元JDスターのMARUが16年ぶりにリング復帰!「プロレス団体の選手として試合をやるということだったら多分私は復帰してない」

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 12日、『ACTwrestling 後楽園ホール公演』でMARUが約16年ぶりのリング復帰を果たした。

 『女優によるプロレス団体』をコンセプトに所属選手を“アクトレスガールズ”と呼称して2015年に旗揚げされたActwres girl‘Zは、2020年よりアクションシーンに実際のプロレス技を取り入れた女優たちによるミックスメディア作品『アクトリング』と、プロレスを用いたよりエンターテインメント性の高い公演『アクトレスリング』の二軸で展開中。

 MARUは女優としてのバックボーンを持ち2000年に吉本女子プロレスJd'でプロレスラーデビュー。JDスター女子プロレスでの活躍の末に2005年に引退してからは役者としての活動を本格化し、2011年には『水色革命』を立ち上げ。舞台演出にプロレスを取り入れ、レスラーと女優の融合による新しい演劇を作り上げてきた。
 MARUは指導者としての才にも富み、松井珠紗や世羅りさを輩出。MARUを尊敬し、代名詞的技であるストレッチマフラーを伝授され使い続ける女子レスラーも多い。

 今大会ではMARUが16年ぶりのリング復帰を果たすこととなり、公私ともにかわいがっているという愛弟子のCHIAKIとシングルマッチを実施。
 
 試合はじっくりとしたグラウンドレスリングに始まり、CHIAKIが序盤からMARUから伝授されたストレッチマフラーを決めて見せる。
 これで火が点いたMARUはヘアホイップから激しく顔面を踏みつける往年の女子プロレスを思わせるファイトを見せ、ロープ上でのストレッチマフラーなど多彩なバリエーションも披露。CHIAKIも師匠超えを目指して食い下がるものの、最後はMARUがダイビング・フットスタンプからMARUロックマフラー(※変形ストレッチマフラー)で絞り上げてギブアップを奪った。


 試合後、MARUは「アクトレスガールズとしてリング復帰という形で、その初戦です。プロレス団体の選手として試合をやるということだったら多分私は復帰してないですけど、舞台公演の役者として上がれるので。あと若い人に色々見てほしいし。芝居とかプロレスとか」と語り、「やっぱリングってすごい、なんか特別だなって思いました。緊張したし」と安堵した様子を見せる。
 
 そして、師弟同士の激しいマフラーホールドを巡る攻防が展開されたことについて聞かれると「ちょっと身内の話ですけど、世羅りさという、MARUロックマフラーを伝授した選手がいるんですけど、今日見に来ているのでやろうかなと思って頑張りました」と不敵に笑い、41歳となっても往年のキレは落ちていない自信を垣間見せた。

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