夢だった真壁戦が実現したもののHARASHIMA玉砕!大社長を倒した関本には高梨の挑戦が決定!
DDTプロレスリング
Judgement2010
日時:3月14日(日) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1504人(超満員札止め)
14日、後楽園ホールで行われたDDTプロレスリング『Judgement2010』。7・25両国国技館大会に向けて大きく動き出すこの後楽園大会。
現在、DDTは飯伏幸太を中心に新日本プロレスに向かっていくという一面を持っているが、飯伏が休養中ということもあってか、突如HARASHIMAが真壁刀義との対戦を表明。それというのも2人はかつて帝京大学プロレス研究会で活躍した先輩・後輩の間柄で、煽りVでも似たようなシチュエーションでの対戦だった田村潔司vs.桜庭和志戦の煽りVをかなり意識した作りで、2人の関係を紹介。HARASHIMAはHERO!というマスクマン時代の2004年に、真壁がプロデュースするLIONS RORDに出場しているのだが、HERO!の試合を見た真壁からは「そこに闘いがあるのか?」というダメ出しが。
当時はその言葉の意味が分からなかったというHARASHIMAだが、念願叶って自分のホームリングで憧れの先輩だった真壁とのシングルマッチが実現。「あの当時と変わってねぇのは、お前のことなんか認めてねぇよ」と言う真壁の意識を変えることが出来るのか?
刀義軍が掲げるノボリの中を入場してきた真壁はリングインしてからもHARASHIMAと目を合わせようとしない。しかし真壁の先制攻撃をかわしたHARASHIMAはまずはプランチャを浴びせて先手を取る。しかしリングに戻った真壁は意外にもプロレスの基礎中の基礎である腕の取り合いからグラウンドの攻防を展開。グラウンドはHARASHIMAも得意とするところで、うまく腕十字に切り返そうとした場面もあったが、体重で勝る真壁はうまくグラウンドをコントールし、珍しくチキンウイング・アームロックも繰り出していく。
スタンドに活路を見出したHARASHIMAだが、真壁はうまくDDTファンのブーイングを誘いながらまだまだ余裕の立ち振る舞い。HARASHIMAは蹴りを中心にファルコンアローやスパイダージャーマンを投げ終えた直後の真壁を蹴っていくと、蒼魔刀の連打を叩き込み、必死に真壁に食らいついていく。だが、最後まで真壁の余裕を消すことが出来ないまま、トップコーナーからのキングコング・ニードロップを食らって撃沈。
試合後、倒れたHARASHIMAの手を握ってリングを降りた真壁は、「俺は今までも変わらねぇし、これからも変わらねぇ。俺がこの世界に入って......まさかこんなところで後輩に巡り合うとは思わなかったよ。巡り合うとは思わなかったし、実際俺もショボかったけど、アイツも超ショボかったよ。それがどうだい。去年の両国、マスコミのみんなが称えてくれたぜ。DDTの両国、新日本の両国。メインを張ったのは誰だ? 同じ穴のムジナだよ。俺がアイツに伝えたい事、そんなもの言葉なんてどうだっていいよ。何を伝えたいと思う? 反骨心だよ、バカ野郎! 俺の位置とお前の位置を考えてみろ。雲泥の差だよ。這い上がって来い」と真壁流に再会した後輩へエールを送った。
試合後、HARASHIMAに手を差し伸べたことを「本当はあんな事やっちゃダメだな。俺はまだまだだと思ったよ」と反省した(?)真壁だが、最後は「俺と対等に闘える、そのランクまで上がってこい。......俺、カッコいいなぁ(笑)」とスーパースターぶりを自画自賛。一方、闘い終えて実に晴れやかな表情だったHARASHIMAは「この対戦カードが決まってから、本当にさっきまで......リングに上がるまで、本当のことなのか、夢のことなのか分からないような、自分としては本当に不思議な気持ちでした」と夢見心地の試合だった模様。
しかし「プロレス界では絶対に叶わないと思っていたんで、真壁選手と試合が出来たら辞めてもいいくらいに思っていたんですけど、今日実際に闘ってみて考え方が変わりました」と言ったHARASHIMAは、「今度は真壁選手からしっかりと3カウント奪いたい。それを目標、それを夢にこれからもプロレスを頑張っていきたいと思います!」と打倒・真壁を新たな目標に掲げた。
昨年の両国大会前にも行われたKO-D無差別級いつでもどこでも挑戦権争奪バトルロイヤルだが、今年はさらに「DDT選手契約書」「次期CEO権」「安藤あいかとの一日デート権」「唯我との一日デート権」の入った封筒がそれぞれが天井からぶら下げられ、それを取った者が権利を取得出来るという。さらにこれらとは別に、このバトルロイヤルを制した者には、4・4新宿FACE大会でKO-D無差別級王座(メインの関本vs.高木の勝者)に挑戦が出来る。
