J-CUPに続いて丸藤がライガーに連勝!NJC覇者の後藤を退けた中邑が「リングに上がってくる根性のある奴いるか?」と挑発。そこに現れたのは...

100404_NJPW-1.jpg新日本プロレス
NEW DIMENSION
日時:4月4日(日) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2050人(超満員札止め)

 4日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『NEW DIMENSION』。久しぶりに後楽園ホールでIWGPヘビー級選手権が行われる上に、ノアvs.新日本対抗戦となるIWGPジュニアヘビー級選手権も行われるとあって、試合開始数時間前に立ち見チケットまですべてソールドアウトになるという盛況ぶり。ホールにはぎっしり2050人もの観客が詰めかけた。
 そのメインを飾ったのが、いまや敵なし状態となってきた中邑真輔の持つIWGPヘビー級のベルトに、昨年に続いて今年のニュージャパンカップも制し、どん底から復活の兆しを見せた後藤洋央紀の一戦。煽りVでは"落ちるところまで落ちた"後藤がようやく吹っ切れ、とにかく中邑を倒すことだけを考えていることをクローズアップ。「後藤に関してはどうでもいい」と素っ気なく言い放ち、いざ試合が始まっても太々しい態度をとり続ける王者・中邑に対し、後藤は「テメー、この野郎!」と殴りかかるとバックドロップ一閃!
 さらに場外で鉄柵に叩きつけてからの村正を叩き込む。しかし中邑はあくまでもクールにヒザを後藤にガンガン叩き込んでいき、何度も後藤を悶絶させる。それでも後藤は雪崩式ネックブリーカーからバックドロップを狙ったが、体を捻って回避した中邑は後藤の後頭部にボマイェ。しかし2発目をキャッチした後藤は、そのまま担ぎ上げて牛殺しで叩きつけると、バックドロップ、地獄車、昇天・改と畳みかける。裏・昇天は中邑が腕十字に切り返したが、後藤は昇龍結界に切り返す。
 さらにお互いにナックルパンチの打ち合いから後藤はノータッチヘッドバット、ショートレンジラリアットで追い込むが、続くラリアットを飛びヒザ蹴りで迎撃した中邑はボマイェを叩き込んで3カウント。人差し指を突き立て、腰にベルトを巻いてニヤリと笑った中邑が「次の挑戦者、いま決めようか。ここに上がってくる根性のある奴いるか?」と言い放つと、そこに現れたのは真壁刀義! だが、中邑は「誰かと思えば杉浦に負け、この間後藤に負けたばかりじゃねぇか。オイ、ほかにいねぇか?」と真壁を無視。これに怒ってラリアットを叩き込んだ真壁が「オイ、ヒザ小僧! 必ずよぉ、引きずり降ろしてやる! 覚悟しとけ! ファックオフ!」と吐き捨てると、中邑は「オイ、いいか新日本! ガッカリしたぜ! 真壁以外の奴はいねぇのかよ!」とほかの新日本勢に不満をブチ撒けた上で、真壁の挑戦を受諾した。

