皇治と芦澤竜誠がRIZINで対戦決定も記者会見でBreakingDownさながらの大乱闘！

　16日、都内某所にて、4月1日に大阪府・丸善インテックアリーナで開催される『RIZIN.41』についての記者会見が行われた。

　昨年大晦日の『RIZIN.40』では、K-1との契約を終了した芦澤竜誠が登場し、「2023年からRIZINで活躍したいと思います。RIZINに来たんで、MMAやりたいですね。でもキックでも俺終わってねーんだよ、最後ケジメつけなきゃいけない相手、皇治いないの？武尊に倒されない、天心に倒されない、YA-MANに倒されない。ありがとう。芦澤竜誠が全部いただきます」と皇治を呼び出し宣戦布告。
　皇治が「ストーカーみたいな“おさかなクン”がなかなか俺に追いつかなかっただけじゃないか」と苦笑しつつ挑発すると芦澤がブチ切れ、あわや乱闘騒ぎという事態に発展していた。

　その後、『RIZIN.41』への参戦が決まった皇治は、今月1日の記者会見では当時未定であった対戦相手について「やるの1人しかおらんでしょ。芦澤しかいないでしょ」「弱いですもん。すぐ倒れてまうし、ヘナチョコですよ」「パンチだけで十分。ルールごちゃごちゃ言うてますけど、キックルールでもパンチだけで十分」と余裕綽々の態度で芦澤へラブコールを送っていた。

　今会見では、皇治と芦澤の対戦が正式決定。ルールはキックボクシングルール、契約体重は61.0kgに決まった。

　会見に登場したときから殺気立っていた芦澤に対し、皇治はひょうひょうとした様子。
　芦澤は会見の進行をガン無視しし、延々と皇治を罵倒して他選手への質疑応答時間を削っていく。売り言葉に買い言葉で言い返していた皇治も「（この試合の会見は）2人でやるべきやった。RIZINが悪いわ……」と匙を投げた。

　芦澤は、「K-1のときはもっとカッコよかったと思うンスよね。変に金とか稼ぐようになったり、変にモテるようになっておかしくなったんじゃないですか？ダサイ方に行ったと思います」と少し冷静になった様子で皇治を評するも、即座に「ところでケンカすんの？ケンカすんだったら今ひっぱたくぞ！」と牙をむく。
　皇治が「K-1のときからモテとったわ。川でやれやそういう試合は。ひっぱたいてみろ。来い」と言い返すと、芦澤が走り込んでケンカキック。皇治も即座に応戦して2人で殴り合おうとするが、スタッフ陣が必死に引き剥がしてなんとか怪我人は出さずに収拾。他選手への質問も行き渡らぬ内に会見は強制終了された。

　カードごとの記念撮影は両選手のすぐ側にスタッフが控える厳重な体制で実施されたが、フェイスオフの離れ際に芦澤が皇治の頭を撫でる挑発行為を行い、またも大混乱。4月1日の決戦は互いに感情をむき出しにしてのぶつかり合いとなりそうだ。

　会見後の囲み取材に応じた榊原信行CEOは、「こういうときどうしたらいいんだろうねぇ？（笑）止めようにも止める力を持ち合わせていないし……」と、2人の間に挟まれていた際の心境を困り顔で語る。

　そして、「芦澤選手は元々『MMAでやりたい』って意向があったんですけど、皇治の言わんとすることも分かっていて。素人同士のMMAをハイレベルなMMAファイターたちの中に混ぜても彼らの本当の試合の良さは出ないだろうし。その中で僕らはずっと1年くらい皇治選手がヒザの怪我を抱えてる中で、ボクシングルール、打撃のみの試合を選択してきたので、ボクシングルールだったらすんなり決まるのかなと、皇治サイドは受けられるかなと思って調整はしたんだけども、皇治も『この試合ばかりはキックで。怪我は完治していないけども蹴る』ということを選択して決めてくれたところもあるんで、K-1の中で起きたアングルだと思うんで、キックでの決着をつけるのが合理的かなあという判断をした次第です。体重もお互い歩み寄って61kgというところで折り合い付きましたので、当日キックの試合になりますけど、スリリングな展開が期待できるんじゃないかと思います」とこの試合についての所感を述べ、皇治vs芦澤の試合が今大会のメインになる可能性もあると示唆した。