試合前に新日本の外道が乱入し、ルール説明をしていたマイケルCEOに向かって「お前が責任者か? 今すぐ飯伏を連れてこい!」と凄む。CEOが「飯伏は家庭の事情でお休みしていて」とオタオタしていると、外道はCEOをKOしてみせ、「本当の責任者! 飯伏をここに差し出せ! IWGPジュニアタッグに挑戦するには俺の許可が必要だ! それと俺の大事な相棒を欠場に追い込みやがった!」と宣戦布告した。
場外でマイケルCEOが失神している中、佐藤光留や澤宗紀、大鷲透、ベルトHUNTER×HUNTERといった個性的な選手がロイヤルランブル状態で次々に入ってくる。最初にラダーに登って封筒をゲットした光留は、狙い通り安藤あいかとの一日デート権をゲット。そのまま記者席前で観戦していた安藤をさらっていった......。さらにヤゴー・アズナブルが漁夫の利でDDT選手契約書をゲットし、次期CEO権はマイケルが辛くも死守。そして最後に大鷲と大家健が同時に封筒をゲットしたのだが、その結果は大鷲が唯我との一日デート権をゲットしてしまい失神→唯我がお持ち帰り。一方の大家がどこでも挑戦権をゲットするというサプライズが起こった! なお、バトルロイヤルを制したのはマサ高梨。
メインではユニオンの石川修司からKO-D無差別級を奪取した大日本プロレスの関本大介に、DDT最後の砦として高木三四郎が挑戦した一戦。高木のボディ責めに対し、関本は首責めで対抗、お互いにパワーがあるだけに壮絶な肉弾戦となった。高木はプランチャでのテーブルクラッシュや蝶野ばりの死んだフリで関本を追い込んだが、最後は関本が後方回転してからのジャーマン→ぶっこ抜きジャーマンで勝利。
そこにどこでも挑戦権を持った大家が入ってきて「お前、俺が怖いか? 俺がこのいつでもどこでも挑戦権を見たときに、お前はこれから眠れない夜を過ごすことになるだろう!」とのたまっていると、関本は豪快なラリアットで大家を吹っ飛ばしていく。
続いて4・4新宿大会で関本に挑戦することが決まった高梨が、「ここにいる誰一人、俺が関本に勝つなんて思っていないくせに! でも俺は信じているんだ。俺がKO-D無差別級に挑戦するに相応しいって! 俺がDDTでそのベルトを巻くことになることを! DDT史上最強の汁レスラーである俺が、最強のお前からそのベルトを剥がしてやるよ!」と勇気を振り絞って宣戦布告してみせた。
そんなエンディングのあと、旗揚げ14周年記念大会として行われた今大会だったが、実は今年13周年であることを男色ディーノが告白! 「え〜〜〜〜!」という声で会場が包まれる中、最後は大社長が「ベルトは取り返せなかったが、DDTはここにある! ここにある限り、俺は諦めねぇからな! 諦めたらそこで試合は終わりだ。みんな、諦めないで乗り切っていこうぜ!」と叫んでやや強引に締めくくった。
▼平田一喜デビュー戦20分1本勝負
○石井慧介
6分52秒 原爆固め
●平田一喜
※石井が第834代アイアンマン王者へ
▼タイガー戸口チャレンジ30分1本勝負
○タイガー戸口(フリー)/星誕期
7分9秒 ツームストンパイルドライバー→体固め
松永智充/伊橋剛太/●高尾蒼馬
▼14周年メモリアルマッチ30分1本勝負
○MIKAMI/「昭和」/「昭和」子
8分47秒 後方回転エビ固め
●ポイズン澤田JULIE/エキサイティング吉田(フリー)/宮崎有妃(NEO)
▼シングルマッチ時間無制限1本勝負
●HARASHIMA
16分18秒 キングコング・ニードロップ→体固め
○真壁刀義(新日本プロレス)
▼次期KO-D無差別級挑戦者決定及びいつでもどこでも挑戦権争奪+αバトルロイヤル60分1本勝負
[退場順]
①アブ・ノーマル(2分0秒 時間内に入場しなかったため)
②佐藤光留(6分11秒 勝ち抜け ※安藤あいかとの一日デート権取得)
③ヤゴー・アズナブル(11分35秒 勝ち抜け ※DDT選手契約書取得)
④澤宗紀(11分40秒 ドントムーブ中のムーブで失格)
⑤安部行洋(13分5秒 OTR)
⑥中澤マイケル(15分21秒 勝ち抜け ※次期CEO権獲得)
⑦⑧男色ディーノ&ササキアンドガッバーナ(15分24秒 ドントムーブ中のムーブで失格)
⑨大鷲透(17分30秒 勝ち抜け ※唯我との一日デート権取得)
⑩大家健(17分30秒 勝ち抜け ※いつでもどこでも挑戦権取得)
⑪KUDO(19分28秒 OTR)
⑫フランチェスコ・トーゴー(21分14秒 OTR)
⑬ヤス・ウラノ(22分0秒 OTR)
⑭アントーニオ本多(23分5秒 タカタニック)
※マサ高梨がKO-D次期挑戦権を獲得
▼KO-D無差別級選手権試合時間無制限1本勝負
[王 者]○関本大介(大日本プロレス)
22分28秒 ぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールド
[挑戦者]●高木三四郎
※第31代王者が初防衛に成功
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