【試合詳細】6・15 小橋建太プロデュース興行後楽園ホール大会 小橋建太vs田上明vs川田利明 石川修司&火野裕士&関本大介vs樋口和貞&青柳優馬&橋本大地 CIMA&T-Hawkvsジェイク・リー&大森北斗 鈴木みのる&野村卓矢vs伊藤貴則&真霜拳號

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『Fortune Dream 7』
日程:2022年6月15日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1200人(満員)

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○大森隆男(全日本)
8分33秒 アックスボンバー→片エビ固め
●鬼塚一聖(GLEAT)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○ひめか(STARDOM)
10分56秒 ランニング・パワーボム→エビ固め
●レディC(STARDOM)

▼3wayトークバトル 30分勝負
小橋建太(FortuneKK)vs田上明vs川田利明

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/野村卓矢(大日本)
13分10秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
●伊藤貴則(GLEAT)/真霜拳號(2AW)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[#STRONGHEARTS]CIMA(GLEAT)/○T-Hawk(GLEAT)
13分50秒 ナイトライド→エビ固め
[TOTAL ECLIPSE]ジェイク・リー(全日本)/●大森北斗(全日本)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
樋口和貞(DDT)/△青柳優馬(全日本)/橋本大地(大日本)
30分0秒 時間切れ引き分け
石川修司(全日本)/火野裕士(フリー)/△関本大介(大日本)

3年ぶりのFortune Dreamで小橋建太vs川田利明vs田上明の四天王トークバトルが開催!小橋が川田にリング復帰オファー?!田上の記憶力に会場爆笑!

オープニング


 小橋がサポートしている『がんの子どもを守る会』の面々がリングに登場し、強い体を作るために観衆とともにスクワット。エニタイムフィットネスからがんの子供を守る会へ10万円を寄付することを発表した。

 その後、小橋から挨拶が行われた。

小橋「皆さん、こんばんは!小橋建太です!フォーチュンドリーム7、後楽園ホール大会お越しいただいた皆さん、日テレジータスご視聴の皆さん、誠にありがとうございます。お陰様で3年ぶりにフォーチュンドリームを開催することができました。いろいろなことがありました。ハンセン、コロナになってしまい、トークバトルが無くなり、川田さん、田上さんが代わりにトークバトルをやると言ってくれました。そしてコロナの被害を受けたハンセンさんからビデオメッセージが届いています」

スタン・ハンセン(映像)「日本の皆さんこんにちは!今回は参加できなくて本当に残念だよ。彼がグリーンボーイの頃から知っているのに。本当に今日はみんなに会いたかったよ。みんな、小橋のサポートを頼んだ!みんなに感謝を伝えたいから、近い将来また日本に戻れるといいね。ウィーーーッ!」

小橋「ハンセンも元気になったようで良かったです!これからもコロナに負けないで頑張りましょう!それでは、フォーチュンドリーム7後楽園ホール大会大会開始宣言をしたいと思います。いつもと違うパターンです。行くぞ!オー!のときに、皆さん一緒に拳を突き上げてください。それでは行きます!行くぞーッ!オーッ!ありがとうございます!」

 そして高山善廣が映像出演し、「行くぞ!ノーフィアー!」の掛け声で大会がスタート。

第1試合


 ノーフィアー仕様登場した大森は浅子覚とともにリングインし、「ノーフィアー!」と叫ぶ。
 ゴングが鳴ると、鬼塚がリストを取っていくが大森が圧倒的体格差を生かしてヘッドロックで潰し、ショルダータックル。鬼塚もすぐにドロップキックで反撃。場外にエスケープした大森は場外鉄柵を揺らして荒々しく怒りを見せる。
 鬼塚は大森の腕にエルボースタンプ、ロープにくくってのアームロック、ショルダーアームブリーカーと腕への連撃からヘッドロック。さらにショルダータックルでぶつかっていくも大森は倒れず。鬼塚は何度もぶつかっていくが、大森がカウンターのビッグブートで動きを止める。鬼塚は怯まずチョップからブレーンバスターを狙うが、大森が逆にブレーンバスター。
 大森は鬼塚を場外に放り出し、鉄柵へと叩きつけてから強烈なチョップ。鬼塚が場外カウント7で上がってくると、大森はロープに振ってバックエルボーで倒し、エルボードロップからチンロック、フィストドロップ。さらにエルボースマッシュ連打から串刺し攻撃を狙うが、鬼塚はブートで止めてミサイルキック。
 鬼塚は串刺しスピアーからコーナーに上ってダイビングエルボードロップを発射も大森が回避したため自爆。大森はフライングニールキックからアックスボンバーを発射も、鬼塚が回避してスピアーで突っ込む。大森はこれをキャッチするも、鬼塚は下からブレーンバスターでぶっこ抜く。さらに鬼塚がダイビングエルボードロップをヒットさせるがカウントは2。互いに胸板へのチョップの打ち合いを展開するも、大森がキャッチしてフルネルソンバスター。さらにアックスボンバーを炸裂させて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

大森隆男&浅子覚
大森「浅子さん、今日は本当にありがとうございます!高山選手に少しでも勇気が届けば俺は嬉しい」
浅子「まだまだ支援の輪っていうのは必要なので、みんなで高山さんを応援してもらって、それが高山さんのモチベーションになると思うし」
大森「そして、よく聞け!ノーフィアーが終わったとか、なんとか言ってる奴!どうやらいるらしいですよ。とんでもないですよね?」
浅子「誰が言っているんだ!?」
大森「みたか今日の俺たちを!」
浅子「これからもずっとずっと続くぞ!」
大森「ノーフィアーは永遠だ!高山待ってるぞ!」
大森、浅子「いくぞ!ノーフィアー!」

鬼塚一聖
鬼塚「今日もこの後楽園ホールの沢山のファンの皆様に鬼塚一聖を知っていてくれる方はほとんどいないと思います。だけどなにか一つでも鬼塚一聖という傷跡をこの後楽園ホールのリングに、このFortuneDream 7のリングに残すつもりで今日はやってきました。鬼塚一聖、そして僕のGLEATという団体を少しでも広めるために、今日のようなビッグチャンス。必ずものにする。そのつもりで今日は来ました。大森さん、僕の浜口道場の先輩です。大森さんに挑むには気合いしかないでしょう。また立ち上がります。ありがとうございました!」

