【試合詳細】5・16 Sareee-ISM新宿FACE大会 Sareeevs橋本千紘 ジャガー横田&高橋奈七永vs伊藤薫&旧姓・広田Sareee AKARI&中島安里紗vs星いぶき&高瀬みゆき 海樹リコvs岡優里佳

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『Sareee-ISM』
日程:2023年5月16日(火)
開始:19:00
会場:東京都・新宿FACE
観衆:537人(超満員札止め)

▼シングルマッチ 10分1本勝負
△海樹リコ(SEAdLINNNG)
10分0秒 時間切れ引き分け
△岡優里佳(センダイガールズ)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
AKARI(PURE-J)/○中島安里紗(SEAdLINNNG)
15分17秒 ドラゴンスープレックスホールド
●星いぶき(アイスリボン)/高瀬みゆき(フリー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○ジャガー横田(ディアナ)/高橋奈七永(フリー)
18分9秒 ドリル・ア・ホール・パイルドライバー→片エビ固め
伊藤薫(伊藤道場)/●X=旧姓・広田Sareee

▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
●Sareee
23分17秒 オブライト
○橋本千紘(センダイガールズ)

WWEから凱旋したSareeeが日本復帰戦で橋本千紘とバチバチのライバル対決を行い「私が日本の女子プロレス界を変える」と雄叫び!ジャガー&奈七永が初タッグでSareee(?)を成敗!

第1試合


 ロックアップからヘッドロックの奪い合いとなり、リコがドロップキック2連発からのボディスラムで先制。リコがロープに飛ぶが、岡がアームドラッグで切り返してドロップキック。フェイスロックからスリーパーホールドで絞り上げ、ボディスラム連発。さらにロープに飛ぶがリコがドロップキックで迎撃。さらに2発、3発と打ち込んでいく。

 互いに足を止めてエルボーで打ち合い、打ち勝ったリコが岡をコーナーに逆さ吊りにして串刺しドロップキック。さらにボディスラムを狙うが、岡が逆にボディスラムで投げ返し、連続体固めでスタミナを奪いエルボー連打からフェイスクラッシャー、間をおかずフェイスロックに捕らえて絞りあげ、スイングネックブリーカー。さらにロープに振るが、リコがブーメランアタック式のドロップキック。さらにコーナートップからダイビングクロスボディを投下も、岡が回避して自爆させ、後頭部への低空ドロップキックからDDT、さらに低空ドロップキックで追撃。

 岡がロープに飛ぶも、リコがカウンターのドロップキック。さらにミサイルキックからノーザンライト・スープレックス・ホールド。さらにイグチボムを狙うが、岡が振り払ってスクールボーイ。さらに十字架固め、オクラホマロール、顔面への低空ドロップキックからフィッシャーマン・バスター、旋回式フロッグスプラッシュ。リコが下から丸め込み、岡も返して首固め。ここでフルタイムドローのゴングが鳴った。

 互いに人差し指を突き立てて再戦を求めるが、両者収まりが付かず殴り合いに。セコンド陣が必死に2人を引き剥がした。

第2試合


 この日はリング北側に花道が設えられていたが、最後に入場した中島が花道に気付かず下からリングインしようとし、周囲に指摘されてバツの悪そうな笑顔を浮かべながらリングイン。
 いぶきとAKARIの対面でゴングが鳴ると、ロックアップからヘッドロック、AKARIがショルダータックルで先制。いぶきもアームドラッグで対抗していくが、AKARIもアームドラッグで切り返し中島にタッチ。
 中島はいぶきをコーナーに押し付け、顔面をガシガシ踏みつけていき、会場からは「うわっ……」と一歩引いた声が上がる。さらに中島はヘアホイップ連発からボディスラム。ロープに飛ぶが、高瀬がエプロンから一撃入れ、いぶきがドロップキックで追撃。中島をロープにくくりつけ、「入場間違えてんじゃねーぞ!」と揶揄しながら2人で逆水平チョップを連打。

 2人で中島をロープに振ってダブルチョップを狙うが、中島が回避し、AKARIが飛び込んできて高瀬にアルゼンチン・バックブリーカー。中島もいぶきをコブラツイストで絞り上げるサブミッションの競演を見せる。

