【試合詳細】3・1 ジュニア夢の祭典 後楽園ホール大会 マスター・ワトvs青柳亮生 石森太二vsYO-HEYvsシュン・スカイウォーカーvsニンジャ・マックvsソベラーノJr. CIMAvs平田一喜 ミスティコ&グルクンマスク&ビリーケン・キッド&アレハンドロvsドラゴン・キッド&BUSHI&ブラックめんそーれ&アトランティスJr. 高橋ヒロム&AMAKUSA&フジタ”Jr”ハヤトvsYAMATO&HAYATA&橋本和樹

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『レック Presents ジュニア夢の祭典 ~ALL STAR Jr FESTIVAL 2023~』
日程:2023年3月1日(水)
開始:18:00
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,381人(札止め)

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
○YOH/渡辺壮馬(GLEAT)/須見和馬(DDT)
10分35秒 DIRECT DRIVE→体固め
阿部史典(フリー)/十文字アキラ(JTO)/星野良(ZERO1)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
高橋ヒロム/AMAKUSA(NOAH)/○フジタ“Jr”ハヤト(みちのく)
8分52秒 K.I.D
YAMATO(DRAGON GATE)/HAYATA(NOAH)/●橋本和樹(大日本)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
木髙イサミ(BASARA)/○MAO
9分43秒 反則
怨霊(666)/●SHO

▼10人タッグマッチ 30分1本勝負
○高岩竜一(フリー)/TAKAみちのく(JTO)/田中稔(GLEAT)/金丸義信/葛西純(FREEDOMS)
10分28秒 デスバレーボム→片エビ固め
MUSASHI(みちのく)/LEONA(DRADITION)/関札皓太(大日本)/北村彰基(ZERO1)/●チチャリート・翔暉(2AW)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○佐藤光留(パンクラスMISSION)/田口隆祐/今成夢人(ガンバレ☆プロレス)
7分29秒 腕拉ぎ十字固め
ザ・グレート・サスケ(みちのく)/タイガースマスク(大阪)/●ばってん×ぶらぶら(九州)

▼3WAYタッグマッチ 30分1本勝負
○エル・デスペラード/ボラドールJr.(CMLL)
10分34秒 ピンチェ・ロコ
[ハポネス・デル・マル]DOUKI/●HANAOKA(SECRET BASE)
※もう1組はエル・リンダマン(GLEAT)/上野勇希(DDT)

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
○ミスティコ(CMLL)/グルクンマスク(琉球ドラゴン)/ビリーケン・キッド(大阪)/アレハンドロ(NOAH)
11分29秒 ラ・ミスティカ
ドラゴン・キッド(DRAGON GATE)/BUSHI/●ブラックめんそーれ(全日本)/アトランティスJr.(CMLL)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○CIMA(GLEAT)
7分16秒 メテオラ→エビ固め
●平田一喜(DDT)

▼5WAYマッチ 30分1本勝負
○石森太二
9分38秒 ブラディークロス→エビ固め
●YO-HEY(NOAH)
※あと3人はシュン・スカイウォーカー(DRAGON GATE)、ニンジャ・マック(フリー)、ソベラーノJr.(CMLL)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○マスター・ワト
14分24秒 レシエントメンテII
●青柳亮生(全日本)

全22団体参加のジュニアの祭典は大成功!ワトが亮生との“新日本vs全日本”のジュニア頂上対決に勝利!平田がCIMA戦で大ブレイク!ヒロム、ハヤト、拳王が邂逅!ラム会長がオールスターに女子参戦を提言!

第0試合


 解説席には吉野正人&ミラノコレクションA.T.が揃い、悪友同士の軽妙なトークを展開。

 YOHと阿部の対面でゴング。手4つで触れ合ってからグラウンドレスリングで感触を確かめ合い、クリーンブレイク。両者タッチ。
 須見と十文字の対面となると、須見が高い身体能力を見せて跳ね回りドロップキック。両者タッチ。
 壮馬と星野の対面となると、壮馬がショルダータックルからロープに飛んでドロップダウン&リープフロッグを駆使していくも、星野がドロップキックでカウンター。壮馬がコーナートップからハイフライアタックを見舞い、須見にタッチ。
 須見は星野とエルボー合戦を展開し、コーナーに振って串刺しバックエルボーから逆水平チョップ。YOHにタッチ。
 YOHは高速ブレーンバスターからストンピングでいたぶり、壮馬にタッチ。
 エルボーで突っ張る星野をソバットで黙らせた壮馬はオーバーハンドチョップで追撃も、星野がエプロンにひらりと抜け出しミサイルキック。阿部にタッチ。
 阿部はロープに振ってドロップキック。YOH&須見が入ってきて阿部にトレイン攻撃を狙うが、阿部は須見に回転浄土宗、YOHにドラゴンスクリュー。さらに阿部が壮馬にサッカーボールキックから伊良部チョップを狙うが、壮馬がソバットで撃ち落とし、顔面をぶち抜くドロップキック。YOHにタッチ。
 YOHは串刺しバックエルボーからファルコンアローを狙うが、阿部が背面着地しロープに飛ぶ。YOHがジャンピングニーでカウンターも、阿部がアイル・ビー・バックで帰還して伊良部パンチ。十文字にタッチ。
 十文字が串刺しビッグブートからゼロ戦キック。さらにサッカーボールキックを発射も、YOHがキャッチして振り払い、互いにロープに飛んで追走バックエルボー。十文字がカウンターのドロップキックで制してサッカーボールキック。さらにハイキックを発射も、YOHがかわしてロープに振りドロップキック。さらにファルコンアローで叩きつけるが星野がカット。須見が星野を排除し、阿部の張り手を受けながらもフランケンシュタイナーで場外へ放り出す。そこへ壮馬がセカンドロープ上を通り抜けるトペ・コンヒーロ。
 YOHがトラースキックを発射も、十文字がかわしてスクールボーイ、スモールパッケージと翻弄しハイキックをクリーンヒットさせる。十文字がニーパッドを降ろして膝蹴りを狙うも、YOHがトラースキックでカウンター。すかさずDIRECT DRIVEで叩きつけて3カウントを奪った。
 試合後には6人はそれぞれ握手を交わして健闘を称え合った。

<試合後コメント>
YOH&渡辺壮馬&須見和馬
YOH「(TVカメラに向かって)ジュニア最高。その一言に尽きるよね(と言って、先に引き上げる)」
渡辺「(須見に向かって)ありがとうございました」
須見「ありがとうございました」
渡辺「僕らスペシャルカードとして、アンダーカードとして試合を組んでいただいて。でも、本当にこういうたくさんのお客さんが入っている所で試合ができて、僕は凄い光栄です。本当にありがとうございます。でも、今日、本戦には俺らは出られてないんで、やっぱりそこは次回があるが分からないですけど、僕は次は本戦に出たいと思っています。なので、自分のGLEATという団体で自分の名前をもっと大きくしていくんで、その時はまた呼んでいただけるように精進します。ありがとうございました」
須見「(帰り際にTVカメラに向かって)ジュニア最高です。ありがとうございます」

阿部史典&十文字アキラ&星野良
阿部「大丈夫ですか。負けましたねえ」
十文字「すみません」
阿部「いやでも、ね、どうですか今の気持ちは」
十文字「『悔しい』が一番ですけど」
阿部「でも、『気持ちいい』も」
十文字「『気持ちいいも』(あります)」
阿部「ね、自分たちのところでもこんな舞台を作れるように、また頑張りましょう!」
星野「はい! ありがとうございました!」
阿部「私もひとり格闘探偵団として頑張るから、負けずに頑張ろう!」
十文字「お願いします!」
阿部「インディーを誇って頑張ろう! ありがとうございました!」
星野「ありがとうございました!」
阿部「今日は素敵な機会をありがとうございました!」
十文字「ありがとうございました!」
星野「ありがとうございました!」

オープニング


 試合開始前には、ジュニアオールスターの草分け的存在でもある獣神サンダー・ライガーがリングに登場。

ライガー「ご来場の皆さん、こんばんは!新日本プロレスの獣神サンダー・ライガーです。今日はこの後楽園で僕たちの想像を遥かに超えた凄まじい闘いが繰り広げられると思いますので、プロレスを、ジュニアの闘いを、思い切り楽しんでいってください!それから、ある選手からメッセージを預かりました。今ここで読んでみたいと思います」

「『レック Presents ジュニア夢の祭典 ~ALL STAR Jr FESTIVAL 2023~』開催、おめでとうございます。今のジュニアヘビー級の最前線で戦うプロレスラーが集結することで自分もワクワクが止まりません。第1回スーパーJカップが開催されたときに似た高揚感が僕の中にあります。今大会を見て、ジュニアヘビー級の素晴らしさ、プロレスの素晴らしさ、そしてプロレスの力を多くの人たちに感じていただき、プロレスファンであることを今まで以上に誇りに思ってもらえるような素晴らしい大会になることを応援させていただきます。いつも熱くプロレスを支えてくださっている熱い熱いプロレスファンの皆さん、今後ともプロレスを宜しくお願い致します。 大谷晋二郎」

