【試合詳細】7・9 スターダム立川ステージガーデン大会 【ワールド】朱里vs渡辺桃 【ワンダー】上谷沙弥vsスターライト・キッド 【ハイスピード】AZMvs向後桃 【フューチャー】羽南vs月山和香 中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカ&SAKI&清水ひかりvsジュリア&舞華&ひめか&なつぽい&桜井まい

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『STARDOM MidSummer Champions 2022~真夏の王者たち~』
日程:2022年7月9日(土)
開始:17:00
会場:東京都・立川ステージガーデン
観衆:1204人(札止め)

▼3WAYバトル 10分1本勝負
[Queens Quest]○レディ・C
5分31秒 レディ式俺が田上→片エビ固め
[Queens Quest]●妃南
※もう1人は[COLOR‘S]櫻井裕子(フリー)

▼フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負
【王者/STARS】○羽南
8分23秒 バックドロップ・ホールド
【挑戦者/COSMIC ANGELS】●月山和香
※羽南が8度目の防衛に成功

▼タッグマッチ 15分1本勝負
[Queens Quest]林下詩美/●天咲光由
11分58秒 ミラマーレ・ショック→片エビ固め
[God‘s Eye]○MIRAI/壮麗亜美

▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
[STARS]岩谷麻優/●飯田沙耶/コグマ/葉月
8分42秒 Pink Devil→片エビ固め
[大江戸隊]鹿島沙希/琉悪夏/○吏南/フキゲンです★

▼ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
【王者/Queens Quest】○AZM
10分39秒 ヌメロ・ウノ
【挑戦者/STARS】●向後桃
※AZMが5度目の防衛に成功

▼全面対抗戦 イリミネーションマッチ
[COSMIC ANGELS&COLOR‘S]中野たむ/白川未奈/ウナギ・サヤカ/SAKI(フリー)/清水ひかり(フリー)
4-3
[Donna Del Mondo]ジュリア/舞華/ひめか/なつぽい/桜井まい

<1人目、2人目>
[Donna Del Mondo]●ひめか
4分57秒 ダブルOTR
[COSMIC ANGELS]●白川未奈

<3人目>
[COLOR‘S]○清水ひかり
7分24秒 ひまわり→片エビ固め
[Donna Del Mondo]●桜井まい

<4人目>
[Donna Del Mondo]○舞華
8分57秒 みちのくドライバーII→片エビ固め
[COSMIC ANGELS]●ウナギ・サヤカ

<5人目>
[Donna Del Mondo]○舞華
9分6秒 みちのくドライバーII→片エビ固め
[COLOR‘S]●清水ひかり

<6人目>
[COLOR‘S]○SAKI
9分19秒 トルネードクラッチ
[Donna Del Mondo]●舞華

<7人目>
[Donna Del Mondo]○ジュリア
12分54秒 OTR
[COLOR‘S]●SAKI

<8人目、9人目>
[COSMIC ANGELS]○中野たむ
16分2秒 OTR
[Donna Del Mondo]●ジュリア、●なつぽい

※たむの1人残りでCOSMIC ANGELS&COLOR’Sの勝利

▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
【王者/Queens Quest】○上谷沙弥
23分35秒 フェニックス・スプラッシュ→片エビ固め
【挑戦者/大江戸隊】●スターライト・キッド
※上谷が7度目の防衛に成功

▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
【王者/God‘s Eye】○朱里
20分16秒 白虎
【挑戦者/大江戸隊】●渡辺桃
※朱里が6度目の防衛に成功

朱里が桃との因縁対決を制し赤いベルト防衛!上谷がキッドから白いベルト防衛も奈七永が来襲!なつぽいがたむとの愛憎の果てに衝撃のコズエン入り!ハイスピード防衛のAZMを吏南が襲撃!

第0試合


 櫻井が笑顔で握手を求めるが、QQのレディ&妃南が2人だけで握手して即座に結託。櫻井へ妃南のドロップキック&レディのビッグブートが同時に突き刺さる。さらに妃南がドロップキックで追撃するも、レディが倒れた妃南の足を掴んでジャイアントスイング。櫻井はこれをドロップキックでカットして2人まとめて吹き飛ばすと、串刺しバックエルボーから妃南にコブラツイスト。しかし、レディはその背後から櫻井にコブラツイストをかける数珠つなぎに持ち込む。
 これに怒った櫻井と妃南が同調しレディにダブルドロップキック。その後、妃南は櫻井に腕十字。カットに来たレディを払い腰で叩きつけ、櫻井に大外刈。さらにロープに飛ぶも櫻井がキャッチしてボディスラムで叩きつけブレーンバスターで追撃。櫻井がコーナーに上るも、レディがこれを地対空ビッグブートで場外に叩き落とし自らがコーナー上へ。
レディはダイビング・ブレーンチョップからバックドロップを狙うが、着地した妃南が外道クラッチ。これを返したレディがランニングネックブリーカードロップからレディ式俺が田上で叩きつけて3カウントを奪った。

