「諏訪魔、お疲れ様」諏訪魔が世界タッグ王座奪取に失敗しTARUのオジキから悲しきVOODOO-MURDERS追放宣告!

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 29日、東京都・後楽園ホールにて、全日本プロレス『#ajpwスーパーパワーシリーズ2023』が開催され、拳王&征矢学が世界タッグ王座の2度目の防衛に成功。敗れた諏訪魔はVOODOO-MURDERSを追放された。

 NOAHの人気ユニット【金剛】の拳王&征矢学は、今年3月に全日本プロレスのタッグ王座である世界タッグ王座を戴冠。NOAHのGHCタッグ王座との統一をぶち上げるなど王座戦線を盛り上げ続け、全日本ファンからの支持を得つつある。
 また、拳王は同じく【金剛】の近藤修司とともにDRAGON GATEのタッグ王座であるオープン・ザ・ツインゲート王座も保持するタッグ二冠王であり、6月2日にはツインゲートの防衛戦も決定済み。この日の世界タッグ戦も落とすことは許されぬ一戦となった。

 今回、金剛の2人に挑戦したのは、【VOODOO-MURDERS】諏訪魔&斉藤レイ。
 拳王との因縁が深い諏訪魔は世界タッグ奪還に燃えており、今月21日にKONOと組んで挑戦して敗れた後にすぐパートナーとリングを変えての再挑戦を要求。斎藤兄弟の弟・レイをパートナーにして全日本のリングでリベンジマッチに臨むことになった。
 しかし、諏訪魔と斎藤兄弟はVOODOOの中でなにかと折り合いが悪く、ささいな誤爆からの仲間割れが頻発。TARUのオジキが都度仲裁に入ることでなんとか結束を保っている状態であり、不安が残る中での試合となった。


 試合は序盤から場外乱闘となる荒れた試合となり、諏訪魔は金剛グッズに身を包んだ女性ファンを見つけるとわざわざ目の前に寄っていって拳王を痛めつけ、金剛タオルを奪って拳王の首を絞める大盤振る舞い。
 中盤には、拳王&征矢が息の合ったコンビネーションで諏訪魔を攻め立てて逆転。すると、VOODOOのセコンド勢が悪の連携でパイプ椅子をリングに放り込み、諏訪魔が拳王をイスで殴打して高笑い。さらにラストライドを決めようとしたところ、カットに来た征矢を排除しようとしたレイの攻撃が諏訪魔に誤爆。
 レイが拳王を羽交い締めにすると、諏訪魔はTARUのオジキから受け取ったパウダーを噴射するも、これがレイに誤爆。粉塵舞うリングの中で拳王が蹴暴、P.F.Sと叩き込んで3カウントを奪った。

 拳王と征矢がリングを後にするとジュンとレイが諏訪魔をボコボコに。TARUが止めに入るが、レイは「こいつのせいだ!」と収まりがつかない。
 TARUが仲裁に入ってマイクを取ると、「諏訪魔、俺だけやない。ここにおるVOODOO-MURDERSのメンバーは、お前がどんだけ頑張ってきたかようわかっとる。専務という、役柄とか、な?会社の重要なポストに立って色々悩んで、VOODOO-MURDERSを選んで俺を呼んできてよ。なぁ、お前が一番苦労してるの俺には判ってるからよ……諏訪魔、お疲れ様」と優しくも悲しい追放宣言。
 ジュン&レイが諏訪魔を袋叩きにしてマーダーバッグに詰め込もうとしたところへ、石川修司&小島聡が駆けつけて諏訪魔を救出。2人は諏訪魔に握手を求めるが、諏訪魔は2人の手を荒々しく振り払ってリングを後にした。

 防衛の話題をすべてVOODOOのお家騒動に持っていかれた形になる拳王だが、「いいか、今後はオイ!もうこのベルト、NOAHのリングで防衛戦するからなぁっ!オイ!全日本プロレスのレスラー!いいか!よく聞け!世界タッグのベルトを獲り返しかったらなあ、NOAHのリングに来い。そして全日本プロレス以上の厳格なレフェリングで俺たちと闘え!」と、ホームでの防衛戦を重ねていく意向を示した。

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