分1本勝負
土井成樹/○谷嵜なおき/琴香
6分38秒 インプラント→エビ固め
Gamma/●堀口元気/NOSAWA論外(東京愚連隊)

▼KING OF GATE 2010 トーナメント準決勝・Aブロック 時間無制限1本勝負
●吉野正人
10分25秒 バイブル
○ドラゴン・キッド

▼KING OF GATE 2010 トーナメント準決勝・Bブロック 時間無制限1本勝負
●B×Bハルク
16分6秒 パンピングボンバー→片エビ固め
○鷹木信悟

▼シングルマッチ30分1本勝負
○サイバー・コング
5分46秒 パイナップルボンバー→片エビ固め
●橋誠(フリー)

▼クネスカvsディープドランカーズ ダブルリンクス・タッグマッチ 時間無制限
<1本目>
K-ness./○横須賀享
3分3秒 ジャンボの勝ち!固め
●新井健一郎/Kzy
<2本目>
K-ness./●横須賀享
3分33秒 急所攻撃からの丸め込み→首固め
菅原拓也/○神田裕之
※ダブルリンクス・タッグマッチとは、横須賀享&K-ness.組が2組に分かれたディープドランカーズと連続してタッグマッチを行い、ディープドランカーズは先勝すれば勝利となるが、クネスカは2試合連勝しなければ勝利とならないルール。

▼6人タッグマッチ45分1本勝負
CIMA/○望月成晃/ドン・フジイ
14分1秒 裏ツイスター→片エビ固め
YAMATO/●KAGETORA/戸澤陽

▼KING OF GATE 2010 優勝決定戦 時間無制限1本勝負
●ドラゴン・キッド
15分52秒 パンピングボンバー→片エビ固め
○鷹木信悟
※鷹木信悟が優勝

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体