第2試合


 ロックアップでの押し合いからリストの取り合い、ヘッドロックの奪い合いからショルダータックルでのぶつかり合いに。ひめかがこれを制すと、串刺しスプラッシュからショルダータックルで追撃。さらに逆片エビ固めもレディがロープを掴んでブレイク。
 ひめかは両手を広げてレディに好きなようにエルボーを打たせていき、お返しのエルボー一発で吹き飛ばす。さらにバックフリップを狙うが、レディが振り払い顔面にビッグブート。レディはコブラツイストを狙うも、決まり切る前にひめかが脱出しラリアットを発射。レディはこれをキャッチして今度はコブラツイストを決めて見せる。

 ひめかがロープに逃れると、レディはロープに飛んで貫通ビッグブートからニードロップ。両者足を止めてのエルボー合戦となるも、ひめかがバックフリップを決めてから逆エビ固め、さらに急角度の逆片エビ固めに変形させるもレディはロープへ。ひめかはアルゼンチン・バックブリーカーからJPコースターを狙うが、レディが着地して河津落とし。さらに逆水平チョップの連打で攻め立て、コーナーでマシンガンチョップ。さらにコーナーからの脳天唐竹割り、ロープに振ってのビッグブートと連撃し、必殺のジャイアントバックブリーカーで絞り上げるも、クラッチを切ったひめかが腕を引き寄せてのショートレンジラリアット。続けてJPコースターからラリアットを狙うが、レディはランニングネックブリーカードロップでカウンター。レディはロープに飛ぶが、ひめかのカウンターのラリアットが炸裂。根性でキックアウトするレディだったが、ひめかがロープに飛んでジャンピングニーから「オー!」と雄叫び。さらに後頭部へに串刺しラリアットからランニング・パワーボムを決めて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

レディC
レディ「FortuneDream7、私にとっては夢のような興行だったんですけど。夢のように散りました。でも必ずひめか倒してやるから。またこの試合組ませてください!」

ひめか
ひめか「FortuneDream7、自分がプロレスデビューするときに小橋さんにFortuneDreamに出れるような選手になれと言われて。まぁ自分の中では夢のまた夢のまた夢くらいの夢だったんですけど。スターダムに来て、所属になって、こうして出れることができて、運もあるとは思うんですけど自分のやってきたことが報われたのかなと思います。対戦相手がレディだったので自分の中では物足りなさもあったんですけど、今のすスターダム。可愛い綺麗だけじゃなくて熱い試合をしている、命をかけてリングに立っているということを証明できたのではないかと思います。女子プロを舐めないで会場に応援にいていただけたら嬉しいです。ありがとうございました」

――レディC選手とは久し振りでしたが?
ひめか「そうですね。試合のテーマが馬場さん対鶴田さんというのがあって、自分的に何をしたらテーマに沿ったことができるのか考えたんですけど、やっぱり自分の試合スタイルというのは崩したくなかったのでランニングニーだけは大切な技なので、絶対にフィニッシュの前に決めてやろうと今日誓いました」

第3試合


 スタン・ハンセンの来日が不可能となったことで実現した、小橋建太vs田上明vs川田利明の3WAYトークバトル。

――当初ハンセンが登場する予定であったが、急遽このメンバーになった。決まったときにどう思いましたか
小橋「ハンセンがコロナになったって話を聞いて、どうしようと思ったときに、2人の顔が浮かびました。それで連絡を取ったら難しいかなと思ったら、『いいよ~』って(笑)」

――オファーを受けたときはどのような思いだったか
川田「『いいよ』って」
田上「大変ありがたいと思いました。『お願いします』と」

――四天王が揃ったということで、みなさん思い出深いと思うハンセンの話を聞かせてください
小橋「いやぁ~本当に色々やられました(笑)そのお蔭で強くなれたと思っているので、今となっては感謝しています。やはり若手の頃、『ホントになんで俺ばっかりやるんだよ』ってくらいラリアットを(笑)試合やってないのに、セコンドに入ってるのにラリアットするんですよ。なんでかなと思って(笑)前田さんのときにも話しましたけど、前田さんも新日本のときに一番やられたって」

――川田さんも若手時代にハンセンにやられましたか?
川田「うちらはラリアット喰らったら、次の日休みでした。そういう制度があったんです」
小橋「初めて聞いたよ、そんな話!(笑)」
川田「いや、本当の話で。それは若手に限らず」

――えっ、出てましたよね?
田上「休みでしたよ、確かに」
川田「ホントにハンセンは最初来たときにホント衝撃的だった!」
田上「スタンと初めてタッグ組んで、なんか出たんだよね(※世界最強タッグ決定リーグ戦)。そんときブルロープっていうの?それで俺顔バチンバッチンと叩かれて。仲間なのに。リングに上って『ふざけんな!』つったら、ぱっと謝って『ソーリーソーリー♪』って……」

――ハンセンとの対戦の思い出は
田上「イヤだったねぇ……『ウィーーーッ!』が……」
小橋「『youth』なんだって」
田上で「俺、ウィーーーッにしか聞こえない(笑)」

――対戦するには嫌な相手だったと
田上「嫌な相手っていうか、嫌いだよな(笑)」

――川田さんはハンセンに相当ひどい目にあったと思いますが、1992年6月5日の日本武道館大会でのハンセン戦はバストバウトを受賞しました
川田「あの頃って、ハンセンとやると殴り合い蹴り合いしかしてなかったんで、それしかやってないのにベストバウトが取れたっていうのはすごいことなんだなって思って。試合終わってから1週間位歩けなかったですね」

