“過激な仕掛け人”新間寿の思いも込めて、佐山サトルがアントニオ猪木さんへの追悼30カウントゴング!愛弟子スーパー・タイガーがストロングスタイルを体現!

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 23日、大阪・コレガスタジオでストロングスタイルプロレス2回目となる大阪大会が開催された。
 大会を目前に控えた15日に都内某所で開かれた会見の場で、11月23日の大阪大会と12月8日の後楽園大会を巨星アントニオ猪木さんの追悼大会として開催すると発表。かつて猪木さんとともにプロレス黄金時代を作り上げた新間寿会長と初代タイガーマスク佐山サトル総監が「選手のみなさんが猪木イズムを継承して、それを表して欲しい」と語っていた。

 アントニオ猪木さんに捧ぐ追悼30カウントゴングを佐山総監が行い、左右には猪木さんの遺影を持った船木誠勝・藤原喜明が黙祷。
 当日体調不良により来場できなかった新間会長のぶんまで猪木さんへ思いを届けた。


 メインイベントのスーパー・タイガーと池本誠知のシングルマッチは、その言葉を体現するかの凄まじくも殺伐とした真剣勝負となった。
 リング中央で対峙、スーパー・タイガーが池本に右手を差し出すと、池本はためらうそぶりをみせつつがっちりと握手を交わす。が、目には殺気が漲る。ゴングと同時に始まる蹴り合いは、プロレスというより総合格闘技色が濃厚で、お互い一撃で勝負が決まりかねない勢いで叩きこもうとする。タイガーのハイを腕でガードする池本、池本のブラジリアンハイを警戒しがっちりと防御固めるタイガー。まるで鏡のように、攻撃と防御を繰り返す。
 池本はタイガーに鋭いカーフキックからハイキックを見舞ってフォールも、返したタイガーがソバットで動きを止め、膝2発のあと延髄斬り。フラフラ状態の池本が本能的に立ち上がろうと掴みかかったところに、タイガーの牙斬が決まって3カウント。

 11分07秒のあいだにいったいどれほどお互い蹴りあい、打ちあっていたのか。息が詰まりそうになった。殺気漲り寒気がするほど恐ろしい互いの命を削る真剣勝負だった。
 燃える闘魂、闘いに命を賭ける覚悟。スーパー・タイガーと池本誠知、ふたりの無骨なプロレスラーがこの日メインで見せつけた闘いは、故アントニオ猪木さんが提唱したイノキイズムの真髄を垣間見せてくれる死闘だった。
 闘魂は死なず。アントニオ猪木の魂はストロングスタイルのマットの上で生き続けていくと、信じることができた興行だった。

初代タイガーマスク佐山サトル ストロングスタイルプロレスVol.19 『闘宝伝承2022』 
日程:2022年11月23日(水・祝)
開始:13:30
会場:大阪・コレガスタジオ

▼メインイベント スペシャルシングルマッチ60分1本勝負 
○スーパー・タイガー(ストロングスタイルプロレス)
11分7秒 牙斬
●池本誠知(スタジオSTYLE)

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