猪木さんの実弟、啓介さん「総持寺の猪木家の墓をリニューアル。ブロンズ像も」

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(文/フリーライター安西伸一)

 3月7日(月)、東京・両国国技館で『アントニオ猪木 お別れの会』がおこなわれた。午前中に終わった第一部のあと、実弟の猪木啓介さん(75)が取材陣に応じた。
神奈川県横浜市鶴見区にある曹洞宗(そうとうしゅう)の大本山『総持寺(そうじじ)』。そのお寺にある、猪木家の墓に、猪木さんのお骨は納骨されることになった。

「本当に今日は皆さん、ありがとうございます」
――素晴らしい弔辞もあって
「そうですね。森先生も含め、昔からのお付き合いなんですけれど、本当に素晴らしいお言葉もいただいたし。まあ、こんなに皆さんが集まっていただくとはね、夢にも思わなかったし。本当に感謝です」
――遺族を代表されてご挨拶されていましたけれど、ありがとう、感謝という気持ちを。
「そうですね、兄貴が最後に言った言葉がそれですから。本当に感謝しかないんじゃないですか。これで本当、兄貴も何も……。あの世に喜んで行ったんじゃないかと思いますね」
――大勢のファンの方が。
「それこそずっと何十年も会ってない方とお会いできたっていうこともね、これも兄貴のおかげかなと思いますね」
――あらためてどんなお兄さんでしたか?
「自分にとっていろんなこと、ありましたけど。だけど感謝ですね、本当、素晴らしい兄貴で。自分にとっては優しい兄貴ですよ。いつも無理なことばっかり言っていたけれど、まぁ兄貴だからしょうがねえなあってね。本当に、まぁいま思うと……(目を赤くして、声を詰まらせて)胸がね。色んなこと、ねえ、頭に浮かんでくるので。ついつい、まあ、胸が詰まってしまいますけれどね。本当に感謝です、兄貴に。まあ、いろんな国にも行かせてもらったし、ねえ。普通の人がやれないことも、やらせていただいたし。本当に、感謝しかありません」
――親族の方で参列された方で、オカダ選手と一緒に出られた尚登(なおと)さんは。ロサンゼルス在住の猪木さんの長女、寛子(ひろこ)さんの息子さんですね。
「寛子の息子です。次男ですね。長男は学校がいま忙しいので、来られなかったんですけれど。まぁ本当に、兄貴があまりね、一緒に過ごしたことがなかったので。だからこそ寛子が、お骨もアメリカに持って行って、子供たちに毎日、挨拶させるっていうか。学校に行くときとかは『グッモーニン』ってやってるって言ってますから。これでやっと、おじいちゃんと少し過ごせてるんじゃないかと思いますね」
――猪木さんのご遺骨は…。
「それはまだ、ロサンゼルスにありますんで。近々こっちへ持ってくると思います。納骨(の日)もまだ決まっておりません。実際にいま本山のお寺の方(総持寺のお墓)もリニューアルというか。昔のままではいろいろな方が来られても……。写真撮られるのが一番多いですから。それにもっとブロンズ像だとか、アントニオ猪木のものを作ろうということで、いま準備をしている段階でございます。(分骨は?)しません。それは娘(寛子)がね、分骨はいやだということなので、鶴見の本山(総持寺)だけです」
――四十九日のときには追善興行が出来たらなあという話もされていましたけれど。亡くなって5カ月…。
「いまの所はなにもないですけれど、一周忌あたりにはなにかね、僕じゃなくてIGFの方で、いろいろとなにか考えるんじゃないかと思いますね」

プロレスラーのお墓にある像と言えば、都内の池上本門寺の力道山の胸像が、よく知られている。鶴見の総持寺の、ファンの人でも訪れることができるお墓で、猪木さんは眠ることになるのだろう。

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