――あの試合は小橋さんも田上さんもご覧になっていたと思いますが、いかがでしたか
小橋「あれはすごくいい試合でした。それはよーく覚えてます」
田上「わすれました」

――ちなみに、小橋さんとハンセンの試合については
田上「いや、もぉ……大変だなあって。やんちゃオジサン(笑)」

――そんなハンセンに鍛えられた部分もあると思います
小橋「スタン・ハンセンという大きな壁があったから、やられてもやられても立ち上がっていけたのかなと。だから、尊敬してますよ。僕はハンセンの最後のライバルだと自負していますけども、尊敬もやはりしています。師匠というか、先生だと思ってます。そういうイメージがあります」
川田「ハンセンのラリアットがスゴいってのは知ってるけどね、あなたのラリアットも酷いよ(笑)」
小橋「言わせていただきますけど、川田さんの顔面蹴りも酷かったです(笑)」

――田上さんにとって、小橋さんのラリアットと川田さんの顔面蹴りはどっちが嫌でしたか?
田上「いやぁ、俺も川田の顔面蹴りのほうがイヤだった。小橋のラリアットもエグいけど、川田のはもう、最悪だよ……」
川田「田上さんは背が高いから。二度と喰らいたくないのは田上の場外の喉輪落とし!二度と喰らいたくない!(笑)」

――みんなそれぞれの技は嫌だったんですね……
川田「だからみんな早く体壊したんでしょうね(笑)」

――四天王プロレス時代は地方大会でも凄まじい試合をしていました。そのためのコンディション、モチベーションの維持はどのようにしていたのでしょう
川田「それは朝まで呑むことですね。試合の痛みを忘れるために呑んでたのかもしれない」
小橋「僕は違います(笑)僕はやっぱり、会場で受ける声援が……これ真面目に答えますよ?(笑)良い答えを言ってるんじゃなくて、真面目に。ホントに各地方・各会場に行って、大きい会場だろうが小さい会場だろうが、関係なしに応援をしてくれる声っていうのはすごく嬉しかったんで。その声を聞くのが嬉しかった。田上くんはどうですか」
田上「くっさいこと真面目に言ってさぁ、いやだなあ俺は。感じ悪いなぁ~」
(※3人で言い合いになり収拾つかず)
川田「俺は(小橋が)スクワットやるって言うから期待してたんだよ」
小橋「やった。もうやったから!」
川田「出来るんじゃん!」
小橋「実は今日、ふくらはぎを肉離れをしてて、ホントはスクワットできなかったんです。でもSNSで発信してて、『スクワットやりましょう』って。だからやらないわけにはいかなかったんですよ(笑)」
川田「こないだ鶴田さんの大会(※5月31日、ジャンボ鶴田23回忌追善興行)で、同じ控室にいて、タイガー戸口さんが試合終わって来て、ガッチリとテープをしたやる『おい川田!これ外せ!』って(笑)俺は一生懸命やってあげたの。でもガッチリテープを留めちゃうんだよ。外れるわけがない!いくら引っ張っても外れないから『小橋、お前力があるんだから頼むよ』って言ったら『僕ヒザが悪いから出来ません』つったんだ。その小橋が今日スクワットやるっていうから、『なにこの野郎?!』と思って!(笑)」
田上「それは小橋さんが悪いよぉ~」
川田「俺もう60近いのに『おい川田!ヒザ外せ!』って、考えられないよぉ~」

――先輩の川田さんがそう言われてるとき、田上さんはそのときどうしていたんですか
田上「横目で見て、『やばいな』って」
川田「さっき控室で言ってたけど、俺言われたらカチ食らわせてやろうかと思った」
田上「川田さんが、『こんなのマジックテープしてるから外れないよなあ』なんつって、『小橋やってくれよ』っつったら、『いやヒザ悪いんで……』って」
川田「それでスクワットやるっつーんだからなあ?!」
小橋「いや、僕はがんの子供を守る会のためだったらやるよ」
川田「ハッキリ言って戸口さんは守りたくなかったんだろ?」
小橋「いや……んにゃ……戸口さんと会うのも2回目か3回目くらい……」
田上「あのおっさんよう喋るよなあ~」
小橋「公開(のトークショー)でそんなこと言っていいんですか?!(笑)」
田上「ビックリしちゃったよ隣で。よう喋るねえ」

――戸口さんとは、川田さんが一番接点が多かったのではないですか
川田「入った頃は新日本行っちゃってていなかったんですよ。そのあと戻ってきたんですけど誰もいなくなっちゃって。戸口さんまだまだ出来るんだけどなあ」
田上「ああいうおっさん苦手……」

――馬場さん、鶴田さん、天龍さん、三沢さんなど影響を受けた先輩も多いかと思いますが、どなたから強く影響を受けましたか
川田「3人とも影響受けてます。僕の場合は15歳で出会った三沢さんと一緒だったから、それが一番長かったですからね。アニキ的存在と言うか、プロレスをやっててあの人と出会ってなければいろんなことがもっと違う方向いってたんじゃないかと」

――その相手が馬場さん、鶴田さんであったら違ったと
川田「また違いますね」

――小橋さんはいかがですか
小橋「やっぱり3人とも影響受けてます。大きく受けてます。馬場さんはやっぱり、本当の父親のような先輩ですし。本当に口きいてくれななかったんですけど、デビューした日に初めて口をきいてくれて。これが馬場さん流の教育だったのかなと思います。やっぱり三沢さんはやっぱり、入門テスト受けたときに、『控室に挨拶に行け』って言われて行ったときに、挨拶するときに三沢さんはいなかったんです。川田さんは第1試合で試合やってたんで。三沢さんはタイガーマスクでマスク被って試合を見てたんです。それで『よろしくお願いします』って言ったら『がんばれよ』って。ジャンボさんは『よろしくお願いします』って言ったら、『はいは~い』って(笑)でもプロレスは鶴龍対決にすごく影響受けてます」

