「魂だけは持ってきた」アントニオ猪木さんお別れ会を体調不良で欠席した初代タイガーマスク&新間寿が故人への思いを吐露

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 9日、都内某所にて、ストロングスタイルプロレスが3月18日に福岡県・アクロス福岡で開催する『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.22』についての記者会見を実施。新間寿会長と初代タイガーマスクがアントニオ猪木さんへの想いを語った。

 アントニオ猪木さん(本名:猪木寛至さん)は1960年に日本プロレスでデビューし、1972年に新日本プロレスを旗揚げ。新日本プロレス離脱後には格闘技イベント『INOKI BOM-BA-YE』や『イノキ・ゲノム・フェデレーション(IGF)』などを立ち上げて活躍した。参議院議員やタレントとしてTV出演の機会も多かったが故に、プロレス・格闘技ファンでなくとも猪木さんの知名度は高く、『1!2!3!ダー!』のフレーズは全国民が認知していると言って過言でない。

 猪木さんは2022年10月1日に全身性トランスサイレチンアミロイドーシスによる心不全のためにこの世を去り、多くの人々が悲しんだ。猪木さんが旅立って5ヶ月あまり、数々の追悼イベントが催されてきたが、今月7日には両国国技館にて一般のファンも献花をすることが出来るお別れ会が開催。
 坂口征二、野田佳彦、森喜朗、長浜博行、玉木雄一郎、武田良太、鈴木宗男、石井和義代理・角田信朗、伊藤利夫、江本孟紀、大塚直樹、小川直也、亀田興毅、木谷高明、グレート小鹿、榊原信行、佐々木健介、佐山サトル代理・平井丈雅、髙田延彦、蝶野正洋、十枝利樹、藤波辰爾、藤原喜明、古舘伊知郎、北斗晶、前田日明、丸藤正道、武藤敬司、松山千春、湯川剛、大張高己、菅林直樹(※敬称略)ら大勢のビッグネームたちによる献花が実施されるなど、猪木さんの人望を感じさせた。

 猪木さんに関わる関係者たちが一堂に会したこのお別れ会だが、中でもより濃い繋がりのあった“過激な仕掛け人”新間寿、初代タイガーマスクこと佐山サトルは体調不良により無念の欠席。体調が回復して大衆の面前に姿を見せられるようになった2人がそれぞれ猪木さんへの思いを吐露した。


 新間会長は、「体調を崩しておりまして、なんとかと思いましたけど、私は毎朝・毎晩、実家がお寺でございますので、心を込めてお経を読み、闘覚院機魂寛道居士という戒名を毎日のように唱えておりました。アントニオ猪木という人は、6m40の中の神でありました。皆さん、悲しみを堪えながらアントニオ猪木の冥福を祈り、彼とともに天国へ行った人々もその思いを私達に残してくれました。タイガーマスクとともにアン卜ニオ猪木が残した6m40の中の、彼が築き上げたアントニオ猪木の足跡というものを消してはいけない。タイガーと私がいる限り、そしてそれを伝えてくれる平井がいる限り、私はストロングスタイルを、私たちのリングで続けていってもらいたい。それをストロングスタイルのリングで発揮してこそアントニオ猪木への恩返しになるとともに私どもの思いは永遠に残っていくのではないか」と絞り出すように語る。
 「あんまり長く喋ると、猪木さんが『また新間がおしゃべりをしてる』と思うかもしれません」と苦笑しつつ約18分演説した。

 そして、初代タイガーは「猪木さんにはいい思い出も悪い思い出も、自分にとっては人生すべての師匠だと思っています。その師匠の温かさ、強さ、寛大さ、これを永遠に伝えていきたいと思います。今大会、九州大会にしても、猪木さんの魂だけでも連れて行きたいと思います。その魂がリングの上で見てると思って、全員レスラーたちは素晴らしい試合をしていただけると思います。私は体調が悪かったので行けなかったんですけど、魂だけはそこに持ってきたつもりです」と心中を明かした。

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