第1試合


 両者しっかり握手を交わしてからゴングが鳴ると、ロックアップで組み合い、月山が執拗なヘッドロックで絞め上げていき、串刺しドロップキックからクロスボディ。さらに引き起こしていくが、羽南が払い腰で叩きつけ「行くぞ!」と反撃の狼煙を上げるも、月山は顔面へのビンタを見舞って逆転を許さず。
 そのまま両者足を止めてエルボーを打ち合っていき、羽南のブーメランアタックをかわした月山が胴絞スリーパーホールド。羽南はなんとかロープに足を伸ばす。
 月山はクロスアームに捕らえ極楽ドンを狙うも、羽南がコードブレイカーからの腕十字。羽南は追撃を狙うも、月山はロープを使ったコンプリートショットで反撃し、ミサイルキックから極楽ドン。さらにコーナー上からのダイビング式極楽ドンから地獄突き、リストクラッチ式ノーザンライト・スープレックス・ホールド。待望の初勝利かと思われたが、羽南がギリギリでロープに足をかける。
 月山は引き起こすが、羽南は起き上がり際の大外刈で叩きつけるが、月山もコーナートップに上がっていく。羽南はデッドリードライブからブロックバスター、フェイマサー、バックドロップ・ホールドを狙うが、月山がオースイ・スープレックスで切り返す。羽南は起き上がり際のジャンピングニーからフェイマサー、バックドロップ・ホールドと畳み掛けて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

羽南
「8回目の防衛、成功しました!月山和香のすごく熱い想いが伝わってきて、私も戦っていて楽しかったですし、気持ちが本当に強く伝わってきて嬉しかったです。またお互い成長したところでシングルやり合いたいです!もっともっとやり合いたいです!今日はありがとうございました!」

月山和香
「今、(羽南の)コメント、聞いてましたけど、私も、プロレス……大好きです!ありがとうございました!」

第2試合


 ゴングを待たずに天咲がドロップキックで突っ込み、詩美との連携ドロップキックで壮麗へ先制攻撃。さらにロープに飛ぶが壮麗がショルダータックルで迎撃しMIRAIにタッチ。
 MIRAIと壮麗は2人並んで天咲の胸板に交互に逆水平チョップを連打。MIRAIは腕極めサソリ固めで速攻勝利を狙うが、天咲がギブアップしないと見るや連続エビ固めでスタミナを削っていく。天咲もエルボー連打で突っ張るが、MIRAIは重いエルボー一発で吹き飛ばし、レイネーラから串刺し攻撃を狙う。天咲はこれをかわしてスペースローリングエルボーをヒットさせ、ドロップキックで追撃して詩美にタッチ。
 詩美はMIRAIにショルダータックル連打。カットに来た壮麗がMIRAIと2人で詩美をロープに振るが、詩美はドロップキックで2人まとめて吹き飛ばす。詩美はMIRAIにジャーマンを狙うが、バックを取り返したMIRAIがCTBで切り返し壮麗にタッチ。
 壮麗は詩美に逆水平チョップを打ち込んでいき、ロープ際まで追い込んでマシンガンチョップ。さらにデスバレーボムからアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、詩美は暴れて着地。2人は正面からショルダータックルでぶつかり合う力比べを展開し、互角と見るや正面からのラリアットの打ち合いに。詩美が打ち勝ってアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、壮麗が着地してラリアット。さらに前宙式ラリアットで追撃し、MIRAIにタッチ
 MIRAIは「魂込めて行くぞ!」とコーナーに上がり、詩美へミサイルキック。詩美もアルゼンチン式バックフリップで一矢報いて天咲にタッチ。
 天咲はMIRAIにドロップキック4連打。もう一発を狙ったところへMIRAIのカウンターのドロップキックが突き刺さる。MIRAIはホイールバロー式裏投げから逆エビ固め。壮麗を振り切った詩美がカットに入るもMIRAIはクラッチを解くこと無く絞り上げるが、天咲はなんとか自力でロープへ。
 MIRAIはラリアットを狙ってロープに飛ぶが、詩美が追走してラリアット。天咲がツキノイシから天聖で突き刺すも壮麗がカット。天咲はエルボー連打からロープに飛ぶが、壮麗が飛び込んできてカミカゼで叩きつけ、MIRAIが壮麗との合体セントーンを決める。これは詩美がカットも、MIRAI&壮麗が2人同時のラリアットで詩美を撃退。MIRAIがミラマーレ・ショックを狙うと、天咲は回転エビ固めで切り返すも、MIRAIはすぐにキックアウトしてラリアット。天咲がなおも肩を上げると、MIRAIがミラマーレ・ショックで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

MIRAI&壮麗亜美
壮麗「今日も対角に林下詩美がいて、嬉しかった。今日も熱く熱くぶつかり合えたけど、本音を言えばもっともっとぶつかり合いたい。5★STAR、必ず決勝まで上がるので、詩美も上がってきてください。お願いします。そして今日のタッグの勝利は、このあとメインに控えている朱里さんに繋がれラル勝利になったのかなと思います」
MIRAI「亜美とのタッグ、だんだん、だんだん、いい感じ。試合してても気持ちが繋がってるなっていうのが自分は戦っていて分かるので。ゴッデス、今度こそいけるんじゃないかと思います。林下詩美、前回戦ったときと、自分、どうですか?今日闘ってみて、どう思いました?そして天咲光由。前に闘ったときよりも粘り強くなってたなと思いますし、自分は天咲光由のエルボー、好きかなって。このあとゴッデス、そして5★STAR、魂込めて!一気に駆け上がっていきます!」