――田上さんは相撲出身で期待も大きく、馬場さんとのコンビでデビューでしたが、馬場さんの影響は大きいですか
田上「そうですね。やっぱり、師匠ですね。まあ、鶴田さんもアニキみたいなもので色々プロレス教えてくれて。あとのもう1人、カブキさんがプロレス教えてくれてね。天龍さんはあんま教えてくれなかった。イタズラばっかりされて。ロレックス壊されましたからね(笑)」
川田「アロエ食わせてもらったじゃん、アロエ」
田上「酔っ払って。もう酔っ払ってて寝てたらアロエが口の中に入ってきて苦くて起きたんだよ、俺は……」
川田「酔っ払ってホテルに飾ってあったアロエかなんかをちぎって田上の口の中に(笑)」
田上「そういうことばっかする……」

――川田さんは天龍同盟で一緒にいる機会も多かったと思いますが、そういったエピソードは
川田「それが当たり前の世界だったから普通に感じるようようになってた自分がおかしかった」
小橋「あの頃はね、酷いですよ。ホントに。今は時効ですけど、このくらいのジョッキ(※大ジョッキ程度)になみなみと焼酎つがれて、川田さんが僕の方見て、(ジェスチャーで)『一気しろ一気しろ』って。川田さんに『水割りしたいんですけど』って言ったら、『あっ、わりーわりー』って、1滴だけ入れたの(笑)もう、これは飲むしか無いなと思って一気しました。そういう時代ですよね」
川田「小橋はお酒強かったもんな」
小橋「いやいやいや!強い強くないの問題じゃないですよ!(笑)」

――1997年のチャンピオン・カーニバルの優勝決定戦は、三沢さん、小橋さん、川田さんの巴戦になりました。ちなみに、田上さんは覚えてますか?
田上「ぜんぜんおぼえてない」

――小橋さんはいかがですか
小橋「覚えてますよ。クジを引いたときに、三沢さんと最初だなと。30分時間切れで、あれで力を使い果たしましたね。川田さんが三沢さんとやって、6分くらい?」
川田「8分くらいやったんだけど……」
小橋「そんな変わんないですよ(笑)んで、早いなぁ~って。回復してないんですよ。なんとか、まだ呼吸も整わないし」
川田「小橋なら回復してるよ。鉄人だもん」
小橋「そんときは鉄人じゃなかったんですぅ~(※拗ねたように)」
川田「オレンジクラッシュの頃か(笑)」
小橋「そうです。恥ずかしいですね(笑)」

――川田さんは振り返っていかがですか
川田「まあラッキーだったってのはあるんですけど、その中で最終的にあのときに『全日本プロレスを見せられたな』って自分の中で思えたんです。頭の中に浮かんだのは、『これが全日本プロレス』ってのができたと思うんです」

――名言が残りましたね
川田「名言かどうかは分からないですけど」

――戦いが終わって思わず出てきた言葉だったと
川田「そうですね」

――小橋さんはその言葉を聞いてどう思いましたか
小橋「僕もその試合、3WAYの試合全部、3人でやった試合が川田さんの言うように、集約されてると思います」

――田上さん、思い出しましたか?
田上「ぜんぜんおぼえてない」

――1995年のベストバウトには三沢&小橋vs川田&田上のタッグマッチが選ばれましたが、その闘いは覚えてますか
田上「おぼえてない」

――小橋さん、川田さんはこの試合については
小橋「95年ですよね?川田さんが三沢さんをフォールした試合……違いましたっけ?」
川田「よう覚えてんなあ。俺も覚えてない」
田上「俺なんて昨日食った飯忘れてるよ」
小橋「そこまで行ってます?!(笑)」
田上「最近ヤバいのよ……」
小橋「いやあ、四天王プロレス時代、1993年に四天王って言葉ができて、2年経ってその試合が勝を受賞できたっていうのも、逆に言えば、2年経ってから受賞したってのはすごいことだなと思いますし」

――川田さんとしてはこの試合のシチュエーションについてはどう思っていましたか
川田「田上は横にいてくれるとホント気を遣わなくていいんで、ガンガンできた。やっぱり三沢さんと組んでるときってどこかで、引っ張ってくれる、1つ上でも先輩は先輩なんで、どこかでそういうところがあったんで。田上の場合はそれがなかったんで伸び伸びできました」

――田上さんは川田さんとのタッグはどうでしたか
田上「一番頼れる、信頼出来るとかそういうのが、なんつーのかねえ?阿つったら吽っつー、阿吽の呼吸だね。呼吸はバッチリなんで」

――それぞれ皆さんリングを離れていて、今現在の互いの活躍を見てどう思いますか
川田「小橋さんがそういう、プロレスにずっと関わってくれてるから、長く続けられてるのは素晴らしいし、繋がりがね、ジムとか経営してるっていうのは。まあ、ホントに入ってきた頃から『僕はそう長く続けられないから、そっちのビジネスをやりたい』っていうのは意欲満々だったんで」
小橋「えっ!?俺……僕がですか?!」
川田「ガタガタになってくると絶対続けられなくなるから、そういう方向にお互いやらなきゃいけないっていうのは若い頃から言ってたから」
田上「すばらしいねえ」
小橋「言ってねーっすよ!(笑)引退すると思ってなかったんですよ。だって、師匠の馬場さんがレスラーのままいなくなった。だから自分も引退する日が来るって思ってなかったから。そういうのは川田さん、お金に困ってないなら……」
川田「そろそろリングに復活したほうがいいんじゃないの?」
小橋「僕は引退しました。田上さんも引退しました。川田さんだけです(笑)来年オファーしていいですか?(笑)フォーチュンドリーム」

――川田さんも田上さんもお店をやっていますが、小橋さんは行かれているんですか?
小橋「川田さんのお店には取材に行きました」
川田「俺ら、『食べに来なくていい』って言ってんですよ。そういうレスラーとか来ると逆に俺が気ぃ遣っちゃうから。こんな偉大な人が来ちゃったらさあ」

――田上さんのところに小橋さんは来ますか?
田上「来るわけがない」
川田「出来た奥さんだから、奥さんは何回か来てくれてるんで」
田上「多分『お前俺の代わりに行ってこいよ』って言ってる」
小橋「いや、あの……(※小橋が口ごもったところで30分フルタイムドローのゴング))」