ライガー「それから、この日本にジュニアヘビー級というものを持ち込んでくれた、そして定着させてくれたこの方をお招きしたいと思います。どうぞ!」

 日本プロレス界でジュニアヘビー級の地位を確立させた1人、藤波辰爾がリングに登場。

藤波「皆さん、今日はようこそ後楽園ホールにやってきてもらいました。本当にありがとうございます。すごいねえ。後楽園ホール、久々のプロレスの歓声が戻ってきた感じですね。今日、本当にジュニアのオールスターが揃えばこれだけのまだ力があるっていうね。素晴らしい大会が繰り広げられますので、どうぞ最後までね、楽しんでください。僕も、45年前か。ねえ?このプロレス界、ジュニアのみなさんが楽しんでもらって、ジュニアの選手がどんどん進化して素晴らしい今試合が繰り広げられてますんで自分も一緒になって楽しみたいと思います。……俺も、来年ジュニア出ようか?(笑)いや、今、105、6kgあったんでね。ちょっと落とさなきゃな。間に合うかな?(笑)これは年齢制限ないのか?(笑)いやいや、本当にね、これから繰り広げられるジュニアの大会をどうぞ最後まで楽しんでください!」

 2人で大会スタートコールを行い、夢のオールスター戦が開幕。

第1試合


 第1試合の入場1人目から今大会の提唱者である高橋ヒロムが登場。今大会をボイコットすることを宣言していたYAMATOも無事に登場。そして最後にはガンからの闘病生活から復帰後にはヒロム、拳王との東北王座戦を熱望していたハヤトも登場しヒロムと対面。拳王は解説席で見守り、豪華カードの実現に少年のようにはしゃぐ。

 ヒロムとYAMATOの対面でゴングが鳴ると、YAMATOがにこやかに握手を求める。ヒロムも笑顔で手を出すも、互いに直前ですかして緊張感を高め合い、ヘッドロックからのショルダータックルでYAMATOが先制して髪をかきあげると、ヒロムもショルダータックルから髪をかきあげる。YAMATOが延髄斬りを放つもヒロムがかわして低空ドロップキック。「YAMATOおにーちゃん、あそぼ~ぜ~♪」と挑発してロープに飛ぶが、エプロンから橋本がミドルキックでカット。そのままタッチを受ける。
 橋本がヒロムにサッカーボールキックを放ち、エルボースタンプ連打からYAMATOにタッチ。
 YAMATOはコーナーで逆水平チョップ連打からネックロック、チンロック。しかし、ハヤトがYAMATOの髪をぐしゃぐしゃにした上でサッカーボールキックでカット。そのまま2人でエルボーで打ち合うも、橋本がヒロムを自軍コーナーに引っ張り込み、HAYATAが試合権利を得る。
 HAYATAがチョップ連打からロープに飛び、ヒロムのリープフロッグをマンハッタンドロップで迎撃してスライディングキック。さらに串刺しバックエルボーを放つも、ヒロムが回避。HAYATAが髪を掴んで引き起こすも、ヒロムが腕も一緒にロックするドラゴンスクリューで切り返し、AMAKUSAにタッチ。
 AMAKUSAはHAYATAにスワンダイブ式のフランケンシュタイナー、YAMATOにカサドーラからの低空トラースキック。さらにコーナーに上ってHAYATAにトルニージョを見舞い、ロープに振ろうとするもHAYATAが延髄斬り。両者タッチ。
 ハヤトと橋本がエルボーを打ち合い、互角と見るや真っ向からのミドルキックの打ち合いへ。さらにヘッドバッドの打ち合いも、橋本がショートレンジラリアットでなぎ倒す。HAYATAが入ってきてハヤトをコーナーに振り、YAMATOがgo 2 Hospital、橋本がデスバレーボム。

 橋本がもう1回ファイヤーマンで担ぐが、ヒロムが飛び込んできて「ハヤトーッ!」と雄たけびを上げながらのトラースキックでカット。YAMATO&HAYATAが2人で向かっていくが、ヒロムはHAYATAを使ってYAMATOにコルバタ。そこへAMAKUSAがダイビングバックエルボーを見舞い、ヒロム&AMAKUSAがトルネード。ハヤトがコンプリートショットからサッカーボールキック、バズソーキック、K.I.Dで絞り上げると橋本が無念のタップ。

 ハヤトは退場際に拳王と握手。ハヤトの夢は一歩実現に近づいたと言えそうだ。

<試合後コメント>
高橋ヒロム&AMAKUSA&フジタ“Jr”ハヤト&YAMATO
AMAKUSA「友との共闘、大儀であった。(後から現われたヒロムに向かって)また…」
ヒロム「ありがとうございました」
AMAKUSA「また、定めが導くのであれば交われるであろう(と言って、先に退場)」
ヒロム「(AMAKUSAを見送りながら)いつでも導きますよ。楽しかったです。さあ、もう言いたいことは山ほどあるよ。楽しかったんだもん、山ほどあるよ。山ほどあるけどさ、とにかくまず『ALL STAR Jr FESTIVAL』、関わってくださった関係者、選手、全ての皆さん、大好きです! 俺から言えるのは一つ。プロレス最高! そしてジュニア最高。俺も2試合目とか見たいからさ、早く言わなきゃいけないんだけど……ハヤトさん! ハヤトさん、いますか!? (ハヤトがコメントスペースにやって来ると)ありがとうございました」
ハヤト「ありがとうございました」
ヒロム「一言だけ言ってもいいですか?」
ハヤト「はい」
ヒロム「シングルマッチ、やりましょう(と言って、手を差し出す)」
ハヤト「(その手を握って)お願いします!」
ヒロム「ありがとうございました(と言って、先に引き上げる)」
ハヤト「ホゥ! ヤバい。めっちゃいいサプライズ。最高だよ、プロレス。戻ってきてマジで良かったね。俺はね、癌がどうとかどうでも良くて、このコロナとかクソみたいな世の中で娯楽がいっぱいある中でプロレスを選んでくれる、チケットをわざわざ買って楽しみにしてきてくれるファンのために、あとどれだけ闘えるか分かんないけど、思いっきり楽しんでもらおうって思っているんで、もう俺の体とかはどうでもいいですね。あと対戦相手、YAMATO選手とかHAYATA選手とか橋本和樹選手とか。橋本くんはいろんな所でやるからいいけど、YAMATO選手は10年ぶりぐらい。めちゃめちゃカッコいいよ。またやりたいし、HAYATA選手も今日はあんまりやる機会がなかったけど気になるね。そして同じコーナーにいた高橋ヒロム。シングルやってくれるみたいなんで、東北に呼びます。あとAMAKUSA選手、はじめましてですけど、ちょっと似たような選手も知っているんで、ノアのチャンピオンと新日本のチャンピオンに囲まれて、あのベルトも獲りに行きたいなと思っているんで、いろんな各団体がこうやって集まったんだから、一歩一歩ベルトに挑戦していきたいなと思っていますね。こういうバカみたいなヤツは他にはいないと思うんで、どこでもいいっすかね? まあいろんな団体のチャンピオン、俺とやろう。俺とやってくれ。それだけです。今日はありがとうございました。楽しかったです」

