蝶野信長が明智AKIRAを返り討ち!飯伏三成や高山忠勝のプロレスに歴女も歓喜!

100306_SengokuBushoMatsuri-1.jpgKOEI Presents
戦国武将祭
日時:3月6日(土) 開演:16:00
会場:さいたまスーパーアリーナ

 6日、人気ゲーム『戦国無双』シリーズなどを手掛けるKOEIとフジテレビがタッグを組んで、さいたまスーパーアリーナで開催された"史上最大級の戦国イベント"『戦国武将祭』。2日連続で行われるこのイベントの初日には、プロレス界から全日本プロレス、プロレスリング・ノア、DDTなどからレスラーが多数出場した。
 レスラーは『戦国無双』に登場する歴史上の人物に扮し、当時の合戦をリング上でのプロレスに置き換えて行う。しかしゲーム同様、試合結果が必ず史実通りになるとは限らないというのがミソ。
 イベントのオープニングで開会を宣言したのが織田信長に扮した蝶野正洋なら、いきなり第一合戦から武田信玄に扮した武藤敬司が登場! さすがにビッグネームの2人だけあって、会場んはプロレスファン以外にもゲームファンや声優ファン、ライブを行うアーティストのファンも大挙駆け付けていたが、大きな歓声が飛んだ。
 とくに甲冑風ガウンを脱ぐと、白いパンタロン姿だったため遠目からだと新崎人生(2日目に出場)にも見える武藤は、試合中にフラリと場外に出るとゴングとフォールカウント代わりに叩かれた太鼓のバチを取り、「すわ、信長が凶器攻撃か?」と観客に思わせて笑いを誘ってみせた。さらに入場時は軍配を持っていったこともあって封印していた(?)LOVEポーズをフィニッシュ直前に思わず解禁すると、場内がどっと沸き、トドメのシャイニング・ウィザードはさすがの華があった。

100306_SengokuBushoMatsuri-2.jpg 信長の蝶野と明智光秀のAKIRAによる"本能寺の変"では、信長がパイルドライバーで謀反を起こした明智を返り討ちにするという史実と違う結果が生まれてしまった! そして試合後、花道を引き揚げ、『戦国無双』のゲーム画面が映し出されたスクリーンをバックに声優さんの決めセリフに合わせて、「アイム、チョーノ」ならぬ「アイム、ノブナガ」ポーズを決めた蝶野。
 前田利家に扮した船木誠勝と対戦した北条氏康に扮した近藤修司は、セクシー衣装の甲斐姫(次原かな)を帯同して入場。最近美女と絡むことの多い近藤。それにしても船木vs.近藤というのは、普通のプロレスでも見てみたいなかなかの好カード。いきなハイキックをモロにもらってしまいダウンを喫した近藤だが、ショートレンジラリアットやキングコング・ラリアットで一気に流れを戻す。
 だが、まだハイキックのダメージが抜けきっていないうちに、浴びせ蹴りからバックドロップ、さらに三角絞めからの腕十字と船木が一気に畳みかけて試合は終了。淡々と試合に徹した点はいかにも船木らしいが、このカードは全日本マットでもう一度見てみたい。

100306_SengokuBushoMatsuri-3.jpg この日最後の合戦はプロレスファンにも十分興味深い越境カードが組まれた。"帝王"高山善廣(本多忠勝)と現GHCヘビー級王者の杉浦貴(徳川家康)にDDTのHARASHIMA(伊達政宗)を加えたトリオと、DDTの飯伏幸太(石田三成)、ノアの青木篤志(立花宗茂)、石森太二(長宗我部元親)という若手トリオの対戦。若手トリオは何と高山に対して奇襲攻撃を仕掛けていき、いきなり3人同時ドロップキックを発射!
 だが、試合で目立っていたのはやはり頭1つ抜けた大きさを誇り、圧倒的なパワーで次々に若い選手たちを吹っ飛ばした高山。その大きさとパワーはプロレスをあまり見たことのない人たちがどよめくだけの説得力がある。一方、プロレスにあまり馴染みがない人を驚かせることにかけては飯伏もさすがだった。相手の蹴りをブリッジでかわしたり、その場飛びシューティングスターを発射したり、高山の巨体をジャーマンで投げるなど持ち味を発揮。
 ノア勢も勢いがあって石森のスーパースターエルボーを杉浦がキャッチしてジャーマンで投げたり、高山が青木をエベレストジャーマンで仕留めようとしたところで、杉浦家康が「待てーい!」と声をかけてタッチを要求。最後は自分がオリンピック予選スラムで投げて3カウントを奪うという"征夷大将軍"らしさ(?)を見せた。
 第四合戦は試合時間もそこそこ長く、6選手それぞれの持ち味が随所に出ていて、プロレスファン以外のお客さんもかなり沸いていたが、その後にドラマ『風林火山』で演じた上杉謙信を彷彿させる甲冑衣装のGACKTが出てきて、熱唱したときの会場の一体感と盛り上がりっぷりはさすがだった。


▼第一合戦 川中島の戦い
○武藤敬司(武田信玄)/KAI(真田幸村)
シャイニング・ウィザード→体固め
小島聡(上杉謙信)/●カズ・ハヤシ(直江兼続)

▼第二合戦 本能寺の変
○蝶野正洋(織田信長)
パイルドライバー→体固め
●AKIRA(明智光秀)

▼第三合戦 小田原の戦い
○船木誠勝(前田利家)
腕ひしぎ逆十字固め
●近藤修司(北条氏康)

▼第四合戦 関ヶ原の戦い
○杉浦貴(徳川家康)/高山善廣(本多忠勝)/HARASHIMA(伊達政宗)
オリンピック予選スラム→片エビ固め
飯伏幸太(石田三成)/●青木篤志(立花宗茂)/石森太二(長宗我部元親)

※試合時間は主催者の意向により全試合未発表。

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