YAMATOがドリームゲート王座を、鷹木&サイバーがツインゲート王座を奪取!ドラゲー新時代の扉が開く!
DRAGON GATE
COMPILATION GATE 2010
日時:3月22日(月) 開始:17:00
会場:両国国技館
観衆:10500人(超満員札止め)
22日、両国国技館で行われたDRAGON GATE『COMPILATION GATE 2010』。ドラゲーは昨年から"東のビッグマッチ"を両国国技館で開催するようになったが、昨年の両国大会のメインイベントではドリームゲート王者の土井成樹が、新日本プロレスの金本浩二の挑戦を受けて見事勝利。
それ以降も土井はドリームゲート王座を守り続け、すでに1年以上も王者でい続けている。その"絶対王者"土井に今年の両国大会のメインで挑戦するのは、この1年、団体内外で活躍してきたYAMATO。YAMATOはこれが初めてのドリームゲート挑戦ということで、前哨戦ではかなりのプレッシャーに襲われている様子だった。
YAMATOは真っ黒のロングガウンのフードを目深に被り、いかにも緊張した面持ちで入場。一方、黄金のロングガウンを羽織り、威風堂々と入場して王者・土井。ところがこれはYAMATOのブラフだったのか、リングに上がった時点で緊張が吹っ飛んだのか、ロープワークの応酬からカウンターのドロップキックを叩き込んだYAMATOは舌をペロリと出して、してやったりの表情。そこからYAMATOは土井の左ヒザを一点集中で攻撃していく。
ヒザ攻撃にかなり苦しめられた土井だが、突進してくるYAMATOをうまく場外に追いやると矢のようなトペを発射。これで右腕を痛めたYAMATOに対し、今度は土井が右腕を集中攻撃。要所要所でYAMATOが反撃しようとしても、土井はことごとく流れを自分のほうに戻し、YAMATOが勝負を賭けたアンクルホールドもスリーパーも脱出してみせる。逆にDOI555→バカタレスライディングキックは完璧に決まったが、YAMATOはカウント2で返す。さらにYAMATOは土井の必殺・マスキュラーボムを食らってもカウント2で返してみせた。
ならばと土井は再度DOI555→バカタレ→マスキュラーと必殺フルコースを狙ったが、マスキュラーをどうにか逃れたYAMATOは秘密兵器のSTF! 試合は30分を経過し、YAMATOは執拗なスリーパーで絞め上げると、スリーパースープレックス、下からの顔面蹴り上げ、垂直落下式ブレーンバスターと一気に畳みかけ、最後は必殺ギャラリアの2連発で、ついに土井から3カウントを奪った!
初挑戦にて見事ドリームゲート(以下DG)王座を奪取したYAMATOはベルトを抱えながら「俺は本当だったらこんなベルトに挑戦できる人間じゃなかった。2年前の俺は鳴かず飛ばずで、みんなに馬鹿にされて......でも......そんな俺の背中を押してくれたのは、俺を応援してくれるみんなです。俺は......俺は本当に感謝しています。俺を見捨てずに、俺のことを応援してくれたファンの人たちに本当にありがとうって言いたいです。今日の......今日、ドリーム(ゲート)のベルトを獲ったお陰で、ちょっとは恩返し出来ましたか?」と涙ながらに言うと、「だけどなっ! もう俺は泣いちゃいられねぇんだよ! オイ、ドリームのベルトを持って、俺がっ......いえ、俺たちと一緒にいい夢見ようぜ!」と一人称の「俺が」をわざわざ「俺たち」と言い直し、新世代の力でドラゲー新時代の扉を開いたことを宣言。さらにDG王者としてKING OF GATE優勝も約束した。
セミでは土井吉を破り、ドラゲーNo.1タッグとしてベルトを巻いたCIMA&Gammaの"大阪06(※東京03公認)"に、一度は退団したものの支えになってくれた友のために復帰を決意したサイバー・コングが、その最大の友である鷹木信悟とタッグを組んでツインゲート王座に挑戦。開始早々サイバーを捕まえた大阪06はハサミを持ち出し、ケジメだとばかりにサイバーの長い後ろ髪をバッサリ切り落としてしまう! ただでさえ体がやや小さくなったサイバーは、"たてがみ"まで切られしまったため、さらに小さく見せてしまう!?
その上、CIMAはもの凄い剣幕でサイバーに向かって「かかってこんかい!」と凄んでいき、サイバーの奥で眠っている"弱い部分"を容赦なく刺激していく。だが、覚悟を決めてリングに戻ったサイバーは鷹木のサポートを受けつつも、かつての勢いをだいぶ取り戻しており、リングがきしむ勢いで串刺し攻撃をお見舞いしていく。さらに鷹木&サイバーは同時アルゼンチン・バックブリーカーやダブルインパクトなど、豪快な連係攻撃。大阪06もトカレフ二丁拳銃や同時シュバイン(ガンマスペシャル)で対抗。
しかしCIMAがサイバーのサイバーボムをシュバインで切り返そうとしたところを、サイバーが踏ん張ってパワーボムで叩き付けると、救出に入ってきたGammaには体当たりからのパイナップル・ボンバー、そしてサイバーボム! ギリギリでカットしたCIMAだが、鷹木がMADE IN JAPANで叩き付ける。それでもベテランの意地からか、CIMAは歯を食いしばりながら何度も立ち上がる。
さすがに驚きの表情を見せた鷹木だが、気合いを入れ直すとエルボーの連打から張り手を見舞い、さらにパンピングボンバー。そしてラストファルコンリーの体勢で担ぎ上げた鷹木は、そこからクルリと回転させてギロチンドロップを加えて叩き付けるMADE IN JAPANのような形でCIMAを落として3カウントを奪った!
