「地上波放送がなくなったことで一気に時代が動いた」榊原信行実行委員が天心vs武尊の『THE MATCH 2022』の大成功でPPV収益化モデルに自信!

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 20日、都内某所にて『THE MATCH 2022』の一夜明け記者会見が行われ、榊原信行実行委員が格闘技のPPV収益化モデルについての見解を述べた。

 約7年間の間対決を熱望されながらも闘うことのなかったキックボクサーの那須川天心と武尊の対戦が実現した日本格闘技界最大規模のイベント『THE MATCH 2022』は、チケットの売り上げが20億円、PPVが約50万件購入されて25億円、スポンサー収入が5億円とおよそ50億円の金が動いたとされ、大きな話題を呼んだ。

 予定されていたフジテレビによる地上波放送が“総合的な判断”によって大会まで3週間を切ったタイミングで無くなったことで大混乱に陥ったものの、その後Abema TVでのPPV放送の購入が一気に伸びたこと、元々チケットは発売後即完売して最終的に56,399人を動員していたこともあり、興行としては大成功に終わった。

 一夜明け記者会見に臨んだ榊原信行実行委員は、「サッカーよりも野球よりも、やっぱり格闘技はどんなメジャーなスポーツよりもエネルギーがある。世間と勝負できる。これは世界では証明されているんです。メイウェザーもそうです。パッキャオもそうです。コナー・マクレガーだってそう。PPVの記録を持っているのは、すべて格闘技。これは期せずしてなんですけど、フジテレビさんが放送を辞退して地上波がなくなったことで一気に時代が動きました。我々格闘技界の新しいビジネススキームが誕生したと言っても過言でないと思います。日本だけ地上波の勢力が強い国だったんですけど、欧米化するというか、世界標準になるという風に、そういう意味では、ビジネスシーンにおいても歴史が動いた。そんな歴史的1日になります」と、地上波放送に頼らないPPV放送での収益化モデルの確立に自信を見せた。

 また、インターネット等での動画配信での弊害として違法アップロード&ダウンロードの問題を挙げ、「本当に泥棒が横行してます。ネット上の泥棒。本当に違法動画、やめましょうよもうホントに。情けない。見苦しいし、違法でそういう、泥棒、犯罪ですからね?映画館行くとよく流れてるじゃないですか。ホント笑い事じゃなくて、僕ら法的に訴えます。命がけでやってるものを泥棒して違法でアップロードすることも違法ですからね?ダウンロードする人も違法です。やめましょう。既に法的アクションを起こしてますんで、今上げてる人はすぐ削除してほしいし、これから起きる人たちに関しては徹底的に権利を守りに行きますので、覚悟しておいてください」と怒りを顕にして警告を発した。

 天心も自身の試合動画を「TikTokで見た」と発言しているなど、SNSや動画投稿サイトなどで気軽に違法アップロード動画が視聴できるこの状況は、PPV中心になっていく収益モデルの1つの課題となっていきそうだ。

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