J-CUP決勝の熱戦が再び!勝った丸藤は「新日本Jrは俺が盛り上げるが、ノアJrは最強!」

新日本プロレス
NEW JAPAN ISM
日時:1月30月(土) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2005人(超満員札止め)

 30日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『NEW JAPAN ISM』。メインでは1・4東京ドーム大会でタイガーマスクを下してIWGPジュニアヘビー級王座を奪取したノアの丸藤正道に、昨年はベスト・オブ・ザ・スーパージュニア、天下一ジュニア、J-CUPとすべて"準決勝"止まりだったプリンス・デヴィットが挑む一戦。両者は昨年12・23第5回『SUPER J-CUP』決勝戦でも対戦しているが、そこでは丸藤が勝利している。
 試合前、超満員の後楽園ホールに新日本ファンの「レッツゴーデヴィット」コールと、ノアファンの「丸藤」コールが激しく飛び交う。デヴィットのセコンドにはパートナーの田口隆祐のほかに、金本浩二やタイチ、前王者のタイガーマスクと新日本ジュニア勢がズラリ。デヴィットはそんな新日本ジュニアの思いをぶつけるように、回転体のような目まぐるしくグラウンドで体勢が入れ替わる中、丸藤の時間差ロープワークからのアックスボンバーをかわすと、ドロップキックで場外に追いやってからいきなりノータッチトペコンを発射!
 丸藤も事あるごとにデヴィットの鼻っ柱を攻撃してペースを掴むと、デヴィットの顔をロープから外に出しておいて場外から助走をつけてドロップキック。しかし、これをかわしたデヴィットは逆にロープ飛び越しフットスタンプ。さらに丸藤をコーナーに乗せておいて、ドロップキックで場外に叩き落とすと、トップコーナーから鉄柵越えプランチャ!
 空中戦ではやや劣勢の丸藤はコブラクラッチ式三角絞めでギリギリと絞め上げていくと、そこからの技のバリエーションを次々に披露。さらに場外でデヴィットを痛めつけた丸藤は、デヴィットがリングに戻ってきたところにFromコーナーtoコーナーを発射! だが、これまたかわしてみせたデヴィットは、ダイビング・フットスタンプを投下。グサリと丸藤のボディに突き刺さり、手応えを感じたのかデヴィットはダメ押しのもう一発を狙ってコーナーへ。何とか起き上がって追いかけていった丸藤は不知火・改を狙う。これを雪崩式バックドロップで切り返したデヴィットは、プリンスズ・スロウンを挟んでトドメのブラディ・サンデーを狙う。これを食ってはマズイと必死に堪えた丸藤は何とか不知火を返して両者ダウン。
 何とか立ち上がったデヴィットは、もう一度プリンスズ・スロウンを出していったのだが、丸藤は空中でバランスを崩させると、『キン肉マン』に出てくる超人の悪魔将軍が使う"地獄の断頭台"のような形で切り返す! そこから渾身のトラースキックと張り手を叩き込んだ丸藤は一気にポールシフトの体勢に。J-CUPではこの技で敗れているデヴィットは、必死に回避してみせたが、丸藤は間髪入れず至近距離からのトラースキックを叩き込むと、タイガーマスクを破ったタイガー・フロウジョンで叩き付けて3カウント! J-CUP決勝以上の熱戦を制した丸藤に対し、早速金本が近付いていって、両者は激しい睨み合いを展開。
 そして大歓声とブーイングが激しく交差する中、マイクを向けられた丸藤はデヴィットについて「本当に素晴らしい選手でもう二度とやりたくないです」と独特の言い回しで賛辞を送ると、「盛大な応援と盛大なブーイング、ありがとうございます!」とアウェーに乗り込んできた者らしく、新日本ファンを挑発。さらに金本に対しても「金本選手は劣化版KENTAじゃないんですか?」と言ってのけ、最後は「ノアファンの皆さん、今日は盛大な応援ありがとうございます。そして新日本ファンの皆さん、今度はもうちょっとブーイングをください。これからも新日本ジュニアのメインイベントは俺が締めます。ひとこと言わせてもらうと、ノアジュニアは最強です!」と丸藤節で後楽園大会を締めてみせた。
 インタビュースペースでも丸藤は新日本ジュニアに対して「やっときたね。やっときたかって、おせーよ。誰も来なかったら菅林社長に俺が誰か直訴しようかと思った」と外敵にベルトを獲られたのに、「俺が取り戻す!」と誰も名乗り出てこなかったことに不満タラタラ。だが、ようやく名乗り出てきた金本に対しても「オヤジ狩りだよ、オヤジ狩り! ノアの会場でやったら俺に大声援で金本浩二にブーイングで全然面白くない。だから新日本プロレスでやる。いいね、お客さんもあんな感じでね、(声援が)二つで。手を出さないにしても戦ってほしいよね。手は出しちゃダメだよ。それは俺が変わりにやるから」と、敵地に乗り込んで両団体のファンがヒートアップする姿に手応えを掴んでいるようだった。


▼20分1本勝負
○本間朋晃
4分47秒 シャリマティー→体固め
●吉橋伸雄

▼ブラック・キャット メモリアルマッチ 20分1本勝負
S・S・マシン/井上亘/●平澤光秀
10分25秒 アンクルホールド
○金本浩二/タイガーマスク/エル・サムライ

▼30分1本勝負
○後藤洋央紀
9分46秒 昇天・改→体固め
●岡田かずちか

▼30分1本勝負
長州力/田口隆祐/●タイチ/真壁刀義
8分28秒 外道クラッチ
飯塚高史/石井智宏/○外道/邪道

▼スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
○永田裕志/裕次郎/内藤哲也
13分30秒 反則
●TAJIRI/ジャイアント・バーナード/"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン

▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
中西学/●棚橋弘至
16分49秒 エビ固め
中邑真輔/○矢野通

▼IWGP Jr.ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○丸藤正道
20分19秒 タイガーフロウジョン→エビ固め
[挑戦者]●プリンス・デヴィット
※王者・丸藤が初防衛に成功

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