100404_NJPW-2.jpg ノアの丸藤正道がIWGPジュニア王座を奪取直後こそ、新日本ファンも丸藤の才能を高く評価し好意的だったが、丸藤が「もっとブーイングしてほしい」「新日本ジュニアは俺が盛り上げるけど、最強はノアジュニア」といったような挑発的な発言をする上に、ことごとく新日本ジュニア勢の挑戦をはね除けてしまっているため、この日の丸藤にはお望み通り大きなブーイングが飛ばされた。
 しかも挑戦者は誰よりも新日本ジュニアを愛し、まさしく新日本ジュニアにとっては最後の砦と言っていい獣神サンダー・ライガー。昨年末のJ-CUP1回戦では丸藤に敗れているライガーだけに、ここはキッチリ借りを返した上で至宝奪還といきたい。
 丸藤お得意のロープの外にライガーの上半身を出しておいて、場外をダッシュして放つドロップキックを掌底で迎撃したライガーは、場外でパワーボムや垂直落下式ブレーンバスターを決めていく。だが、リングに戻った丸藤もライガーを場外に追いやると、対角線をダッシュしてノータッチでロープを飛び越えてのミサイルキック。さらにリングに戻って来たライガーにFromコーナーtoコーナー。
 それでも久しぶりにジャーマンまで出したライガーは丸藤をコーナーに乗せるが、これを雪崩式不知火で切り返した丸藤は、トラースキック一閃。ライガーも返す刀で浴びせ蹴りを叩き込みC.T.B.を狙ったが、これをその場飛びの前方回転不知火で切り返した丸藤は、不知火を挟んでからのタイガーフロウジョンでライガーに連勝!
 試合後、ライガーを介抱する田口隆祐を足蹴にして丸藤が挑発すると、怒った田口もTシャツを脱いで臨戦態勢に。昨年末のJ-CUP準決勝で激突している両者だが、そのときは丸藤が勝利している。丸藤は田口を挑発した理由を「今日のライガーさんとか金本さんとか、ああいうベテラン選手のほうがよっぽどベルト取り返そうって気持ちがある」と語り、田口を倒して念願の吉橋戦を再びアピールした。

 海外修行から凱旋帰国して以来、そのファイトスタイルや態度がファンに受け入れられず、タッグを組む本隊の選手ともどうもプロレス観の違いからギクシャクしていたNO LIMITだが、この日CHAOSが試合で敗れたアンダーソンに決別の制裁を加えると、さらに内藤がタッグを組んでいた棚橋を羽交い締めにし、そこに矢野がイスで一撃!
 この瞬間、アンダーソンを追放したCHAOSとNO LIMITが合体! 完全にヒールとなったNO LIMITに対し、棚橋とアンダーソンの救出に駆け付けた青義軍の永田は「あんまり調子に乗るんじゃねぇぞ。今度お前らに"青義の力"っていうのを教えてやるよ」と言い放った。
 また、オープニングでは5・8JCBホールで行われるタッグ版J-CUP『SUPER J TAG TOURNAMENT 1st』の対戦カードが発表された。他団体からはみちのくプロレスのフジタ"Jr"ハヤト、野橋太郎、DDTの飯伏幸太、SMASHを主戦場としているKUSHIDA、悲劇のマスクマンのエル・サムライのほか、CMLLなどから強豪外国人が出場。KUSHIDAはJ TAGトーナメントでタッグを組む外道のセコンドにつくため、この日の後楽園大会にも来場した。


▼20分1本勝負
タイガーマスク/○田口隆祐
7分34秒 逆エビ固め
平澤光秀/●三上恭佑

▼キング・ファレ デビュー戦 20分1本勝負
○中西学
6分51秒 アルゼンチンバックブリーカー
●キング・ファレ

▼20分1本勝負
永田裕志/S・S・マシン/○井上亘
10分51秒 オラシオンフレイム→体固め
田中将斗(ZERO1)/石井智宏/●外道

▼20分1本勝負
○真壁刀義
10分30秒 トップロープからのキングコングニードロップ→体固め
●本間朋晃

▼30分1本勝負
○棚橋弘至/高橋裕二郎/内藤哲也
10分25秒 逆さ押さえ込み
矢野通/飯塚高史/●"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン

▼IWGP Jr.ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[第59代王者]○丸藤正道(NOAH)
19分36秒 タイガーフロウジョン→片エビ固め
[挑戦者]●獣神サンダー・ライガー
※第59代王者が3度目の防衛に成功

▼IWGPヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[第53代王者]○中邑真輔
19分41秒 ボマイェ→片エビ固め
[挑戦者・NEW JAPAN CUP 2010優勝者]●後藤洋央紀
※第53代王者が6度目の防衛に成功

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