第3試合


 敵味方の皆が協力してマットの掃除を行ってから試合へ。
 コグマとフキゲンでゴングが鳴ると、ロックアップと見せかけて2人同時にクマポーズ&コルナクマポーズでリングを練り歩き、互いのハンドサイン同士でタッチ。フキゲンはそれと同時に足を踏みつけようとするが、コグマが先読みしてかわしドロップキック。4人での連携攻撃からクアドラプルドロップキックを発射も、フキゲンが回避。今度は大江戸隊の4人がコグマを袋叩きにし、ロープにくくりつけて全員で痛めつけながら記念撮影。
 コグマと琉悪夏の対面となり、エルボーを打ち込んでいく琉悪夏に対し、コグマはDDTで切り返して葉月にタッチ。
 葉月は琉悪夏のエルボーをキャッチしてクロスフェイス。これを吏南がカットするも、葉月は2人を重ねてセントーン。さらに鹿島&フキゲンにロープに振られても2人まとめてコードブレイカーでふっとばし、ロープ際でSTARS4人の顔面ウォッシュの競演。琉悪夏は葉月を喉輪で強引に黙らせようとするが、葉月はミサイルキックを見舞って岩谷につなぐ。
 岩谷は串刺しドロップキックからノーザンライト・スープレックス・ホールドを狙うが、琉悪夏が耐えてクロスボディ。鹿島にタッチ。
 鹿島は起死回生でスパパパパ~ンと決めようとするが、岩谷が全力で抵抗して振り払いエルボー合戦に持ち込む。串刺しブートを狙う鹿島に対し、岩谷はスクールボーイからのバカタレスライディングキック。飯田にタッチ。
 飯田は鹿島のサミングを受けながらもフライングチョップを決め、小野崎玲皇が得意としたスライディングバックエルボーを叩き込むも、鹿島が一発返して吏南にタッチ。
 吏南は飯田に串刺しダブルニーからハイドレンジアを狙うが、飯田が筋肉の力で振り払い逆水平チョップを連打。さらに串刺しラリアットを発射も、吏南の回避を合図に大江戸隊が4人がかりで飯田にトレイン攻撃。吏南が大外刈からPink Devilを狙うが、カットに入った岩谷&葉月のダブルトラースキックからコグマのガン・スタン、さらに飯田ロケットが着弾。飯田は必殺の垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、鹿島&フキゲンがカットに入ってダブルのDDT、琉悪夏のチョークスラム、吏南のダイビングダブルニードロップと決まる。これを岩谷&葉月がカットのも琉悪夏がダブルラリアットで撃退。吏南は飯田にPink Devilを炸裂させて3カウントを奪った。

第4試合


 向後が「よろしくお願いします!」と握手を求めると、AZMもゆっくりその手を握り帰す。
 ゴングとともに突っ込んでいった向後が目まぐるしいロープワークを魅せるも、細やかなミスを突いていったAZMが優位に。「こもも、どうしたオイ」と挑発しつつ、オールドスクール式ミサイルキックから向後の腕を執拗に蹴りつけ「こもも、勝つんだろオイ!」と発破をかけながら重いエルボーを放ち、向後にもエルボーを打たせた上でサッカーボールキック。
 AZMは向後に「こもも!やり返せ!」と叱咤しつつストンピングの雨あられ。AZMがミサイルキックを狙うと、向後が619の形でAZMの足を払って落下させ、向後は場外戦のさなかでサードロープとエプロンの間を通り抜ける619。さらにコーナートップから場外へのブーメランアタック。
 向後はAZMをリングに戻してスワンダイブ式ミサイルキックを見舞い、足を止めてのエルボー合戦へと誘い込む。AZMも思わず声を上げるほどの重いエルボーを連打した向後はついにコーナーダウンを奪い、串刺し攻撃を狙うものの、AZMは向後をエプロンに出し、頭をセカンドロープ上から出させながらヘデックで突き刺すというテクニカルな大技を見せ、ダイビングフットスタンプを発射。これをかわした向後がトラースキックを突き刺し、619式スイングDDTを狙うが、AZMが着地してエビ固め。キックアウトした向後の起き上がり際にハイキックを叩き込み、ブレーンバスターからダイビングフットスタンプ。
カバーに入るAZMに対し、向後は下から組み付いて首固め、さらに619式スイングDDTからネクター・ピーチ。奥の手も返されてしまった向後は側頭部へのトラースキックから新技の変形逆打ちを見せるもカウントは2。もう一発ネクター・ピーチを狙うが、AZMはあずみ寿司で切り返す。これを読んでいた向後があずみ寿司を上から潰してカウント2.9まで押さえ込んだ場面には観衆が大きく沸くが、これをキックアウトしながら無道に捕らえたAZMがタップアウト勝利。

 勝利を告げるゴングを聞いて仰向けに倒れ込むAZMだったが、なんと大江戸隊の吏南が飛び込んできてコーナーに上がり、大の字になっていたAZMにダイビングフットスタンプ。

吏南「おいAZM!次のハイスピードの挑戦者は、この吏南様だ!こんなクソババアが挑戦してるくれーなら、私にも挑戦資格あんだろ?ハイスピードといったら、AZM。コグマ、なつぽい……もう見飽きたんだよ!この15歳の私が、ベルトを巻いてハイスピードの違った新しい景色見せるんで。覚悟しとけよ?」

 吏南が先に退場しようとすると、怒りのAZMがマイクを取る。

AZM「ちょっと待てコラオイ!お前なあ、こちとら試合後なんだぞオイ!(※吏南が花道から肉声でなにかを言う)聞こえねーぞクソガキ!まあ、まあいいよ。新しい景色、作るんでしょ?じゃあおねーさんがお相手してあげます!」

<試合後コメント>

AZM&吏南
AZM「まあ、最後、しっくり来ないけど、ハイスピードV5達成しました。私は『こももから葉月を感じられればそれでいい』って言ったけど、まあいい意味で葉月は感じられなかったね。こもも、この1ヶ月ちょっとでずいぶんとメチャクチャ面白くなったねえ!まだまだ私とかキッドとかなつぽいとかコグマとかと比べたらまだまだですけど、これからこの4人に加わる選手なんじゃないでしょうか。次は、吏南?反抗期なのか知らないけど……」

(※コメント会場に吏南が乱入しAZMに掴みかかる)