 代わるAKARIはいぶきにヘアホイップからスライディングキック、エルボードロップ、ボディスラムからの逆エビ固め。AKARIが中島にタッチ。

 いぶきは中島にエルボーを連打も、中島は涼しい顔で受け止め、強烈なエルボー一発で吹き飛ばす。さらにダブルアーム・フェイスバスターから顔面蹴りを発射も、いぶきがかわして足払いで転ばせ、顔面へのスライディングキック。高瀬にタッチ。

 高瀬はドロップキックの連打からロープに飛ぶが、中島がビッグブートで迎撃し、高瀬の髪を掴みながら往復ビンタ。中島がロープに飛ぶが、高瀬は追走ラリアット。さらにロープに飛ぶが、中島がブロックバスター・ホールドで迎撃。AKARIにタッチ。

 AKARIは低空ドロップキックから串刺しバックエルボー、低空ドロップキック。さらに串刺しドロップキックを狙うが、高瀬がコーナーに駆け上がってミサイルキック。さらにダイビング・フォアアームから逆エビ固めを狙うが、中島が強烈な顔面蹴りでカット。中島&AKARIが2人で高瀬をロープに振るが、いぶきが飛び込んできて高瀬とドロップキックの編隊飛行。いぶきがタッチを受ける。

 いぶきはAKARIに串刺しボディスプラッシュからドロップキック、さらにロープに飛ぶがAKARIがカウンターのビッグブートでふっ飛ばし、クロスフェイス。さらにラリアットを狙うが、いぶきがコードブレイカーで迎撃し貫通ランニングニー。さらに逆水平チョップ連打からロープに飛ぶが、AKARIがローリングラリアットで迎撃し、ブレーンバスターで叩きつけて中島にタッチ。

 中島はいぶきにミサイルキックを見舞い、エルボー連打。いぶきも逆水平チョップ連打で反撃しバチバチの打ち合いに。高瀬が飛び込んできてヘッドバッドでアシストすると、いぶきがライトニングスパイラルからミサイルキック。さらにいぶning Starを狙うが、中島が振り払ってニーリフト。中島は、ジャーマン・スープレックス、貫通ビッグブート。さらにAKARIが619で追撃し、中島がジャーマン・スープレックスからいぶきをコーナーに宙吊りにしてのダイビングフットスタンプ。さらにダイビングフットスタンプからフォールも高瀬がカットし、中島にラリアットを見舞っていぶきを鼓舞。
 いぶきはランニングダブルチョップからグッド・いぶニングを狙うが、AKARIがカット。いぶきがロープに飛ぶが、中島が強烈なエルボーバッドで顔面を撃ち抜く。ぐったりとしたいぶきを引き起こしてドラゴンスープレックスホールドで叩きつけて3カウントを奪った。

第3試合


 ジャガーと奈七永が初タッグ結成。気になるXの入場時にSareeeの入場曲がかかり、まさかのSareeeのダブルヘッダーかと思われたが、現れたのは旧姓・広田Sareee。広田Sareeeは師匠・伊藤と抱き合って日本復帰を喜び合う。
 ジャガーと奈七永が「Sareee……?」と訝しげに見つめる中、広田Sareeeは「ジャガーさん!ただいま!Sareeeです!」と満面の笑み。

 奈七永と広田Sareeeでゴングが鳴ると、広田Sareeeがエルボー連打。しかし、奈七永は全くのノーダメージ。広田Sareeeは「どうした奈七永!私がいない間に錆びちゃったんじゃないの?!もっと来いよ奈七永!」と挑発するも、奈七永のビンタ一発で崩れ落ちてしまい、「えっ、なに?なに?ちょっと待ってちょっと待って?」と思わぬ一撃に混乱を隠せない様子でいたが、奈七永は構わずコーナーに叩きつけ、「お前Sareeeなのか?!Sareeeならやり返してくんだろうが!」とマシンガンチョップ。さらに串刺しラリアットを狙うが、広田Sareeeがブートで止めてフェイスクラッシャーから「イェァ~♪」とプロレスLOVEポーズ。奈七永もフェイスクラッシャーから「イェァ~♪」とプロレスLOVEポーズ。ジャガーにタッチ。