第4試合


 伊藤が「鈴木、来い!」と挑発して先発で出て行くも、みのるは付き合わず。
 伊藤と野村でゴングが鳴ると、目まぐるしく上下の入れ替わるグラウンドでの首の取り合いからスタンドでのリストの取り合いへ。伊藤が相手コーナーのみのるへアタックすると、野村が背後からサッカーボールキック。伊藤もサッカーボールキックでお返しし、その後は交互に打ち合う意地の張り合いに。伊藤が再びみのるに殴りかかるが、みのるはすべてスウェーでかわす余裕を見せつけ、野村からタッチを受ける。
 みのるが素早くリストを取りヘッドロック。伊藤がロープに押し込んで離れ際にハイキックもみのるは余裕でかわし、「クリ~ンブレイク」と指さして警告。今度はみのるがい等をコーナーに押し込み、「クリ~ンブレイク」とビンタ。ブチ切れた伊藤がみのるをコーナーに詰めて顔面踏みつけも、頭を冷やさせるべく真霜が伊藤に触れて試合権利を得る。みのるも真霜を自軍コーナーに連行してタッチ。
 真霜と野村の対面となると、リストの取り合いから真霜が的確なミドルキックを打ち込んでいき、伊藤にタッチ。
 伊藤はニーリフト連打も、野村が振り払ってビンタを見舞いみのるにタッチ。
 みのるは伊藤にエルボー連打。伊藤の連打を受け止めた上でフルスイングのエルボー一発でダウンを奪い。足取り腕固めから逆片エビ固めへと移行。伊藤は悲鳴を上げながらもロープへ。みのるは野村にタッチ。
 野村は伊藤をコーナーに詰めてエルボー連打。伊藤もリバースして同じことをやり返し、またも交互に打ち合う意地の張り合いへ。リング中央でエルボーの打ち合いとなり、ビートアップしてビンタの撃ち合いから伊藤が変形スパインバスターからブレーンバスター。真霜にタッチ。
 真霜はサッカーボールキックを発射も、野村がキャッチして振り払いミドルキック。真霜は野村のアシをロープに引っ掛けて蹴り上げドラゴンスクリューからヒザ十字からアンクルロック。さらにロープに飛ぶが、野村がカウンターのドロップキックをヒットさせ、みのるにタッチ。
 みのるは真霜に串刺しビッグブートからサッカーボールキック。お互いに避けること無く正面からフルスイングのエルボーを受けあっていき、真霜がふらつくとみのるがロープに飛ぶ。真霜はキチンシンクからDDTでやり返し、伊藤にタッチ。
 伊藤はコーナーエルボー連打から串刺しビッグブート、串刺しニールキック、フロントスープレックスと連撃。さらにジャーマン・スープレックスを狙うが、みのるが脇固めで切り返し、カットに来た真霜は野村がコブラツイストで捕縛。真霜が野村を振り払ってカットし、野村にレッグラリアート。伊藤は水面蹴りから後ろ回し蹴りを叩き込み、みのるのスリーパーホールドをぶっこ抜いてバックドロップ。さらにジャーマン・スープレックス・ホールドを狙うが、みのるがフロントネックロックで切り返し、そのまま抱えてゴッチ式パイルドライバーで突き刺して3カウントを奪った。
 勝利したみのるは放送席の小橋へリングへ来るよう要求するも、小橋は立ち上がって「帰れ!」と一蹴した。

<試合後コメント>

真霜拳號&伊藤貴則
真霜「負けちまったな。さすが鈴木みのるって言っとこうかね」
伊藤「そうっすね。急造タッグやけど、僕が暴走したせいでこんな結果になってしまって」
真霜「もうちょっと作戦立てていけばね」
伊藤「そうっすね。」
真霜「結果は違ったかもしれないけど」
伊藤「小橋さんにこのFortuneDream推薦してもらって出たわけや。おい、鈴木みのる!今日はこんな結果になったけどGLAETの伊藤貴則は殴りがいはあったか?今日で顔と名前しっかり覚えたやろ?GLAETの伊藤貴則、諦めの悪い男。まだまだ、まだまだ諦めんからな。おい、今回はタッグやったけど次俺とシングルをやれ。」
真霜「お~いいね。まだまだ終わらんぞ、俺らはよ、負けたからって大人しくしていると思うなよ、このや野郎!」
伊藤「伊藤貴則は諦めの悪い男や」

鈴木みのる
鈴木「小橋の野郎、きやしねー!僕は引退しました?そんなものが許されるわけねーだろ。おい、てめぇとの勝負は終わっちゃいねーんだ!何勝手に終わろうとしてんだよ、小橋!あいつとの勝負は一生続くんだよ。お前が嫌だと言って。もう勘弁してくださいとここ(地面)に頭を擦り付けて土下座するなら許してやるけど。おい、小橋!てめぇお前の軍門に下ってここにきたんじゃねーぞ。てめぇをぶち壊しにきたんだ、覚えておけ」

野村卓矢
——3年振りにこのリングに上がってみてどうでしたか?
野村「ありがたいですね。こうやって大会に呼ばれて、3回目なんで嬉しいです。3回目だと思います、たぶん。」
――鈴木選手ともタッグはどうでしたか?
野村「実感が湧かなかったですけど、控えの時に鈴木さんを見てて空間を自分のものにしちゃうのは凄いと思うし、エルボー一発でお客さんが沸くああいうレスラーにはなりたいなと思うし。いつまでも奢られてたらいつまでも格下なんで僕は僕なりに上を目指して頑張ります。ありがとうございました」

第5試合


 CIMAとジェイクの対面でゴングが鳴ると、CIMAは圧倒的な身長差に不満顔。ロックアップでの押し合いに圧勝したジェイクは高々と右手を掲げて手4つを求めるも、CIMAはボディブローで返答しスリーパーホールド。そのままリストの取り合いとなり、アームドラッグの応酬からクリーンブレイク。手4つで組み合い、ジェイクが上から潰していくと、CIMAは手刀でクラッチを切ってリストロックに捕らえる。ジェイクはロープに押し込んでクリーンブレイクから恭しくお辞儀。CIMAもお辞儀で返すとジェイクがトーキック。CIMAが「なんだお前!」と怒る中、両者タッチ。
 北斗は「ナメんなよ田舎モンが!」と同郷・北海道出身のT-Hawkを罵倒しながら髪を引っ張っていくが、T-Hawkは逆水平チョップからのショルダータックルでお返し。CIMAにタッチ。