吏南「おいおいおいおい、てめークソババア!さっきも言ったけどよ!てめーのハイスピードなんてもう見飽きたんだよ!」
AZM「お前じゃあやってみろよ!ハイスピード!」
吏南「そのベルトをよ!(※ベルトをひったくる)」
AZM「ベルトに触んな!」
吏南「そのベルトを巻いて新しい景色見せてやっからよ」
AZM「返せ!触んじゃねえ!」

(※AZMがベルトを取り返すと、吏南は退散)

AZM「試合後も襲って、コメントでも襲って?まったく反抗期だなあ!おい!私、AZMおねーちゃんがしっかり吏南の相手してやるよ!……つかれた。つかれたぁ~!」

向後桃
「負けましたぁ……。全部、全部出し切っての完敗でしたが、それでも私は諦めません!AZMさんがベルトを持っているうちに、絶対にまたチャレンジして、次は向後桃がベルトを巻きたいと思います。絶対に諦めないから!ありがとうございました!」

第5試合


 OTR有り、ノータッチルールのイリミネーションマッチ。
 たむとなつぽいの因縁の対面でゴングが鳴ると、互いに顔面をビンタし合っていきあの日の再現が為されるかと思われたが、SAKIとジュリアがリングに飛び込んできて対面。
 2人はじっくりとロックアップで組み合うも、コズエン&COLOR‘Sが飛び込んできてジュリアに集中攻撃を見舞い、ウナギの鎌固めに合わせて残る4人がクアドラプルドロップキックをはなとうとするが、DDMがこれをカットし、逆にウナギに集中攻撃。舞ひめのダブルブレーンバスターからひめかがラリアットを狙うが、ウナギがXファクターで迎撃し白川につなぐ。
 白川はひめかに串刺しバックエルボーからスライディングキック。これにジュリア&なつぽいが入ってくるが、SAKIが背後からフェイスクラッシャーで2人まとめて叩きつける救出劇。白川は舞ひめをダブルDDTで突き刺し、ひめかにコルバタ式河津落とし。さらにエルボーで正面から打ち合っていき、連打で打ち勝った白川がロープに飛ぶが、ひめかがラリアットでカウンター。さらにひめかが白川を投げっぱなしパワーボムでOTRさせようとするが、白川がエプロンに着地。桜井がビッグブートで突っ込んでいくと、これがひめかに誤爆。ひめかと白川が同時にOTRで落下し失格。

 リング上ではgalaxyPunch!が桜井に集中攻撃をかけ、清水がロープに飛ぶとなつぽいがカウンターのドロップキックを見舞い、ジュリア&舞華の合体ネックブリーカーが決まる。ジュリアのアシストから清水にダイビングエルボードロップを決めた桜井がシャイニングバスターを狙うが、清水が着地して延髄斬り。ジュリアとなつぽいがカットも、ウナギ&たむが合体ライトニングスパイラルでなつぽいを蹴散らし、たむ&清水がダブルの踵落とし。清水がひまわり(※ローリング・バズソーキック)を叩き込んで3カウント。桜井が失格。

 舞華とウナギの対面となり、舞華が「テメーの相手してやるよ!」と真っ向からビッグブートで顔面を蹴り合う意地の張り合いを展開。ウナギはコードブレイカーからギロチンドロップと決め、大ふへん固めを狙うが舞華が振り払ってパワースラム。さらにラリアットを狙うが、ウナギが飛びついて胴絞フロントネックロック。舞華はこれをぶっこ抜いてブレーンバスターで叩きつけ、ローリングラリアットで追撃。さらにみちのくドライバーIIで突き刺して3カウント、ウナギが失格。

 舞華はカットに来た時水もみちのくドライバーIIで突き刺して3カウント。清水が失格。

 さらにSAKIにもみちのくドライバーIIを狙うが、SAKIがトルネードクラッチで切り返して3カウント。舞華が失格。

 残るは、たむ&SAKI、ジュリア&なつぽい。
 たむ&SAKIがジュリアに2vs1で飛びかかり、SAKIが変形デスバレーボムで叩きつけるもなつぽいがカット。たむがなつぽいにジャーマン・スープレックス・ホールドを見舞うも、ジュリアがたむを物故部いてバックドロップ。SAKIがジュリアをビッグブートで吹き飛ばしてカットするが、ジュリア&なつぽいが2人でSAKIをコーナーに上げて合体バックドロップ。4人大の字になるクアドラプルダウン。

 ジュリアが「はじめまして!」とSAKIに強烈なエルボー。SAKIも重いエルボーで返礼し真っ向からの打撃戦に。これを制したジュリアがトップロープを超えたエプロンでの闘いに持ち込み、丸め込みの形でエプロンから落下させてSAKIが失格。

 ジュリア&なつぽいvsたむの構図となり、たむは上手く誘い込んでなつぽいにリバースDDT、ジュリアにDDTを同時に見舞う。さらにたむはジュリアをコーナーに誘い込んでの吊り下げ式ドラゴンスリーパー。ここになつぽいが突っ込んでくると、エプロンに放り出した上でロープを使ったスタナーを見舞う。たむがなつぽいにブートを放って落とそうとすると、ジュリア&なつぽいがロープを引き下げてたむをエプロンに誘い出し、2人で挟み撃ちに。
 なつぽいのトラースキックをたむがしゃがんでかわし、ジュリアに誤爆しそうになるもセーフ。しかし、なつぽいは今度は明確な意志を持ってジュリアにトラースキック。

