「今の最高の吉田綾斗を止めれるもんなら止めてみいや」過小評価される2AWを変えるべく王者・吉田が才ある若手挑戦者を鼓舞!

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 11日、千葉・2AWスクエアにて『チーバトル155』が行われた。

 2月19日に開催される2AWのビッグマッチ、『GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』では、吉田綾斗vs若松大樹の2AW無差別級選手権試合、花見達也&仁木琢郎vs最上九&笹村あやめの2AWタッグ選手権試合の2大タイトルマッチが行われる。


 2AWタッグ王座は、26歳の花見と22歳の仁木という若き成長株が保有しており、昨年末にはPSYCHO &旭志織の技巧派ベテランタッグを撃破してその力を見せつけた。その後は最上&笹村が挑戦表明を行い、約2ヶ月にわたって前哨戦を展開してきた。
 この日のセミファイナルでは、花見vs笹村のシングルマッチが実施。笹村が挑発で花見の激高を誘い翻弄して前半戦を優位に進めるが、どっしりと腰を据えて受けて立った花見が会心の袈裟斬りチョップを叩き込んで笹村を撃破した。
 “紅炎vsスターライトドリーマーズ”のユニット対抗戦ともなるタッグタイトルの行方はどうなるか。

 吉田は昨年末に真霜拳號のV8を阻止して2AW無差別級王座を戴冠。
 昨年まで属していたヒールユニットから足を洗って団体を背負う覚悟を見せる吉田は、団体の次世代を担わんと意気込む24歳のチチャリート・翔暉を下して初防衛に成功。その直後にはキャリア3年目の24歳・若松が挑戦を表明。若松も前王者の真霜とのシングル戦で15分フルタイムドローに持ち込むなど成長著しい若手だ。

 メインイベントでは、吉田綾斗&ナカ・シュウマvs若松大樹&滝澤大志のタッグマッチが実施。
 前半戦は両チームともにタッグワークを生かした探り合いを展開していくも、後半戦にはやはり吉田と若松の一騎打ちの展開が中心に。気迫の連撃を見せる若松が吉田を追い込む場面を見せるも、この日はまだ吉田が明確に上手。最後は、猛攻をしのぎきった吉田がAERIALITで若松から直接3カウントを奪った。

 マイクを取った吉田は、「大樹、やるな。前哨戦たった2回しかなかったけど、お前から直接取ったぞ。これかチャンピオンの力や」と余裕を見せる。
 対する若松は、「確かに前哨戦負けたよ。でもこの2回の前哨戦のテーマは、吉田綾斗をもっと知る。そして、俺若松大樹を知られることなく戦うことがテーマだった。2月19日は最近見せてなかったギラッギラの若松がそのベルト取りに行くからな」と折れぬ気持ちを誇示。
 吉田は満足気な笑みを浮かべ、「ギラッギラの若松大樹で俺に向かってこい。最高の若松大樹、今の最高の吉田綾斗を止めれるもんなら止めてみいや」とベルトを見せつけ、大会を締めた。

 KAIENTAI DOJO時代から在籍するベテランたちがしっかりと足場を固め、伸び盛りの若手選手たちが団体を牽引する2AWは団体として円熟期へ突入しつつある。
 吉田が王者となったあとに口にした「2AWは過小評価されすぎている」という言葉は、団体の現状を的確に表したものと言える。才ある若き選手たちはプロレスファンたちの評価を勝ち取ることが出来るのか。2月19日『GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』で行われる2大タイトルマッチでその答えは見つかるかもしれない。

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