YAMATO「ジュニアオールスター? オイ、どうだ、俺がボイコットと言いながら、コイツ、マジでおめおめと後楽園に来たと思ってるだろ? オイ、俺は悪いYAMATOだ。(声を張り上げて)いいYAMATOは約束通り、神戸の自宅でボイコットしてんだよ! オイ、だけどな、ジュニアオールスター、素晴らしい大会じゃねえか。こんだけ後楽園も埋まってよ。まあニュージャパンのクソマニアどもはおいといても、お客さん大喜びじゃねえか。これは言いたくはないけども、高橋ヒロムの功績だよ。アイツが言い出さなかったら、その舞台がニュージャパンじゃなかったら、ここまでの盛り上がりはなかった。なぜならば俺たちドラゴンゲート勢となんだ、“Gなんとか”? Gなんだ? アイツらが同じリングに上がることはそもそもねえからな。オイ、ヒロム! ヒロム! どっかいんだろ? いねえのか、オイ! オイ!」
ヒロム「(突如現われて)声がデカいよ。(声を張り上げて)声がデカいよ、YAMATOさん! (さらに声を張り上げて)俺並みに声がデカいな!」
YAMATO「ヒロム、ヒロム」
ヒロム「何ですか? 俺、早く試合見たいんですよ。早く言ってください」
YAMATO「単刀直入に言うぞ! このジュニアオールスター、大成功! まあ大成功と言っても大会は始まったばっかだが」
ヒロム「YAMATOさんが来たら大成功ですよ」
YAMATO「待て待て待て! 大成功、その第一の立役者は高橋ヒロム、オマエだよ。オマエの声がなかったら、“Gなんとか”さんとドラゴンゲート勢が同じリングに上がることはないからな」
ヒロム「え? そうなんですか?」
YAMATO「ない。他の団体もそうだろ。いろんなしがらみがあるだろう。なあ? オマエの一声でこんだけたくさんの団体がこのリングに、このリングに一堂に会したんだよ!」
ヒロム「そんなに褒めてくれるんですか、YAMATOさん! YAMATO選手ですか、本当に? 本物ですか!?」
YAMATO「今日、初対面なんじゃないの?」
ヒロム「初対面ですよ」
YAMATO「俺が褒めたらおかしいの?」
ヒロム「いやいやそんなことはないですけど」
YAMATO「まあこれ以上喋ると脱線するから、単刀直入に言うぞ。俺は今日嫌々、嫌々、このリングに上がったんだ。なぜか? それは高橋ヒロム、オマエの顔を立てるためだよ。ということは分かるか? 次は高橋ヒロム、嫌々、オマエがドラゴンゲートのリングに上がって、俺の顔を立てる番だ」
ヒロム「嫌々じゃない。(YAMATOの垂れ下がった前髪を撫でながら)こ~んなに美しい顔を立てられるのであれば……喜んで!(と言って、引き上げる)」
YAMATO「(ヒロムの背中に向かって)吐いた唾飲み込むなよ!? まあそういうことで俺は久々のニュージャパンのリングに帰ってきた。だけどな、俺はもうこのリングに上がることは多分二度とないだろう。知らないけど。知らないけど、ニュージャパンのクソマニアども、この俺をもし見たいんだったらドラゴンゲートに来い。ちょうど明日はドラゴンゲートの後楽園大会だ。だがな、勘違いするなよ? ドラゴンゲートでの俺はスーパーベビーフェイスなんだ! 間違ってもオマエらブーイングなんかすんじゃねえぞ、オイ! オイ! ジュニアオールスター、今日の俺も……最高にカッコ良かった」

第2試合


 激落ちくんを持った怨霊はラム会長を伴って登場。
 SHOがイサミに奇襲をかけて試合開始。冷静に迎え撃ったイサミが顔面にビンタを見舞うが、SHOは逃げ帰って怨霊にタッチ。イサミもMAOにタッチ。
 ロックアップで組み合うも、怨霊のエクトプラズムが飛び散りMAOが怯む。MAOが足払いからロープに飛び、アームドラッグからドロップキック。さらに「あっ!」と明後日の方向を指さして気をそらしてからSHOに右ストレート。ロープに飛ぶが、SHOが足を引いて場外へ連れ出し客席へ叩き込み、容赦ないイス攻撃。リングに放り込むと、怨霊がゼロ戦キックからボディスラムで叩きつけて体固めも、MAOがブリッジで抜けてストレート掌底。イサミにタッチ。
 イサミは怨霊、SHOにドラゴンスクリューを見舞い、怨霊をコーナーに振ってイナズマキック。さらに雪崩式フランケンシュタイナーからフォールも、怨霊がマッドハンドでレフェリーの手を止めてしまう。その手をイサミにたたきつけて怨霊クラッチも、イサミもマッドハンドでレフェリーの手を止めてしまう。怨霊がSHOにタッチ。
 SHO&怨霊が2人でロープに振るも、イサミが攻撃をいなしてSHOにコルバタ。MAOにタッチ。
 MAOはコーナーに上がりSHOにダイビングニードロップからハラキリポーズからみちのくドライバーIIを狙うも、SHOが着地してロープへ飛ぶ。MAOがトラースキックから竜巻旋風脚も、SHOがかわして怨霊がMAOを羽交い締め。SHOがランニングエルボーを放つも、怨霊に誤爆。SHOは「なにやっとんじゃコラー!」と怒鳴るが、その隙にMAOがショットガンドロップキックでSHOを場外へ吹き飛ばし、ひとっ飛びでコーナーに飛び乗った上でプランチャ。
 SHOは怨霊を盾にしてノーダメージで乗り切り、MAOをリングに放り込んで串刺しラリアットから「俺が終わらしてやるよ」とジャーマン・スープレックスを狙うが、MAOがくねくねとした動きで抜け出し大阪臨海アッパー。さらにみちのくドライバーIIを狙うが、SHOがフィンガーロックで脱出。MAOがサミングからロープへ飛ぶが、SHOがレフェリーを盾にして防ぎスピアー。SHOが体固めに入ったところへイサミがダイビングダブルニードロップ。怨霊がイサミにサミングからのくるくるエルボーを見舞って排除し、2人でロープに振ってMAOにダブルショルダータックル。SHOが怨霊にガットショットからボディスラムでMAOの上に叩きつけると、激怒したラム会長がリングに上ってくる。

 SHOはラム会長に顔面かきむしりを見舞い。トーチャーツールを持ってリングに戻る。そこへ怨霊が死の灰をぶっかけ、イサミが伊良部パンチ、MAOが竜巻旋風脚。さらにラム会長がリングに上ってダイビング・クロスボディを見舞いMAOがフォールも、先程盾にされたダメージからかバーブ佐々木レフェリーがカウントを途中で止めてしまう。なんとか抜け出したSHOが場外へエスケープして試合放棄しようとすると、追ってきたバーブレフェリーに暴行を働き客席へ叩き込む暴挙。これでSHOが反則負けとなり、「なにがオールスターじゃ雑魚どもが!」と吐き捨てる。

 するとイサミがマイクを取り、「おいSHO、そんなにアイテムが使いたいんだったら、ハードコアでもデスマッチでも、この俺木髙イサミが受けてやるよオラ!」と挑発。SHOは「やらねーよバーカ!やるわけねーだろ!」と吐き捨てて去っていった。

<試合後コメント>
木髙イサミ&MAO
木髙「あの、SHOの……何だっけ? トーチャー・ツール? 好きなだけ使っていいルールで俺がやる。アイツとシングルでやる。シングルでやらせろって。リングで言った通りだ。俺とMAOが組んだら負けねぇんだ(※と、先に控室へ)」
MAO「そしたらなぁ、その前哨戦もなぁ、MAOちゃんもちゃっかりひっついて行ってなぁ、イサミ・MAO組で前哨戦をやるぞ。俺だって何だって使ってやるよ。(※姿勢を正して)はい! 以上、180cm・85kg、DDTプロレス・The37KAMIINA・MAOでしたー。ありがとうございましたー。よろしくお願いします」

SHO
「オイオイオイ、何がジュニア・オールスターじゃ。オイ、ふさわしいのはこの俺1人しかおらんやないか。ほか何十人出とるんや。全員、クズばっかやないか! そんなん、やってられっか、オメー!」

怨霊&ラム会長
ラム会長「(※怨霊と一緒にインタビュースペースに現れ)はい、ということで今日、怨霊を呼んでくれてありがとう。コイツしゃべんねぇから、代わりに私、ラム会長がセコンドだけどしゃべってやるよ。まぁ、何、『ジュニアの祭典』? いろんな選手出てたけど、何? 男子しか出てねぇじゃん! ジュニアってだけで、女子いねぇじゃん! 次、私もぜひ呼んでもらえるように、よろしくお願いします。怨霊、頑張ったじゃん。よかったよかった(※と、怨霊の背中を叩く)」
怨霊「……」

第3試合


 『がんばれ!大谷晋二郎10人タッグマッチ』と題されたこの試合、コールするリングアナはもちろんオッキー沖田。大谷晋二郎の旧入場曲(※現在は北村の入場曲)で両軍の選手が一斉に入場。