 たむが困惑する中、なつぽいはジュリアのバックを取って「たむ!たむ!来い!」と指示たむがジュリアに放ったトラースキックに合わせてなつぽいがジュリアにエプロンジャーマン・スープレックス・ホールド。ジュリアが先に落下して失格になったのを見たなつぽいが自らリングを降りてOTR
結果的にたむが1人残る形となり、コズエン&COLOR’S軍の勝利となった。

たむ「なっちゃん……?」
なつぽい「たむちゃん、私はやりたいことが出来た。たむちゃんの隣で、それを叶えたい。(※DDMの面々に向き直って)……私は、DDMのマスコットでも、ペットでもない!もっと上に行く。上に行くために、DDM、ジュリアちゃんの対角に立つ覚悟。COSMIC ANGELSで、スターダムに革命を起こす!これが!私の覚悟だよ」

ジュリア「なるほどねぇ。ふ~ん……(※じろじろ頭から爪先まで眺める)なつぽいさあ、たむの悪口メチャクチャ言ってたじゃん。ふ~ん、それが、なつぽいの覚悟ねえ?なぁ~るほどねえ。つい最近まで、『DDMの今後どうする~?』とか色んな話、たくさんしたこと、全部全部、ウソだったんだね。そんな薄っぺらいものだとは思わなかったよ。まあでも、わかった。なつぽい、かわいいペット……だったけど、今日からアンタは、敵。徹底的にやってやるよ!」

ひめか「なつぽい、誰よりも仲間思いで、どんなときも優しくて、真っ直ぐななつぽいが大好きだったし、尊敬してた。一度もペットとかマスコットキャラクターとか、そんなこと思ったことはなくて、大切な大切な仲間だと思ってた。最近自分勝手な行動とか、自己中な発言とかあったけど……ここまでだったとはね。見損なった。本当に変わっちゃったのね。私の大切な仲間を裏切ったこと、絶対に許さないから」

なつぽい「まいちゃん、テクラ、舞華ちゃん、ひめか、ジュリアちゃん、ばいぽい……」(※涙声で)

舞華「お前さ、なんでお前が悲しそうな顔するわけ?お前、やってることと言ってること、矛盾してるんじゃない?なつぽい、なつぽいは、最後までいい子ちゃんで終わりたかったんだね?」

テクラ「……(※なつぽいの前に進み出てなにか言おうとするも涙で声が出ない)」

 DDMがリングを降りていき、自ら裏切って捨てた仲間に強い言葉を浴びせかけられたなつぽいは悲しみに暮れて泣き崩れるも、たむが後ろからそっと抱きしめる。

たむ「なっちゃん、ありがとう。コズエン選んだこと、絶対後悔させない。一緒に、革命、起こそう?COSMIC ANGELSの新メンバー、コズエンの妖精こと、なつぽい!COSMIC ANGELSはCOLOR’Sと連合軍を組んで、心強い新メンバーなつぽいを迎えて、ここからナンバーワンを目指して高速運転していきます!私たちも、あなたたちも!デリシャ~ス♪ん~まっ♪」

<試合後コメント>

Donna Del Mondo
(※ショックを受けて涙が止まらないテクラの肩をジュリアが抱いて「大丈夫だから」となだめながらコメント開始)
テクラ「シンジラレナイ……。テクぽいは、良かったと思ってました……」
舞華「なつぽい、今日わたしたちはなんのために闘ったの?意味わかんない」
ひめか「ホントに最近、自分勝手な行動が増えてきてて、正直距離を取ってた。まあ、その結果がこれ。見損なったよ。でも、この気持ちをリング上でなつぽいに分からせる。それだけ」
桜井「……フッ、自分からあんなとこ選んで行く人なんて珍しいですね。絶対、選択ミスですよ。だから、ジュリア!テクラ!舞華!ひめか!DDMは最強だから!5人でこれから頑張りましょう!」
ジュリア「ありがとう」
(※ジュリアが残る腕で桜井の肩も抱き、ひめかが桜井の頭を撫でる)
ジュリア「桜井がそうやって言ってくれてマジで心強いし、私は今いるメンバーを宝だと、今までも思ってきたし、抜けてく人は抜けてくし、それでいいし。でもここにいるDDMの仲間を私は大切にして誇りに思ってるから。こっからがDonna Del Mondoの本領発揮。私たちの、本当の底力、見せつけてやるから!なつぽい、まあ、あんなところ行っちまったけどせいぜい頑張ってくれよ。今日から、敵。お前の覚悟はわかった。でもね、いい子ちゃんいい子ちゃん。舞華も言ったように、最後までかわいくいたいなつぽいには、ちょっとガッカリした。なんも変わってないね。大丈夫。私たちは大丈夫。こっからですから。諸君、Donna Del Mondoの巻き返しに期待しててください。アリベデルチ!またな!……(※なおも浮かない顔のテクラへ)大丈夫!テキーラ飲もう!」
テクラ「ハイ……」
ジュリア「テキーラ飲もうよ!」

COSMIC ANGELS&COLOR‘S
たむ「なつぽい……なっちゃん!」
なつぽい「はい♪」
たむ「どういうこと?説明してぇ~?(笑)」
なつぽい「私は、たむちゃんと闘って、私も上に行くために、なにかを犠牲にする覚悟でこのスターダムで這い上がっていきたい。コズエンと一緒に、もっともっと上を目指して!スターダムに革命を起こしたい!なにを言われようと、私はもう覚悟は決めた」
たむ「私も、このメンバーでなら、革命……起こせる気がする。なっちゃん、じゃあさ、2番勝負の1勝1敗、しばらく決着はお預けってこと?」
なつぽい「そういうことだよね♪よろしく!」
たむ「負けないからね」
なつぽい「負けないよ!」
たむ「COSMIC ANGELSはCOLOR’Sと連合軍!そして新メンバーのなつぽいを加えて、大逆襲!始めます!高速運転のコズエン号、振り落とされないように皆さんしっかり私たちの手を握って、私たちを信じて付いてきてください!OK?!」
一同「「「OK!!」」」
たむ「一緒にやるよ?分かるよね?」
なつぽい「たぶん」
たむ「ちゃんとやってよ?コズエンになったんだから!私たちも、あなたたちも!デリシャ~ス♪ん~まっ♪……(※なつぽいが他メンバーの仕草を見ながら一歩遅れてポーズを取っていたのを見落とさず)出来てないじゃん!」