 ジャガーは広田Sareeeをコーナーに押し付けてチョップ&ボディブローを連打。広田Sareeeは「ちょっとぉ!やめてよ!なんでそればっかり!すっげぇいってえ!」とSareeeらしからぬ弱音を吐く。

 広田Sareeeはジャガーをコーナーに振り、「Sareeeがいつもやってるやつやりま~す!アメリカでもずっとやってただろうが!」と両手の指を鼻の穴に突っ込んでからジャガーに殴りかかるが、ジャガーがブートで止めて頭頂部への踵落とし。さらにジャガーは「Sareee!起きろ!」と叫んで突っ込んでいくが、広田Sareeeがかわしてボ・ラギノール。
 さらに広田Sareeeは「よっしゃ!一発決めるぞ~!」とドロップキックを連打していくが、全くのノーダメージ。ジャガーが両手を腰に当てて首を傾げる中、広田Sareeeが6発もドロップキックを放っていくが結局ジャガーにダメージを与えられず。セコンドに付いていた高瀬が「頑張って!Sareeeさーん!」と必死に応援するも、広田Sareeeは高瀬の目の前のロープを蹴り上げて威嚇。

 広田Sareeeは「あの、寝っ転がってもらってもいいですか?Sareeeが頼んでるんで!Sareeeが!」と土下座して懇願。ジャガーが仕方なくうつ伏せに寝転ぶと、広田Sareeeが「ジャガーが寝転んだぞ!」と鎌固めを狙うが、ブリッジが出来ずに崩れ落ちてしまいジャガーが制裁のDDTから奈七永にタッチ。

 奈七永は広田Sareeeを相手コーナー側にぶん投げ「代われよ!」と要求。広田Sareeeは「えっ、いいの?!」と伊藤にタッチ。

 伊藤と奈七永がロックアップで組み合い、伊藤が奈七永を押し倒してキャメルクラッチ。広田Sareeeがその横でロープワークを始め、低空ドロップキックをぶち込む連携を見せるのかと思いきや、「絞れ絞れ~♪」と応援するだけでコーナーに戻る。伊藤は広田Sareeeにタッチ。

 広田Sareeeは奈七永の腕を取って拝み渡りからトップロープ上で前転。さらに後天で戻ろうとしたところで失敗して落下。広田Sareeeは「最近よく失敗すんの」と言い訳も、奈七永が「ちゃんとしろよ!Sareeeはこんなんじゃ無かったんだよ!」と顔面を踏みつけていくも、広田Sareeeがボ・ラギノールを見舞って生還。

 伊藤は奈七永にフットスタンプからセントーン。足を止めてのエルボー合戦となり、奈七永がラリアットを見舞うも伊藤はビクともせず。奈七永は何度も何度もラリアットを叩き込んでいくが、伊藤が反撃のラリアット一発でなぎ倒す。

 伊藤が奈七永に裏投げを狙うとジャガーがカットに来るが、広田Sareeeがジャガーを捕獲して裏投げの体勢へ。師弟裏投げ競演が見られるかと思いきや、広田Sareeeだけべちゃりと崩れ落ちて失敗。
 伊藤がパイルドライバーを狙うが、奈七永は振り払って延髄斬りからラリアット。奈七永&ジャガーが2人で伊藤をロープに振るが、伊藤はクロスボディでまとめてなぎ倒し、2人へ同時にセントーン。ジャガーにタッチ。

 ジャガーは伊藤に卍固め。さらにパイルドライバーを狙うが、伊藤が振り払ってライガーボムからダイビングフットスタンプ。広田Sareeeにタッチ。

 広田Sareeeはシャイニング・ウィザードからウラカン・ラナ。さらにソバットを連打していくが、あまりにもへなかったためにノーダメージ。ならばと伊藤の力を借り、伊藤のモンキーフリップで射出された広田Sareeeがロケット・ボ・ラギノール。場外に逃れたジャガーにトペ・スイシーダを見舞い、伊藤もリング内からのドロップキックで続くが、ジャガーが回避し、エプロンからのウルトラタイガードロップ。

