「SANADAとBUSHIをプロレスラーにして良かった」新日本ラストマッチで武藤敬司が武藤チルドレンにイズムを継承!

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 1月4日、新日本プロレスがアントニオ猪木追悼大会『 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム ~闘魂よ、永遠に~ 』を開催。第6試合では武藤敬司新日本プロレスラストマッチとして武藤敬司&棚橋弘至&海野翔太vs内藤哲也&SANADA&BUSHIの試合が行われた。

 1984年に新日本プロレスでデビューした武藤は、2月21日の東京ドーム大会での引退を発表済み。引退を前に、1・4東京ドームで新日本プロレスラストマッチが行われる事となった。

 対戦するSANADA(真田聖也)とBUSHI(T28)は武藤塾の新人オーディションに合格し全日本で2007年にデビューしている直系の武藤の弟子。
 前日会見でBUSHIは「俺とSANADAは武藤全日本で育った武藤チルドレン、武藤イズムがある」と語り、SANADAは「自分は18歳からずっと武藤さんのところでプロレスやって、26か27の時に海外を拠点にしてやってたんですけども、日本に戻ってやるということでフリーで帰ってきました。その時武藤さんに『お前返ってくる所ちげーだろ』と滅茶苦茶怒られた。東京ドームホテルのラウンジで二人でお茶をして、そこで待っていたのは60分間ほぼ沈黙でした。その沈黙で色々考えていて、武藤さんのところについていってやっていく自分、武藤さんを離れて活躍する自分、その時は上手く答えを見つけられなかったんですけども、その答えを明日ドームで出したい」としっかりと思いを語る。

 棚橋は「武藤さんが新日本を辞められる時付き人をやっていたのが僕でした。自分のキャッチコピーを考えた時、武藤さんが天才と呼ばれていたので辞書で類義語で調べたら逸材と出てきたのでこれだと思い、逸材が生まれたのは武藤さんありきだった。武藤さんが新日本で試合をするのは最後になるので、おかえりなさいという気持ちと新日本プロレスを卒業ということで、在校生代表としてしっかりと送り出して、僕が付き人だった時に新日本を辞められたので、試合後は武藤さんの控室にお邪魔してリングシューズを脱がさせてもらおうかなと思ってます」と最後の付き人としての役目を果たす約束をかわす。

 これらを聞いていた武藤は「1月1日に初夢を見て起きてみたら口の周りが緑色になっていて、肉体が非常に疲れていて正直コンディション的には悪いんですよ。ただ、明日の試合は現代の新日本プロレスのエース、そして未来の新日本プロレスのエース、足を引っ張らないように最後の新日本プロレス一生懸命頑張ります」と、1月1日にNOAH日本武道館で行われたグレート・ムタvsSHINSUKE NAKAMURA(中邑真輔)戦を彷彿とさせるコメントを残し試合に臨んだ。

 試合は武藤とSANADAでスタートし、SANADAがプロレスLOVEポーズを握手がわりにあわせていくが、低空ドロップキックからラウンディングボディプレスと怒涛の攻め。だが返した武藤も低空ドロップキックからシャイニング・ウィザードを叩き込む。さらに武藤がコーナーに登りムーンサルトを狙うが、流石に棚橋が止めに入る。
 仕方なく武藤は首投げからフラッシングエルボーを叩き込み棚橋にタッチ。
 棚橋と海野はLIJが連携攻撃で蹴散らしていくが、海野が内藤をSTF、棚橋がBUSHIをテキサスクローバーホールド、武藤がSANADAに足4の字の共演を見せ迎撃。
 棚橋がBUSHIにスリングブレイドから武藤がシャイニング・ウィザードを叩き込み、海野がデスライダーで突き刺し3カウント。


 試合を終えた武藤は「やっぱりSANADAとかBUSHIとかね、プロレスのオーディションで俺が引っ張った人材であって、果たしてそこで俺が引っ張ったことが良かったのかどうなのか、俺だって少しは自問自答して。でも、なんかアイツらのやる気とか輝きを見たら『ああ、アイツらをプロレスラーにして良かったな』って思いましたよ。あと内藤にしてもいろいろ噂で武藤LOVEっていうのをいろんな所で言っている中で、やっぱりそういうことを言われるとこっちも気分は悪くはないからね。そういう部分で非常に興味を持ちました。興味を持ったって言っても、あと1回しか試合がないからね。どうしようもできないんだけど、まあまあ楽しい空間でした。やっぱり引退試合…もう遅いんだけどやっぱり蝶野もリング上がってほしいなと思いながらハッパかけたつもりだったけど、やる気なかったな(笑)」と、解説席にいた蝶野にも触れてコメントを残す。
 棚橋は2009年に闘った試合が武藤の中で思い出深いことと言われ満足気な表情を見せ、新世代としてこの試合で勝利した海野は「本当に偉大なる先輩方と今日タッグが組めて光栄でした。新日本プロレスのトップ、いやプロレス界のトップに立つための何かを、今日は得たと思います。今後の自分のプロレス人生において、必ず活かしていきたいと思うので、自分にもご注目ください。本日はありがとうございました」と意気込みを語った。

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