第6試合


 ゴングが鳴ると両者しばらく動かずにらみ合い、ゆっくりと歩み寄ったキッドがビンタを見舞い黒虎脚殺での速攻勝利を狙うが上谷はすぐにロープを掴み場外で間をとる。
 上谷は「おい、先走んなよ上谷?」と挑発しながら上谷のリングインを待ち、スピードで翻弄しつつアームドラッグ。これをショルダースルーでキッドをエプロンに出した上谷はドロップキックで花道までふっ飛ばし、花道でのノーザンライト・スープレックス・ホールドを狙うが、キッドがこれをフランケンシュタイナーで切り返し、上谷のヒザを大江戸隊印のイスでぶっ叩く。さらにキッドは花道でのタイガースープレックスを狙うが、上谷は着地して側転式ドロップキックを狙うが、キッドがヒザへの関節蹴りを見舞って妨害。花道での攻防はキッドの完勝に終わる。
 キッドは上谷をリングに戻し、ヒザへのエルボードロップからレッグロック、リングの鉄柱を使ったヒザ攻めからぶら下がり式アキレス腱固め。さらにリング内で足4の字固め。上谷は悲鳴を上げながらも上下をひっくり返すことに成功。キッドは余裕を持ってロープブレイクし、上谷を罵倒しながらヒザを踏みつけていく。

 機動力を削がれた上谷は足を止めての打撃戦を誘うが、キッドも打撃力には定評ある選手。下半身の踏ん張りも効かせた重いエルボーの連打で上谷をダウンさせ、顔面へのビンタ連打から「これが快感なんだろ?」と挑発。
 キッドは「終わっていいのかな?」と不敵な笑みも、上谷は鬼気迫る表情でエルボー連打。さらにロープに飛ぶもキッドがゼロ戦キックでカウンター。ロープに飛んだキッドに上谷がカウンターのドロップキックを突き刺して場外に叩き出し、スワンダイブ式プランチャから場外フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドで逆転の狼煙。
 上谷はキッドをリングに放り込み、ミサイルキックからノーザンライト・スープレックス・ホールドを狙うが、ヒザのダメージからか崩れ落ちてしまう。もう一度スワンダイブ式の攻撃を狙うが、キッドがスライディングで場外に飛び出しながら足を刈って場外に落とし、エプロンでのタイガー・スープレックス・ホールド。場外へ転落した上谷にケブラーダで追撃。
 キッドは上谷をリングに戻すが、上谷は下からのスクールボーイ・スープレックスを狙う。これを脱出して回転エビ固めを狙うキッドを上からフットスタンプで潰した上谷は、ニールキックを発射も、これをキッドが空中でヒザを撃ち抜いて撃墜するという離れ業を披露。キッドは足への旋回式フロッグスプラッシュから黒虎脚殺。上谷はこれをぶっこ抜いての超高角度バックドロップ・ホールドでキッドを頭頂部から本当に垂直に突き刺す。上谷はバイシクルキックでキッドを吹き飛ばすと、コーナーに上ってフェニックス・スプラッシュを狙うが、ヒザのダメージでバランスを崩し、その隙を見逃さなかったキッドが雪崩式アームドラッグからコーナーに上がりムーンサルト・プレス。上谷はこれを剣山で迎撃し天に向かって拳を突き上げる。
 上谷はスター・クラッシャーで突き刺すが、キッドは突き刺されると同時に上谷の足をつかみ、そのまま黒虎脚殺。上谷は苦戦しながらもロープに逃れる。キッドはコーナーに上がってムーンサルト・プレスを投下し、スター・スープレックス・ホールドもカウントは2、
さらにもう一発スター・スープレックス・ホールドを狙うが、上谷が振り払ってスター・クラッシャー。キッドもランニングダブルニーアタックで切り返しEternal foeも上谷が自ら回転をまして着地。振り向きざまにニールキックを叩き込み、スター・クラッシャーの体勢も、キッドが変形モモ☆ラッチで切り返す。上谷もスクールボーイから担ぐブルーサンダーで叩きつけ、最後はフェニックス・スプラッシュを完璧に決めて3カウントを奪った。

上谷「7度目の防衛、成功しました!キッド、5★STAR、絶対、今までも、これから先も負けないからな!ということで、次の防衛戦、名古屋でやりたいと思ってます」

(※SAKIが現れリングイン)

SAKI「上谷沙弥さん、二度目ましてになるのかな?防衛戦で防衛できて浮かれているところ、失礼します。すみません」
上谷「浮かれてない」
SAKI「お邪魔してごめんね。でも次、私に挑戦させてほしいな?新しい刺激、どうですか?」
上谷「初めての遭遇、新しい刺激……ワクワクしますよぉ!私は不死鳥だから、誰の挑戦でも受けます。もちろん挑戦、受けますよ!」

(※上谷が締めようとしたところで突如高橋奈七永の入場曲が鳴り響き、奈七永がリングイン)