 葛西とMUSASHIが額を突き合わせて睨み合い、そのまま2人の対面でゴング。
 ロックアップでの押し込み合いからエルボー合戦を展開も、MUSASHIが強烈な逆水平チョップ。葛西がすぐにゴツリと音が響くヘッドバッド。MUSASHIもヘッドバッドでやり返し、華麗なドロップキックコンビネーション。葛西がフォークを取り出して振りかぶるも、レフェリーが必死に押し留める。葛西は不満気に引き上げて稔にタッチ。MUSASHIもLEONAにタッチ。
 稔とLEONAがロックアップからリストの取り合い、バックの取り合いと展開しクリーンブレイク。LEONAがドラゴンスクリューを狙うが稔が振り払いミドルキックを発射。LEONAがこれをドラゴンスクリューで切り返し、ローキック連打からドラゴン・スープレックスを狙うが、稔が振り払いローキックから特徴的なフォームで大きく一歩を踏み出す大谷晋二郎式ロープワークを見せて飛びつきヒザ十字も、青コーナー側が総出でカット。両者タッチ。
 金丸と、金丸を尊敬する関札の対面となると、ロックアップから金丸がショルダータックル。さらにコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、関札がエプロンに抜け出してスワンダイブ式フットスタンプからランニング・ボディプレス。さらに金丸がニークラッシャーで追撃しTAKAにタッチ。
 TAKAは金丸とダブルのレッグスプレッドを見舞い、目潰しからジャストフェイスロック。これは赤コーナー側が総出でカットし、TAKAを袋叩きに。関札がダブルチョップでなぎ倒して連続エビ固めで追いこみ、北村にタッチ。
 北村はTAKAをコーナー下に座らせ、「おっしゃ行くぞ!」と煽ってから観衆のコールに合わせて顔面ウォッシュ。観衆からの「もう1回!」コールに合わせて2発目の顔面ウォッシュを叩き込み、串刺しジャンピングエルボーからフェイスクラッシャー。さらにフィッシャーマンズ・スープレックスを狙うが、TAKAが着地して関節蹴りからスーパーK。両者タッチ。
 高岩とチチャロンの対面となると、チチャが逆水平チョップの連打も、高岩がショートレンジラリアットでなぎ倒してパワーボムを宣言。これは青コーナー側が総出でカットし、5人でトレイン攻撃。チチャが長渕キックから開脚式アサイDDTを叩き込み雨も、赤コーナー側が総出でカットし乱戦に。
 混乱のさなかに葛西が竹串の束を関札の頭に突き刺して花を咲かせる。2束目をチチャに突き刺そうとするがチチャがドロップキックで吹き飛ばす。その隙に高岩が組み付いて垂直落下式ブレーンバスター、引き起こしながらのショートレンジラリアット、走り込んでのラリアット、デスバレーボムと畳み掛けて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
高岩竜一&TAKAみちのく&金丸義信&葛西純&MUSASHI
TAKA「活きのいい若者、揃ったかもしれねえけどよ、コッチはよキャリア20年超え。5人足したら、100年以上超えてるんだ、キャリアが。まあ、キャリアのことなんてどうでもええわ。
大谷晋二郎―! 忘れねーよ。30年くらい前か? 俺が初めて新日本に出たとき、当時はメジャーだ、インディーだ、なんだかんだ言われてたけどよ。あんたはよ、そういうの関係なく俺と対等に向き合ってくれたよな。だから、いまの俺がある。ライガーさん、大谷晋二郎、向き合ってくれた! そのおかげでよ! 俺たちがある! それは忘れてねーよ。
いまどんな状況か、よくわかってるけどよ。俺はまた戻ってくること、ずっと待ってるから。まあ、おこがましいかもしんねえ。出どころは小さいかもしれねえけど、俺は同期としてアンタのことずっとリスペクトしてる。待ってるよホント」
金丸「まあ、あの5人とはよ、オイ。キャリアが違うよ。顔じゃねーんだよ。それと今日のテーマのある試合、少しでも何か伝えられればいいと思ったけどね。まあ、1日も早く大谷さん、リングに戻ってきてほしいね」
葛西「オイオイオイ、刺激を求めてここ後楽園ホールに来たけどよ、いい刺激見つけたよ。オイ、MUSASHI! おまえなかなかいいもの持ってるよ。この刺激は大谷晋二郎からのプレゼントだと思って、心していただくよ。オイ、MUSASHI。葛西純の首獲りたかったらよ、どんどん来い! いや、俺っちがよ、牛糞臭い東北まで乗り込んでもいいぞ? このMUSASHIという刺激は大谷さんが与えてくれたものだ。大谷さん、早く戻ってきてくれよ」
田中「俺は長々と言うつもりはないから。とりあえず、新日本に上がりたてのころにガンガンぶっ潰してくれた大谷晋二郎の帰りを、まあZERO-1と関わりが持てないっちゃ持てないけど、大谷さんの帰り待ってるから。
あと、今日の戦いをなんか先につなげるとしたら、現IWGPジュニアヘビー級チャンピオンと、IWGPジュニア最多防衛記録を持っている俺が、向き合うしかないと思ってる。ま、新日本さん、楽しみに待ってるよ」
高岩「すごい熱気! すごい熱気! いつもね、Twitterとかで逆に元気もらっちゃってますけど、今回、この戦いで。いい面子揃ったねコッチね。元気与えられたんじゃないかなって。そして必ずいつかリングで会えることを願っているんで。おたがいがんばりましょう!」

MUSASHI&LEONA&関札皓太&北村彰基&チチャリート・翔暉
関礼「(頭に竹串が刺さったまま現われて)イッター……! イッテエな、この野郎、オイ! 葛西純、テメエ、やりやがったな、オイ! オオ、じゃあこの勢いのままデスマッチ…って言おうとしたけど、俺は(持っているBJWジュニアのベルトを見せながら)この大日本プロレスから、ジュニアの代表として来てんだ。次、やる時はデスマッチじゃなく、ストロングのルールでちゃんとやろうじゃねえか。その相手には葛西純、そしてその横にエル・デスペラードもいたらいいんじゃねえか?」
チチャリート「クソッ! 今日は負けたけど、俺は2AWの代表として来てんだよ! 負けん気で1万%のこの俺は、こんなんで折れねえからな! 高岩ーッ! リベンジしてやる!」
LEONA「ありがとうございました。こういうジュニアの記念すべき祭典に出られたことはもちろん光栄なんですけど、大谷さん。僕、デビュー4戦目でこの後楽園ホールで大谷さんとシングルをやらせてもらって、序盤の多分5分も経ってない時に食らった張り手かエルボーか、もう憶えてないですけど、記憶が全部吹っ飛んで。試合の内容は憶えてないですけど、その時僕、多分地声で言ったんですよね。『必ずもう一回、大谷さんを倒して恩返しをします』って。まだそれが果たせてないんで、頑張って汗と血を流して、リングで大谷さんとまた闘えるように頑張ります。今日はありがとうございました」
北村「対戦カード上は俺らが負けたかもしんねえけど、全然ちっとも俺だけは負けたと思ってないから。大谷晋二郎だって言うよ。絶対に今日は負けたと思ってない。もし、負けたんだったら勝つまでやればいいんだ。そんな気持ちで今日、『ALL STAR Jr FESTIVAL』のリングに上がったんだが、次開催されるんだったら、またZERO1からこの俺、北村彰基が必ず出てやる。今日はありがとうございました」
MUSASHI「この大会に出られたこと、誇りに思います。ただ綺麗事はこれだけにして、一人気になるヤツ見つけたよ。葛西純! オイ、物足りないな、今日だけじゃ。なあ、葛西純? この続き、必ずどこかでやろうぜ。オマエがみちのくプロレスに乗り込んできてもいいよ。逆でもいいよ。俺がオマエの団体に乗り込んでもいいよ。オマエの首、絶対狩ってやるよ。葛西純、待っとけよ」

第4試合


 IJ王座のベルトを持ち殺気立った表情で現れた光留だったが、入場ゲート前でガウンを脱ぎ捨てると、童貞を殺すセーターの姿に。続いて入場してきた今成もコスチュームを脱ぎ捨てて童貞を殺すセーター姿に。そして田口はそのまま童貞を殺すセーターで出てくる。場内は「変態!変態!」のコールで満ちる。

 田口とサスケの対面でゴングが鳴ると、サスケがゆっくりと気を練ってから放っていく。田口は気の影響で上がっていくすそを直しつつショルダータックルで倒すが、サスケが跳ね起きて座禅。田口はそーっと今成にタッチ。
 今成がガットショットを見舞っていくとサスケが起き上がりこぼしのように復活するが、光留がランニングローキックで吹き飛ばす。両者タッチ。
 田口とタイガースはコーナーに振ってショルダータックルでぶつかり合うも両者ともに倒れてしまう。さらにロープに飛ぶも2人同時にドロップダウン。さらにロープに飛ぶも2人同時にリープフロッグ。2人が力を認め合ってじっとにらみ合い、両者タッチ。
 今成とばってんの対面となると、今成がタイツと童貞を殺すセーターを脱ぎ捨てて今成“ファンタスティック”夢人の姿となり、串刺しエルボーからボディスラム、リバーススプラッシュからロープに飛ぶが、ばってんがガットショットで止めて延髄斬り。はってんが「博多名物・とんこつラーメンエルボー行くよ~!」と宣言。観衆の「バリカタ・ハリガネ・粉落とし」のコールとともにとんこつラーメンエルボーをはっしゃも、案の定かわされて自爆。今成が光留にタッチ。
 光留は「シンプルに寒い!」とダメ出ししながら串刺しエルボー。「上げるぞオイッ!」と水車落としで叩きつけ、捕獲式腕十字。カットをはばむ今成をサスケがサミングで怯ませると、今成が生尻で光留の顔面に座り込む形となり、光留があわてて技を解除。
 サスケ&タイガースが今成をコーナーに上げ、タイガースがカンチョー攻撃を狙うが、田口がタイガースの顔面を今成の顔に押し付け、サスケが田口に回転エビ固めもタイツが引っかかってずり落ちてしまうアクシデント。田口がサスケの頭を今成の生尻に叩き込む。
 田口&光留がばってんにダブルバックエルボーから光留が伊良部パンチを狙うが、ばってんがかわして童貞を殺すセーターを田口の顔にかぶせてばってんチョップ。田口がふらふらと倒れ込み、今成の生尻に顔を突っ込んだサスケが大の字になったタイガースに顔面騎乗、そのタイガースの股間に田口が顔面を埋める形となる令和のジュニアオブジェが完成。
 光留とばってんがエルボーで打ち合い、ばってんがばってんボンバー。さらにばってんエルボーのフリからファイティングポーズを取る一発ネタも会場が冷え込み、「この空気、はい♪ばってん♪」とばってんポーズ。セコンドに付いていた藤田晃生のツボにははまり、藤田が必死に笑いをこらえる。
 再び「バリカタ・ハリガネ・粉落とし」のコールからばってんエルボーを発射も、これをキャッチした光留が腕十字にとらえてタップを奪った。

