“世羅りさvsフェラりさ”奇跡のシングルマッチが実現!プロを目指す178cmの女子学生プロレスラーがデスマッチ団体へ継続参戦決定!

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 28日、東京都・新木場1stRINGにて『プロミネンス 第5戦~煙焔天に漲る~』が開催。学生プロレスラーのフェラりさが世羅りさとシングルマッチで戦った。

 フェラりさは、学生プロレス団体『UWF関東学生プロレス連盟』に所属する女子選手(日本大学4年/本名非公開)。
 学生プロレスとは、大学生・短大生・専門学生などがサークル活動・部活動といった形を取って行うプロレス活動の1つ。学園祭内でのプロレス大会の実施が活動の中心となっているが、近年ではプロが使用する会場で自主興行を行うことも多い。
 かつてジャイアント馬場さんから教えを受けたMEN'Sテイオーが古巣のUWF(学生プロレス団体)へ指導ノウハウを持ち込んだことから技術が体系化。その技術は今日に至るまで先輩から後輩へと口伝で受け継がれており、年々そのレベルは向上中。卒業後にプロテストを受けて正式にプロレスラーとなる例も多い。

 また、学生プロレス界隈ではプロレスラーなどの実在人物名を下ネタでパロディする文化があり、“フェラりさ”の名は“世羅りさ”をもじったもの。下ネタを取り入れた学プロリングネームを持つ現役プロレスラーの一例としては、棚橋弘至が“はめひろし”、稲村愛輝が“ちんことみつき”、最上九が“スパン・キングストン”の名で活動していたことなどが挙げられる。


 前回大会にて世羅が「世羅りさをモチーフにしてもじった選手がね、学生プロレスで頑張ってるんですよ。しかも178cm、女子プロ界最高身長。ちょっとコイツを召喚したいと思ってます」と提案したことで世羅りさvsフェラりさのカードが決定。
 潮崎豪vs潮吹豪(現:三富兜翔)、CIMAvsBIMA(現:高尾蒼馬)などプロレスラーになってから本家との対戦が実現した例はあれど、在学中にプロのリングで本物と闘う例は極めて希少と言える。

 試合が始まると、フェラは圧倒的な身長差を生かして手4つを仕掛け、ショルダータックル合戦でもパワーファイターの世羅に打ち勝つ力強さを見せる。
 さらにコーナーに詰めてマシンガンチョップ、ラリアット、レインメーカー式ビッグブート、フェイマサー、みちのくドライバーIIと一気呵成に攻め立ててあわや勝利してしまうのと思われたが、みちのくドライバーIIから押さえ込みにかかったフェラを世羅が下からエビ固めで丸め込んで3カウントを奪った。

 マイクを取った世羅は「フェラりさ!どんなふざけた奴かと思ったら、やるじゃねーかテメー!自分より身長があって、こんだけ当たりが強くて、将来しか感じない貴女にお願いがあります。今後も卒業するまでの間、プロミネンスのリングに上ってもらえませんか?」と継続参戦をオファーする。
 これを受けたフェラは「世羅さん、こんなふざけた名前の学生レスラーに1回だけじゃなくて何回もこういう機会をくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いします!」と頭を下げ、2人はしっかりを握手を交わした。


 バックステージに戻った世羅は「自分より身長が10cmも高いんですよ!技の1つ1つが強烈で、学生プロレスだからとナメちゃダメなんだなと思いました。彼女は本当に将来有望です!学生プロレスだろうと、プロのリングに上ったらフェラりさをプロミネンスでどんどん使っていきたいと思います!」と太鼓判。
 フェラは「アマチュアとプロの壁は、高くて高くて……スゴかったです」と感想を述べ、在学中に本物と闘えたことについて「この名前をつけてくださった先輩にも感謝ですし、こうして見つけてくださった世羅さんにも感謝です。大変光栄に思っております!」と語った。

 フェラは学生プロレスを卒業後にはプロになることを志望している。
 178cmの長身から繰り出されるパワーファイトには大きな希望が持たれ、現在4年生のフェラが来春からどこかのリングで見られることになることを願いたい。

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