奈七永「スターダムの皆さん、お久しぶりです!私がスターダムのレジェンドであり、女子プロレス界の人間国宝!高橋奈七永です!パッション!今日はKAIRIから指名されたパートナーとしてここにやって参りました。上谷沙弥、アンタが白いベルトのチャンピオン?誰か私と戦う勇気とパッションがあるやついるのか?!」
上谷「KAIRIのパートナー、高橋奈七永。まあね、今のスターダムはこの私。歴史を逆戻りさせるわけには行かないんですよ。ということで、こちらもパートナー探さなきゃいけないということなんですけど……」

(※レディ・Cがリングに上がる)

レディ「上谷さん!私がコイツとやってやる!」
奈七永「誰?」
上谷「レディ・C!頼もしいじゃん」
奈七永「おい、誰だお前、ずいぶんと背が高いけど、私のこと見下げるんじゃねーよ!」
レディ「日本現役女子プロレスラー最長身。177cm、レディ・C!」

(※レディが脳天唐竹割りを狙うが、即座に奈七永が顔面を張り飛ばして阻止)

奈七永「おい、ずいぶんといい度胸してんな?おう。でもな、試合当日はこんなもんじゃない。今まで味わったことのない厳しいプロレス、味わわせてやる。それまでせいぜいたくさん練習しとけ!お前(上谷)もな!パッショ~ン!」

<試合後コメント>

スターライト・キッド
(※床に臥して号泣しながらコメント開始)
「2020年、5★STAR。2021年、シンデレラ……新人の上谷に、私は負けて!ハイフライヤー、私の見せ所も全部持っていかれた気がして!どん底まで落ちた!私は上谷にずっと邪魔されてきたァ!……今回アイツから絶対白いベルトを獲って、それも全部、忘れて、捨ててやろうと思ったのに……!私はやっと!約7年かけてここまで来たのに、今の私でも獲れないのか……。今の私になにが足りないんだ!何が足りずにずっと上谷から勝てない……?!私が一番負けたくない相手は、上谷沙弥なのに!うっ、うぅ……(※嗚咽しながら床を這って退席)」

高橋奈七永
「私がKAIRIから指名されたパートナー、高橋奈七永です!スターダムのレジェンドが、去年の両国以来の登場となりますが、私もフリーになって立場も状況も変わって、新しい、今までいろんな歴史がありますけど、私がやって来た歴史そのまんまの高橋奈七永という人間の生き様をまたスターダムでお見せしたいなと思っております」

――KAIRI選手はなぜ奈七永選手を指名したのでしょう
「なんででしょう?七海里というものが、KAIRI出世のキーワードというか、大事なものになっているのかなと。それだったら嬉しいなと思いますが。光栄に預かり、タッグを結成する運びとなりました。上谷沙弥と、レディ・C。ずいぶんデカくて、上谷もデカくて、見下げられるのは慣れて無くてちょっと腹が立ちましたけど、私の全女仕込みの厳しいプロレス、今までやってきた厳しいプロレス、KAIRIにもぶつけた厳しいプロレスを味わわせてやりたいと思います。お楽しみに」

上谷沙弥&レディ・C
上谷「7度目の防衛、無事に成功しました!スターライト・キッド、キッドの欲深さを表すようにヒザをしつこくしつこくやられたわけですけど、キッド、これ以上吼えるのは私から勝ってからにしろよ?まあ、5★STARも棺桶マッチも控えているわけですが、私がもっと地に地に沈めてやりますよ。そして、KAIRI、奈七永と組んで私とレディ・C。タッグマッチが決まりました!レディ!」

(※上谷に呼び込まれ、レディが頬を抑えて顔をしかめながら合流)
上谷「レディ!ずいぶんたくましくなったね!」
レディ「はい……正直、KAIRIさんと闘ってみたいっていうのはありましたし、今日上谷さんの防衛戦を見て、すごく心に火が点いて、ここでチャンスを掴みたいと思い、思わず身体が出てしまいました。高橋奈七永のビンタだけで、メッチャクチャ痛いし、未だにヒリヒリしています、がっ!全然全然こんなんじゃまだまだ足りません!もっとバチバチにやってやりたいと思います!」
上谷「歴史は逆戻りさせてはいけないと思ってます。今のスターダムを見せつけてやろう!」
レディ「新しい歴史を、作ります!」

第7試合


 ゴングとともに両者小刻みなステップを踏みながら距離を詰め、MMAのようにローキック、ミドルキックで牽制し合う。互角と見るやロックアップで組み合ってのちから比べを展開し、桃が離れ際にローキックをクリーンヒットさせる。
 一旦距離を取って4つに組み合い、グラウンドでのバックの取り合いから静かにクリーンブレイク。再び向き合って手4つからヘッドロックの奪い合いとなり、ショルダータックルで正面からぶつかりあった後にエルボーの打ち合い。朱里が桃の蹴り足を獲って引き倒し、コーナーに押し込んでニーリフト連打。桃もリバースして串刺しミドルキックの連打からサッカーボールキック。朱里は起き上がって顔面にビンタからミドルキック連打。さらにお返しとばかりにサッカーボールキック。桃は朱里の髪を掴んで振り回すが、朱里は前蹴りで突き放しロープに飛ぶ。すると、場外からセコンドの鹿島が足を引き、場外では大江戸隊セコンド陣が朱里を暴行。桃がエプロンを駆けての空対地サッカーボールキックで追い打ちする。
 桃は朱里をリングに放り込むと、髪を掴みながらのキャメルクラッチ。桃は串刺しドロップキック、串刺し低空ドロップキックのフェイントからの串刺しローキック連打という得意のコンボから朱里をコーナーに逆さ吊りにし、「チャンピオンどうした?やり返してみろよ?」と挑発し、顔面を蹴飛ばす。桃が引き起こすと、朱里はジョン・ウーからハーフハッチ・スープレックス。さらにクロスヒールホールドに捕らえるが桃はロープへ。ロープを背に座り込む桃の顔面へ朱里が貫通ランニングニーを叩き込み、首から上だけをエプロンから出す形になった桃の喉元へ朱里がギロチンドロップ。しかし桃も大江戸隊の総力を挙げて場外戦を優位に進め、朱里をパイルドライバーで脳天からテーブルに突き刺すことに成功する。
 桃は朱里をリングに放り込むと、Bドライバーからチキンウィング・フェイスロック。さらにそのままスープレックスへと行こうとするが、朱里が抵抗すると桃が裏投げから後頭部への蒼魔刀、正面からの蒼魔刀、ダイビング蒼魔刀と猛攻。桃は再びチキンウィング・フェイスロックを狙うが、朱里がバックを取ってジャーマン・スープレックス。桃もすぐに起き上がってテキーラ・サンライズ。両者倒れ込み、ダブルダウン。