 奈七永が広田Sareeeにバックドロップ、ジャガーがローリング・ダイビング・ギロチンドロップを見舞い、ドリル・ア・ホール・パイルドライバーで突き刺して3カウントを奪った。
 試合後、ジャガーは「Sareeeに勝ったぁ~!」と喜びの声を上げて去っていった。

<試合後コメント>

ジャガー横田&高橋奈七永
ジャガー「うーん……ちょっと、外国から帰ってきた割には大したことなかったね」
奈七永「外国から帰ってきたんですか、アレ!」
ジャガー「帰ってきてないねえ、アレ。東京から離れてないよ。ちょっとSareeeと違うよ」
奈七永「離れてないですよね?!もっとガッツのある」
ジャガー「返してくるもんね、もっと」
奈七永「はい!倍以上にして返してくる子なのに、『やめて!』みたいなこと言ってましたので」
ジャガー「リング上で謝ってるし(笑)」
奈七永「あんな負けを認めるSareeeは見たくない!拍子抜けというか、Sareeeと私は、速く試合がしたいなと思っているので、今日もなんでSareeeと対戦できないのかなと思って。だからSareeeが目の前に着てくれたのかなと思ったんですけど、全然物足りない」
ジャガー「ニセモンだったねえ」
奈七永「はい!偽物です!」
ジャガー「一瞬あの曲かかったとき、嬉しかったのにねえ」
奈七永「そうですねえ!2試合やるかなって。Sareeeなら全然余裕のはずなので」
ジャガー「いやあ、残念だった。ニセモンで残念」
奈七永「でも、私、多分初めてジャガーさんとタッグを組ませていただいて」
ジャガー「そう、初めてなんですよ!そんで、今現役で、WWWA最初に獲った私、一番最後に獲った(奈七永)。なんか縁があるね」
奈七永「はい!新人のとき、コーチで教えていただいていて。でも試合をする機会はなかなかなくて」
ジャガー「すごく嬉しい記念の試合になったと思います。相手はSareeeじゃなかったけど」
奈七永「Sareeeでもないし、なんか調子をとっても狂わされたというか……」
ジャガー「本物のSareeeと伊藤が組んでればねえ」
奈七永「だったら最高でした。そのカード、ちょっとお願いします。やりたいです。全女魂!」
ジャガー「見せたいねえ」
奈七永「全女魂があるっていう、本当に貴重な時代だと思うので、それを下の世代に受け継がせようと一生懸命戦っているので、今日この機会、ジャガーさんと組ませていただくのはすごく貴重な機会でした」
ジャガー「いい戦い見せてもらって、成長を感じる試合だったと思います。毎回見ているわけではないので。やっぱ、もうベテランに入っているんだけど、私からするとイメージが若手のままなので、急にこう、バーッと追いつけ追い越されてますけども、素晴らしい選手になってくれたと、感動しております」

――Sareee選手が『Sareee-ISM』で掲げている、「闘いを見せる」というテーマについて思うことは
ジャガー「それを見せたかったのに見せきれなかったところがあったんじゃないかなと。伊藤選手と闘ったときはそれなりの闘いを見せられたかなと思うんですけど、Sareeeモドキがねえ……」
奈七永「でも、自分は十分にSareeeモドキと当たってるときにもジャガーさんの目が本当に怖かったので、それこそが闘いというか、自分たちの中に根付いているというか燃えているものなので、消えることはないかなと」
ジャガー「Sareeeモドキだからって馬鹿にするんじゃなくて、やっぱモドキもキャリアがあるんで、馬鹿にした部分ばかりではないのでね、プロレスができる選手だと思いますので、油断をしちゃいけないという意味では、奈七永は十分闘ったと思います。それを見てました、ちゃんと」
奈七永「ありがとうございます!」
ジャガー「すごいことだと思いますよ」

伊藤薫&旧姓・広田Sareee
広田Sareee「負けてしまいましたが、日本に太陽神Sareeeが帰ってきました!やっぱり、アメリカで培ったもの、それを日本で咲かせることができると思うと、本当に日本に帰ってきてよかった。待ってくれて、皆さん本当にありがとうございます!伊藤さん、これからもよろしくお願いします!」
伊藤「……ホントにSareeeかあ?」
広田Sareee「どっからどう見ても!」
伊藤「うん、まあ、はい。ホントにSareeeおかえりですね。ここはさておき、この後に期待したいと思います」
広田Sareee「Sareee、頑張って!」