 CIMA&T-Hawkは2人でのコンビネーション低空ドロップキックを決め、この試合の勝利者証にヘアケア用品が用意されていることを受けてかCIMAがハサミを持ち込んで北斗の髪を切ろうとする。これは和田京平レフェリーがすぐに発見して激怒。CIMAは京平レフェリーに「切るとこないやろ~!」と暴言を吐き、T-Hawkにタッチ。京平は「お前が一番悪いからな」と徹底マークを宣言。
 T-Hawkは北斗の胸への逆水平チョップで快音を響かせ、コーナーへと上がっていくが、ジェイクが地対空ビッグブートで場外に叩き落とす。北斗は「ハサミどこ行った?!」と凶器を探し回ってレフェリーの気を引き、ジェイクがCIMAを暴行。京平レフェリーが「床屋行け!」ともっともなツッコミを入れる。
 北斗はT-Hawkをリングに戻して変形キャメルクラッチ。カットに入ったCIMAが北斗にボディスラムからコーナーへと上がっていくが、ジェイクがエルボーで場外に叩き落とす。北斗はジェイクにタッチ。
 ジェイクは両手を広げてT-Hawkのエルボーを受け止めていき、ロープに振りながら追走ニーリフトを連打。T-Hawkは低空ドロップキックでヒザを打ち抜き、ブレーンバスターでぶっこ抜いてCIMAにタッチ。
 CIMAはローリングセントーンから河津落とし。さらに延髄斬りからロープに飛ぶが、北斗が場外から足を引き、ジェイクがカーブストンプを叩き込んで北斗にタッチ。
 北斗はCIMAにコンプリートショットからロープに振るが、CIMAがロープにつかまって多恵、そのままT-Hawkにタッチ。
 T-Hawkはブレーンバスターを狙うが、北斗は耐えて逆にブレーンバスター。ジェイクが加勢に入り、2人でT-Hawkにトレイン攻撃から北斗のローリングエルボー、ジェイクのニーリフト、北斗のRKOと連撃。北斗が無想一閃を狙うが、T-Hawkは振り払って「ナメんな!」と顔面に右ストレート。T-Hawkがナイトライドを狙うとジェイクが必死のカットを見せ、CIMAにビッグブート、T-Hawkにボディブローを見舞ってコーナーに上るが、T-Hawkが「お返しだ!」とチョップで突き落とし、CIMAがロープにもたれかかった北斗へのダブルニードロップから場外のジェイクへトペ・スイシーダで追撃。T-Hawkが北斗にウラジゴクからナイトライドを決めて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

ジェイク・リー&大森北斗
北斗「1番嫌い、1番嫌いだわ。四天王とかレジェンドとか、そういう言葉がさ。何やったてさ、奴らがまだまだまとわりついてくるんだよ。全日本プロレスは。でも今日さ、そんな奴にチャンスなんかもらっちゃったから皮肉なもんだけど。まぁあいつを踏み台にして上行ってやろうと思ったんだけどな」
ジェイク「おい、北斗。お前もうちょっとやりたくねーか、あいつらと」
北斗「足りないよ。全然足りないでしょう!」
ジェイク「FortuneDreamのリングでも良い。向こうのGLEATのリングでも良い。俺はいつでも戦えるぞ。CIMA、シングルでやろうよ、な。お前はジュニアもヘビーもそんなの関係ない選手、そうだろ?ならやろうぜ。俺の三冠戦後でもどこでもいい、やろうぜ。もっとお客さんを盛り上げようぜ。ハッハッハッハー!」
北斗「まぁ気が向いたらアジアも挑戦してくれ」

CIMA&T-Hawk
CIMA「おい、これお前。HYPERSLIM 1年分。リング上でまた見てみ。効いてきた、効いてきたよ」
T-Hawk「即効性」
CIMA「だいぶ効いてきた。プラスNuWay」
T-Hawk「ヘアー。ヘアー」
CIMA「これ京平さんに」
T-Hawk「気まずかった、さっき」
CIMA「でも最近Tは、チャンピオンカーニバル出たり、三冠挑戦したり、全日本に付いてるけど俺久しぶりやから」
T-Hawk「そうですね」
CIMA「全日本に触れるのは。なんだあれは汁だく?小盛りか。中盛りか。いや、大森や!こっちは特盛りやぞ、こら!」
T-Hawk「特盛りだ、この野郎!」
CIMA「でもジェイク・リー。あいつだけは冗談通じないな」
T-Hawk「通じないですね。やっぱりバケモン揃いの全日本プロレスの中でもジェイク・リーは…」
CIMA「最後、トペ行ったけど跳ね返されたみたいやわ。壁にぶつかったみたいな。あれがオールジャパン。全日本の大きさや。でも俺らも海外で2mクラスと試合してきたんや。どんな相手でも、小さい選手、150cmの選手でも、女子の選手でもやってきた。どんなスタイルとも、おい、大森北斗!」
T-Hawk「小僧!」
CIMA「おい、みたぞ。T-Hawk、リンダマンからアジアタッグ獲ったんやな。おい、Tはまだまだ諦めへんし、俺も今日の動き見てもらったらわかると思うし、おいGLEATの名前を上げるためにはまだまだベルトはなんぼでも貰いにいくからよ。全日本プロレス、これで完全に俺らコンテンダー入ったんちゃうか。No.1、No.2知らんけどアジアタッグ。Tリンで負けて、TDCまで負けるわけないよ」
T-Hawk「ありえないですね」
CIMA「興奮して俺ばっかり喋ってしまったけど」
T-Hawk「全然大丈夫ですよ」
CIMA「もしあれやったら」
T-Hawk「ここまで喋られちゃったら、喋ることほぼないけど。おい、今日CIMA以外の3人。北海道出身お三人組なんですよ。ジェイク・リー、そして大森北斗。そして北海道苫小牧出身のT-Hawkですよ。でも僕的にはCIMAさん、やっぱり北海道苫小牧市が最高で最良だと思ってるんですね」
CIMA「ジェイク・リー選手はどこ出身_」
T-Hawk「北見です!」
CIMA「北見ね。大森北斗さんは?」
T-Hawk「江別です!」
CIMA「江別。これ北海道の人間違いますから言いますけど、北海道で都会といったら札幌と苫小牧」
T-Hawk「間違いない!」
CIMA「苫小牧までなんです。苫小牧から1m、1mmでも出たらど田舎」
T-Hawk「ど田舎。そういうことやな。前も言ったかもしれないけど、俺たち見た目はクールかもしれないけど、北海道の家と一緒。内側はものホットだからよ。我々GLAETはその上のさらにGLATでホットしているからよ。全日本プロレスまだまだGLAETしていこうぜ!今日はありがとうございました」
CIMA「拳握っていくぞ!」
「よーし!ありがとうございました!」

