F4との解散を懸けた大一番を制したブードゥー!鈴木は船木との金網戦を要求!
全日本プロレス
2010エキサイトシリーズ
日時:2月7日(日) 開始:18:00
会場:後楽園ホール
観衆:2000人
7日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2010 エキサイトシリーズ』。タイトルマッチこそなかったが、ホールには超満員の観客が詰めかけて大いに盛り上がった。メインはユニット解散を懸けてF4とブードゥー・マーダーズ(以下VM)が4vs.4のキャプテンフォール・イリミネーションマッチで激突した一戦。煽りVで「このVMは俺らの代紋やからね。代紋を潰すわけにはいかん」と語ったTARUは全身白のコスチューム=白装束で登場すると、リングサイドの観客にTARU水を手渡し、自らの頭の上から水をかけるように指示。この一戦に懸ける意気込みはかなりのもの。
いきなり両ユニットが会場中で入り乱れての大乱闘になると、VMは小島を捕らえてメンバーが入れ替わり立ち替わりで攻撃。キャプテンの小島が敗れればF4は即解散だが、VMはハナからそれを狙っているかのよう。それでも小島は何とかピンチを脱してゾディアックにタッチしたのだが、背後からセコンドのヘイトが灯油ケースで殴打したところにレネ・デュプリがダイビング・ボディプレスを投下して3カウント。
その直後に小島がラリアットでレネを沈めてイーブンに持ち込んだが、VMは稔と歳三がラフを織り交ぜながらキレのある動きで試合をかき回し、稔がKAIをFIREBALLスプラッシュで、歳三が大和ヒロシを三角絞めで落とし、3人残っているVMに対してF4はキャプテンの小島のみに。圧倒的不利の小島はTARUを倒せば一発逆転だが、VMはキャプテンのTARUを守るように稔と歳三が前面に出て小島を追い詰める。
それでも小島は歳三と稔を立て続けにラリアットで沈め、TARUとの一騎打ち状態に持ち込む。だが、TARUは小島のラリアットを徹底的に攻略。ショートレンジでは入れたもののラリアットを封じられた小島は、最後TARUドリラー→バズソーキック3連発→TARUドリラーと連続で食らって轟沈! VMはRO&Dに続き、F4をも解散に追い込んでみせた。
船木誠勝が鈴木みのる&太陽ケアから世界タッグ王座を奪取したことで、さらに抗争が激化してきている船木と鈴木。お互いに奇襲攻撃を仕掛けたり、失神させたりとエスカレートしていたのだが、この日はさらに爆発!
船木がリングインしてきたところに鈴木が襲いかかっていき、試合開始のゴングも鳴らせない状況の中、パートナーのケアや河野真幸が必死に両者を分けようとする。どうにか試合は開始されたものの、鈴木が河野をフェースロックに捕らえると、船木がリングインして鈴木に張り手、後頭部へのストンピングと、いちいちカットプレーの当たりがキツイ! 激しくやり合う船木と鈴木はフロントキックも張り手も相打ちとなり、苛ついた鈴木がタックルで船木もろとも場外に転落!
試合そっちのけでやり合う両者だが、リング下からホウキを持ち出して殴り掛かる船木をレフェリーや河野が必死に止める中、何と鈴木のパートナーであるケアまでもが船木を止めようとするほど。鈴木がイスを持ち出すとケアは慌てて鈴木を止めようとしたが、何と鈴木は止めるケアにイス攻撃をお見舞い! ついに鉄柵の外まで出てやり合う両者を見て、和田京平レフェリーは両者リングアウトを宣告して、わずか6分32秒で試合終了!
当然観客からは不満の声も飛んだが、鈴木はマイクを持ち「オイオイオイ、船木! テメーに逃げ場なんかないんだよ! 船木、誰にも手を出せないように、俺と金網で勝負しろ!」と何と船木との因縁決着の場に金網デスマッチを要求! 全日本マットで金網戦というのも異例だが、元パンクラシスト同士で金網戦というのも、実現すれば超異例だが......
そのほか、西村修とのタッグで諏訪魔&浜亮太の新世代タッグと対戦した武藤敬司は、終始試合を優勢に進め、低空ドロップキック→ドラゴンスクリュー→足4の字固めという必殺フルコースまで持ち込んだものの勝負を決めることが出来ず、逆に浜のリョウタハマーを食らってピンフォール負け! 大金星を挙げた浜は「僕は相撲界に13年いまして、頂点どころか関取にすらなっていません。でもいまは自分の想像以上に波の乗っていると思います。波に乗っているうちに三冠挑戦、よろしくお願いします!」と三冠挑戦を表明した。
また、メキシコ修行から凱旋帰国したBUSHI(T28)が後楽園初登場! 6人タッグで東京愚連隊と対決し、いきなりマスクを半分以上引き裂かれるという洗礼を浴びたものの、最後はオリジナル技のレボルシオンで辛くも勝利した。
▼シングルマッチ30分1本勝負
○真田聖也
11分40秒 逆さ押さえ込み
●中之上靖文
▼6人タッグマッチ30分1本勝負
カズ・ハヤシ/近藤修司/○BUSHI
14分38秒 レボルシオン→片エビ固め
NOSAWA論外/●MAZADA/FUJITA
▼シングルマッチ30分1本勝負
○曙
5分40秒 ボディプレス→体固め
●ヘイト
▼タッグマッチ30分1本勝負
△船木誠勝/河野真幸
6分32秒 両者リングアウト
△太陽ケア/鈴木みのる
▼タッグマッチ30分1本試合
●武藤敬司/西村修
24分12秒 リョウタハマー→体固め
諏訪魔/○浜亮太
▼F4vsブードゥー・マーダーズ最終決着戦 敗者チーム解散キャプテンフォール・イリミネーションマッチ 時間無制限
●小島聡/ゾディアック/KAI/大和ヒロシ
32分52秒 TARUドリラー→片エビ固め
○TARU/レネ・デュプリ/稔/歳三
※退場順:ゾディアック(9分14秒 レネのダイビングボディプレス)→レネ・デュプリ(10分7秒 小島のラリアット)→KAI(19分34秒 稔のFIREBALLスプラッシュ)→大和ヒロシ(23分56秒 歳三の三角締め)→歳三(25分54秒 小島のラリアット)→稔(27分38秒 小島のラリアット)
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