「“マサ”を名乗るのは100年早い」全日本プロレスの宮原健斗がNOAHのリングに乗り込み弟弟子のマサ北宮とバチバチ視殺戦!

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 19日、神奈川県・横浜武道館にて、プロレスリングNOAH『GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA』が開催され、GHCタッグ王座を防衛したマサ北宮&稲葉大樹の前に全日本プロレスの前三冠王者・宮原健斗が現れた。

 今大会のセミファイナルでは、マサ北宮&稲葉大樹vs拳王&征矢学のGHCタッグ王座戦が実施。
 拳王は、2月の武藤敬司引退興行で行われたNOAHvs全日本の対抗戦に於いて世界タッグ王者の青柳優馬から勝利を奪っており、征矢と世界タッグ王座挑戦をぶち上げ。全日本の諏訪魔専務がこれを頑として受け入れず金剛との絶縁宣言まで出したことで幻のカードになるかと思われていたが、今月9日のNOAH後楽園ホール大会に世界タッグ王者の青柳優馬&野村直矢が現れ2人を挑戦者に指名。
 これを受けた拳王はGHCタッグ王座&世界タッグ王座の両取りを宣言し、「ベルトを統一して“GHC世界タッグチャンピオン”になってやる!」と野望を叫んでいた。

 3月21日の全日本プロレス大田区総合体育館大会での世界タッグ王座挑戦が決まった拳王&征矢にとって、この日のGHCタッグ戦は野望成就のために絶対に落とせない一戦。

 試合はNOAHらしい堅実かつ重厚なレスリング戦に始まり、金剛の2人が稲葉に狙いを定めて集中放火。我慢の試合が続いた稲葉だったが、カッキーカッターで一矢報いて北宮につなぐ。
 力を溜めていた北宮は2人をまとめて相手取り、ラリアットやセントーンで圧倒。拳王の強烈な蹴撃の連打を食らっても怯まず吼えて軽々とブレーンバスター。稲葉もこれに呼応して躍動し、拳王の猛攻をしのいでロコモーション式ジャーマン・スープレックス3連発からタイガー・スープレックス178。
 終盤には北宮の監獄固め&稲葉の極反り卍固めの競演も見せ、北宮がサイトースープレックスからダイビング・セントーンと連撃して3カウント。拳王がぶち上げた“GHC世界タッグ王座”の構想は幻と化した。

 2人がベルトを受け取って記念撮影に応じていると、会場に突如全日本プロレスの宮原健斗の入場曲が鳴り響き、会場からは大きなどよめきが起きる。
 宮原は、2月の武藤敬司引退興行で健介オフィス時代の兄弟子である中嶋勝彦との約10年ぶりの再会を果たしており、その際に放送席にいた弟弟子である北宮にも因縁をつけて全日本プロレスのリングへ“挨拶”に来るよう命令。北宮はこれを無視したが、その後も宮原はしつこく“挨拶”を求め、3月21日に控える全日本プロレス大田区総合体育館大会に出場予定の“NOAH選抜選手3名”に北宮を入れることも要求していた。

 スーツ姿でリングに上った宮原は、「全日本プロレス満場一致で最高の男・宮原健斗です。オイ横浜!スーパースター自らが足を運んでやってんだ!声が聞こえねーぞ!」とNOAHファンを煽り、歓声とブーイングを浴びる。

 さらに宮原は、「北宮光洋、散々アレだけテメーごときのレスラーにこの俺が呼びかけているにも関わらず、挨拶もなければスーツで謝罪することもない。だから優しい先輩は代わりに来てやったよ。明後日、プロレスリングNOAH、3人の選抜選手はまだ決まってない。お前がグダグダしてるからNOAHも困ってんだよ。北宮光洋、さっきモニターで見たらお前今名前違うんだって?“マサ”を名乗るのは100年早いんだよ。テメーは明後日俺と闘う気があるのか、今ここで決めろ!」と迫る。

 北宮は「宮原健斗、オメーたち全日本プロレスと絡んでもなんのメリットもないのは重々承知の上で、恥を忍んでおめおめと後輩からの呼びつけに駆けつけて下すったから、明後日大田区行ってやるよコノヤロー」と応じ、激しい視殺戦を展開した。

 北宮は、バックステージで岡田欣也、稲村愛輝を連れて全日本へ乗り込んでいくことを宣言。
 後に全日本側からも正式にこの3選手の参戦が発表され、大田区大会での“全日本vsNOAHスペシャル6人タッグマッチ”は、宮原健斗&安齊勇馬
井上凌vsマサ北宮&稲村愛輝&岡田欣也のカードに正式決定した。

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