——CIMA選手、ジェイク・リー選手がシングルやろうぜと言っていましたが
CIMA「来年のチャンピオン・カーニバル空けとけ!三冠獲ったらいつでもやったる!」

第6試合


 石川と大地でゴングが鳴ると、ロックアップで石川が一気に押し込んでいきクリーンブレイク。大地は少し考える素振りを見せ、2度目に押し込まれた際にはすぐにリバースしローキックを入れつつリストを取る。大地はショルダータックルでぶつかっていくも石川は倒れずラリアットを発射。大地もこれを軽々かわし、石川は火野にタッチ。大地もタッチを求めるが、青柳も樋口も火野との対面を嫌がりタッチしてくれず。大地は火野とリストを取り合いつつ自軍コーナーに押し込み青柳にタッチ。
 青柳と火野の対面となると、青柳がヘッドロックで捕らえてショルダータックルも火野はビクともせず。青柳は何発も打ち込んでいくが火野はフライングショルダーでカウンター。青柳も低空ドロップキックで一矢報い、樋口へタッチ。火野も関本につなぐ。
 関本と樋口はロックアップで力比べを行い、関本が優勢。樋口は仕切り直して手4つを要求し、がっぷり4つで力比べ。これは背丈で上回る樋口が優勢も、関本は圧倒的な握力で対抗。さらにショルダータックルのぶつかり合いで重低音を響かせ、樋口が蹲踞からのぶちかましでこれを制すと場外戦へ。

 場外戦のさなか、関本と樋口は逆水平チョップの打ち合いを展開しながら放送席付近までなだれ込んでいき、小橋が見守る中でチョップ合戦の御前試合。
 大ダメージを負った樋口だったが、関本のボディスラムを耐え、逆にボディスラムで叩きつけて「お返しだ!」とチョップで追撃してから大地にタッチ。
 大地は「投げるぞ!」と関本をぶっこ抜いてボディスラムで叩きつけ、喉元へのニードロップからサッカーボールキック。青柳にタッチ。
 青柳は「俺も投げるぞ!」とボディスラムを狙うが、中々上がらず。関本がショルダースルーで切り返して火野にタッチ。
 火野は青柳の胸板に逆水平チョップから俵投げ。さらにセントーンから石川にタッチ。
 石川は青柳のエルボー連打を受け止めた上で重い重いエルボー一発でダウンを奪う。さらにボディスラムからフットスタンプを見舞い、関本にタッチ。
 関本は逆水平チョップの連打からマシンガンチョップ。石川にタッチ。
 石川は串刺しラリアットからダイビングフットスタンプ、さらにファイヤーサンダーを狙うが、青柳は着地してコーナーに飛び乗りミサイルキック。石川は倒れず耐え、青柳にフットスタンプからロープに振るが、青柳はフライングフォアアームでやり返し、樋口にタッチ。

 樋口は石川にダブルチョップ、逆水平チョップを連打。さらに串刺しラリアット2連発からその場飛びのパワースラム。そしてパワーボムの体勢も、石川がショルダースルーからエルボー。樋口はこれに逆水平チョップで応戦し、ゴツゴツ、バチバチと音が響く。互角と見るや、2人はヘッドバッド合戦で頭蓋骨と頭蓋骨がぶつかり合う音を響かせ、打ち勝った石川が火野にタッチ。
 火野は逆水平チョップ連打から串刺しラリアット、エクスプロイダーと連撃。体固めに入るも、樋口は下からアイアンクロー。火野もアイアンクローで返していくが、樋口が振り払ってドロップキックを打ち込み、大地にタッチ。

 大地は串刺しミドルキックの連打からマシンガンキック。さらに串刺しシャイニング・ウィザードから垂直落下式DDTを狙うが、火野がぶっこ抜きブレーンバスター。大地はエルボー、火野は逆水平チョップで打撃戦を展開。大地は攻撃をミドルキックに切り替えると優位を掴み、喉元へ突き刺すハイキック。カットに来た関本が大地にジャーマンを狙い、その背後から火野が2人をまとめてジャーマン。さらに火野が筋肉スプラッシュを投下もカウントは2。ならばと火野はFucking Bombの構えも、大地は股抜けで回避し裏投げで叩きつける。両者タッチ。
 関本と青柳の対面となり、両者エルボー合戦を展開。青柳がドロップキックで顔面を撃ち抜いて串刺しジャンピングエルボー、関本が串刺しラリアットからのブレーンバスター。青柳が関本のラリアットを巻き込んでの胴絞フロントネックロックと切り返すが、関本はロープへ。青柳は関本のバックを取り、樋口がその背後からジャーマンを狙うという先程の火野と同じ攻撃を試みるも、石川&火野が救出したため樋口が青柳だけジャーマンで叩きつける結果に。
 関本ら3人の串刺しラリアットトレインが青柳を襲い、グロッキー状態の青柳に関本がダイビングボディプレスを狙うが、青柳は追いすがって雪崩式ブレーンバスター。これを石川がランニングニーで豪快なカットも、樋口がラリアットで石川を場外に排除。その樋口を火野がエクスプロイダーで放り捨てたところで30分フルタイムドローを告げるゴングが鳴った。

