プリプリ王者・坂崎ユカが“米国版JKレスラー” ビリー・スタークスを破り初V!山下実優が2023年1・4後楽園で挑戦へ

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 東京女子プロレスが11月27日、東京・後楽園ホールで「ALL RISE '22」を開催。プリンセス・オブ・プリンセス王者の坂崎ユカが弱冠17歳の“米国版JKレスラー” ビリー・スタークスを退け初防衛に成功。次期挑戦者には山下実優が名乗りを挙げ、2023年のイッテンヨン(1月4日、後楽園)での王座戦が決まった。

 開始早々、ビリーがエプロンでブレーンバスターを繰り出せば、坂崎は場外でのブレーンバスターでやり返した。一進一退の攻防から、ビリーがジャーマンを決めるもカウントは2。10分過ぎ、丸め込みの応酬から、エルボー合戦に発展。ビリーがスワントーンボムを放つも、阻止した坂崎は垂直落下気味にTeaTimeを見舞った。坂崎の魔法少女スプラッシュは、ビリーが剣山でカット。ビリーは牛殺し、スピンキックを放つも、坂崎が蹴りからマジカルメリーゴーランドをズバリと決めてピンフォールを奪った。

 ビリーと握手、抱擁を交わした坂崎は「米国で男子だったり、大きい女子とかと戦ってるだけあって、最高の未来のビッグスターだと思います」と健闘した挑戦者を称えた。

 すると、この日、EVE王座を死守した山下が登場し、「来年のイッテンヨンでユカちゃんが持ってるベルト懸けて、シングルマッチさせてください」と挑戦アピール。ところが、山下が再三お願いするも、坂崎は断固拒否。ならばと、山下はシュークリームの菓子折りを持参することを約束すると、坂崎は渋々承諾し王座戦が決定した。

 バックステージで坂崎は「こうやって東京女子にいろんな面白い選手が集まってくれることがうちの財産なので。みんなが満足してもらえるような試合にできたらなと思うのと、自分が幸せだったらなって。防衛できてハッピーです。ビリーは強くて、あっちでハードな試合してるんだなってすごく感じた。未来にもう1回再戦したい。チャンスがあれば」とビリーを評価した。

 山下との防衛戦が決まったことに関して、坂崎は「前に戦ったときとは違う山下だと思うし、いろんな国を回ってベルト持って面白い選手になってると思うので。(イッテンヨンは)海外の選手の往来が多いので、またそうかなって気はしてた。あとは(渡辺)未詩とか。山下が来るとだけは思ってなかった。一番最悪のカードが来ました」とコメント。

 王座挑戦が決まった山下は「私にとって、プリプリのベルトに挑戦するのはすごく大事。それ以上にユカちゃんとシングルで戦いたいなっていうのがずっとあって。去年のさいたま(6月6日)以来。あの試合はすごく特別だったけど、勝ったけど悔しい部分も残ってて。今EVEのベルト持ってますし、ミリーっていう強い相手を倒せて勢いもってるつもり。1月4日の後楽園は初めてプリプリのベルトを獲った特別な場所。そこでプリプリをかけてできるのは特別だなって思います」と思いの丈を吐露した。

 坂崎と山下による同王座戦は昨年の「CyberFight Festival 2021」以来、1年7ヵ月ぶりだが、王者・坂崎に山下が挑む形では2020年のイッテンヨン以来、丸3年ぶりとなる。

 一方、王座奪取ならなかったビリーは「信じられない出来事。夢のような体験。夢見ていたことが現実として起きてる。この夢はまだ終わってほしくない。また日本に帰ってきたい。日本が大好きになった。ユカには感謝を述べたい。彼女はチャンピオンであるべき存在」と語った。

 また、イッテンヨンでのインターナショナル・プリンセス選手権(王者=渡辺未詩VS挑戦者=トリッシュ・アドラ)が決定。アドラは米国のインディーマットで活躍中でROH、AEWに参戦したこともある実力者。渡辺は「海外選手を迎えて緊張してるんですけど、来年の始まりで勝って防衛したい」と意気込んだ。

 さらに12月でデビュー10周年を迎える瑞希の記念試合が12・15新宿FACEで行なわれることが発表された。対戦カードは瑞希、辰巳リカ組VS坂崎、角田奈穂組。瑞希は「(坂崎とは)組むことはあっても戦うことはあまりない。ここは心を鬼にして。(角田は)同じ転校生組だから。(辰巳は)初めて、“推し”って言ってくれたので」と説明。

 なお、先に実施された「夢プロレス-dream on the ring-」企画で凛咲子とともに同点1位になったタレントの上原わかながプロレスを続けることを発表。「プロレスのことを何も知らなかった私が、プロレスがどんどん好きになってきました。東京女子にあこがれが強くなってきました。自分の信じた道はプロレスを続ける道。この温かな東京女子で精いっぱい頑張ります」とあいさつ。バックステージでは戦いたい選手として、「実力をつけて、いつか中島翔子選手と戦わせていただきたい」と名を挙げた。今後も芸能活動は続け、プロレスとの二足のわらじを履いていく。

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