 互いに起き上がってローキックを放つも、これが交錯して相打ち。朱里が横蹴りで姿勢を崩させ、サッカーボールキックを連打。さらに山折りから白虎(※変形マフラーホールド)を狙うが、決まり切る前に桃がロープへ。
 朱里はロープに飛ぶと、桃がレンチで殴り合っかるが朱里はこれを蹴り払って回避。しかし、桃はこの隙を逃さず朱里をリバースBドライバーで突き刺し、2本目のレンチをレガースの中に仕込み、朱里の顔面を足の甲で蹴り上げる。さらに桃はロコモーション式ピーチ・サンライズ3連発。朱里はギリギリで肩を上げることに成功。
 桃はピーチ・サンダーを狙うが、朱里は振り払ってジャンピングニーからハイキック。朱里は桃を引き起こして流炎から先程やられたのと同じ形の顔面蹴りでやり返し、白虎で捕らえると桃が無念のタップ。

朱里「渡辺桃!大江戸隊に言って、生まれ変わって、ブラックピーチになった。正直、なんでだよって思う部分がある。でも、今日試合をして自分の信じる道をまっすぐ進んでるんだなって思ったよ!もう、ここにいないから聞こえてないかもしれないけど、渡辺桃は強い。また試合がしてーよ!ありがとう!6度目の防衛に成功しました!次、私は名古屋で防衛戦がしたい。名古屋といえば!」

(※朱里が目をやるよりも先に中野たむがリングイン)

たむ「ここの私ィ!私が次の挑戦者だ、ヨッ♪この中野たむが、次のチャンピオンだ!次の名古屋のビッグマッチに、その赤いベルトをって、8月の愛知県体育館でチャンピオンとして凱旋する。そしてチャンピオンとして、赤、白、2冠戦がしたい!朱里、どうかな?」
朱里「先走るな、中野たむぅ。でも、待ってたよ。メチャクチャ、お前と試合がしたかった。今乗りに乗ってる。そして刺激的な相手。でも、お前も思う通りにはさせねえよ?私はお前にしっかりと勝利して、次の愛知県体育館でスターダムの強さの象徴を見せつけるつもりだから」
たむ「中野たむ、真っ赤な情念に怯えさせてやるよ」

(※両者がベルトを挟んで睨み合い、たむがリングアウト)

朱里「今日、来てくれた皆さん、そしてPPV御覧の皆さん、本当にありがとうございました!色んなことがあるこの世の中、こうやってスターダムを見て、明日も元気とかなにかパワーになってもらえたらなと思ってます。私も皆さんからものすごくパワーをもらっています!これからも一緒に、スターダムを盛り上げてください!それでは皆さん!またお会いしましょう!みんなサラマポ!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

渡辺桃
(※ダメージが深く、床に臥しながらコメント開始)
「あー……あぁ~、もう……負けたんだよな?私、負けたんだよな?あぁ~……私がギブしたんだろ?クッソ!きっちーよ、最後のなんだあれ。意味分かんないほど痛かったよ。おい、朱里!朱里!お前、まだ地獄味わってねーよな?!私はまだやれるよ!次、次は絶対、もっと地獄見してやるよ!お前を地獄に落としてやるよ!あぁ、クソッ!許さねえからな!うっ、うぅ……きっちぃ……」

朱里
「6度目の防衛に成功しました。渡辺桃、お前は強い。今日試合をして、改めて思いました。昔、シングルで対戦したときとは違う強さがある。渡辺桃が決めた信じる道なら、とことん進んでまた時が来たら試合をしよう。そして次の防衛戦、中野たむ。タイトルマッチをしたいと思ってた選手。来てくれるとは、メチャクチャ嬉しいです。でも、私はまだまだ負けない。やりたい選手もいる。だから、しっかりと!お前から勝利する。覚悟しとけ。以上です」

中野たむ
「次の赤いベルトの挑戦者……いや、次の赤いベルトのチャンピオンに名乗り出ました。次の名古屋のビッグマッチで赤いベルトを獲って、私は8月の愛知県体育館大会でチャンピオンとして凱旋して、白いベルトのチャンピオンと、赤と白、二冠戦がやりたい。今年の1月にね、赤いベルトの挑戦権、3WAYマッチに出場することが出来なくて悔しい思いをしました。でも、朱里はずっとずっと赤いベルトを大切に守って待っていてくれた。COSMIC ANGELSが軌道に乗って、中野たむが軌道に乗って、今しかない。今、中野たむがスターダムの、女子プロレスの、ナンバーワンになります!中野たむを信じて付いてきてください」

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