第4試合


 しっかり握手を交わしてからゴングが鳴ると、ロックアップ、手4つでの力比べが行われ、橋本が押し倒して乗っかるもSareeeがブリッジで支えて耐える。橋本がぶっこ抜いてジャーマンを狙うと、Sareeeがカサドーラ式アームドラッグで切り返してドロップキックを発射も橋本が回避。

 橋本がヘッドロックからショルダータックルを見舞うも、Sareeeがアームドラッグでロープ際までふっ飛ばし、貫通ドロップキック。場外に落ちた橋本へプランチャで追撃し、リングに戻してミサイルキックから鎌固め、ドロップキックと追撃。

 Sareeeがブレーンバスターを狙うが、橋本が耐えてボディスラム。逆片エビ固め、卍固め、サイドスープレックス、串刺しラリアットと連撃。もう一発串刺しラリアットを狙うが、Sareeeがミサイルキックで迎撃。エルボー&ビンタの打ち合いとなり、制したSareeeがマウントエルボーを連打。さらに胴絞フロントネックロックで絞り上げ、橋本がばすたーしようとすると三角絞めに切り替えてさらに絞る。しかし、橋本も圧倒的な體力で持ち上げてコーナーに叩きつける。Sareeeはそれでも離さずぶら下がり式三角絞めに捕らえ、2人でもつれ合うように場外へ落下。

 Sareeeはそのまま場外戦へと持ち込み、南側テーブル席からのダイビングフットスタンプ。さらに花道での裏投げを狙うが、橋本がラリアットで客席の中心までふっ飛ばす。

 Sareeeがよろよろとリングに戻ると、橋本はすかさずラリアット。ロープに飛んでもう一発ラリアットを狙うが、Sareeeがキャッチして脇固め。さらにSareeeがジャーマンを狙うが、橋本がすぐにバックを取り返す。Sareeeはこれをカサドーラ・フットスタンプで切り返し、ドロップキック、ダイビングフットスタンプと連撃。もう一発を狙ってコーナーに上るが、橋本が追いすがっていきコーナー上でのエルボー合戦へ。Sareeeがサンセットフリップパワーボムを狙うが、橋本が耐えて振り払いSareeeにジャーマン・スープレックス。Sareeeもすぐさまジャーマン・スープレックスでやり返すが、即座に起き上がった橋本がラリアット。両者バタリと倒れ込み、ダブルダウンカウントが数えられる。

 2人はゆっくりと起き上がって足を止めてのエルボー合戦。橋本が強烈なビンタを見舞うと、Sareeeは左右の往復ビンタで反撃し、ヘッドバッドからドロップキック、ジャーマン・スープレックス・ホールドと決めるがカウントは2。


 Sareeeはソバットから裏投げを狙うが、橋本が振り払ってラリアットから水車落とし。さらにパワーボムを狙うが、Sareeeがウラカン・ラナで切り返し、真っ向からのエルボー合戦を仕掛けるが、素早くバックを取った橋本が投げっぱなしジャーマン。さらにパワーボムからのオブライトを狙うが、Sareeeが裏投げで切り返し、延髄斬り。さらに脳天から突き刺す高角度ジャーマンから裏投げを狙うが、バックを取った橋本がオブライトで叩きつけて3カウントを奪った。

橋本「Sareee選手、私、Sareee選手との試合、メチャクチャ大好きなんですよ。でも、これは今日私が勝ったから言えることであって、私が負けてたらどういう思いか分からない。けど、とにかく、今日復帰第一戦に選んでくれて本当にありがとうございます」
Sareee「橋本千紘!負けて言うのもなんだけど、やっぱ日本の女子プロレスって最強だなあ!ハッキリ言って、今日は私の完敗だよ。あんたの方が成長してるわ」
橋本「おい、Sareee!お前が日本の女子プロレスの強さを広めるためにアメリカ行ったんじゃないの?ハッキリ言って悔しいよ。けどさ、またこうやって闘って、私たちが日本の女子プロレス、引き上げて、強いプロレス見せていこうぜ」
Sareee「おい!橋本ォ!今日は負けちゃったけどなあ、次やったら絶対負けねーからな!お前に勝つまで、オメーのこと追っかけてやるよ!何度だって挑戦してやるからな!」

