“リングサイドカメラマン兼プロレスラー”榎本高志がデビュー戦で町田光の居合パンチで撃沈も試合後には即撮影へ!

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 13日、神奈川県・大桟橋ホールにて『ベストボディ・ジャパンプロレス 4周年記念大会』が開催され、“リングサイドカメラマン・プロレスラー”榎本高志がプロレスデビューを果たした。

 ベストボディ・ジャパンプロレスリング(BBJ)とは、『トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい』という思いから発足し、47都道府県全てで開催するまでに成長した『ベストボディ・ジャパンコンテスト』を起点とし、元DDTプロレスの谷口智一ベストボディ・ジャパン協会代表が「プロレス界でも健康美や肉体美を活かして活躍する選手がベストボディ・ジャパンから出てきてもいいんじゃないか」という想いを持って2018年8月に旗揚げしたプロレス団体。
 日々ボディメイクに取り組む人材を積極的にプロレス界に勧誘し、昨年には当時58歳の生え抜き選手である吉田和彦が誕生。60代になっても最前線で闘い続けるゴージャス松野とタッグ王座を戴冠するなど幅広い選手層がリング上で活躍している。

 榎本はベストボディ・コンテストおよびベストボディ・ジャパンプロレスのオフィシャルカメラマンを務めるただのカメラマンであった。
 しかし、2021年2月大会では、大石真翔が自身の負け姿を榎本にリングサイドから連写されたことに腹を立て、カメラを破壊した上でボディスラムで叩きつけるという暴挙に出た。その後、榎本は「大石にやり返したい」という一心で秘密裏にプロレスの練習を始め、翌3月大会では再びカメラは破壊されたものの大石にドロップキックを叩き込んで反撃に成功する。

 これに完全に切れた大石は、あくまで“プロレスの試合”の形で合法的に制裁するために榎本のプロレスデビューを強制的に決定。
 コロナ禍もあり十分な練習時間が取れず時間はかかったものの、練習開始から約1年半の期間を経てついに榎本がデビューを果たした。

 榎本の元キックボクサーの“居合パンチャー”町田光。WPMF世界スーパーフェザー級王座など数々の王座戴冠歴を持つ猛者であり、今年5月にDDTでプロレスラーデビュー。BBJには初参戦となり、プロレス界でのその名を轟かせる野心を伺わせる。


 第1試合で行われたこのデビュー戦。
榎本は、序盤は徹底して“見”に徹し、町田のジャブを捌きつつ低空タックルでグラウンドに持ち込みレッグロックからの逆エビ固め、グラウンドヘッドロックからのSTFなどキックボクサーの町田をプロレスの土俵に上げようとする。
 しかし、ひと度スタンド状態になると町田が圧倒的に上手。首相撲からの膝蹴り連打でコーナーに押し込まれ、左右のボディブローが雨あられと降り注ぐ。榎本も得意のドロップキック連打で食い下がるものの、みぞおちにアッパーを受けて動きが止まったところを町田の居合パンチで一刀両断にされ、そのまま3カウントを聞いた。

 しかし、榎本は第3試合からリングサイドカメラマンとしてコスチューム姿のまま撮影へ。自身の試合が終わっても榎本の闘いは終わらなかった。

 大会後、榎本は無事にデビューできた喜びを語りつつ、「最後の居合パンチは全く見えなかったです。その前のボディブローを食らって、目のピントが合わなくなっちゃってる中であんな速いのが飛んできたらフォーカス合わないですよ。シャッタースピード1/2000秒……いや、1/3200秒くらい無いと合わないと思います。カメラマンさん、どれくらいで撮りました?」と他のリングサイドカメラマンに質問。
 カメラマンに「1/1250秒です」と伝えられると、「じゃあ僕の目が1/1250秒を捉えられるようになれば居合パンチは見えるんですね」とリングサイドカメラマン兼プロレスラーとしての独特な感想を語った。

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