<試合後コメント>
田口隆祐&佐藤光留&今成夢人
佐藤「ビックリした! これが、日本のジュニアの頂点? 俺たちこれで3人、(やりたいヤツらが)いるなら呼んできたまえ。ただ、注文がある。全てをさらけ出せ! カッコつけてるヤツはいらないんだよ。全てをさらけ出せ! ビックリしたなぁ、今日何も言ってねぇのになぁ、これ(※と、田口の服を指す)、私物だぞ!」
田口「これで妻に『これは何だ』って言われても、ちゃんとした理由ができたからね。巡業に持っていきますよ」
今成「監督の指示も、ありがとうございます! ブラボー! ブラボー! タグチジャパン、ブラボー!」
佐藤「何か質問はありますか?」
報道陣「……」
佐藤「お疲れ様でした!(※と、控室へ)」
田口「(※1人で残って)『男セン』でおなじみ東スポ、何かありますか?」

──組んでみた感想は?
田口「組んでよし。組んでよかったです。専門誌ならではの視点でプロレスファンからの評価も高い週刊プロレス、何かありますか?」

──相手方にはサスケ選手もいましたが。
田口「そうですね。普通の選手だったら動じるところも、我々は全てを超越して、不動心ですよ。逆に向こうが驚いたんじゃないですか。まぁ若干、気の流れでパンツは食い込みましたけども。底はさすがだなと。……あんまり長くしゃべると、またグダグダするところが出てしまうので。詣でてますけども(苦笑)。もう手遅れ? これ以上やけどする前に、帰ります」

ザ・グレート・サスケ&タイガースマスク&ばってんぶらぶら
タイガース「3つ入ってねぇだろ、こっちは!」
ばってん「負けてねぇっすよ、俺! 負けてねぇ!」
タイガース「みちのく、大阪、九州、俺たちローカル3団体が揃ったらなぁ、すごい!……んだよ!」
ばってん「見たか! 俺、負けてねぇ! 負けてねぇ! あんなんプロレスと思ってない。ムチャクチャだよ!」
サスケ「(※ずっと目をつむっていたが、カッと見開き)神のご加護を!」
ばってん「こんな空気? (※両手でバッテンを作り)ハイ、ばってん!」

第5試合


 試合開始前にスクリーンにロッキー・ロメロが現れ、ヒロムへアメリカでのジュニアオールスターの開催を提言。

 この試合はトルネード3WAYタッグマッチで実施。
 DOUKI、ボラドール、上野の対面でゴング。DOUKIがボラドールを蹴落とし上野と一騎打ちの対面に。互いにロープに飛んで華麗に攻撃をかわし合い、上野が人工衛星ヘッドシザースホイップ。ボラドールが入ってきてハンドスプリングからのバク転を見せ、上野、DOUKIにコルバタで場外へ。場外飛びのフェイントを見せたところへリンダマンが飛び込んでくる。
 リンダマンはボラドールをショルダースルーで場外に放り出し「俺がルチャリブレ!」と叫んでトペ・コンヒーロを狙うが、HANAOKAが足を引いて場外に引き出し、観客席に叩き込むと見せかけてリングに放り込む。
 デスペラードが「HANAOKAさん、幻のタッグを結成しましょう」と呼びかけると、HANAOKAが「4vs2だ!絶対離すなよ!絶対だぞ!」とチョップを放つ。デスペラードがい裏切らずにリンダマンにヒットし、HANAOKAが意外そうな表情を浮かべ、笑顔で握手。その瞬間にデスペラードが裏切って羽交い締めにし、リンダマンが「絶対離すなよ!」とハンマーパンチ。デスペラードとリンダマンが笑顔で握手も、リンダマンが裏切ってデスペラードを羽交い締めに。上野が「絶対離すなよ!絶対だぞ!」とランニングエルボーを放つも、これがリンダマンに誤爆。デスペラードが体固めに入ったところへ上野が放ったダブルニードロップがリンダマンに誤爆。
 DOUKI&ボラドールが2人でリンダマンに向かっていき、デスペラードのスピアーからボラドールがパワースラム。さらに2人でコーナーに振ってトレイン攻撃を見舞い、デスペラードがスパインバスターも、HANAOKAがカット。
 HANAOKAが「ハポネス・デル・マルが行くぞ!」と叫び、HANAOKAのサイドバスターからDOUKIのセントーンアトミコ、合体エルボードロップ、合体ノーザンライト・スープレックス・ホールドを決める。さらにHANAOKAがロープを使ったアームブリーカーを連打していくが、リンダマンがDOUKIの腕をもたせたことでHANAOKAのアームブリーカーがDOUKIにヒット。HANAOKA慌ててリングに戻ろうとロープをまたいだところでリンダマンがロープを蹴り上げる。リンダマンがデスペラード&ボラドールをショットガンドロップキックで吹き飛ばし、上野にタッチ。
 上野がデスペラードにおっぴろげアタックからホップアップ式フランケンシュタイナーからボラドールに彪馬殺し。リンダマン&上野がトペ・コンヒーロの競演を見せる。そしてHANAOKAが「もうちょっと、そこ」と位置を指定して場外飛びを狙うが、上野がリングに戻ってゼロ戦キック。ダイビング・ボディプレスと見舞い、WRを狙うが、HANAOKAが脱出し旋回式フェイスバスター。すかさずDOUKIがデイブレイクで突き刺し、HANAOKAがパンプハンドル式のフェイスバスター。カバーに入ったところをリンダマンがぶっこ抜きブレーンバスター。DOUKIにもジャーマン・スープレックスを狙うが、DOUKIが振り払って延髄斬り。ボラドールがリンダマンにソバットを見舞い、デスペラードがボラドールとの合体ドロップキックで全員場外に叩き出し、ボラドールがトペ・コンヒーロ。デスペラードも飛ぼうとしたところをHANAOKAがスクールボーイで丸め込み、変形雁之助クラッチ。さらに2人同時にロコ・モノを放つも、制したのはデスペラード。デスペラードがピンチェ・ロコで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
エル・デスペラード&ボラドールJr.
デスペラード「いやあ、HANAOKAさん、1回だけ興行に一緒に行ったら、俺たちが試合をやるはずだったリングが組まれてなくて、そのままできなくて…んなこともあったけど、楽しかったですよ。今日、俺の師匠であるボラドール、恩人で友人のボラドールと2人だけのタッグ。最高に緊張したけど、最高に楽しかったです。ムチャス・グラシアス(と言って、ボラドールと握手)」
ボラドール「グラシアス! ありがとう、皆さん。デスペラードのおかげで、勝利を手にすることができた。グラシアス、デスペラード! メキシコで待ってるよ(と言って、先に引き上げる)」
デスペラード「昨日で楽しいルチャは終わりだって言ったけど、今日も思う存分楽しんじゃったよ。ボラドールがいつまでも楽しい試合やってるだけじゃねえってのと同じように、俺はここから怖くなっていくぞ。楽しく楽しく楽しく、ハードに! ストロングスタイルなんて大層な名前を担いだチームになった。名は体を表す。表しまくってやるぞ」

