粘りに粘った高梨を退けた関本は、次の挑戦者に外道を倒した飯伏を逆指名!イタリア軍が4・21新木場を最後に帰国

010404_DDT-1.jpgDDTプロレスリング
僕たち4んじゅくで4あいします!
日時:4月4日(日) 開始:12:00
会場:新宿FACE
観衆:620人(超満員札止め)

 4日、新宿FACEで行われたDDTプロレスリング『僕たち4んじゅくで4あいします!』。7・25両国国技館に向けて大きなキーポイントになりそうなこの大会。というのも、メインでは現在KO-D無差別級王座を保持している大日本プロレスの関本大介に、3・14後楽園大会で行われた『次期KO-D無差別級挑戦者決定及びいつでもどこでも挑戦権争奪+αバトルロイヤル』を制したマサ高梨が挑戦。
 関本との対戦が決まった瞬間、リング上でビビりながらも「ここにいる誰一人、俺が関本に勝つなんて思っていないくせに! でも俺は信じているんだ。俺がKO-D無差別級に挑戦するに相応しいって! 俺がDDTでそのベルトを巻くことになることを! DDT史上最強の汁レスラーである俺が、最強のお前からそのベルトを剥がしてやるよ!」と言ってのけた高梨をDDTファンが後押しする!
 気合いの入った表情で入場してきた高梨の後ろには、ベルトHUNTER×HUNTERのメンバーがトレインを作り、高梨の名前がコールされるとリング上はオレンジ色の紙テープで埋め尽くされた。とはいえ、高梨と関本ではパワーに関して圧倒的な差がある。この差を埋めるために高梨が用意していた秘策が右ヒザ攻め! 低空ドロップキックやドラゴンスクリューなど定番のヒザ攻撃から、ロープ越しや奈落式のドラゴンスクリュー、さらに関本の巨体を担ぎ上げての足横須賀やサソリ固めまで繰り出した。
 これにはさすがの関本も悶絶! 加えて変形のアンクルホールドと足4の字固めで完全に関本の動きを止めてみせ、試合時間も20分を経過。大「高梨」コールを受けて、勝負と見た高梨はタカタニックを狙ったが、これをはね除けた関本は後方回転エビ固めからのジャーマン! さらに高梨をコーナーに乗せた関本だが、高梨は「アッアッアー!」と雄叫びを挙げてのヘッドバットから雪崩式のタカタニックを狙う。
 ここが勝負の分かれ目だった。回転の途中で踏ん張った関本は、雪崩式インプラントで切り返して高梨を頭からマットに叩きつけると、間髪入れず豪快なジャーマンで投げていって粘る高梨をついに沈めた。高梨の大健闘に場内が感動に包まれる中、「DDTは大したことねぇな! 次、5月4日の挑戦者は俺が逆指名させていただく。飯伏! 飯伏幸太、俺の挑戦を受けろ!」と言ってのける。
 そこに登場した飯伏が「いいですよ」とアッサリ了承すると、そこに"そこでも挑戦出来る権"を持っている大家健が登場するが、またしても挑戦権を行使する前に関本のラリアットで轟沈。関本が去ったあとのリングで、ディーノが飯伏に向かって「いまハッキリ言って本当に悔しい! だから頼むから次、勝って! 本当に勝って! 出来るなら(アタシが)行きたいよ。でも逆指名されたならしょうがないよ。だって超頑張ってたじゃん! なのにこんなものかって言われたら悔しくてしょうがない」と涙ながらに訴えると、飯伏はまたしても「いいですよ」。

010404_DDT-2.jpg その飯伏は約2カ月間の休養からこの日復帰。いきなり復帰戦から昨年末の『J-CUP』から遺恨が生まれた新日本プロレスの外道とシングルマッチで対戦。インサイドワークに関しては日本プロレス界でも1、2を争う外道は若干試合勘が鈍っている飯伏を場外に連れ出して徹底的にいたぶっていく。さらにコーナーのポストを外して金具を剥き出しにすると、そこに何度も飯伏を叩きつけて悶絶させる。
 飯伏は何度も蹴りで反撃を試みるが、奇襲攻撃で完全に先手を取った外道はそう簡単に飯伏に主導権を渡さない。だが、邪道を欠場に追い込んだような三角跳びケブラーダを決めた飯伏は、リングに戻るとドラゴンスープレックスと見せかけてのジャーマン。それでも外道はフェニックス・スプラッシュをかわすと、マンハッタンドロップからのチンクラッシャー、そしてコンプリート・ショットを決めていく。
 HARASHIMAをはじめとするDDTの選手たちが見つめる中、外道のコブラクラッチを金具が剥き出しになっているコーナーに叩きつけて脱出した飯伏はオーバーヘッドキック、ドラゴンスープレックスから今度こそフェニックス・スプラッシュを投下して3カウント。J-CUPのリベンジに成功した飯伏は、休養前に挑戦を表明していたIWGPジュニアタッグに関して「(狙いたい気持ちは)ありますね。でももっと休みたい」と答えた。