 メインイベント終了後、出場全選手がリング上へ集結。

小橋「皆さん、最後まで誠にありがとうございました。また来年もやっていいですか?!(※大喝采が起きる)今日出てくれた皆がいい試合をやってくれました。本当に心が暖かくなりました。見に来てくださった皆さん、テレビをご覧になった皆様にも感謝します。本当に今日もありがとうございました!皆さん(選手勢)もありがとうございました!最後にもう一度、握りこぶしで行きます!いいですか~!?行くぞーッ!オーッ!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

樋口和貞&青柳優馬&橋本大地
橋本「時間が足りない。大丈夫ですか?」
青柳「大丈夫じゃないっす」
樋口「ありがとうございました」
橋本「時間が足りなかったです」
樋口「あれ以上、長引いてたらやられていましたわ」
橋本「そんなことない。そんなことないですよ。いや、勝ち負け決まってないですけど今日は負けですよ」
青柳「間違いない。やられました」
橋本「次は60分で。60以内ならこっち勝ってますよ」
青柳「勝ってますよ」
橋本「いけたかもわからないですね。(樋口選手)なんでそんな弱気なんですか?」
樋口「いやいや、まぁ。2人が助けにきてくれたらいけたかもわからないです」
青柳「一番最初入らなったですよね」
樋口「あんなの怖くて入れないです(笑)でもなかなか無い機会なんでまたこうやっていつか同窓会みたいにどこかでお会いできたらなと思いましたね」
橋本「同窓会だけで良いんですか?」
樋口「え、何かあるんですか?」
橋本「いや、もしかしたらあるかもしれないじゃないですか?」
樋口「そうですね」
橋本「これだけで留めて良いんですか?」
樋口「いや、もしかしたら御社に行くかもわからないし」
橋本「御社って(笑)」
樋口「弊社に来るかもわからないし。まぁプロレスって本当にどうなるかわからないですからね。まぁまたいつどこでお会いできるかわかりませんけど楽しみにしています。ありがとうございました」
橋本、青柳「ありがとうございます」
橋本「1年後お会いしましょう」
樋口「1年後で良いんですか(笑)まぁそんな感じでありがとうございました」

石川修司&関本大介
石川「いやぁ〜、疲れたね」
関本「疲れました」
石川「30分はちょと…あいつら本当粘っこかったね。仕留められなかったね」
関本「仕留められなかった。そうですね」
石川「いやぁ〜やっぱり僕ら関本世代じゃないですか。関本さんが活躍して頑張ろうって思ってきた世代なんで」
関本「そんなことないでしょ」
石川「関本大介を止められると困るんでね。これからも先頭に立って我々40歳を養ってもらわないと」
関本「いやいや、僕も40なんで」
石川「歳をとっても」
関本「次、42なんで」
石川「歳の数を言ってるんじゃないんです。数もそうなんですけど、関本大介がやっぱりトップランナーでいてもらわないと困るんで僕らは、その意地をね、今日は勝ちきれなかったですけど。あと10分あったら勝ってましたよ」
関本「いやぁ〜でも火野の眉山はすげーな。あんまり僕真ん中になることはないんですけど、あんなに凄いだって。もう凄いとしか形容が出ないからごめんね、凄いな」
石川「小橋さんのFortuneDreamに呼んでもらったこと」
関本「感謝です」
石川「関本さんとも、火野選手とも組めるってことはなかなか無いんでね。刺激をもらったんでまた各々のリングで活躍して、またあったら呼んでもらって、組んでますけどライバルなんで負けないように活躍しないといけないですね」
関本「え!?」
石川「テンション上げましょうよ」
関本「もう売店モードになっちゃったからさ」
石川「やめてくださいよ。じゃあ質問はございますか?無しということでありがとうございました」
関本「ありがとうございました」
石川「またFortuneDreamでええとこよろしくお願いします」
関本「ありがとうございました。売店行ってきます」

<大会総括>

小橋健太
――大会を終えていかがでしたか?
小橋「やっぱり熱い。熱い試合が多かったですし。やっぱりコンセプト。FortuneDreamのコンセプトである熱い試合であったり、熱い会場であったり。そういうものを感じることが出来たのであっという間の大会でした」

――特に目についた試合は?MVPは?
小橋「やっぱりみんなMVPですよ。どの人が良いというより、この人がこう特徴を持っている。あ、こういう面白い試合をするんだ。CIMA選手。T-Hawk。ジェイク。大森北斗、彼も運動能力。そういうものをしっかり出してくれたと思うし。やっぱりメインは信用があった試合だった」

――鈴木みのる選手に挑発されていましたが?
小橋「彼のルールであったり、プロレス界のルールであったり。彼もキャリアが長い中でいつまでも挑発してくるという、熱いものがあるだろうし。やってよかったなと思える。鈴木であったり、あの試合にいた野村卓矢、伊藤、真霜。みんなやっぱり素晴らしい選手でした」

――リング上ではまた来年と言っていましたが。次回はどういう大会にしたいですか?
小橋「いつも思っているのは前回を超える大会にしたい。第1回を超える、第2回を超える大会にしたい。そう思ってやってきているので、また今回を超える大会にしたいと思います。まだ次は決まってないけれど、前回を超えるという想いでやりたいと思います。」

――今回初めてだった女子選手はいかがでしたか?
小橋「肩も大きいし。(レディCが)馬場さんの技をすると聞いていたからどんな感じかなと思っていたが、田上明を彷彿とさせる。若い頃の田上明を彷彿とさせる。やっぱり見たことある気がするんだよな。ひめか選手もFortuneDreamに出てもらえる選手になったんだなって。前見たときよりもいい選手になってくれた。今日試合見てたけど動きがすごいダイナミック。ひめか選手も凄く良い。また出てほしいなと思います。そういう選手に成長していました」

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