DOUKI&HANAOKA
HANAOKA「(額を冷やしながらやってきて)いやあ、でもさ、ホント楽しかった。どう? 今、DOUKIはさ、日本でいっぱい活躍しててさ。でも、こんなのも楽しいでしょ? どれが一番いいか分からないけど、俺はやっぱりDOUKIと組むハポネス・デル・マルが一番楽しい。今日改めてそう思った」
DOUKI「HANAOKAさんが言った通り、俺は今、新日本を主戦場にして試合をしている。でもな、メキシコでは何年も何年も、一番長くタッグを組ませていただいたのは、このHANAOKAさん。俺のデビュー戦から組ませてもらっている人だ。何年ぶりだろうと、こうやってリングに上がればいつでも息はピッタリなんだよ」
HANAOKA「1回ピッタリじゃないところありましたけどね(笑)。でも、大丈夫。俺たちずっと仲良しだから、ハハハハ! でも、本当に今日は楽しかったよ。久々にこうやって多くのお客さんが見てくれて、みんな声を出して楽しんでくれた。これがルチャ・リブレ、これが俺がメキシコで得たもの。本当に主宰してくれた高橋ヒロム選手には感謝しかない。次はどこでもいいから、リングの上で会いたいなと思う所存です。終わり」
DOUKI「HANAOKAさんとのタッグは今日見てた通りだ。ハポネス・デル・マル、俺とHANAOKAさんで始めたものだけど、もう一人よ、大事なメンバーがいるんだよ」
HANAOKA「誰だっけ?(笑)」

エル・リンダマン
「YOHの野郎、どこ行った? オイ、アイツぶん殴るの楽しみにしてたのによ。まあいいや。それはそれとして、俺は『ALL STAR Jr FESTIVAL 2023』、これは新日本さんが主導してこんなにハッピーなファンのみんなも喜ぶ大会になって、本当にありがとうございます。GLEATも他団体、特に新日本さんの力を借りながら盛り上がってきたわけだから、ここは素直にファンの皆さんに楽しんでいただけるように、楽しんで盛り上げていこうと頑張ってきたわけでございますけども、試合終了のゴングが鳴った瞬間から祭りはその時点で終了だから。上野を最後に蹴り飛ばしたのも、別に上野が憎いわけでもないしDDTが憎いわけでもない。俺は昔から言ってるよ。全団体に勝負をかけるってな。去年、持ってたベルトは幸か不幸か今はこの腰にはないけどな。良く言えば大きな武器、悪く言えば大きな足かせがなくなったんだ。そうなったらよ、まだまだリンダマン、GLEATは走り続けるだけだから。GLEATの価値は、リンダマンの価値は強いわけでもない、歴史があるわけでもない。だけどな、GLEATの価値はまだまだ成長し続けること、学び続けること、そして変化し続けることだ。いいか、これからもGLEATとエル・リンダマンから目を離すな。それにしても、YOHの野郎!(と言いながら控室へ)」

上野勇希
「祭り最高! 他団体同士が試合すること、対抗戦とかいろんな言葉があると思うけど、ギスギスするものもマイナスになるものもあるかもしれないけど、世の中、しんどいことも多いですから、プロレスを見る時はこ~んなに楽しい気持ちで試合できるのは最高ですね。僕はDDTが好きでプロレスラーになって、DDTがプロレスで、プロレスは楽しめるヤツが一番強いと思ってるんで、この大会は楽しんでるヤツが言い出して、楽しんでるヤツが集まって、みんなで楽しんで、お客さんも楽しんでくれて、僕も今日は勝てなかったし負けられなかったけど、まず第1回。第2回、僕が主催して人を集めて頑張ったわけじゃないけど、第2回もこんな楽しい祭りやりましょうよ。ジュニアフェスティバル、第2回決定です。ありがとうございました」

第6試合


 キッドとアレハンドロの対面でゴングが鳴ると、ロックアップからバックの取り合い、リストの取り合いを展開し、軽やかなグラウンドでのルチャムーブからドロップキックの相打ちから両者タッチ。
 BUSHIとビリケンの対面となると、ロックアップでの押し合いからBUSHIが寝転んでグラビアポーズを取る挑発。ビリケンもグラビアポーズで挑発し、向かってきたBUSHIにコルバタ。怒ったBUSHIがチョップ連打、さらにブラめんにも強烈なチョップを見舞うことでタッチ。ビリケンもグルクンにタッチ。
 ブラめんはロックアップをすかして「シャーッ!」と威嚇。怒ったグルクンがビンタからタイガースピン、側転からのクロスボディから突っ込んでいくが、ブラめんがダブルチョップでカウンター。両者タッチ。
 ミスティコとアトランティスの対面となり、互いに軽やかなロープワークからアトランティスがパワースラム、さらにコーナーに吊り下げてからの串刺しドロップキックを放ち、ロープに振っていくも、ミスティコがハンドスプリング式バク転でかわし、ハイキックからスワンダイブ式ティヘラ。さらにリストを取ってロープに上がり軽快なステップから錐揉み回転しながらのアームドラッグ、さらにトルニージョで追撃。
 リング上はキッドとビリケンの対面となり、ビリケンが「俺もキッドだおい!」とジャンピングハイキックからビリンコバスター、ビリケンウォークからの串刺しドロップキックと躍動。ミスティコにタッチ。
 ミスティコはキッドのソバットをかわしてソバットを見舞うが、キッドがクリストで捕らえ、アトランティスがアレハンドロにリバース・ゴリースペシャル、BUSHIがビリケンにSTF、ブラめんがグルクンに変形コブラツイストとジャベの4重奏。アレハンドロがスワンダイブ式の攻撃を狙うが、アトランティスがかわしてホップアップ式のダイヤモンドカッター。
 ブラめんとアレハンドロの対面となり、ブラめんがハブクローでの目潰しから逆水平チョップの連打。ロープに振るが、アレハンドロがブーメラン式ドロップキック。両者タッチしBUSHIとビリケンの対面に。
 8人が入り乱れ、エストレージャの形となり、ミスティコがアトランティスにウラカンラナ。アレハンドロ&グルクン&ビリケンがトペの三重奏。ミスティコとボラドールが丸め込みの応酬、ミスティコがスワンダイブ式ティヘラで場外に放り出し、コーナーに飛び乗って場外へのダイビング・クロスボディ。
 アレハンドロがコーナーへ上がっていくが、BUSHIがコーナー上で肩車、キッドがスーパーフランケンシュタイナーで放り捨て、カットしたグルクンにBUSHIがミサイルキック。場外へ雪崩出た一弾へアトランティスがトップロープを飛び越えながらのクロスボディと離れ業を見せる。ブラめんも場外飛びを狙うが、ミスティコがダイビング・クロスボディでカットし、そのままミスティカで捕らえてタップを奪った。

<試合後コメント>
ビリーケン・キッド&アレハンドロ&グルクンマスク
ビリー「オイ! これが! これが! ミスティコの力やオイ~! ミスティコ! ミスティコ! 帰ってこないけど! 誰も帰ってこないってどういうことや! おーい、アレハンドロ君! グルクンさん! コメント! コメント! ミスティコ来ないけどコメント!
いや~もう、こんな素晴らしいイベントに出場できて、感無量です! 長いことプロレスやってると、ホントにいろんなことありますね。この素晴らしいイベントに出場させていただいたことを、心から感謝いたします。大阪プロレス・ゼウス社長、そしてこうして、一緒に歩んでいる皆様に心から感謝します。ありがとうございました!」
アレハンドロ「ありがとうございました! 同じく、本当にこういうジュニアの祭典に声かけていただいて、ありがとうございました。プロレスリング・ノアをよろしくお願いいたします」
グルクン「僕はたぶん、日本で一番遠いところから来てる、沖縄から来てるレスラーなんで、沖縄からの僕らのプロレスが中央に伝わってたっていうところで、うれしく思います。僕は来月で選手活動を休止して、来年引退ということを公言してますんで、その前にこういう大きなイベントに出ることができて、本当に感謝しています。ありがとうございました」
ビリー「ミスティコが来ないけど、いっか! スペイン語なんで分かんないんで!」

ミスティコ
「I LOVE JAPAN ! 偉大な街、偉大な国。ここに来ることは、言葉で表せない大きな感動がある。新たにこの後楽園ホールに立つことができたのは、嬉しい限りだ。
昨日、ツアーを終えたばかりだが、今夜のALL STAR Jrに参加できたのは誇りに思う。CMLLの代表として。そしてプラチナの王、ミスティコとして。
今晩も素晴らしい、ファンタスティックな日になった。日本は俺のホームだ。俺のホームでは、皆がリスペクトしてくれる。
世界のどこからでも、日本に駆け付けるよ。日本は素晴らしい国だ。いつも俺の心の中にあるよ。
みんな、いつも応援ありがとう。いつも会場に駆けつけてくれて、本当に感謝している。後楽園ホールの観客の皆さん、最高だよ! 日本のみんな、大好きだよ!(※両手でハートマークを作る)」