(※橋本が退場していく)

Sareee「みんな~!ただいま~っ!私のために、こんなにたくさんの方が今日は集まっていただいて、本当に私は幸せです。本当に皆さんどうもありがとうございます!私の夢は、まだまだまだ、これから続いていきます。私の諦めない気持ち、そして、闘う魂。必ずこの女子プロレス界にどんどん広めていきたいと思いますので、皆さん私にどうか、どうかついてきてください!私の覚悟を、是非皆さん最後まで追いかけてほしいです!本当に今日はありがとうございました!これからもよろしくお願いします!そして、配信を見てくださってる皆さんも、本当に今日はありがとうございます。世界中のファンが見てくださっているということで、ハロー・エブリワン!アイム・Sareee!センキュー・フォー・ウォッチング!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

橋本千紘
「Sareee選手も復帰第1戦に選んでいただいて、ありがとうございます。これが闘いかなっていうのは、すごく試合をしてて感じて、やっぱり私の全てをぶつけられるごく僅かな選手の1人がSareee選手なので、やっぱり最後はお互いホントにヘトヘトでしたけど、これが本当に闘いだなと思ったので、このSareee選手との戦いに勝てたことは私にとっても大きなことなので、もっともっと、私たちの女子プロレスを人の中に広めていって、私は東京ドームでSareee選手と試合することが夢です。これからも闘い続けます。ありがとうございます」

Sareee
「ありがとうございました!素直に、ホントに負けたこと、メチャクチャ悔しいし、本当に情けないなって思うんですけども、でも本当に、日本の女子プロレス、最強だなって今日改めて思いました。橋本千紘、私は絶対諦めないから。何度だってお前に勝つために挑戦してやるよ。私が日本の女子プロレス界を変えて見せる。強さ。強さがなければ闘いはできない。だから私は今日負けてしまったけど、もっともっともっと強さを追い求めていきたいと思います。それが私がやるべきことだと思います。私にしか出来ないことだって思います。私のリング上での闘い、これからを見ていってほしいです」

――「今しか出来ない闘いをしたい」と日本に帰ってきて、今日の試合の手応えは
「まだまだだなって思います。負けてなんからんないですよね。こっからもっともっと私は駆け上がっていきます。私と橋本千紘がやんなきゃ誰がやるって話なので。彩羽匠、世志琥、私のライバルです。コイツらともどんどん闘っていきたい。世志琥、どこ行ってんだよ?帰ってきたのによぉ、なんでいないんだよ。世志琥が戻ってくるリングは私がきっちり守っとく。だから、必ず戻ってこいよ。世志琥に伝えといてもらえますか?」

――今日試合をして、「日本に戻ってきたな」と感じた瞬間は
「ホントに悔しかったです。正直、何度も自分に負けそうになりました。でも今日勝ったのは橋本千紘。私が敗者。ホントに厳しいなと思います。でもこれが私のやるべきプロレスだと、痛感しました」

――こうした闘いをどんどん見せていきたいという思いはあるか
「あります。私と闘いたいって選手がいたら、私は誰とだって正々堂々と闘いたいと思います。もちろん、私が闘いたい選手もいるので、是非。やっていきたいですね」

――もったいぶることはしないと
「はい。したくないですね。なるべくなら」

――復帰第2戦について
「来週、木村花ちゃんの大会に出場させていただきます」

――そこでも“Sareeeのプロレス”を見せると
「はい。もちろんです。世界からも注目されている大会だと思うので。2年間アメリカに行って、たくさん応援してくれるファンの方がいるので、そういう方にもしっかりSareeeのプロレスというものをこれから伝えていきたいと思います」

――今日食らった技の中で、他では味わえないと感じたものは
「オブライト、エルボー、ラリアット、逆エビ……すべてですね。ホント悔しいです。橋本千紘、メチャクチャ成長してんだなと思います。私はこっから追い上げていかなきゃいけないと思うので、1から死ぬ気で頑張ります。次に橋本千紘とやったときはこんなもんじゃ済まないぞという闘いを見せなければいけないと思います。まだまだです」

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