遠藤哲哉、佐々木大輔との元ダムネーション対決は30分フルタイムドローも優勝宣言!上野勇希はジョーイ・ジャネラとの王者対決制し『D王』初白星

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 DDTプロレスが11月3日、横浜ラジアントホールでシングル最強決定リーグ戦『D王 GRAND PRIX 2022』第2戦を開催。Aブロック公式戦で実現した遠藤哲哉と佐々木大輔の元ダムネーション対決は30分時間切れ引き分け。勝った場合の勝ち点2を取れなかった(ドローは勝ち点1)遠藤だが優勝を宣言した。

 改めて説明するまでもなく、両者は長年“悪のユニット”ダムネーションでともに戦ってきた間柄。昨年9月4日の名古屋大会で同ユニットが解散してから、タッグマッチでも1度も対戦することがなかった。2人のシングル戦は2020年11月3日、東京・大田区総合体育館でのKO-D無差別級選手権(当時の王者は遠藤)以来、丸2年ぶりとなった。

 佐々木が握手を求めるも、遠藤が拒否してゴング。序盤はグラウンドでのレスリングの攻防となり、佐々木もクリーンに戦った。ところが遠藤が場外に転落した佐々木めがけ、サスケスペシャルを狙うも、負傷している左足首に痛みが走って飛べず。佐々木は場外に引きずりおろすと、イス攻撃から左足に集中砲火。遠藤もスワン式エルボー、変型デスロックなどで反撃し一進一退の攻防に。ここでダムネーション解散とともに星に帰ったはずのマッド・ポーリーが出現。レフェリーが両者に巻き込まれて昏倒している隙に、ポーリーが遠藤に串刺し式ボディアタック。しかし、遠藤と佐々木が袂を分かった現在の実情が飲み込めていないポーリーが佐々木のイス攻撃を止めると、遠藤が佐々木に急所打ち。遠藤はエクスプロイダー連発から旋回式トーチャーラックボムを見舞うも、佐々木はカウント1でクリア。さらに遠藤がバーニングスター・プレスを狙うも、佐々木は回避。その後はナックルパンチ、丸め込みの応酬になるも、タイムアップのゴングが鳴った。

 引き分けで1得点を得て、勝ち点を3に伸ばし、現時点でAブロックの単独首位に立った遠藤は「今日ドローに終わったけど、俺は必ずこのリーグ戦優勝する。その先にKO-D無差別級、EXTREME、UNIVERSAL。俺が狙ってるベルトが山ほどある」と改めて優勝を誓った。

 バックステージで遠藤は「お互い変わったとこもあれば、変わってない芯の部分もある。ダムネーションで経験したことを忘れてないし、向こうはカリスマたるゆえんが見られたんじゃないかと。ダムネーションを応援してくれてたみんなが、今日の試合を見て懐かしい気持ちを思い出してくれたんだったら、それでいいかなと思います」と振り返った。負傷箇所を執ように狙われたことについては、「想定済み。無理してサスケスペシャル狙った俺が悪いし、俺の負傷箇所を狙ってくるのは分かってたことだから。狙わないのがおかしいと思う。開幕前に欠場までしてるんだから」と冷静だった。

 佐々木は「遠藤哲哉とんでもないウソをついて、この一戦に臨みやがったな。足なんかケガしてねぇだろ。俺の心の友・大和ヒロシの記念大会(10・30君津)を休んで、体調を万全に整えてやがったな。30分じゃ足りねぇよ。俺たちがどんだけ長く、どんだけ濃密でスイートな時間を過ごして来たと思ってんだ! すっかりつまんねぇ人間になったな。つまんねぇ髪型して、つまんねぇ試合運び覚えたな。今日の試合はただのD王公式戦。ちょっくら優勝するためのただの公式戦だ。それ以外の何物でもない」と吐き捨てた。

 また、同じAブロックでは初戦(11・1後楽園)で遠藤に敗れたDDT UNIVERSAL王者の上野勇希が、DDT EXTREME王者のジョーイ・ジャネラと対戦。ハードコアファイターのジャネラはエプロンでブレーンバスターを見舞い、雪崩式ファルコンアローをさく裂させるなど破天荒な技も繰り出した。鼻血を出した上野はフロッグスプラッシュを放つも、ジャネラは剣山で阻止。ジャネラはジャーマンを放つも、ラリアットが相打ち。上野は顔面へのドロップキックからBMEを決めて3カウントを奪い、王者対決を制した。

 上野は「初戦に負けて、“D王優勝して、DDT背負うのは俺なんだ”って、言えるのかなと不安になった。海外もいろんなとこを回ってる強いジャネラでちょっと不安やったけど、なんとか勝てた。次は(11・5横浜=夜の部で)RSP(リッキー・シェイン・ペイジ)、デカいし強いけど、優勝してDDT背負っていきたい」と初勝利に胸をなで下ろした様子だった。

 ジャネラは「不満だ。前回の来日でDDTのEXTREMEチャンピオンになった。米国に帰って、すぐ後にGCWのEXTREMEのチャンピオンになった。今回は自分自身に幻滅した。今日は初めてDDTでフォール負けした。ただの負けじゃない。D王に出て、そこで負けを喫した。ウエノはとてもいい選手だし、日本で対戦したなかでもトップの選手だ。ただし俺が勝つべきだった。戦略を練り直さなければいけない。残りの試合を全部勝つことを約束する。そしてあのトロフィーを俺のモノにする」と悔しさいっぱいながらも気持ちを切り替えていた。

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