BUSHI&ブラックめんそーれ
BUSHI「いやぁ、フタを開けてみたら楽しかったじゃないの」
※めんそーれが叫びながらやってきて、BUSHIの前に座り込む。
BUSHI「どうした! どうした!」
めんそーれ「(※拳を突き上げて)このポーズ、アレじゃないのかよ!」
BUSHI「何の話?」
めんそーれ「あのチームに入れてくれるって話じゃないの?」
BUSHI「えっ、入りたいの?」
めんそーれ「いや、入りたいよ~」
BUSHI「おっ! 入りたい理由は何なんですか?」
めんそーれ「カッコいいから」
BUSHI「うぉーっ?」
めんそーれ「いいじゃないの!」
BUSHI「夢あるねぇ!」
めんそーれ「まだ目、痛いよ。どうすんの?」
BUSHI「いや、楽しかったよ」
めんそーれ「アナタ楽しかったかもしれないけどね、ミスティコにはやられるしねぇ、シャーんざんだったよ!」
BUSHI「飛ぼうとしてたじゃん! ねぇ!」
めんそーれ「ちゃんと押さえとかないから!」
BUSHI「まぁでも、楽しかったから。応援してるよ(※と言って先に控室へ)」
めんそーれ「応援って……バカにしてんだろ! ……あー、でもな、今日は4対4だったけど、ミスティコ! 俺はオマエを追っかけて、CMLLでも、メキシコでも、どこでも行ってやるぞ! 次はマノ・イ・マノ(正しくはマノ・ア・マノ)、テキーラで勝負だよ! エーッ! シャーッ!」

ドラゴン・キッド
「今回、このジュニアの夢の大会に声かけてもらって出させていただいたことは、本当にありがとうございます。こういった形で僕自身も他団体の方で試合をするっていうのは本当に少なかったので、こういう機会でいろんな選手と、今日はミスティコとも初めて肌を合わせましたけども、たくさんいろんな選手がいるんで、また今後、組んだり戦ったりできたら面白いかなと。機会があれば、まだまだジュニアで盛り上がっていってもらえたらなと思います。
というわけで! まだまだ! 俺たちジュニアの戦士で、盛り上がれ~!」

アトランティス・ジュニア
「とても誇りに思うよ。多くの団体が参加する大切なイベントに、CMLLを代表として参加できたことを、心から誇りに思うよ。
今回、メヒコの評価をさらに高めるために来たんだ。この機会を与えてくれた新日本プロレス、そしてCMLLに感謝するよ。ルチャドールとして、さらなる成長の機会を与えてくれてありがとう」

第7試合


 平田の入場曲が鳴ると、解説席の吉野とミラノが頭を抱え始め、リング上で踊り狂う平田を見て感傷に浸る。続いてCIMAが現れ、大混乱の2人を前に満面の笑みで握手を交わし「あの頃に戻っちゃったなあ」と笑い合う。

 平田は「CIMAさん!ジュニアの祭典、サプライズ枠ですよ!ここは1つ、一緒に踊ってもう1盛り上がりと行きましょう!」とサングラスを差し出す。CIMAは受け取るふりをして頭をひっぱたく。
 ゴングとともにCIMAがスクールボーイ。あわや秒殺かと思われたが平田が慌ててキックアウト。CIMAがバックエルボーからローリングサンダー、ドロップキックと連撃し、ミケーレをリング上で散歩させる。
 平田がCIMAを延髄斬りで怯ませて再びサングラスを装着。TOKYO GOが流れ始めるとCIMAが蹴飛ばしてカット。会場が大ブーイングに包まれると、CIMAがスリーパーホールドで絞め落とそとうとする。
 平田は「1回話し合おう!」と説得にかかり、1回水を飲んでから「もう1回やれよ」とスリーパーホールドを要求。CIMAが再びスリーパーホールドをかけると大・平田コールが沸き起こり、平田が足を伸ばしてロープブレイク。CIMAがセントーンアトミコ、ターキーと絞り上げるが、平田は自力でロープブレイク。
 CIMAがコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、平田がブートで止めてコルバタ。平田が「行くぞ~ッ!」とコーナーに飛び込んでいくが、CIMAがが徒歩で回避したため顔面から自爆。CIMAが「シュバインシュバイン」と同技を狙おうとするが、平田が暴れて脱出。CIMAがロープに飛ぶが、平田がカウンターの手刀でCIMAを気絶させる。
 平田は「イレギュラーがやってやるぜぇ~!」とサングラスを装着。CIMAももう1つのサングラスを手にとってしげしげと眺めた後に装着し、リングに上って平田とダンスの競演。解説席の吉野が笑い転げる。
 2人で笑顔の握手を交わし、CIMAが平田の手を掲げ上げるが、CIMAが延髄斬り。さらにトカレフ、メテオラと畳み掛けて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
CIMA
「I’m CIMA、YO SOY CIMA、俺、CIMAやぞ? ジュニアの祭典、まずは高橋ヒロム、そしてLEC様、この機会をホントにありがとうございます。凄い団体の選手が垣根を越えて、集まって、すごいよこの快感。ヤバいよ。まあでも、主役は事前に発表されている選手たちやから。俺はパンダでもなんでもいい。でもな? 飛び道具にCIMAは持ってこいやからな? あと何発打てるかわからんけど、俺が現役である限り、メテオラ打ち続けるからな。
X!当日発表! ヒロム選手ありがとう。でもな、日本のジュニアでCIMAのメテオラ、まだまだ食らわんといけんヤツ、いっぱいおるやろ。そのぶん俺のヒザが壊れても打ち続けるからな。まあでも、かつてライガーさんだったり、ウルティモさんだったり、サスケさんだったりがこういうポジションだったのかもわからんけど、CIMAも5月でプロレス生活26年、今はだれがなんと言おうと、GLEATの#STRONGHEARTS CIMAや。
俺はライガーさん、ウルティモさんに追いつけるとか、そんなもん思ってない。でもな、テーマ曲聴いた瞬間にバチッとわかるやろ? なんでかわかるか? 俺はCIMAやからや。なあ、垣根あるんやったら、とっぱらおうや。
LECさん、ヒロムさん、第2回、第3回、弾を打ち続けるのはよくないかもわからんけど、俺らの壁、取っ払ってもらえるんやったら、俺らはいつでもいいわ。いつでもいいぞ。もっと大きなもん動かそうや。今日のセミファイナル、メインイベント、この目で確かめさせてもらうわ。GLEATのCIMAでした!」
 
平田一喜
「(這うようにコメントルームに登場)はあはあ。ジュニアの祭典、サプライズ枠からDDT、平田で~す。いや、サプライズ枠!この平田には荷が重すぎたよ! だけど、こうしてシングルマッチ。昔ね、高橋ヒロム選手とか、三上選手とか、キング・ファレ選手とか、バチバチやってた。それがなんかね、点が線に変わりましたよ! そのころとは今面影がまったくないけども! 私は私でまたひねくれながら。プロレス界のイレギュラーとしてプロレス界に存在して、やってやりますからね。今度もし呼んでもらえるなら、サプライズ枠は勘弁してください!ありがとうございました! 痛え~」

第8試合


 ゴングが鳴ると輪になって5人で睨み合い。YO-HEYとマックが2人で石森を狙うも、石森が場外へエスケープ。残る4人の内3人がシュンに狙いを定めYO-HEYがフランケンシュタイナー。2人で場外飛びを狙うが、シュン、石森がそれぞれ場外から足払いをかけ、場外戦へ。
 リング上ではシュンと石森が睨み合う。そこにソベラーノが割り込もうとすると2人でソベラーノを攻撃し2人交互にキックを見舞う。石森がTシャツを脱いでソベラーノの首を絞め上げ、シュンがマスク剥ぎを狙いながらのコブラツイスト。シュンが「分かるよな?分かるよな?」と石森を牽制すると、石森は少し迷った末にソベラーノに低空ドロップキック。さらに2人でソベラーノをコーナーに振ろうとするが、ソベラーノが振り払ってラリアット。石森をボディスラムでセットし、シュンに串刺しドロップキックを見舞ってから落下の勢いでボディプレス。石森にトルニージョを見舞い、場外のシュンへベリーロール式のトペ・コンヒーロ。ソベラーノがコーナーに上がってミサイルキックを放つが、石森が空中でキャッチしてパワーボム。
 YO-HEY&マックがリングに上がり、YO-HEYのトラースキック、マックのジャンピングニー、YO-HEYのツイスト・オブ・フェイト。マックがニンジャボムを発射も、YO-HEYが石森をずらしてマックを自爆させ、後頭部へのダブルニーから顔面G。これはソベラーノがカット。ソベラーノがYO-HEYにゴリースペシャルからのニーアッパー。これをシュンがアイアンクローでカット。さらにマスクに手をかけると、ソベラーノが怒りのトラースキック連打。シュンがかわしてブラスターで叩きつけるも、マックがトラースキックでカット。シュンがマックを喉輪で絞め上げるも、マックがボディブロー連打で振り払い、発勁のちからで場外に叩き落として石森&シュンへニンジャスペシャル。
 マックは石森をリングに放り込んでからニンジャスプラッシュ。エルボー合戦からニンジャフリップを狙うが、石森がブートでカット。突っ込んでいくマックをうまく使ってドロップキックを放たせ、ロープにもたれかかる形になってマックへムーンサルト・プレス。さらにロープに飛ぶがYO-HEYがカウンターのドロップキックを見舞う。その背後からシュンが捕らえてSSWも石森がカットし、そのまま石森がブラディークロスを決めてYO-HEYから漁夫の利の3カウントを奪った。 