100404_DDT-3.jpg 3・14後楽園大会の『次期KO-D無差別級挑戦者決定及びいつでもどこでも挑戦権争奪+αバトルロイヤル』でDDT入団権を手に入れたヤゴウ・アズナブルだが、ヤゴウの正体が矢郷良明ではないかと訝しげる高木三四郎は契約書になかなか判を押さない。そこでヤゴウ公国軍はアズナブル一族の末裔というケニー・アズナブを招聘。「試合でお前らが勝ったら考える」という大社長の発言を受けて、高木&松永&ニラと対戦した。
 ズゴックのシャツを着たケニーの加入により、一気にパワーアップしたヤゴウ公国軍は、一気に高木を追い込んでジェットストリームアタック(トレイン攻撃)でトドメを刺そうとしたが、ここでケニーがヤゴウに対して裏切りのSTOP!エンズイギリ。すると高木がケニー・アズナブルの正体は実はケニー・オメガで、すべて策略だったことを明かした。
 一気に形勢逆転したDDT軍はヤゴウにトドメを刺そうとしたが、ここでニラが高木に対して何と裏切りのロケットパンチ! そこにすかさずヤゴウがキャスバル専用コブラツイストを決めていきヤゴウ公国軍が逆転勝利! 呆然とする高木に向かってニラが「騙したつもりが騙されたようだな! いいか、両国は俺たちが突っ走るぞ! 少なくともこのデビル・ジョーカー様とヤゴウ公国軍、さらに次回大会から巨大モビルアーマー、ホシタンゴを投入する!」と言い放つと、アブ・ノーマルが強引に契約書に判を押させ、これでヤゴウ・アズナブルのDDT入団が決定! さらにモビルアーマー・ホシタンゴに加えて、量産型ホシタンゴまで投入するというヤゴウ公国軍は、どこまで勢力を拡大するのだろうか......

 なお、この日ベルトHUNTER×HUNTERと敗者新宿追放マッチを行って勝利したイタリアン・フォーホースメンだが、試合後にアントンが渋るディーノに向かって「急に言っても無理だから、1人だけでいいよ、1人だけDDTから永久追放だよ」と妥協案を提案。これを受けてベルトHUNTER×HUNTERが、ダチョウ倶楽部ばりに「俺が」「俺が」と次々に手を挙げると、思わずアントンが「じゃあ俺がメンフィスから出て行くよ」と言ってしまう。てっきり"ノリ"かと思ったが、「勢いって怖いな」と言ったアントンは、何と4・21新木場大会を持ってイタリア軍はイタリアに帰ると本当に宣言した。


▼タッグマッチ30分1本勝負
ヤス・ウラノ/●入江茂弘
11分17秒 蒼魔刀→体固め
○HARASHIMA/平田一喜

▼タノムサク鳥羽復帰戦30分1本勝負
●タノムサク鳥羽
9分32秒 飛龍原爆固め
○MIKAMI

▼タッグマッチ30分1本勝負
大鷲透/○安部行洋
12分16秒 ヲタとシンジュクと丸め込み
KUDO/●高尾蒼馬

▼6人タッグマッチ30分1本勝負
●高木三四郎/DJニラ(フリー)/松永智充
8分11秒 キャスバル専用コブラツイスト
○ヤゴウ・アズナブル/アブ・ノーマル/ケニー・アズナブル

▼6人タッグマッチ60分1本勝負
フランチェスコ・トーゴー/○アントーニオ本多/ササキアンドガッバーナ
15分41秒 イタリアンインパクト→片エビ固め
男色ディーノ/佐藤光留(パンクラスMISSION)/●石井慧介

▼スペシャルシングルマッチ60分1本勝負
○飯伏幸太
15分7秒 フェニックス・スプラッシュ→片エビ固め
●外道(新日本プロレス)

▼KO−D無差別級選手権試合時間無制限1本勝負
[王 者]○関本大介(大日本プロレス)
25分58秒 原爆固め
[挑戦者]●マサ高梨
※31代王者が2度目の防衛に成功

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