NJC1回戦から田中と中西が壮絶な肉弾戦!裕二郎が反則攻撃で永田を撃破!

新日本プロレス
Circuit2010 NEW JAPAN CUP ~The Perfect Generalist~
日時:3月14日(日) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1900人(満員)

 14日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『NEW JAPAN CUP ~The Perfect Generalist~』。新日本の真夏の祭典といえば『G1クライマックス』だが、春の祭典に当たるのがこのNEW JAPAN CUP(以下NJC)。NJCはトーナメントのため一度でも負ければそこで終わりだが、優勝すれば中邑真輔の持つIWGPヘビー級王座に挑戦出来る。
 昨年のNJC覇者である後藤洋央紀が1回戦シードのため、この日は1回戦7試合が行われたが、中でも凄まじい肉弾戦となったのが田中将斗vs.中西学の一戦。以前対戦した際もいい試合だったが、誰と対戦してもハズレが少ない両者の激突だけに期待を上回る熱戦だった。
 中西の逆水平チョップは一発で田中をダウンさせた上に、その破壊力は説得力も十分。田中は中西のヒザに狙いを定めてイスや鉄柱を使って攻撃していったが、中西は何度倒されてもゾンビのようにムクリと起き上がってくる。さらにテーブルクラッシュを狙った田中を逆にテーブルの上に寝かせた中西は、足元がおぼつかないながらも何とかコーナーに登っていくと、野人ダイブでテーブルクラッシュ!
 中西という怪物相手に時折竹刀などは使うものの、基本的には正面からぶつかっていった田中。だが、中西は田中のスライディングDをキャッチしてジャーマンで投げ、さらに重爆ミサイルキックからマナバウアー→大☆中西ジャーマンと波状攻撃。しかし辛くも着地した田中は後頭部にスライディングD。続く正面からのスライディングDをまたものど輪でキャッチした中西は一気に担ぎ上げたが、田中は振り子の要領でうまくDDTで切り返すと、再び後頭部→正面とスライディングDを連打して中西から3カウント!
 試合後、「誰と当たっても同じやと思っとったけどよ、ぶっちゃけ、中西だけは別格やで」と吐露した田中だが、2回戦の相手はジャイアント・バーナードを丸め込んで大金星を挙げた井上亘に決定。青義軍入りし、ようやく結果を出して勢いに乗る井上だが、田中は「中西倒して、バーナード倒してっていう頭で出来上がっといたけど、井上が勝ったんかい。まぁ俺にしたらいいふうに転がってくれたかな。まぁ中西倒したらあとはもう何も怖いもんない!」と余裕綽々。優勝して中邑とのCHAOS対決実現となるか?

 海外武者修行から凱旋帰国しIWGPタッグ王座を奪取したことで、タッグ屋としてはひとまず結果を出したNO LIMITだが、このNJCではシングルプレイヤーとしての真価が問われる。まず内藤哲也は試合巧者のカール・アンダーソン相手にやや苦しめられたものの、最後はヘビー級の身体で見事なスターダストプレスを決めて勝利。
 一方の高橋裕二郎は反則攻撃を巡ってタッグ結成中に仲違いした永田裕志と対戦。永田を小バカにしたような態度を取る高橋に対し、永田はスッと目の前に立ちふさがると、強烈な張り手をお見舞い! さらに蹴りやヒザなど厳しい攻撃で高橋を制裁する永田だったが、高橋はやや劣勢になったところでレフェリーを盾にしたり、IWGPタッグのベルトを持ち出したりと小ずるい戦法に出る。
 さらにパートナーの内藤までエプロンに上がってきて、永田がそちらに気を取られている隙に再びベルトを手にした高橋は背後からベルトで殴打していく。正面からもベルトで脳天を殴打した高橋は、ダメ押しのムーンサルトプレスを投下して永田から3カウント。試合後もNO LIMITで起き上がれない永田を袋叩きにしていると、井上&平澤の青義軍が入ってきて永田を救出したが、永田は担架で運ばれるほどのダメージ。「永田裕志はものすごく強い。ただよ、強いだけだよ。頭使ってなかったよね」と豪語した高橋は2回戦で五等と対戦する。

 メインでジョン・アンダーセン改めCMLLのストロングマンと対戦した棚橋弘至は、ストロングマンのその人間離れしたストロングな肉体と、圧倒的なパワーに随分苦しめられた末にどうにか首固めで丸め込んで勝利。何度もマットに叩き付けられて大きなダメージを負った棚橋だったが、花道で子どものファンに諭されて(?)リングに戻ると、「NJCを勝ち抜いて4月4日に中邑に勝ってやるぜ〜! 最後に会場の皆さん、愛してま〜す!」と久しぶりに決め台詞を叫んだ。
 2回戦では"棚橋2世"の呼び声高い内藤と対戦する棚橋は「エースっつうのは、響きも肩書きも超カッコイイけど、エースっつうのは重いんだっていうのを俺は見せますよ」とタナ節を炸裂させた。


▼第0試合 15分1本勝負
○吉橋伸雄
6分13秒 逆エビ固め
●三上恭佑

▼NEW JAPAN CUP 1回戦 無制限1本勝負
●本間朋晃
10分34秒 鬼殺し→片エビ固め
○矢野通

▼NEW JAPAN CUP 1回戦 無制限1本勝負
○内藤哲也
9分52秒 スターダストプレス→片エビ固め
● "ザ・マシンガン"カール・アンダーソン

▼NEW JAPAN CUP 1回戦 無制限1本勝負
○井上亘
7分39秒 回転十字架固め
● ジャイアント・バーナード

▼NEW JAPAN CUP 1回戦 無制限1本勝負
●永田裕志
13分41秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
○高橋裕二郎

▼6人タッグマッチ30分1本勝負
長州力/後藤洋央紀/○獣神サンダー・ライガー
11分57秒 空中胴締め落とし→体固め
中邑真輔/飯塚高史/●外道

▼NEW JAPAN CUP 1回戦 無制限1本勝負
○真壁刀義
11分46秒 トップロープからのキングコングニードロップ→体固め
●石井智宏

▼NEW JAPAN CUP 1回戦 無制限1本勝負
●中西学
18分01秒 スライディングD→片エビ固め
○田中将斗(ZERO1)

▼NEW JAPAN CUP 1回戦 無制限1本勝負
○棚橋弘至
8分37秒 スモールパッケージホールド
●ストロングマン(CMLL)

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体