<試合後コメント>
ニンジャ・マック
「(階段を下りてきて息を整えながら)アァ、あとほんの少しだった。YO-HEY、ハメやがったな! YO-HEY! アァ!」

シュン・スカイウォーカー
「ハハハハ、これを、これを危惧してたんだよ! だから俺の闘いにノアジュニアを関わらせるなって言ったんだ。別に俺は“ジュニア”を名乗ってない。“ジュニア”を名乗ってない俺をこの祭典に呼んだんだから最低限、弱すぎる、何の歯止めにもならない、試合を終わらす要員だけであるノアジュニアを外せ! 俺は本気で関わりたくないんだ。煽りじゃないぞ? ソベラーノJr? 石森太二? いいじゃないか。そこにノアジュニアはいらないだろう! 邪魔を入れるな! レベルが低すぎる。まあ逆にソベラーノJr、石森太二、レベル高いね! いいね! 俺がノアジュニアのせいで有耶無耶になったんだよ。別に続きはいらない。俺はシュン・スカイウォーカーが強く、正しく、尊いことをどこのリングであっても証明できる。ただ万一、次こういう公の闘いに俺を呼ぶのであれば、ノアジュニアを疎外しろ! アイツらを入れるな! 煽りじゃない。本気だ。俺にアイツらを関わらせるな。俺の闘いが見たいなら、アイツらの名前を外せ! 以上だ」

ソベラーノJr.
「今夜は勝利で飾れず帰国することになる……。でも心は満たされている。4人のルチャドールを前に闘ったんだ。世界でも最高の4人のジュニア戦士だよな。そして、日本での声援には心から感謝しているよ。本当にありがとう。いつも歓迎してくれて嬉しいよ。ソベラーノJrは約束するよ。もっとトレーニングに励む。そして次のツアーではさらに強い気持ち、闘争心、情熱で勝利を掴み、メヒコへ持ち帰りたい。ハポン、ムーチャス、グラシアス(日本、本当にありがとう)。今回はこれでメヒコに帰るよ。多くの経験を積めたし、満ち足りた気持ちだ。感動で胸はいっぱいだよ。グラシアス、ハポン。(日本語で)アリガトウ。マタネ!」

石森太二
「5WAYマッチ、なんだか凄えヤツらが集まってたけど、まあ他のみんなは夢だったりなんだったり、なんか持ってきてこのリングに上がってんだろうけど、終わってみれば俺の勝利。当たり前の結果になったよ。ってかよぉ、次! 次に俺がどうするかだよな。まあ、次の試合まで俺は凄え時間があるからどうしようかな? まあ、ということで、今日はここまでだ」
※YO-HEYはノーコメント

第9試合


 全日本プロレスで世界ジュニアヘビー級王座を戴冠していた亮生と、シングルでは無冠のワトの対戦。新日本と全日本の若手頂上決戦とも言えるこの闘いはどちらにとっても負けられない一戦。

 ゴングが鳴ると、互いに歩み寄って額を突き合わせて睨み合い、そのままエルボー合戦へ。
 互いにロープに飛ぶが、ワトがカンフーコンビネーションからフェイスクラッシャー、マウントエルボーを連打。さらにワトがサッカーボールキックを見舞うと、亮生がゆっくり起き上がってエルボー連打。ワトのハンマースローをバク転でかわしてドロップキックを放ち、場外へ逃れたワトへ場外ムーンサルトアタック。
 亮生は茶化しながらワトのポーズを真似てブーイングを浴び、ワトに好きなようにエルボーを打たせた上でヒップトスで叩きつけその場飛びムーンサルト・プレス。そして逆エビ固めでギブアップを迫るが、ワトはなんとかロープブレイク。
 キレたワトが据わった目でエルボーを連打していきゼロ戦キック。さらにエプロンからのハイキックからスワンダイブ式ダイビングバックエルボー。場外に逃れた亮生へノータッチ・トペ・コンヒーロを見舞い、コーナー上からミサイルキック。ワトがジャーマン・スープレックスを狙うと、亮生がが振り払ってハンドスプリング式オーバーヘッドキック。さらにロコモーション式フィッシャーマンズ・スープレックスの3連発。さらにコーナーに上ってムーンサルト・プレスを発射も、ワトが回避し亮生が着地。亮生が延髄斬りから串刺し攻撃を狙うが、ワトがかわして回転エビ固めからベンダバール。亮生はなんとかロープブレイク。
 ワトがレシエントメンテを狙うと、亮生がDDTで切り返しムーンサルト・プレス。さらにハウザーインパクトからコーナーに上って必殺のファイヤーバードスプラッシュを放つも、ワトが剣山で迎撃。ワトがレシエントメンテからRPPを発射も亮生が回避。ワトが自爆して大ダメージを負う。
 満身創痍の2人がふらふらとエルボーを打ち合っていき、亮生が攻撃をかわしながらのトラースキックを連打していき、ワトの通天閣ジャーマンを着地して旋風脚。ワトも意地で倒れず耐えて旋風脚でやり返し、通天閣ジャーマン。亮生がカウント2で返してみせると、ワトがレシエントメンテIIで叩きつけて3カウントを奪った。

 勝利者賞を受け取ったワトが亮生を助け起こして右腕を掲げ、2人でしっかり抱き合って健闘を称え合う。

ワト「皆様、ジュニアの祭典をお楽しみにいただけましたでしょうか?ジュニアにはヘビー級にはない闘い方があると思います。俺はそんなジュニアが好きです。ジュニアの未来はここにいる俺たちに任せてください。今日は本当にありがとうございました!」

 集合写真の撮影を終え、CIMAとドラゴン・キッドが握手を交わすなどエモーショナルな場面も見られ、ワトと亮生が拳を合わせてジュニアの発展を誓い合う。ジュニアの祭典は大団円のうちに終わった。

<試合後コメント>
マスター・ワト
「(※インタビュースペースに着くと、しばし天を仰いで息を吐き)ジュニアの祭典のメインイベント、この試合がメインイベントに組まれた意味を俺はしっかり理解している。ここにいる、この会場にいる俺たち全員の未来を、俺が作ってやる。新日本プロレス、全日本プロレス、全ての関わった団体、たくさんのジュニア戦士。今日出てくれたこと、すごく感謝しています(※頭を下げる)。
俺自身、こういうの初めてだからメチャクチャ緊張したけど、やっぱりさぁ、ヒロム、高橋ヒロム、アンタが俺にジュニアの凄さを教えてくれて、ジュニアを好きにさせてくれて、俺はもっと! もっと! もっと! ジュニアを熱くします。高橋ヒロムのように。新日本ジュニア以外にも、世界のジュニアを熱くします。(※ワトポーズで)I will be the Grand Master」

──相手の青柳選手については?
ワト「ツイッターでの煽りもやってましたし、試合もね、しっかり同世代としてね、すごく楽しみながらできたのかなと。新日ジュニアだけじゃなく、全日本にも凄い選手がいるんだなって。もちろん世界中にいると思う。青柳亮生選手をはじめ、世界のどんな選手とも熱く戦って、グランドマスターへの道を歩んでいきたいと思います」

──改めて、これだけのメンツの中でメインを張るということに、プレッシャーがだいぶあったのでは?
ワト「プレッシャーはね、確かに凄く感じましたし、どうしても、新日ジュニアとしてこの大会に勝たなければならない、『ジュニアというものはこういうものなんだ』と証明しなければならない、そういうプレッシャーはありましたけど、でも、どんな形であろうと全ての自分を出しきろうと思って戦いました。
(※カメラに向き直って)PPVを見てくれた皆様、そして会場に来てくれた超満員の皆様、本当にありがとうございました。これからのジュニアに期待してください。任せてください」

青柳亮生
「あークソッ! あーっ! 青柳亮生を応援してくれた皆様、すみませんでした。そして、初めましての方々、これが青柳亮生だ! まぁ結果はアレですけども、青柳亮生がこのプロレス界、ジュニアにいるってことをお見せできたので、今日はしっかり帰りたいと思います。しかし、ワト! オマエと握手したのは仲良くするためじゃねぇぞ! こっから俺がオメーぶっ倒して、もっともっと俺が上に行くからよぉ、たのしみにしとけよ!」

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