インタビュースペースで鷹木はフィニッシュをサイバーに託すつもりだったと明かしたが、サイバーはまだ完全じゃないということで鷹木にタッチしたという。「逆にそこがいい結果が出たんじゃない」と分析した鷹木は、「やっぱりCIMAから取りたかったですよ。対戦していて『信悟、こんなもんじゃないだろ?』っていうのが伝わってきました」と言って、CIMAからピンフォールを取ったことと、サイバーが完全復活したことで自身もスランプから脱出したと確信した。一方、完敗を認めた大阪06に代わってモチフジがツインゲート挑戦をブチ上げた。
曙でも腰に巻ける"エキストラベルト"を見て「俺の腰でも巻けるかも」とトライングルゲート挑戦に興味を持ったというアブドーラ・ザ・ブッチャー。望月成晃&ドン・フジイ&曙の持つトライングルゲートに、ブッチャーは東京愚連隊の2人をパートナーに従えて挑んだのだが、曙がブッチャーを指名する形で両雄が対峙!
土俵入りのポーズで曙が挑発すると、ブッチャーは空手ポーズで対抗。この睨み合うだけでも十分カネの取れる攻防だが、そこにモチフジが襲いかかってブッチャーを流血に追い込む。しかしこれにお怒りになったブッチャー様は、伝家の宝刀であるフォークを持ち出して望月の額をグサグサと刺して流血のお返し!
さらに望月の三角蹴りを地獄突きで迎撃してみせたブッチャーだが、NOSAWA論外のフォーク攻撃をかわしてブッチャーに誤爆させると、倒れたブッチャーに曙が毒針エルボー! それでもブッチャーは地獄突きの連打で曙をグラつかせたが、望月が入ってきてブッチャーにミドルキックを連打。最後は串刺しランニングミドルを叩き込むと、ブッチャーの巨体がグラリと倒れ、そのままフォールした望月が見事3カウント奪った。
なお、メインの試合後、またしても双方のモノの言い方がネックとなり、不協和音が鳴りだしたYAMATOと鷹木。さらにその火種はサイバーと戸澤にまで飛び火し、せっかくKAMIKAZEがDGとツインゲートのベルトを奪取したのに、鷹木とサイバーはYAMATOの祝福もそこそこにその場を立ち去ってしまう。KAMIKAZEに正式加入もしていないのに、調子に乗っているとサイバーのことが気にくわない戸澤は、KAGETORAと共にYAMATOに「この3人でトライングルゲートを狙おう!」と持ち掛けたが......。
▼第0試合 10分1本勝負
○アンソニー・W・森/琴香
5分51秒 エレガントマジック
"ハリウッド"ストーカー市川/●超神龍
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
谷嵜なおき/○PAC/橋誠(フリー)
9分21秒 360°シューティングスタープレス→片エビ固め
KAGETORA/戸澤陽/●マーク・ハスキンス
▼2vs.4 ハンディキャップマッチ 30分1本勝負
K-ness./●横須賀享
12分37秒 十三不塔→体固め
新井健一郎/神田裕之/○菅原拓也/Kzy
▼オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 3WAYマッチ 60分勝ち残り戦
<1人目>
[王 者]○スペル・シーサー
7分20秒 ヨシタニック
[挑戦者]●堀口元気
<2人目>
[王 者]○スペル・シーサー
11分3秒 ヨシタニック
[挑戦者]●澤宗紀(バトラーツ)
※王者が初防衛に成功
▼インターナショナル・ドリームタッグマッチ 60分1本勝負
○吉野正人/B×Bハルク
14分7秒 ソル・ナシエンテ
ドラゴン・キッド/●フベントゥ・ゲレーラ(フリー)
▼オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合 60分1本勝負
[王 者 組]ドン・フジイ/○望月成晃/曙(フリー)
13分3秒 ミドルキック連打→体固め
[挑戦者組]NOSAWA論外(東京愚連隊)/MAZADA(東京愚連隊)/●アブドーラ・ザ・ブッチャー(フリー)
▼オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王 者 組]●CIMA/Gamma
25分42秒 ラストファルコンリー→片エビ固め
[挑戦者組]○鷹木信悟/サイバー・コング
※王者組が初防衛に失敗。挑戦者組が第11代王者組へ
▼オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●土井成樹
31分56秒 ギャラリア→片エビ固め
[挑戦者]○YAMATO
※王者が9度目の防衛に失敗。YAMATOが第11代王者へ
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